あっち、こっちに人や妖怪の死体、火が燃え広がっている
中心に鬼と人間
あの鬼は誰だろうか、否
俺はあの鬼を知っている
そうあの鬼は俺の大切な…………………………
誰かの大切な誰か
「おい…に…る、おい…き」
五月蝿い
俺は声のする方に拳を突き出す。
何かに当たった感覚を覚える。
俺はゆっくりと目を開ける。
目を開けると金色の髪の男が額を抑えていた。
「ッッ」
誰だったか
「いっってーなぁこの馬鹿弟」
まだ横になってる俺の額に拳を振り落とす。
嗚呼思い出した兄の
「痛いなぁ、何も殴ることないだろ」
俺は体を起こしながら言う。
「うるせえ先に殴ったのはお前だろうが。ってか痛がりながらその言葉を言え」
「確かにそうだな、悪い」
「ーーっくっそ」
雷は自分の髪をかき苛立たしそうに扉の前に行きドアノブに手をかけ
「朝食できてるからな」
とこちらに顔を向けずに言う扉をを開け強く閉めた。
少しすると雷が注意されている声が聞こえた。
俺もいかないと
俺はベットから出てタンスを開け制服に手をかけ着替え始める。
そういえば雷は何に怒ってたんだろうか、謝り方が悪かったのだろうか。この世に生を受けてもうすぐ15年経つが今だに家族との関わり方がよく分からない。
そんなことを思いながら着替え終える。
部屋を出てリビングへ向かう。
「おはよう、鬼丸」
声をかけられたキッチンの方へ顔を向けると
「…おはよう」
誰だったか
「
暁月…嗚呼一番上の兄か
「え、そうなのか」
暁月は困惑したような顔をした。
「今は分かるよ」
「そ、そうか。よかった。今お前の分を出すな」
「俺は分かる?」
何か含みのある笑みを浮かべた薄紫色の髪をした青年が聞いてきた。
沈黙が続く
「
雷電…三番目の兄か
「怒りは収まったの雷兄さん?」
どこかの学校の制服を着た雷が来た。
「嗚呼」
答えると雷電の右隣に座り朝食の目玉焼きがのったトーストに手を伸ばす。
「おい雷全員座ってからだ。鬼丸は雷電の前の席な」
俺はその言葉に頷き言われた席に座る。
暁月は自分の前と俺の前にトーストを置く。
「よしそれじゃ」
皆手を合わせる。
「いただきます」
「いただきます」「いただきます」「…いただきます」
半分くらい食べたぐらいに
「母さんからの伝言な」
「伝言?」
「そう、今度家に付き合ってる相手を連れてくるって」
「まじかよ」
「いつって言ってたの?」
「相手が休みの時と俺の休みが重なった時だってさ」
「ふーんじゃまだ先だね。安心した」
「お前らその時ちゃんと家にいろよ」
「へいへい」
雷が少し不機嫌そうに答える。
「「ご馳走さま」」
雷と雷電が同じタイミングで席を立つ。
「お、もうそんな時間か」
暁月も手に持っていた一口くらいのトーストを口に入れコーヒーを飲んだ。
「ごちそうさまでした」
と言うと流しに皿をとカップを置く。
「ごちそうさま…でした」
俺もそう言い皿を持っていく。
暁月は俺の分もせっせと洗う。
俺は自分の部屋に鞄を取り行き玄関へ行く。
すでに玄関には雷、雷電がいた。
すぐにスーツを着た暁月が来てドアノブに手をかけ
「「「「いってきます」」」」
と言い出る。