鬼は何を見て何を思い何を望むのだろうか   作:白咲

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15話

〈昨日雄英高校ヒーロー科の災害訓練施設で生徒達がヴィランに襲撃を受けた事件の続報です〉

〈警察の調べによると犯人グループは自らをヴィラン連合と名乗り、今年春から雄英高教師に就任したオールマイトの殺害を計画していたことが新たにわかりました〉

〈警察は72名のヴィランを逮捕しましたが主犯格の行方は依然としてわかっていません〉

昨日のことがニュースで流れていた。

 

「ねえねえ!昨日のニュース見た?私全然目立ってなかったね~」

「確かにな」

「あのカッコじゃ目立ちようがないもんね」

「しっかしどのチャンネルも結構でかく扱ってたよな」

「無理ないよ。プロヒーローを輩出するヒーロー科が襲われたんだから」

「あの時先生達が来なかったらどうなってたことか」

「やめろよ瀬呂!考えただけでもちびっちまうだろ!」

「ウッセーぞ!黙れカス!」

その声で後ろの席の緑髪の少年と紫髪の少年が怯える。

「けどさすがオールマイトだよな。あのクソ強いヴィランを撃退したんだから」

「驚愕に値する強さだ」

「皆!朝のホームルームが始まる!私語を慎んで席に着け!」

「ついてるだろ」

「ついてねえのおめ~だけだ」

教卓に立つ委員長に言う。委員長は席に座り悔しそうな顔をした。

「今日のホームルーム誰がやるんだろ?」

「そうね。相澤先生はケガで入院中のはずだし…」

相澤先生は骨がくっつくまでは安静にとのことだった。

「おはよう」

『相澤先生復帰早ええええ!』

相澤先生は包帯が顔や腕に巻かれていた。

「プロすぎる…」

「俺の安否はどうでもいい。何よりまだ戦いは終わってねぇ」

「雄英体育祭が迫ってる」

『クソ学校っぽいの来たあああ!!!』

「待て待て」

「ヴィランに侵入されたばっかなのに体育祭なんかやって大丈夫なんですか?」

「また襲撃されたりしたら…」

「逆に開催することで雄英の危機管理体制が盤石だと示すって考えらしい。警備も例年の5倍に強化するそうだ」

「何よりウチの体育祭は最大のチャンス。ヴィランごときで中止していい催しじゃねぇ」

「ウチの体育祭は日本のビッグイベントの一つ。かつてはオリンピックがスポーツの祭典と呼ばれ全国が熱狂した。今は知っての通り規模も人口も縮小し形骸化した。そして日本において今、かつてのオリンピックに代わるのが雄英体育祭だ!」

確か暁月がスカウト目的で見てるって言ってたな

「当然名のあるヒーロー事務所に入った方が経験値も話題性も高くなる。時間は有限。プロに見込まれればその場で将来が拓けるわけだ」「年に1回、計3回だけのチャンス。ヒーロー志すなら絶対に外せないイベントだ。その気があるなら準備は怠るな!」

『はいっ!!』

 

昼休みの時間

皆燃えていた。

「お前は燃えないのか」

棚に座っている常闇に聞かれる。

「兄から余り目立つなって言われてるからな」

「何故だ?」

「個性の能力状余り知られてはいけないからな」

「大変だな」

「みんなー私頑張るー!」

茶髪の少女が右腕を挙げ言う。

「「おおー」」

近くにいる少年達が言う。

皆燃えているなあ

 

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