地面に叩きつけた敵が起き上がる。まるで攻撃を受けていなかった様に。
「効いていない」
「効かないのは対平和の象徴のショック吸収だからさ」
「成る程」
右手から皮膚が焼ける程度の温度に調節した相手の大きさくらい火の玉を出し、投げつける。
焼けるが直ぐに傷が塞がった。
「再生もあるのか」
鬼の姿は炎を使わなければ使うより使用時間が長いが相手がショック吸収に再生ときた、相手が悪過ぎる
「やれ脳無」
脳無と呼ばれた化け物が向かってくる。右拳で殴ろうとするのを掌で受け止める。視界が下がった様に見えた。
なんて力だ
右手の指達を脳無の体に突き刺し、手首まで押し込む。脳無の体の内から燃やす。俺が呑み込まれないすんでのところで脳無から離れる。脳無の体が激しく燃える。暫くすると炎が収まるが脳無は動かない。
「何で動かないだよ」
鬼の姿を解除する。
これ以上は無理だ呑み込まれる
相澤先生の傷を塞がないと
と思い相澤先生の方を向くが相澤先生はおらず、いくつかの手が付いた男しかいなかった。水の所にいた彼らがいなくなっていた。
連れて行ったのか
「なあ何をしたんだよ」
男に聞かれる。
「脳無だったか、あいつの認識ではまだ体が燃えてるだ。再生しては燃えを繰り返しているだ」
答えると男が首を掻き毟りだした。苛々している様だ。危険な雰囲気が出ている。足から少しずつ何かどろっとしたものに呑み込まれていく感覚を覚える。
脳無が動きだしてしまう。どうする、どうすれば
もう誰かを失うのは懲り懲りだ
「私が来た」
ヒーローが来たようだ。良かった
目の前が真っ暗になった。
ーー「何だまた呑み込まれたのか」
声が聞こえる
ーー「俺としてはもう身を任せればいいと思うだ」
どいう意味だ
ーー「嗚呼まだ思い出していないだったな」
だからどいう
ーー「取り敢えず思い出せば俺の言っている意味も分かるようになる」
ーー「お、目覚めるみたいだぞ。またな****」
最後に言った言葉は聞き取れなかった。
目を開けると蛙のような見た目の少女の顔があった。
「目が覚めたのね。よかったわ」
俺が起きようとするのを手伝ってくれる。
「ありがとう」
「いいのよ」
辺りを見回すと始めにいた場所だった。敵がいる場所を見ると筋肉質な男が脳無と闘っていた。
俺は相澤先生に近づき触れる。腕の骨が折れ顔の骨も折れていた。
粉砕かもしれないな
代わりの骨を幻術で作り慎重に糸で骨と骨を繋ぎ合わせていく。
「治せるの?」
「骨同士を繋ぎ合わせてるだけに過ぎないがな」
相澤先生の自身の骨同士がくっつくまでの間だけはいけるように意識を失わないようにしないと
凄い大きい音がする。敵がいる方を向くと筋肉質な男が脳無を吹っ飛ばしていた。直ぐに脳無が立ち上がり殴り合う。脳無に何発も拳を当てる。脳無が天井を突き破り吹き飛んだ。