バカとお酒とパチンカス 3浪と3留の物語   作:スピリタス3世

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バカテスト 保健体育

問 次の空欄を埋めなさい。

『 女性は(  )を迎えることで第二次性徴期になり、特有の体つきになり始める 』


鷹狩龍之介の答え

『 初潮 』

教師のコメント

正解です。


吉井明久の答え

『 試練 』

教師のコメント

随分と大変な話ですね。


土屋康太の答え

『 初潮と呼ばれる、生まれて初めての生理。医学用語では、生理のことを月経、初潮のことを初経という。初潮年齢は体重と密接な関係があり、体重が43kgに達するころに初潮をみるものが多い為、その訪れる年齢には個人差がある。日本では平均十二歳。また、体重の他にも初潮年齢は人種、気候、社会的環境、栄養状態などに影響される。 』

教師のコメント

詳しすぎです。


第十二問  爽と雄二の参戦

  side 龍之介

 

 俺と明久は帰ろうとすると、美波と秀吉に呼び止められた。

 

「「何か用?」」

「えっとあのね、坂本を呼び出せないかなって思ってさ。」

「どうして?」

 

 明久は疑問に思ってるけど、俺は思うところがあるから自分の意見を言っておこう。

 

「俺も美波に賛成だね〜。正直俺がまとめるのはきついからね。」

「龍之介については僕たちも手伝うから安心して!」

「いや、まあそれはそうなんだけど……。」

「ワシとしてもお願いがあってのぅ。」

 

 絶対訳ありでしょこれ。

 

「美波、秀吉!事情を全部説明してくれる?」

「分かったのじゃ。えっとまずは爽兄の件じゃな。あやつは清涼祭にそもそも参加する気がないのじゃ。」

「どうせまたパチスロでしょ?」

「その通りじゃ。でも姉上は爽兄に清涼祭の楽しみを知って欲しいと考えておるのじゃ。そしてパチスロ以外に何か楽しみを見つけて欲しいと常に願っておるのじゃ。」

 

 爽についてはどっちかっていうと本人っていうより木下の話だね。あといくらお人好しとはいえ、あのパチンカスをそこまで好きになるって普通だったら考えられないよね〜。過去に何かあったのかな?

 

「なるほどね〜。それで、美波の件は?」

「実は、瑞希が転校するかもしれないの。」

 

 こっちはまんま本人の話だね。せっかくクラスにも馴染めたのに、ここで転校したら可愛そうだよな〜。

 

「秀吉…、モヒカンになった僕でも好きでいてくれるかい?」

 

 明久は何の処理をしたらそうなるのさ。

 

「とにかく、明久がよく分かってないみたいだから瑞希の話を詳しく聞かせてくれない?転校理由とか。」

「えっと、転校理由は『Fクラスの環境』だね。」

「確かにこの環境じゃあ姫路さんは勉強しにくいよね…。」

「それだけじゃなくて学年3位の成績を持ちながら周りはバカだらけ、おまけに身体も弱いからこの教室で過ごすことは親にとっては不安材料でしかないよね〜。」

「アキとリュウの言う通りね。召喚大会で優勝してFクラスを見直してもらおうと思ってるけど、設備だけはどうにもならないわね…。」

 

 待てよ……?身体が弱い、学年3位ほどじゃないけど成績がいい、周りがバカで困ってる、これって……!

 

「おいおい、瑞希ってまんま俺と一緒じゃん‼︎それなのになんで俺の両親は心配してくれないんだよ!俺はこんなにか弱くて、しかも勉強も出来るのに!」

「リュウは単なる酒の飲み過ぎでしょ!」

「高校通えてるだけでも両親は喜んでるんじゃないかな?」

「お主は姫路と違って結構やらかしておるからのぅ。」

「ちょっとみんな酷いぜ!もっと俺のことも労ってくれよ‼︎」

 

 全く!全てはお酒が美味しすぎるのがいけないんだからね‼︎

 

「まあとにかく、瑞希に転校されるのは嫌だからね‼︎」

「もしそれが姫路さんじゃなくて美波や秀吉でも一緒だよ‼︎」

「そうだな!俺も美波や秀吉がいなくなるのは嫌だね‼︎もちろんムッツリーニもな!」

「そっか…。うん、アンタたちはそうだよね‼︎」

 

