あるモノのお話   作:赫い月

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どーも、作者です。
暑くて溶けそうですね、日中の日差しは殺しに来ている…
早く10月あたりになってほしいなぁ〜
さて、今回は妹紅さん視点です
それでは第八話本編スタート〜


謎との解析

「…どういうことだと思う?」

 

私は静寂に我慢できず質問を投げかけた。

というのは先ほど起きたことである。紅月が急に暴走した、以上だ。

 

「…とりあえず問題点を整理しよう。

 問題1、紅月の記憶について

 問題2、紅月の暴走について

 この二つになるが…まず問題1からだ。霊夢、何か心当たりはあるか?」

 

「…あるわ。紅月がここに来る途中で紅月の記憶を覗き見したわ」

 

「記憶を?なんでだ?」

 

「…あの子の妖力が異常に多かったから、記憶を消されたり封印されたりした危険な妖怪の可能性があったのよ。彼女の能力でよくは見れなかったけど少なくとも記憶の鎖が100以上は繋がってたから封印されたみたい」

 

なるほど、その覗き見が原因だと考えられそうだけど…よくわからないな。

 

「お前んとこで住んでたんだろ?そん時は大丈夫だったのか?」

 

「えぇ、あんなことは初めてよ」

 

今回が初めてか。あれか?怪我のせいで頭がおかしくなったとかか?…いや、違うか。輝夜んとこの医者は異常なしって言ってたもんな。永琳は腕は確かだからな。

 

「…ちょっと待って、紫にも聞いたほうがいいかもしれないわ。あいつも一緒に見たから。…紫ー!出てきて!」

 

うげっ、あの隙間妖怪かよ…なんかあいつ苦手なんだよな。見透かされてる感じがするし胡散臭いし…

 

「胡散臭くて悪かったわね、妹紅」

 

「うげっ…」

 

絡まれたよ…黙っておこ。

 

「あらあら、呼ばれたから来たのにひどい対応ね。

 まぁいいわ、話は聞いてたわよ。何か知らないか聞きたいのね」

 

「ええ、何かおかしなものを見なかった?」

 

「見たわよ。ていうか見たもの殆どがおかしかったわ」

 

「…ほう。どうおかしかったんだ?」

 

「…まず前提として伝えておくわ。紅月の能力は知ってる?」

 

「いや、知らん」

 

「私もだ」

 

「『精神的干渉を受けない程度の能力』まぁ効果は文字通りね。具体的にいうと記憶操作とか催眠とかが効かないってこと。だから記憶封印はもちろん紅月の封印をすることも難しいわ。」

 

精神的干渉をねぇ…

なかなか強力な能力じゃないか。

 

「なら今回の記憶喪失は怪我が原因で決定だな。」

 

「いや、それがそうともいえないのよ」

 

「…はぁ?」

 

記憶操作とか効かねぇってさっき言ったじゃねぇか…前提ごと間違ってるってことか?

 

「どういうことだ?八雲殿」

 

「記憶を見たりするときにはまず精神空間に入る必要があってね。霊夢は見なかっただろうけどその空間によくわからない封印の跡がいくつもあったわ。調べてみたら殆どがよくわからないものでね、いくつか封印しているものの概要がわかったんだけど…。記憶が封印されていたみたいなの」

 

「…詳しくはわからなかったの?」

 

「えぇ。霊夢の能力で無理やり開けていたから、記憶に対しでどう効果を示しているかわからなかったわ…」

 

その封印のせいで記憶がおかしくなったってことか?でも何を引き金にその封印効果が出たんだ?やっぱり怪我か?

…まてよ?

 

「でも誰が封印したんだ?記憶操作とか効かないんだろ?」

 

「ええ。干渉『は』、受けないからね」

 

…だめだ、わからん。さっきから矛盾してるじゃねぇか…干渉受けないって言った側から封印されたーとか…。頭いい奴の考えることはわからんな。…うん?干渉、は?

 

「…自分で封印したってことか?」

 

「その線が濃厚ね。霊夢みたいな規格外な能力を持ってる人が封印可能性もあるけど…まぁ、それはないと言っていいでしょう」

 

自分で自分をねぇ…たしかに干渉を受けたことにならない、他者から何かを影響を受けることが干渉の定義だったはずだ。

 

「確かに納得できる推理だが…自分を封印した目的はなんだ?どこにも利点がないような気がするが…」

 

「そこが謎なのよね。ま、今私がわかることは記憶の障害は封印のせいでその封印を施したのは紅月自身、ってことだけね」

 

「まだ謎が多いわね…。ありがとう、紫。聞きたかったことはそれだけだから戻って」

 

「はいはい。」

 

お、帰った。気が楽になる。あいつ胡散臭い上になんか妙な威圧感があるから…。

そんなこと考えてる場合じゃないな。大体納得したが…何が引き金になって記憶損失が起こるかがわからないな。そんな頻繁に忘れられても困る。霊夢と慧音も何か思うところがあるのか黙ったままだ。あまり紅月を待たせるわけにもいかないから私が進行させるか。

