バカとお酒とパチンカス 3浪と3留の物語   作:スピリタス3世

10 / 52
バカテスト 化学

問  次の問いに答えなさい。

『 化学反応そのものには直接関係ないが、化学反応を促進させる効果を持つ物質のことをなんと言うでしょう 』


霧島翔子の答え

『 触媒 』

教師のコメント

正解です。触媒は化学反応を引き起こすのに必要な活性化エネルギーを減少させる効果があります。


坂本雄二の答え

『 仲介人 』

教師のコメント

それだと逆に必要なエネルギーが増えてしまいそうですね。


蕨屋敷爽の答え

『 パチスロの演出 』

教師のコメント

何を促進させるつもりでしょうか。


鷹狩龍之介の答え

『 間男 』

教師のコメント

離婚を促進させるのである意味正解です。


第九問   Aクラス戦(中編)

  side 明久

 

 さて、次は次鋒戦だ!誰が出るのかな〜?

 

 

ーーーーー次鋒戦ーーーーー

 

「では次鋒の人、前にお願いします。」

「Aクラスからは僕が出るね。」

「何⁉︎学年次席の久保利光がもう出てくるだと⁉︎よし、ここは明久だ‼︎科目選択権はそっちに譲るぞ!」

「では総合科目でお願いします。」

 

 ちょっと待ってよ!僕が出るの⁉︎しかも総合科目で⁉︎

 

「雄二!僕じゃあ久保君は無理だよ!」

「大丈夫だ。俺はお前を信じている。」

「雄二!」

「俺も信頼してるよ、明久!」

「龍之介!」

 

 友達がこんなに信頼してくれてるんだ‼︎だったら!

 

「ふぅ…やれやれ、それは僕に本気を出せってことかい?」

「あぁ、もう隠さなくてもいいだろう。ここにいる全員にお前の本気を見せてやれ‼︎」

「なんだと明久!お前まさか、『アレ』を使うのか⁉︎」

「そうだよ雄二、龍之介!僕の本気を見せてやる!」

 

 Aクラスの人たちもざわつき始める。

 

「おい、吉井って実は凄いやつなのか?」

「いや、そんな話は聞いたことないが。」

「どうせいつものジョークだろ?」

 

 そして対戦相手の久保君まで……

 

「吉井君、君はまさか…⁉︎」

「久保君、どうやら気づいたみたいね!何を隠そう、僕は今まで全然本気なんて出しちゃあいない。」

「それじゃあ君は…‼︎」

「そうさ、君の想像通りだよ!今まで隠してきたけれど、実は僕………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「左利きなんだ!」

 

 

 

総合科目

 

Fクラス 吉井明久 137→0点

      VS

Aクラス 久保利光 7548点→7421点

 

 

 

「このバカ!テストの点数に利き腕は関係ないでしょうが‼︎」

「やっぱ無理じゃったか…。」

「………当然。」

「ちょっと待ってよ美波!フィードバックで痛いんだから殴るのは勘弁して‼︎あと秀吉とムッツリーニはもっと僕のことを慰めてよ!」

 

 お、龍之介が近づいてきたぞ!僕を労ってくれるのかな?

 

「明久!」

「何、龍之介?」

「生き恥。」

「お前あとで殺す!」

「お互い様だ‼︎」

 

 クソ!これじゃあ龍之介と一緒じゃん!そうだ、雄二なら……

 

「よし皆、勝負はここからだ!」

「ちょっと待ってよ雄二!僕を全然信頼してなかったでしょ‼︎」

「信頼、何それ食えんの?」

「明久、可哀想に〜♪」

「龍之介、お前は信頼していた分もっと最悪だ。もし俺たちが負けたら戦犯にするぞ。」

「すいませんでした‼︎」

 

 龍之介の方が可哀想だね〜。まあとりあえず、気を取り直して中堅戦だ‼︎

 

 

 

 

ーーーーー中堅戦ーーーーー

 

「では中堅の人、前にお願いします。」

「………Fクラス土屋康太。………よろしく。」

「Aクラスからはこのボクが出るよ〜。」

 