 ん?気のせいかな?若干一名足りなくない?ちなみに俺も雄二、明久、爽の三人は正直どうでもいいと思ってるけどさ。

 

「明久、俺の名前を呼んでない気がするんだけど?」

「龍之介こそ僕の名前を入れてなくない?」

「お前が俺の名前を入れてくれたら俺も入れてやるよ。」

「それは僕のセリフだね!」

「なんだと⁉︎」

「あぁ⁉︎」

「お主ら、喧嘩はやめるのじゃ!とにかくその2人を連れ出す方法を考えんと‼︎」

 

 秀吉にそう言われちゃあ止めるしかないよね!でも後で覚えてろよ、明久‼︎

 

「とにかく、あの2人を焚き付ける方法を考えないとね!」

「明久、そのことなんだけど、爽については俺に任せてくれ!秀吉、俺と作戦会議だ!」

「よく分かんないけど、分かったよ!雄二は僕が電話しておくね。」

「お主、何をするつもりなのじゃ?」

 

 そう、爽を呼び戻すための方法といえば………

 

 

『へい爽‼︎元気かい?』

『貴様か龍之介!今は貴様と話している場合ではないのだ‼︎私の計算が正しければこの店は間違いなく遠隔をしている‼︎今まで勝ってた私から取り返そうとしているのだ‼︎だから店員に抗議……』

『それは後にしてくれ!今お前に電話をしたい人が俺の隣にいるんだよ‼︎今から替わるから待ってて!』

『断る‼︎今はそんな場合では……』

 

 そして俺は秀吉と電話を替わり……

 

『爽兄ごめん、アタシからお願いがあるの……。』←優子(CV.秀吉)

『なんだ優子!手短に言え‼︎』

『あの、すごく申し訳ないんだけど…、アタシは爽兄が清涼祭でカッコよく活躍しているところを見てみたいなって……』

『私はそんなどうでもいいことよりもパチスロの方を優先させるつもりだ‼︎』

『あ、うん、やっぱりそうだよね…。ごめんね、せっかく大切な時に下らない連絡をしちゃって……。』

『え、あ、その、いや、やっぱりなんでもない!清涼祭には参加しよう‼︎』

『ホント?やった〜!嬉しいな〜♪それじゃあまたね!』

『ああ。』

 

 必殺・木下優子による泣き落とし!秀吉は長年妹として姉を見てきた分、完成度の高い演技ができるのだ!

 

「大成功じゃ♪姉上には後でワシが言っておこう!龍之介もありがとなのじゃ!」

「いえいえこちらこそ〜。流石秀吉、俺のお嫁さんだね!」

「ワシは男じゃ!」

 

 よし、あとは雄二だけだ!

 

「明久、雄二はどうだった?」

「えっと、『げ、翔子⁉︎』とか、『見つかっちまった』とか、『鞄を頼む』とか。」

「なにそれ?」

 

 美波はあまり知らないから疑問に思っても仕方ないよね。ここは俺が教えてやるか。

 

「それは単に雄二が霧島から逃げ回ってるだけだよ。アイツは霧島には滅法弱い上、霧島がしつこく追いかけ回してるからね!」

「じゃあ坂本と連絡を取るのは難しいわね。」

「いや、これはチャンスだ!」

 

 え?何がチャンスなのさ?

 

「雄二を喫茶店に引っ張り出すには丁度いい状況なんだよ。ちょっと三人とも協力してくれるかい?」

「それはいいけど、雄二の居場所は………ってもしや‼︎」

 

 俺の予想が正しければ、きっとあそこにいるはず‼︎

 

「お、龍之介も雄二の考えがわかったみたいだね!それじゃあ僕についてきて‼︎」

「分かった明久!」

「美波と秀吉には……………を頼んだ!」

「「了解‼︎」」

 

 そうして俺と明久は雄二の隠れ場所へと向かった。その場所とは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 女子更衣室だ。

 

 

「「やあ雄二、奇遇だね!」」

「どういう偶然があったら女子更衣室で鉢合わせるのか教えてくれ。」

「やだな〜ただの偶然だよ〜。」

「俺と明久は男子と女子を間違えたのさ!」

「嘘をつけ!明久はともかくお前が間違えるわけないだろ‼︎」

「酔っちゃった♪」

「シバくぞ。」 ガチャ

 

 マズい!ドアが開いちゃった!ってあれは木下か!なんとか誤魔化さないと!

