バカとお酒とパチンカス 3浪と3留の物語   作:スピリタス3世

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清涼祭 アンケート

 学園祭の出し物を決める為のアンケートにご協力下さい。

『 あなたが今欲しいものはなんですか? 』


姫路瑞希の回答

『 クラスメートとの思い出 』

教師のコメント

なるほど。お客さんとの思い出になるような、そういった出し物でも良いかもしれませんね。写真館とかも候補になり得ると覚えておきます。


蕨屋敷爽の回答

『 金 』

教師のコメント

蕨屋敷君は正直ですね。


吉井明久の回答

『 金(食費) 』

教師のコメント

お金の使い道まで決まっているんですね。


鷹狩龍之介の回答

『 金、酒、権力、運、女、永遠の命、自由、筋肉、武器 』

教師のコメント

欲張りすぎです。


第二章 清涼祭
第十一問  出し物決め


  side 島田

 

 新緑が芽吹き始めたこの季節、ウチらの通う文月学園では、学園祭である『清涼祭』の準備をしていた。今ウチは瑞希と木下と一緒に他のクラスが何をやるのかを視察してるんだよ!

 

「ねえ2人とも、このクラスは焼きそば屋みたいだよ!」

「美味しそうですね!あ、こっちはクレープ屋さんみたいです!」

「試験召喚システムの展示をするところもあるみたいじゃのぅ。」

「ここはお化け屋敷みたいですね……。私は怖いのであまり行きたくないですが……。」

「う、ウチは平気よ!それよりこっちはリアル野球盤みたいよ!壁中に段ボールを貼って得点を書いてるみたい!凄く面白そう!」

「ゲーセンもありなのじゃな‼︎」

 

 色んな出し物があってとても楽しそう〜♪早くも2度目の清涼祭が楽しみだわ♪

 

「そういえば、そろそろクラスにも戻っていい頃合いかのぅ。」

「木下の言う通りね。ウチらのクラスはまだ出し物が決まってないからね。」

「なるべく長く視察するように言われましたけど、そろそろ戻って意見を言わないと間に合わなくなりますね。」

「そうだね!それじゃあ戻りますか!」

「了解じゃ!」

「分かりました!」

 

 そう言って3人で教室に戻るとFクラスのみんなは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野球拳をしていた。

 

 

 

 

 

  side 龍之介

 

 酒飲みながら野球拳やるのサイコ〜‼︎他の男子は酒飲めないけどノリノリで参加してくれるし、全くこのクラスは最高だぜ!

 

「おいおい龍之介!これで3人抜きじゃないか。」

「そういう雄二はまだ一回しか負けた事がないくせに‼︎全く、早く負けて俺のご立派様をお披露目したいぜ‼︎」

「よく言うよ龍之介!どうせお前のは爪楊枝くらいでしょ!」

「………そういう明久はもう脱ぐものがない。」

「何を言ってるのさムッツリーニ!僕にはこのヘアピンがあるからまだまだ大丈夫!さあ雄二!僕と勝負だ!」

「俺に勝てるとでも?」

 

 ちなみに爽は相変わらずパチスロを打ってるから休みだ。全く、ノリの悪い野郎だぜ‼︎

 

「さあさあ皆、俺にかかってこいや〜‼︎俺のパンツを最初に脱がす奴は誰だ〜⁉︎」

「「「「俺だ‼︎」」」」 

「よし、その意気だ!」 ガラガラ

 

 ん?教室のドアが開いたぞ?

 

「「「あっ………」」」

 

 女子3人衆が帰ってきちゃった!よし、ここは追い返してやる!