 ショートヘアーのボクっ子ね。結構クセの強そうな女の子が出てきたね〜。

 

「科目は何にしますか?」

「………保健体育。」

「土屋君だっけ?随分と保健体育が得意みたいだね〜。でもボクだってかなり得意なんだよ?」

 

 まさかの伏兵!これはきついね……。

 

「………本当か?」

「うん!それもキミと違って、『実技』でね♪」

「………‼︎」

 

 保健体育の実技が得意だって⁉︎興奮しちゃう……ってそんな場合じゃない!早く鼻血を吹いて倒れたムッツリーニを助けないと!

 

「ムッツリーーーーニ‼︎」

「キミ、吉井君だっけ?」

「あ、はい!」

 

 ん?何を言うつもりなんだろう?

 

「キミが選手交代する?でも勉強苦手そうだよね〜。良かったらボクが教えてあげようか?もちろん、『実技』でね!」

 

 きた!願ってもないチャンスだ‼︎

 

「はい、是非おねが………」

「アキにはそんな機会来ないから保健体育の勉強は要らないわ!」

「そうです!永遠に必要ありません!」

「よ、吉井君にはまだ早すぎるよ!」

 

 ちょっと!姫路さんも美波も酷いよ‼︎あとなんで久保君が出てきたの⁉︎訳がわからないよ‼︎

 

 そういえばさっきから龍之介が大人しいような……って思ってたら当の本人が立ち上がって工藤さんのところに向かったぞ?

 

 

「キミがうちのクラスの鷹狩君のお兄さんだよね?もしかしてキミもボクに保健体育の実技を教わりたいの?」

「ごめんね工藤。俺が言いたいのはそういうことじゃないのさ。」

「じゃあ何カナ?」

「お前は保健体育の実技に関して確かな実力を持ってる。そんなお前には是非とも更なる高みへと登って欲しいんだよね。」

「褒めてくれてありがとう!それで、ボクはどうすればいいの?」

 

 龍之介は敵を褒めて何をするつもりなのかな〜?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここに俺が厳選した風俗の連絡先がある。どれもかなりの人気店だ。お前には是非ともここで風俗嬢として働いてもらいたいと考えている。そして保健体育の実技面で更なる高みへと登りつめて欲しい!」

 

 

 嘘でしょ⁉︎コイツ未成年の女子高生を風俗嬢にしようとしてるんだけど‼︎これが大人のやり方ってやつか……ってそれ犯罪だよ!

 

「えっと………」

「是非!風俗嬢はいいぞ‼︎お金もかなり稼げるし‼︎」

「う〜ん………」

 

 工藤さん困ってるじゃん!困り顔が可愛いからもっとやって………じゃなくてやめてあげなよ!

 

「こらリュウ‼︎未成年に何してんのよ‼︎」

「龍之介君、それは犯罪です!」

「ちょっと待ってよ2人ともぉぉぉぉぉ!美波は殴るのを、瑞希は引きずって引っ張って行こうとするのをやめてくれぇぇぇぇ‼︎」

「工藤、俺のクソ兄貴が迷惑をかけてごめんな。」

「ど〜も………」

「おい!誰がクソ兄貴だこの愚弟がぁぁぁぁ‼︎」

「瑞希!コイツを縛って窓から捨てるわよ!」

「分かりました、美波ちゃん!」

「分かるなぁぁぁ‼︎冗談だからぁぁぁ‼︎」

 

 龍之介が虐められてるのが面白いから良しとしよう!流石に犯罪者にはそれ相応の罰を与えないとね!

