フラワーナイトガール短編妄想集   作:イッチー団長

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今回は最近お迎えしたステラちゃんが主役です。

かわいいですよね~。どんどん副団長が増えていきます。


ステラとお出掛け

「わあぁぁぁぁ!!」

 甲高い叫び声が聞こえたので、何事かと廊下に出てみる。そこには泣きべそをかいたステラの姿があった。一体何があったのか聞いてみる。

「あ、団長さん!! 助けて下さいぃ! また綺麗好きの花騎士さんたちがボクの部屋を掃除するって押し寄せてきたんですよ~!」

 ・・・何だそんなことか。

「そ、そんなことって何ですか!? ボクにとっては重要なんですよ。寝っ転がっていても物が取れる理想の配置、それを崩されるなんて!」

 しかしステラの部屋は実際きたな・・・散らかっているので、少しは掃除した方が良いだろう。

「うう~、団長さんは味方だと思ってたのに~」

 

 彼女のことが少し哀れに感じたので、掃除の間は執務室に置いておくことにした。

「えへへ・・・不幸中の幸いって言うんですかね? 今日は団長さんの執務室にずっと居られるなんて」

 そう言いながら自分の周りに物を散乱させている。彼女が来てから一時間程度しか経っていないはずだが・・・

「? どうしました団長さん? 団長さんも一緒にゴロゴロしましょうよ~」

 仕事も残っているのでゴロゴロは出来ないが・・・

 しかし気になる。これだけ物が散乱していたら仕事に集中できない。

 

 そこでステラに外出の提案をしてみた。

「え~・・・お外はあまり出たくないです。人と会うのとか、苦手なんですよ」

 それは重々承知だが、このままでは執務室が・・・

 一つ思いついたことがあった。私と一緒に外出しないか、と聞いてみる。

「だ、団長さんとっ!? 嬉しいですけど、お仕事は大丈夫ですか?」

 まあ、そこは大丈夫だろう。

 

 出発前、ステラには内緒で他の花騎士に執務室の掃除を頼んでおいた。

 

 

 

「えへへ・・・団長さんとデート・・・嬉しいです♪」

 支度を済ませ、私の腕に抱き付いてくるステラ。にっこりと微笑む彼女がとても可愛らしい。

「でもボクはお部屋デートの方が好きなんですけどね・・・うう、掃除さえなければ・・・」

 まあそう言っても仕方がないだろう。

 ところでどこか行きたい場所はあるか。

「う~ん、デートってどういう所に行くんですか? いまいち分からなくて・・・」

 デートの定番と言えば、服選びやお洒落なカフェでお茶をする、などだろう。

「それじゃあ今日は団長さんにお任せしますね」

 お任せされてしまった。うむ、ちゃんとエスコートできるよう頑張ろう。

 

 

 

「団長さん、着替え終わりました・・・」

 ステラがそう言ったので試着室のカーテンを開けようとしたが、

「わぁっ! ま、待って下さい! こ、心の準備というか・・・その・・・」

 別に私に見せるだけなのだから、心の準備なんて必要だろうか。

「団長さんだからです・・・ってうわぁ!」

 カーテンを開けると白いワンピースを着たステラがもじもじしていた。

「うぅ・・・ワンピってひらひらしていて落ち着かないですね・・・」

 しかし思った通り、良く似合っている。とても可愛いぞ。

「か、可愛いなんてそんな・・・えへへ、団長さんはこういうの好きなんですね」

 うむ、だから今日はその服のままデートをしよう。

「ええっ! 今日一日ですか!?」

 

 白ワンピのステラと共に街を歩く。

「な、なんか視線を感じます・・・ボク変でしょうか?」

 いや、ステラが可愛いから皆見てしまうんだろう。そんなステラを連れていることを誇りに思う。

「可愛いですか・・・本当に・・・?」

 返事はせずに手を握り、指を絡ませる。ステラの体温は見る見るうちに上昇し、顔も真っ赤になっていた。

「だ、団長さん手は・・・手汗とか・・・あ、いえ嫌じゃないですし、むしろ嬉しいんですけど・・・あうぅ・・・」

 

 

 

 ステラと一緒にカフェにやって来た。雑誌などでも紹介されている有名な店らしい。

 そのためか、周りには若いカップルが多い。

「おお、内装もオシャレですね~。・・・ボク場違いじゃないでしょうか?」

 むしろ私の方が場違いだと思うが・・・

 

 取り敢えず二人用のパフェを注文してみる。

「これがカップルパフェ・・・ってカップル!?」

 大きなアイスクリームに二つのスプーンが刺さっている。

 その一つを取り、ステラに差し出す。

「だ、団長さん・・・いきなりそんな・・・あーむ」

 どうだ?

「あ、味が分からないですぅ・・・もう、団長さんにもお返しです! あーんして下さいっ」

 それではお言葉に甘えて。

「うぅ、どうして抵抗無いんですか・・・」

 ステラから差し出されたアイスの味はとても甘かった。

 

 

 

 辺りを見回すと、もう太陽は沈み、オレンジ色の光で満ちていた。楽しい時間はすぐに去っていく。

「えへへ、団長さん次はどこ行きますか?」

 ステラはいつの間にか外を歩くことにも、手を繋ぐことにも慣れてきた様子だった。

「は、恥ずかしいのは変わらないんですからね? でもそれ以上に嬉しくて・・・幸せで・・・」

 ステラはうっとりとした顔で私を見つめてくる。そんな彼女がとても愛おしく感じ、そっと唇を合わせた。

「んんぅ・・・団長さん・・・好き、です・・・」

 私も好きだ。そう答えて再びキスをする。

 

 夕暮れに引き伸ばされた二つの長い影が重なる。辺りが暗くなるまで、二人はそのまま動かなかった。

 

 

 

 その夜、執務室がノックされステラが入ってきた。

「団長さん、そう言えばボクの部屋掃除されてたんでした。落ち着かないんでここに居ても・・・って執務室も掃除されてる!?」

 すまない、ここの掃除も頼んでしまった。

「あうぅ・・・まあいいです。団長さんが居る所なら何処でも。今晩はよろしくお願いします」

 そう言ってゴロゴロして、再び散らかし始めるのだった。

 ・・・彼女のためなら少しくらい散らかっていてもいいか、ほんの少しだけそう思った。




ステラちゃんかわいいですよね。
人見知りで引きこもり体質なところとか、すごく親近感が湧きます。
まぁ。ステラちゃんは美少女、私はおっさん。そこが最大の違いなのですが・・・

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
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