 

「おいおい女子3人衆‼︎視察の時間が短すぎないか⁉︎もっとちゃんと見てこいや‼︎」

 

 ん?瑞希が携帯を取り出したぞ………?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「西村先生、公然猥褻の現行犯を発見しました。速やかに来て下さい。」

 

 

 鉄人に通報されたので仕方なく服を着ることにした。あと瑞希!通報しておきながら明久の方に目線が行ってたのを俺はこの目で見たからな‼︎

 

 

 全員が服を着た後、雄二が口を開いた。

 

「さてそろそろ、清涼祭の出し物を決めなきゃいけない時期だが、とりあえず実行委員長として龍之介を任命する。龍之介、お前に全権を委ねるから後は任せた!」

「おい雄二!サボりたいからって逃げるんじゃねえ!」

「たまには違う奴が指揮を取るのもいいだろ。それにお前は雀荘、風俗、居酒屋など様々な店を渡り歩いてきたんだから俺よりも適任だと思うがな。」

「そうと言われちゃやるしかねえな‼︎」

 

 ということで俺が実行委員長になった。でも一人でやるのもめんどくさいから……

 

「じゃあ副委員長として雄二を指名する‼︎」

「リュウ、その事なんだけど、坂本はもうどっか行っちゃったわよ?」

 

 あのカス野郎‼︎面倒くさいからってサボるんじゃねえよ‼︎それじゃあ爽と同レベルだぞ‼︎まあいいや、今発言した美波にしよう。

 

「それじゃあ美波、君に決めた‼︎」

「ごめん、ウチは瑞希と召喚大会に出るからパスしていいかな?」

 

 召喚大会ね〜。確か2vs2でプチ試召戦争をやる奴だっけ。トーナメント方式で優勝者には如月グランドパークのプレミアムチケット2組と白金の腕輪が配られるらしい。正直彼女もいないし腕輪にも興味がないから俺は出ないんだよね〜。でもなんでこの2人は出るんだろう?

 

「2人はなんで出るの?自分たちの美貌を世間に拡散するため?」

「なわけないでしょ‼︎瑞希がお父さんを見返したいから出るんだって。」

「見返すって、何をどう?今更自分がモテることでもアピールしたいの?」

「龍之介君、その口を塞いであげましょうか?」

「おいおい、人聞きの悪いことを言わないでくれよ!で、何を見返すの?」

「私のお父さんが、みんなの事をFクラスだからって理由でバカにするんですよ⁉︎みんなの事を何も分かってないくせに‼︎許せません‼︎」

 

 いや、よく知ってる俺でもFクラスはバカの集まりだと思うよ。

 

「なるほどね〜。じゃあ2人はパスだね!そうなると………そうだ!候補を挙げよう‼︎皆その中から選んでくれ!」

 

 そう!俺が思い浮かべた名案とは………

 

 

 

 

候補① 吉井

候補② 明久

 

 

 

 

 これでどうだ!明久がめんどくさそうにしていたから押し付けてみたよ‼︎

 

「ちょっと龍之介!明らかに候補の挙げ方おかしくない⁉︎」

「え?ちゃんと俺なりに考えたんだけどな〜。みんなは何か意見ある?」

「どうしようかな〜。」

「どっちもクズには変わりないしな〜。」

「こらっ‼︎真面目に悩んでるフリをするんじゃない‼︎あと平然とクラスメイトをクズ呼ばわりする方が人間のクズだ‼︎」

「ほらほら明久、さっさと出てこいや‼︎」

「クソ!なんだかいつも僕は貧乏くじを引かされてる気がするよ〜。」

 

 というわけで明久を無理矢理副委員長にして事なきを得た。

 

 

 

「さて、これから出し物を決めるぞ〜!まずは委員長の俺が候補をいくつか挙げるからそれに倣ってみんなも挙げて欲しい!明久は書記を務めてくれ!」

「分かったよ…。」

「それじゃあ行くぜ!まずは居酒屋だ!」

「ちょっとリュウ!それはアウトでしょ!」

「それがそうでもないのさ!お酒を飲み物として出すだけなら、未成年に店員をやらせてもいいことに法律ではなっている‼︎というわけで明久、とりあえず書いてくれ!」

「ほ〜い。」

「そして次、雀荘だ!麻雀教室という体裁ならば風俗営業法にも引っかからない‼︎もちろんやるのはノーレートだけどね‼︎はい明久、書いといて‼︎」

「ほ〜い。」

 

 せっかく委員長になったんだし、自分がやりたいことも挙げておかなくちゃね‼︎

 