 

「ま、まあ、そろそろ始めよっか、ムッツリーニ君…。」

「………分かった。」

「「試獣召喚《サモン》」」

 

 

 

保健体育

 

Fクラス 土屋康太 678点

      VS

Aクラス 工藤愛子 521点

 

 

 

 おお!Bクラス戦のときより強くなってる‼︎流石ムッツリーニ‼︎

 

「………《加速》」

「負けないよ!《電斧霹雷》」

「………《加速終了》」

 

 

Fクラス 土屋康太 118点

      VS

Aクラス 工藤愛子 0点

 

 

 やった!これでやっと一勝だね‼︎

 

「そ、そんな…。このボクが……。」

「………でも凄かった。………これからもよろしく。」

「よ、よろしく!」

 

 どうやら保体コンビが意気投合したみたい。これは帰って異端審問会だね‼︎

 

 

 

  side 龍之介

 

 美波と瑞希に殺されるところだった……。危ねえ。

 

 さて、ムッツリーニも勝ったし、次は副将戦だ!ついにアイツの出番かな?

 

 

 

ーーーーー副将戦ーーーーー

 

「では副将の人、前にお願いします。」

「Fクラスからはこの私、姫路瑞希が出ます!」

「Aクラスの鷹狩鳳之介だ。よろしく。」

 

 やはり来たか、我が弟よ!

 

「ここが一番の心配どころだな。龍之介、お前の弟は確か学年3位だったよな?」

「まあね〜。瑞希とはほぼ互角と言ったところさ。だからどっちが勝つかは正直読めないね。」

「でもここで勝つしかないからな。」

「そうだね。」

 

 まあそれが不安だよね〜。果たしてどうなることやら…。

 

「科目はそちらが決めて下さって大丈夫です!」

「分かったよ。総合科目で。」

「「試獣召喚《サモン》」」

 

 

 

総合科目

 

 

Fクラス  姫路瑞希  7415点

       VS

Aクラス 鷹狩鳳之介  7048点

 

 

 

 うお!学年次席の久保利光にも並ぶ点数じゃん‼︎流石だね、瑞希!

 

「おい、お前いつの間にそんな点数取ってんだよ‼︎」

「私、このクラスの皆が好きなんです。人のために一生懸命なみんながいるFクラスが……。」

「Fクラスが好き?」

「はい!だから頑張れるんです!」

 

 瑞希もなかなかいいこと言ってくれるじゃん!

 

「ちなみにあのクソ兄貴は?」

「嫌いです!」

 

 前言撤回。コイツ一回ぶん殴ってやろうか。

 

「その気持ち、俺も分かるぞ。俺だってこのAクラスが好きだしクソ兄貴は嫌いだ。だからこれくらいの点差なんてひっくり返してやる‼︎」

「そうはさせません!」

 

 おい愚弟、家に帰ったら覚えてろよ。兄の怖さを教えてやる!

 

 

 

 

 

  side 姫路

 

 さっきはああ言いましたけど、龍之介君にだって良いところはありますし、正直好きになりつつあります。まあまだ明久君には及ばないんですけどね♪

 

 学年が上がった当初、私は正直このクラスに馴染めるか不安でした。明久君を含むFクラスの皆さんは私のことをお姫様みたいに扱ってくれて、私のためにとても頑張ってくれました。それが私は嬉しかったのですが、それと同時にクラスの人たちとの心の距離を感じていました。本当は私はお姫様なんかじゃないのに。鈍臭くて焼きもち焼きなのに…。

 

 でもそんな中で龍之介君だけは私のその一面を見抜いた上で、他のクラスメイトと同じように扱ってくれました。私はそれがとても嬉しかったんです!たまに雑すぎてイライラするときもありますけど、それでも変に神格化せずに同じ立場から話してくれるのがとても嬉しいんです!だから、明久君だけじゃなくてそんな龍之介君のためにも頑張りたいと思います!

 

 

 えっと、弟君の武器は……

 

「おら!当れよ!」 ヒュンヒュン

 

 雪玉です!なんか雪合戦してるみたいですね……ってほっこりしている場合じゃないです。相手は遠距離、ならば近づかないと話になりませんね!大剣で薙ぎ払いながら進みます!

 

「遅い‼︎」

「きゃ!」

 

 でも正直相性は悪いです!武器が大振りな分、薙ぎ払うのに時間がかかるため、距離を取られると厳しいです!だったら、ダメージ覚悟で近づくまで!そして召喚フィールドの端っこに追い詰めるのが良いでしょう!

