というわけで、衝動的に書きました。
まあ、全く見当違いだったとしても私を責めないで下さいね(笑)
「にぃに。 クコ、体調不良。ヘナ、心配。お見舞い、所望・・・なの」
執務室に入ってきたヘナがそう告げた。どうやらクコが体調を崩して寝込んでいるらしい。
・・・こうしてはいられない。早くクコに会いに行かなければ。仕事を放り出し、ヘナと一緒にクコの部屋に向かった。
クコの部屋に着く。ドアをノックすると、
「ん・・・誰・・・?」
クコの弱々しい返事が返ってきた。
「ヘナとにぃに、クコ、心配。お見舞い、希望・・・なの」
「んん・・・ヘナ、団長・・・」
部屋に入ると寝巻のクコが、顔を赤くしてベッドに寝ていた。
「二人、お見舞い、感謝。でも、クコ、大丈夫」
大丈夫には見えないが・・・
「ん・・・病気、無し。でも、朝から頭痛、嫌な感覚・・・」
医者のクコが言うのだから、本当に病気ではないのだろう。しかし、頭痛とは気になるな。
「団長、ナデナデ、所望・・・」
そう言って頭をこちらに向けてくる。軽い寝ぐせの付いた髪が何とも可愛らしい・・・と言ってる場合ではない。撫でて少しでもクコが楽になるのなら、いくらでも撫でよう。
「ん・・・団長、感謝」
「むぅ・・・ヘナ、手持ち無沙汰。背中に抱擁、許可? ヘナ、ギューっ」
「んん・・・ヘナも感謝」
しばらくすると、クコは安心した顔で寝息を立て始めた。
「クコ、就寝?」
ヘナが静かな声で聞いてくる。
このまま休ませておこう。起きたころには元気になっているはずだ。そうヘナに告げる。
「ん、ヘナ、退出・・・なの」
ヘナと一緒に私も部屋を出ようと思ったが、袖を引っ張られる感覚に気付いた。振り返ると、クコが私の袖を軽く掴んでいた。一瞬、彼女が起きてしまったのかと思ったが、目は閉じたままだった。
「にぃに、クコに付き添い、所望。クコ、安心すると思う・・・なの」
ヘナにそう言われたので、しばらくはクコの寝顔を観察することにした。
「ん・・・ふあぁ・・・」
クコがゆっくりと目を開け、背伸びをする。その後、こちらに気付き、驚いたような目を向けてくる。
「だ、団長!? 団長、クコにずっと付き添い? ・・・クコ、団長に、感謝、心から・・・」
優しい声でそう言うクコの顔色は、随分と良くなっていて、私はホッと安心する。
「でも、団長、仕事、大丈夫? クコ、眠っていた、長い時間?」
私が好きで一緒に居たのだから、クコが気にすることはない。それに、可愛い寝顔も見れたことだし。そう茶化すように言うと、クコは再び顔を赤らめた。しかし、それは体調のせいではないのは明白だった。
しかし、一体今日はどうしたのだろう。何かあったのか。そうクコに問いかける。
「ん、クコ、夢見た。悪い夢・・・」
夢・・・? しかし、夢で体調を崩すことがあるのだろうか。
「過去の記憶、多分・・・でも、不明瞭、良く分からない」
クコの失われた記憶と関係あるのか。脳が記憶に何かを制限をかけていて、その一部を開放したせいで体調が悪くなった、ということなら確かに納得がいく。
「団長、クコ、恐怖。過去、楽しい今、壊す、かも」
大丈夫だ、と言ってクコの頭を撫でる。
「んん・・・団長、存在。クコと一緒、ずっと、居てくれる?」
当然だ。クコとずっと一緒に居る。例えクコにどんな過去があっても、例えクコが変わってしまっても、ずっと一緒だ。
「団長・・・クコ、歓喜。団長と一緒、恐怖、薄れる。団長、好き・・・」
その夜、再びクコの部屋を訪ねると、クコはすっかり元気になったようだ。
「えへ・・・団長、今日は感謝! ヘナにも感謝!」
うむ、ヘナにも伝えておこう。
「団長・・・ナデナデ・・・えへへ、団長、存在、クコ、嬉しい♪」
そう言って、彼女はいつも以上に甘えてくる。
クコは私の腹を、私はクコの頭を撫であい、その夜は過ぎていった。
クコの過去に一体何があったのか、いつかそれを知る時が来るのかもしれない。もしその時が来ても、私はクコの傍にいてあげたい。クコの穏やかな笑顔を見つめながら、そう誓った。
というわけで、クコ回でした。
もしクコやヘナの過去に関わるイベントなら嬉しいですね。
さらに別Verが来たら最高すぎます。その時はもう一本SS書きますので、よろしくお願いします。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。