「それじゃあ他に意見のある人!はい、ムッツリーニ!」

「………写真館。」

 

 うわ〜。ムッツリーニが言うとすごく卑猥なイメージがあるね。

 

「明久、書いといて〜。」

「ほ〜い。」

「それじゃあ次、横溝‼︎」

「メイド喫茶………はもう目新しくないので、ウェディング喫茶はどうだろうか?」

「ウェディング喫茶?それってどういうやつか教えてくれ!」

「普通の喫茶店だけど、ウェイトレスがウェディングドレスを着ているんだ。」

 

 なるほどね〜。でもドレス3着とタキシード47着を調達するのが大変そうだね〜。クラスの人も色々言ってる。

 

「斬新ではあるな。」

「憧れる女子も多そうだ。」

「でもドレスだと動きにくくないか?」

「それに男は嫌がらないか?結婚は人生の墓場とかいうくらいだし…。」

 

 結婚は人生の墓場で思い出したんだけど、最近雄二が事あるごとに霧島に結婚させられそうになってるらしい。雄二本人は自由に生きたいとか言って逃げ回ってるのが凄く面白いよね〜w。面白いからネタにしてやろう!

 

「明久!とりあえず書いといて〜。」

「ほ〜い。」

「さて、次は………、須川!」

「俺は中華喫茶を提案する。」

「中華喫茶……チャイナドレスか!」

「いや違う。俺がやりたいのは本格的なウーロン茶と簡単な飲茶を出す店だ。イロモノ的な格好で稼ごうってわけじゃない。そもそも食の起源は中国にあると言われているように、中華料理ほど奥深いジャンルはない。近年ヨーロピアン文化による中華料理の淘汰が見られるが本来食というのは…………」

 

 いや長いよ‼︎明久パンクしちゃうじゃん!

 

「分かったよ須川!とりあえず明久、書いておいて!」

「ほ〜い。」

 

 さて、これくらいでいいか。そんな事を思っていると鉄人が入ってきた。

 

「クラスで公然猥褻をした奴がいると聞いたが、それは誰だ?」

「それは過去の事になりました!そんなどうでもいいことより清涼祭の出し物について話したいと思います!ちなみに今のところ候補はこんな感じです‼︎」

「補習の時間を倍にした方がいいかもしれんな。」

 

 ちょっと待ってよ!会話が成り立ってなくない⁉︎

 

「先生、言ってる意味が分かりません!」

「お前はその黒板を見て何も思わないのか?」

 

 そういえばずっと前向いてたから黒板を見てないんだよな〜。明久が落書きでもしたのかな?そう思って見てみると………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

① 居酒屋 『未成年』

② 雀荘  『風俗営業』

③ 写真館 『秘密の覗き部屋』

④ ウェディング喫茶『人生の墓場』

⑤ 中華喫茶『ヨーロピアン』

 

 

 

 

 

 信じられないものを見た。一体全体何をどう解釈したらこうなるんだ?まあこうしたのは俺の責任か…。

 

「鉄人先生、俺がバカな明久を選んだ事自体がバカな行動でした‼︎申し訳ありません‼︎」

「分かってくれて何よりだ、鷹狩。」

「ちょっと先生、酷いですよ‼︎あと龍之介は後でぶっ殺すよ?」

「酷いのはお前の頭だよ、明久‼︎」

 

 マジでコイツに書記を頼むんじゃなかった。秀吉の方が断然良かったよ……。

 それと、鉄人が何か言おうとしているぞ?

 

「全くお前たちは……。稼ぎを出して設備を向上させようとか全然思わないのか?」

 

 その手があったのかよ‼︎クラスもざわつき始めた。

 

「なにも試召戦争だけが設備向上のチャンスじゃないよな‼︎」

「いい加減この設備にも我慢の限界だ‼︎」

「み、皆さん!頑張りましょう‼︎」

 

 瑞希もいつも以上にやる気を見せている!クラスに馴染めて良かったね!それはそうと……

 

「やっぱり利潤が多い喫茶店の方がいいんじゃないか?」

「いや初期投資の少ない写真館の方が……」

「居酒屋って大人相手に稼げるんじゃないか?」

「けど写真館や居酒屋って営業停止処分を受ける可能性もあるよね?」

「鷹狩みたいに酒で暴れる奴がいたら困るしな……」

「中華喫茶ならハズレはないだろう。」

 

 なかなかまとまる気配がない。ちょっとここは強引にまとめることにするか!あとさらっと俺を罵倒した奴、後で出てこいや!