次は問題2についてでいいよな。

 

「で、次は暴走についてか?」

 

「…そうね。急に襲われたけど…妹紅、私が入る前に何かなかった?」

 

霊夢が入る前か。刀ぶっ刺してしゃがみ込んでたけど、血を拭きたいから移動しようとしてただけだから特に問題はないか。記憶がなくなってたから多少変な会話になったが…そのあとの会話も変なところはなかったよな。

 

「いや、何もなかったぞ。」

 

「そう…」

 

「一つ、いいか?ただの憶測なんだが…」

 

慧音が手を上げた。かなり真剣な表情だ。

 

「憶測の前に一つ聞きたい。妹紅、お前の種族はなんだ?」

 

「種族?私のか?」

 

私の種族か、なんとも言えないな。私は人間なのか?妖怪ではないと思うけど…弾幕で使っているのは霊力だから人間か?でも閻魔が言うに魂

が輪廻から解脱している私は人間じゃないって言ってたし…

 

「…うーん?」

 

「うーんって…わからないの?」

 

「いや、人間ではないってことは確かに言えるんだけど。いざ種族はなんだって聞かれるとなんで言えばいいか…」

 

「へぇ〜、不便ね。」

 

「人間ではない、と言うのは確かだな?」

 

「う、うん。閻魔も言ってたから多分は…」

 

あんま強く聞かれると自信が揺らぐからやめてほしい。

本当になんて言えばいいんだろうな不死人とか?

 

「そうか。なら私の仮説に筋が通る。

 説明するぞ。彼女の暴走は恐らく彼女自身をで封印をする前の出来事が原因だと私は考えた。少なくとも霊夢との生活の中で原因が生まれたという可能性は無いと思う。そして暴走の引き金となるのは…恐らく人間、だろう」

 

「人間?」

 

「あぁ、そうだ。まず根拠の一つとして『霊夢が入った瞬間』に紅月が豹変したことが挙げられる」

 

「まぁ、そうね。他には?」

 

「二つ、邪魔をするものを無視して攻撃を続けたこと。

 妹紅、霊夢が殴られたあとかなり強く押し除けた上に霊夢と紅月の間に立ったな?」

 

「う、うん。立ったな」

 

突然のことだったから、けが人に対してお構いなしに突き飛ばしてしまった。一応あとで誤っておくか。

 

「私も彼女と霊夢の間に立った。しかし『私たちを無視して』霊夢に切りかかったよな?」

 

「…そうね。私に向かってきた。」

 

「妖怪の私と蓬莱人(?)とするが…まぁ人外の妹紅。このふたりを無視して攻撃した点から人間の存在があの暴走の引き金となったと考えられる。」

 

人間が…え、まずくね?ここ人里ですよ?人間いっぱいいますよ?

 

「人間が…。」

 

「まだわからないことの方が多いがな。

 とりあえずここに通わせることは一度なしにしよう。今回は被害が出なかったからよかったものの村の人々に危害を当てては取り返しがつかないからな。」

 

さっき霊夢に切りかかった後、紅月が手を震わせていた。恐らく誰かを殺めかけたことが原因だ。もし本当に殺してしまったら精神を病んでしまうかもしれない。

 

「わかったわ。私とも暮らせなくなるわね…」

 

「引き取ってやりたいが…私のところも難しいな」

 

「放浪させるにもリスクが大きいから目の届くところにおいておきたいのよね」

 

「…人間があまり立ち入らないところじゃないと危険だよな」

 

「そうね…。ねぇ、妹紅の家は駄目かしら?」

 

「えっ」

 

「…そうだな!竹林にはほとんど人が行かないし妹紅の家は竹林の深層部だからもってこいの場所だ」

 

「ま、まぁいいけど…」

 

「それじゃあ早速今日からお願いするわ。荷物を持ってくるから紅月の方の準備をしてて」

 

「き、今日からか?」

 

「…しばらくはもう一度永遠亭に預ける。荷物だけ持っておいてくれ。」

 

「…はいはい」

 

随分な厄介事を引き受けてしまった…恐らく見舞いも私がすることになるだろうな。まぁ別に嫌なわけじゃないんだが…永遠亭には輝夜の野郎がいるからなぁ…

 

「すみません、誰か来てもらえますか?」

 

紅月の声だ、どうやら落ち着いたらしい。

3人で決めて今日話した封印などについては紅月に伝えないことにした。口を滑らさないように気をつけなければ…

彼女に引っ越す事を伝えなければいけない…永遠亭に話を通しておかなければ…布団が一枚しかないから買わなきゃ…あぁ、やることがたくさんだ。

 

「全く。とんだ貧乏くじを引いたなぁ」

 

 

 

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