「侵入者用センサーは?」
「センサーが反応しねぇなら向こうにそういうことができる個性がいるってことだ。校舎と離れた隔離空間。そこにクラスが入る時間割り、バカだがアホじゃねぇ。これはなんらかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」
「13号、避難開始。学校に電話試せ」
「電波系の個性が妨害している可能性がある。上鳴お前も個性で連絡試せ」
「一人で戦うんですか!?あの数じゃいくら個性を消すといってもイレイザー・ヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛だ。正面戦闘は」
「一芸だけじゃヒーローは務まらん。任せた13号」
相澤先生ら首に巻いてある布で敵を捕縛し、敵同士をぶつける。突っ込んできた敵を殴り飛ばし足を捉え叩き落とした。
相澤先生の戦闘を見ていると背中に何かを感じ振り返る。
「はじめまして。我々はヴィラン連合」
黒い靄のようなものが出てきた。
「僭越ながらこの度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせていただいたのは平和の象徴オールマイトに息絶えていただきたいと思ってのことでして、本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるはず。ですが何か変更があったのでしょうか?」
「まあそれとは関係なく私の役目はこれ」
敵が言い終わる前に薄い金色の髪の少年と赤色の髪の少年が敵の体に穴を開ける。
「危ない危ない。生徒といえど優秀な金の卵」
「ダメだ!どきなさい二人とも!」
「私の役目はあなたたちを散らしてなぶり殺す!」
黒い靄にのみ込まれた。
のみ込まれた先には火災が起きていた。辺りを見回すと尻尾の生えた少年と飛ばされたようだった。
神経を研ぎ澄ませる。感知した数を糸で縛る。
「悪い」
羽をだし少年を抱え飛び立つ。
「わっ!」
少年は驚きの声を出す。
飛んだことで感知できていなかった敵を捕縛していく。
「君の個性って」
飛ばされる前にいた場所に近づいていく。少年を降ろすあたりで、目の端で相澤先生が血を流し異様な姿の化け物に頭を捕まえられている様子を捉える。何故か右手が熱いような感覚を覚える。そして怒りの感情が湧き上がってくる感覚に襲われる。少年を降ろすと直ぐに鬼の姿になり飛び出した。そして熱くて堪らなくなった右手で敵の顔を掴み叩き落とした。
「幻魔くん⁈」
少し冷静になったのか声が聞こえた方を見ると緑色の髪の少年と蛙のような見た目の少女、頭に紫色の髪の少年がいた。その近くにいくつかの手が付いている男がいた。その男からも異様な雰囲気を感じた。