 

「あれ?Fクラスの問題児トリオ?ここ女子更衣室だよね?」

「やあ、木下優子さん、奇遇だね!」

「秀吉の姉さんか。奇遇じゃないか。」

「すごい偶然だね、木下‼︎」

「あ、うん、奇遇だね……。」

「「「あっはっはっ‼︎」」」

 

 さあ?いけたか?

 

「せんせ……」

 

 先生を呼ばれるのはマズい‼︎ここは俺が買収してやる!

 

「おい木下!話がある!」

「買収なら乗らないわよ?」

「爽のことなんだけど、俺と秀吉の協力でなんとか清涼祭に協力させることができた。一応秀吉の演技でお前が懇願したことになってるからそこんとこよろしく!」

「え、ホント?」

「うん!秀吉にでも聞けばいいよ!だから見逃して!」

「じゃあ見逃してあげるね!」

「「「ありがとう‼︎」」」

 

 こうして俺たちは木下の買収に成功し、なんとか脱出することができた。といっても話した内容は事実だから大丈夫だけどね!

 

「凄いな。あれが本物の大人の力か。」

「直前での爽とのやりとりを活かしたんだね。」

「そのと〜り♪これで2人も俺のこと見直した?」

「「ほんの少し。」」

「もっと見直せや!」

 

 全く、なんでこんなクズ共と友達やってるんだろう。類は友を呼ぶってやつかな?

 

 さてと、本題に入るか!

 

「明久、雄二に話したいことがあったんでしょ?」

「うん。雄二に朗報があってね!」

「嫌な報せだったら殺すぞ?」

「………こ、こちらの携帯電話をどうぞ!」

「全く、なんの真似だ?」

 

 明久のやつ、絶対何か企んでるな?まあさっき作戦を言ってたしな。俺はあまり聞いてなかったけどね。

 

『もしもし坂本?』

『なんだ島田か。一体何の真似だ?』

『ちょっと待って、今替わるから。』

『替わる?誰と……っておい!もしもし?』

 

 美波は誰と電話を交代したんだろう?

 

『…雄二、今どこ?』

『人違いです。』 プツッ

 

 凄い判断力だね!霧島の声が聞こえるや否やすぐに電話を切るってなかなか出来ることじゃないよ!

 

「コロス。」

「まあまあちょっと落ち着いてよ!お願いを聞いてくれたら悪いようにはしないからさ!」

「お願い?学園祭のことか?こんな回りくどいことしなくても、お前が『大好きな姫路さんのために頑張りたいんだ!協力してください!』って言えば面倒だが引き受けてやるというのに。」

「な⁉︎べ、別にそんなことは一言も…!」

「あ〜はいはい、話はわかった。仕方ないから協力してやるよ。」

 

 わお!これじゃあただの無駄足じゃん‼︎そんな簡単に済むんだったら最初から言ってよ!まあ何はともあれ雄二と爽が参加してくれ良かった!

 

「まあとにかく引き受けてくれてありがとう!」

「俺じゃなくて店長はお前がやってくれよな!」

「分かった分かった。それより島田と翔子は親しかったのか?」

「あ、それ俺も気になった!接点なかったよね、あの2人。」

「う〜ん、聞いても怒らない?」

「バーカ。どうせ引き受けたんだ。今更怒ってどうする。」

「よし、それじゃあ教えてあげよう!」

 

 待てよ……あの場にいたのは確か美波と………

 

「実は電話の向こうにいたのは霧島さんの声真似をした秀吉で……」

「目をつぶって歯を食いしばれ。」

「雄二の嘘つき!」

 

 そういうことかよ‼︎今日は秀吉が大活躍だね!

 

 

 そうして俺は2人と教室に戻って、美波たちと合流した。そのあと5人で話し合った結果、3つの問題点が浮上した。

 

 

 

1.学習環境に相応しくない貧相な設備→喫茶店の成功で解決可能

 

2.老朽化した教室→金額が莫大なため学校側の協力が不可欠

 

3.レベルの低いクラスメイト→姫路と美波ペアの召喚大会優勝で解決

 

 

 

 というわけで2の問題を解決するために、今から俺、雄二、明久の3人で学園長室に訴えに行くことになった。




 ということで爽と雄二を無事参戦させることが出来ました。そして次回はvsババアです。どうぞお楽しみに。
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