 

「へいへい皆、投票して……」

「お化け屋敷の方が受けると思う。」

「蕨屋敷が好きそうなパチンコ店を作るのはどうか?」

「焼きとうもろこしを作ろう!」

 

 クソ‼︎まとまんねぇ‼︎こういう時に雄二がいればいいけど、アイツは興味がない事には無関心だからな〜。もう無理矢理やるしかない!

 

「おらお前ら‼︎静かにしろ‼︎まとまりそうにないからこの中から決めさせてもらう‼︎一つだけ選んで挙手してくれ!」

 

 こうして俺が無理矢理まとめた結果………

 

「はい!Fクラスの出し物は中華喫茶で決定だ!全員ちゃんと協力してくれよ‼︎」

 

 中華喫茶をやる事になった。さらば、俺の居酒屋と雀荘経営の夢よ……。それはとにかく、次だ、次!

 

「それじゃあ次は担当を決めるよ!全体を厨房班とホール班に分けるぞ!それにあたって聞きたいんだけど、提案者の須川はウーロン茶と飲茶は作れるんだよね?」

「もちろん。」

「じゃあ厨房班のリーダーは須川で決定!あとは俺も居酒屋で何度かバイトしたことあるしお酒のおつまみを自分で作れるくらいだから厨房班に回らせてもらうよ!それと明久!お前も料理上手いから厨房班な!」

 

 何を隠そう、明久は料理がうまいんだよね〜。たまに明久の家で遊ぶんだけど、その時にお金を払って作ってもらうくらいだ。正直料理面では俺のライバルでもある。

 

「………俺も厨房班で。」

「ムッツリーニ、料理なんて出来んの?」

「………紳士の嗜み。」

 

 明久、そいつはチャイナドレス目当てで中華料理店でバイトしてるような奴だぞ。ムッツリーニのエロに対する姿勢をなめちゃあいけないね。

 

「それじゃあ私も厨房班に……」

「却下。女子はただでさえ少ないんだから全員ホールに回ってね。」

 

 瑞希、お前の料理でお客さんを殺すわけにはいかないんだ!

 

「龍之介の言う通りだよ!それだから姫路さんと秀吉の2人はホールにぃぃぃぃ‼︎」 ドォン‼︎

「ウチもホールにするわ。」

 

 明久はバカだな〜。美波にそんなこと言ったら怒られるに決まってるのに。

 

「ワシは男じゃ……」

「秀吉はホールにいるだけで集客効果があるんだからよろしく!」

「そう言われると嬉しいから困る///」

「そう照れられると可愛いから困る///」

「へ、変なことを言わないで欲しいのじゃ、龍之介‼︎」

「ごめんごめん!」

 

 あと今の姿を鳳之助が見たらきっと喜ぶんだろうな〜。

 

 

 そんな感じで担当が決まって行った。そうして会議も終わったので明久と一緒に帰ろうとすると………

 

「アキ、リュウ、ちょっといい?」

「お主らに用があるのじゃ。」

 

 美波と秀吉に呼び止められた。




 ということで清涼祭編の幕開けです!居酒屋に雀荘と龍之介らしいことをやろうとしましたが結局失敗に終わりました。まあ色々問題もありますし仕方ないですね。
 ちなみにリアル野球盤は僕が高校生の時に実際にやりました。教室の壁を全部段ボールで覆い、ボールが段ボールのどこに当たったかによって一塁打とかホームランとかを決めていました。かなり評判が良かったのは今でも覚えていますね。

 さて、次回は美波と秀吉の相談事についてです。どうぞお楽しみに。
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