 

「おいお前!防御はどうしたんだよ‼︎」

「こうでもしないと勝てそうにありませんからね‼︎」

「お、おい!捨て身覚悟かよ!」

「こうでもしないと近づけませんからね‼︎」

「く、後ろは行き止まりか!」

「そうみたいですね!」

「なら横に‼︎」

 

 横に行くなら、角に追い詰めるまでです!そうすれば私の《熱線》も当てやすいはずです!

 

 

Fクラス  姫路瑞希  4231点

       VS

Aクラス 鷹狩鳳之介  4310点

 

 

 

 

  side 鳳之介

 

 クソ‼︎Fクラスに負けてたまるか‼︎俺だってこのAクラスが大好きだ!コミュニケーションが苦手な俺でも馴染むことが出来た、このクラスがな‼︎

 

 あとは兄貴がいる前で恥ずかしい姿を見せたくないからな‼︎俺の兄貴は2人ともクズでろくでなしだから嫌いだけど、人と仲良くする能力についてはあの2人の方が上だ。特に龍之介兄貴の周りにはいつだって人がいた。よく一人で浮くことの多かった俺と違ってな。俺は兄貴のそういう面はとても尊敬していたし好きだった。

 

 それでいて嫌味ばっかり言ってくる弟、普通だったら口を聞かなくなるはずなのに、兄貴は普通に接してくれた。兄貴からすれば多分ただ平等に接しているだけだと思うけど、それでも俺はそれが嬉しかった。だからそんな兄貴に俺の全てを見せてやらねえとな‼︎

 

「そろそろ決着をつけてやる!」

「私もそのつもりです!」

「《大雪崩》‼︎」

「《熱線》‼︎」

 

 さて、俺は勝てたかな……?

 

 

Fクラス  姫路瑞希  45点

       VS

Aクラス 鷹狩鳳之介  0点

 

 

 クソ!勝てなかったか…。クラスメイトに申し訳ないな…。

 

「おつかれ鷹狩!とても良かったよ!」

「お兄さんにカッコいい姿見せられたんじゃないカナ?」

「いい試合だったよ!」

「…あとは私に任せて‼︎」

 

 こんな俺を慰めてくれるなんて……。やっぱり俺はこのAクラスが大好きだ!

 

「ありがとうみんな‼︎次までにもっと強くなるから期待してろよな‼︎」

 

 

 

  side 龍之介

 

 昔は恥ずかしがり屋でなかなか人と仲良くなれなかった鳳之介も、今やすっかりクラスの輪に入ったんだな。良かったぜ!そして瑞希。よく短期間でここまで成長したね。これじゃあ俺が追いつけなくなるじゃん!流石だよ!

 

「おつかれ2人とも‼︎とても良かったぜ‼︎」

「ありがとな、兄貴‼︎」

「龍之介君、ありがとうございます!」

 

 あんまり褒めてくれることがない2人が褒めてくれて、ちょっと照れるな〜。

 

「いや〜、これで2人とも俺のこと見直してくれた?」

「「いいえ。」」

「おいコラ‼︎ふざけんじゃねえよ‼︎もっと年上を敬ってくれよ〜。」

「「無理(ですね)。」」

 

 クソ!ちょっとは見直してくれたと思ったのに!全くこの2人と美波は本当に素直じゃないんだからね!

 

 

 それはさておき、いよいよ大将戦だ!頼んだぞ、雄二‼︎




 ということで次鋒戦、中堅戦、そして副将戦でした。鳳之介の腕輪の力は大量の雪を一気に積み上げて、相手に向かって雪崩を起こすという技です。また愛子の腕輪の力は筆者の前作「バカとテストと鬼滅の刃」からそのままとってます。電気属性を付与した斧を激しい雷鳴のように打ち下ろす攻撃です。

 そして次はいよいよ次で第一章は終わりです。お楽しみに。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。