桜の木が立ち並んでいる
俺はある場所へと歩んで行く。
暫くすると桜の木の下で酒を酌み交わしている鬼二人がいる
暫くすると二人は俺に気づく
そして俺の名前を呼ぶ
****と…………
雄英高校の門をくぐり教室へと向かう。廊下を歩いていると教室の場所が分からなくなった。前を歩いている黒い生徒に声をかける。
「少し、いいか」
声をかけるとその生徒は振り返ってくれた。鋭い目つきに赤い瞳の黒い鳥のような顔の風貌をした少年だった。
「1年A組の教室が何処なのか教えてくれないか」
そう聞くとその少年は一瞬訝しげな顔したが、
「嗚呼、構わない。俺の行く目的の場所も同じだからな」
「すまない」
並んで歩き出す。歩いている時に軽く自己紹介をした。少年の名前は常闇踏影という名前だった。俺と同じ試験会場だったそうだが俺には覚えがなかったので試験集中していて覚えてないと返した。常闇は
気分を害したような素振りはなくそうかと言った。その様子を見て俺は雷電に言われた通りに出来たのだと胸を撫で下ろした。暫く歩いていると1-Aと描かれた中々大きい扉の教室に着く。既に教室には何人か生徒がいた。挨拶することなく席に着き鞄から暁月に渡されたノートと箱を出し箱を開ける。箱の中には鉱物が入っていた。鉱物の近くには鉱物の名前が書いてある。ノートを開くと中には色々な武器の写真と武器の事細かな説明が書いてあった。鉱物の説明も書いてある。
担任の先生が来るまで読んだり鉱物を触ったりしていると何か気配を感じた。顔を上げると生徒としかいなかった。なら何処だろうと探すと彼らの足元に寝袋に入った無精髭の男だった。
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。ここはヒーロー科だぞ」
ゼリー飲料を飲み干しながらそう告げる男は、寝袋から出ながらゆらりと立ち上がった。長い髪はボサボサで、首に包帯のようなものを巻きつけている。
「静かになるのに8秒もかかりました。時間は有限。君たちは合理性に欠くね」
「担任の相澤消太だ。よろしくね」
言うと相澤先生は学校指定のジャージを着てグラウンドへ来いと生徒全員に告げる。入学式やガイダンス無しに個性把握テストをするそうだ。
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ。雄英は自由な校風が売り文句、そしてそれは先生側もまたしかり。お前たちも中学の頃からやってるだろ?個性使用禁止の体力テスト。国はいまだ画一的な記録を取って平均を作り続けている。合理的じゃない。ま…文部科学省の怠慢だな」
「実技入試成績のトップは爆豪だったな。中学のときソフトボール投げ何メートルだった?」
「67m」
「じゃあ個性を使ってやってみろ。思い切りな」
爆豪と呼ばれた少年は腕の準備運動をする。
「死ねええええええええ!」
と言い投げた。ボールは爆風に乗って飛んだ。
「まず自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」
と言い記録を見せてきた。
「何これ面白そう!」
「個性思いっきり使えんだ。さすがヒーロー科!」
見た生徒が言う。
「面白そう…か。ヒーローになるための3年間そんな腹積もりで過ごす気でいるのかい?」
「よし、8種目トータル成績最下位の者は見込みなしと判断し除籍処分としよう」
へー
「生徒の如何は俺たちの自由。ようこそ これが雄英高校ヒーロー科だ」
相澤先生が髪を上げて言った。
「これから3年間雄英は全力で君達に苦難を与え続ける。更に向こうへ…PlusUltraさ」