お兄ちゃんに大志くんが好きだと伝えてみた   作:ぱるーる

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俺ガイル完は見ましたか?
私は見てからテンションが上がってこれを執筆しました。
小説とは違い、感情の部分の表現が文字ではなく、声のトーンや、声質などで細かく表現されててさすがプロでした。
声優さんたちの演技を見るという意味でも見てはいかがですか。
おそらく後書きにて死ぬほどテンションが上がってます。
ご了承ください。
ではどうぞ。




三話

 

 

 

 

 

 

「おはよう」

 

「おう、おはよう」

 

 

 

「「いただきます」」

 

「「ごちそうまでした」」 

 

 

 

「行ってきます。小町も遅れんなよ」

 

「うん」

 

 

 

会話がまるで学校の授業のように消化されていく。

そして今、「ただいま」「うん、お帰り」が消化された。

 

 

 

残ってる会話は「「いただきます」」と「おやすみ」「おう、おやすみ」だろう。

 

 

 

まるでゲームのキャラクターみたいに、同じ言葉しか交わさない、交わせない日々。

この日常にお兄ちゃんは何を感じているのだろうか。

 

 

 

…寂しいなぁ

 

 

 

あの日から変わることのない日常に耐えかね、視界が滲んできた。

おそらく今までの日常が続いていれば、目に浮かぶ滴は整った顔の輪郭をなぞるように伝い、床を濡らしていただろう。

 

 

ただし、目の前を非日常が通り過ぎなければ。

 

 

八幡「なにやってんだ、早く上がれ」

 

 

???「お、お邪魔します」

 

 

小町「え?」

 

 

え?

 

 

???「あ、比企谷さん。こんにちは」

 

 

小町「え、あ、どうも……じゃなくて!な、なんで……大志くんが?」

 

 

そう、なぜかお兄ちゃんの後に続いて大志くんが現れた。

え、なんで?

 

 

八幡「ちょっと待ってろ。小町、お茶でも出してやれ」

 

 

小町「あ、うん…」

 

 

久々に定型文以外の言葉をお兄ちゃんの口から聞いたことに再び視界が滲みそうになるが、それどころではない。

いや、やっぱ嬉しい。

 

 

小町「いやそうじゃなくて!」

 

 

大志「え、ど、どうしたの?」

 

 

小町「え?ああ、こっちの話…っていうか大志くんなんのようで?」

 

 

大志「この前うちに比企谷さんとお兄さん呼んだときに少し話してたら結構趣味が合ってさ」

 

 

え、意外…

大志くんみたいな好青年の真反対を突き進んでるお兄ちゃんと趣味が合うって大丈夫?

目とか性根が腐敗しない?

 

 

大志「んで、俺が読んでる本の続きを貸してくれるって言われたから今日お兄さんについてきたんだよ」

 

 

小町「へ、へぇ〜」

 

 

大志くん本読むんだ…

そういえば国語の問題もスイスイ解いてたもんなぁ…

大志くん文系なのかな。

ちなみに小町も文系。

国語が得意だからではなく数学ができないから。

 

 

小町「はい、お茶。緑茶でよかった?」

 

 

大志「うん、ありがと。うち麦茶が基本だから緑茶ってあんまり飲まないんだよね。だから特別感あって美味しく感じる」ズズッ

 

 

小町「毎日飲んでても美味しいよ」

 

 

大志「俺が緑茶好きってのもあるけど美味しいよね。」

 

 

へぇ、大志くん緑茶好きなんだ。

スポドリを好んで飲んでそうなのに。

ちなみに小町も緑茶派。

和菓子との相性はマジで小町とお兄ちゃんレベル。

 

 

大志「和菓子とも合うしね」

 

 

小町「そ、そうだねぇ」

 

 

心を読むんじゃない大志くん

 

 

…それにしても大志くんのこと案外知らないなぁ。

今の趣味とか得意教科とか好みとか。

クラスの友達とかのことはわかるのに大志くんのことは初耳なことが多い。

あと、案外気が合うんだなぁ。

 

 

 

……いやいやいや、お兄ちゃんとの方が気合うし。

伊達に15年兄妹やってないし。

相性だっていいもん!

緑茶と和菓子くらい合うもん!

 

 

お兄ちゃんと小町は……仲……いいもん……

 

 

大志「ひ、比企谷さん!?」

 

 

小町「え?………あっ」

 

 

ふと顔に手をやると手に先ほど耐えたはずの滴が伝ってきた。

一度ヒビが入り脆くなった涙腺は簡単に崩壊し、修復するのは不可能だった。

 

 

小町「な、なんで……止まってよ!」

 

 

小町の願いは届かず、拭っても拭っても次から次にこぼれる涙が袖を濡らすばかりだった。

 

 

大志「比企谷さん…」スッ

 

 

小町が感情的になっていると大志くんが小町の頬にハンカチを、小町の手に自分の手を添えた。

 

 

大志「何があったかはわからないし聞かないけど、悲しいことがあったときに涙を我慢する必要はないんじゃない?一人になりたければ俺は離れるし…」

 

 

大志くんは妹を慰めるように、優しく、穏やかに小町を宥めた。

その時の大志くんの手はとでも暖かく感じた。

 

 

小町「う、うぅ……わぁぁぁぁんん!!」ポロポロ

 

 

大志「…」

 

 

小町は大志くんが添えた手を自分の手と繋ぎ、力一杯握りしめて泣いた。

大志くんの言った通り、我慢することなく流れるままに涙を流し、感情を表に出し、泣き叫んだ。

 

 

 

大志くんもお兄ちゃんも優しい。

それは妹や弟がいるからそういうスキルを心得てるのかもしれない。

でもお兄ちゃんの優しさとは違った優しさを大志くんはもっている。

 

 

 

小町はその時、お兄ちゃんの捻くれた、さりげない優しさとは違った、大志くんの真っ直ぐな優しさに触れた。

 

 

 

 

 

 

 

 






だぁぁぁぁぁ!!!!最高かよっ!!!!!
なんだよあれ!!!!
アニメ勢の人で見てない人にネタバレになるからあれだけどもう!!!
これだけ言いたいってのはもう悠木碧さんマジで今回やばい!!!
ふぁふぇぁぁ!?なんなの!?って感じ!!!
ぬふぇぁぁぁぁぁぁぁ!!!!



もう一生崇拝するわ。







ちなみにテンション上がりすぎていっかい投稿する場所間違えた。
ではまた。




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