バカとお酒とパチンカス 3浪と3留の物語   作:スピリタス3世

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バカテスト  物理

問 次の問題に答えなさい。

『 オームの法則について述べよ。 』


鷹狩龍之介の答え

『 電流をI、電気抵抗をR、電圧をVとすると、V=RIと表される法則 』

教師のコメント

正解です。電気分野の基本法則ですね。


木下優子の答え

『 電流をI、コンダクタンスをG、電圧をVとすると、I=GVと表される法則。 』

教師のコメント

正解です。コンダクタンスを知っているのはかなり勉強している証拠ですね。


木下秀吉の答え

『 姉上と同じ 』

教師のコメント

ではコンダクタンスについて簡潔に説明して下さい。説明できなければ0点とします。


蕨屋敷爽の答え

『 人間の言った言葉を真似する鳥 』

教師のコメント

それはオームではなくオウムです。


第十五問  災厄の襲来

  side 明久

 

 一回戦をなんとか勝利して教室に戻ると、そこにはクレーマーが2人いた。

 

「おいおい!ここの店は食べ物の中に虫を入れるのかよ‼︎」

「全く最低な店だぜ‼︎」

 

 そんな〜。朝きちんと確認したはずなのに……。

 

「雄二、どうする?」

「とりあえず消毒及び清掃作業をしなければいけないな。」

「だよね…。」

 

 まあ朝きちんと清掃・消毒しても虫が入ることなんて普通か……。そんなことを思ってると、立ち上がったクレーマーの2人のポケットから袋詰めにされた虫が出てきた!

 

「アイツらめ、わざとやってたんだ!雄二!なんとかしないと!」

「分かった。俺に任せておけ。あと明久はあのクレーマーの顔を覚えておけ。」

「分かった!」

 

 う〜んと、クレーマーは坊主が1人とモヒカンが1人ね。しかもなんか喚いてるし……。

 

「全く、責任者はいないのかよ!」

「いるならとっとと出てこいや‼︎」

 

 そして雄二が近づくと………

 

「なんだ、お前がァ………」 バタン

 

 クレーマーを殴り飛ばした!いいぞ雄二!

 

「私が代表の坂本です。何かが不満な点でもございましたか?自分達で勝手に虫を入れておいて不満とか、私には見当もつきませんが。」

「うるせえ‼︎それに不満も何も今連れが殴り飛ばされたんだが!」

「それは私のモットー、『パンチから始まる交渉術』に対する冒涜ですか?」

 

 怖!なんだよその交渉術!

 

「ふ、ふざけんなよこの野郎!何が交渉じゅふぎゃぁぁぁぁ」 ドゴォ

「そして『キックでつなぐ交渉術』です。最後には『プロレス技で締める交渉術』が待っていますので。」

「わ、分かった!こちらはこの夏川を交渉に出そう‼︎俺は何もしないから交渉は不要だぞ‼︎」

「ちょ、ちょっと待てや常村!お前俺を売ろうというのか⁉︎」

「それで常夏コンビとやら、まだ交渉を続けるのか?」

 

 名前をもじって常夏コンビ。なんか面白いね!

 

「い、いや。もうじゅ………」

「雄二、まずいぞ‼︎」

 

 え⁉︎急にどうしたの龍之介⁉︎お酒でも切れたの⁉︎

 

「どうした龍之介。お前も俺の交渉術に文句があるのか?」

「そうじゃないよ雄二‼︎最悪な災厄がやってくるんだ‼︎」

「災厄なら今俺の目の前にいるだろ。」

「そんな常夏コンビなんて屁でもねえ‼︎もっとヤベェ奴らがくるんだ‼︎」

「なんだそれは……。」

「爽、ちなみにアイツらの今のユニフォームは聞いたか⁉︎」

「いつも通りだ。」

「それはまずい‼︎なんとかしないと‼︎とりあえず店を閉めた方がいい‼︎」

「私が廊下で彼奴らを追い返すこととしよう‼︎」

 

 龍之介と爽は何を言ってるんだろう?そんなにやばい奴がいるのかな?そう思ってドアの方を見ると………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「龍之介、爽!俺たちにお前たちの服をくれないか‼︎」」

 

 パンイチの男が2人入ってきた。

 

 

「人違いです。」

「お帰りください。さもなければ私のパチンコ玉を貴様らにぶつけます。」

「ちょっと待ってよ2人とも!実の兄に対してそれは酷くな〜い?」

「もしかして鮫之介の態度がいけなかったんじゃないのか‼︎⁉︎」

「そういう杏だって弟に引かれてるじゃ〜ん‼︎」

「半裸の変態が高校生に着ているものを寄越せと迫ったことを通報してもよろしいですか?」

 

 この2人が龍之介と爽のお兄さんなのか…。なんていうか僕の姉さんより酷いかもしれない……。

 

「雄二!とりあえずコイツらをどうにかしないと!」

「う〜ん、そうだな……そうだ!おらよ!」

「「な、何をする気だぁぁぁ‼︎」」

 

 そうして雄二は常夏コンビを2人まとめて引きずって……

 

「お客様、こちらの親切な2人が服を貸して下さるそうです。人目につくといけないので是非つきあたりにある男子更衣室をご利用下さい。」

「そこの君、感謝するぞ‼︎‼︎さあ鮫之介、早く行こうじゃないか‼︎‼︎」

「おかげでやっと警備員に追いかけまわされなくて済むぜ‼︎ほれほれそこのお二人さん、早速俺たちと着替えを楽しもうぜ〜♪」

「「いやぁぁぁ‼︎」」

 

 そう言って龍之介兄と爽兄は常夏コンビを引きずって男子更衣室に消えてしまった。ざまあみやがれ!僕たちの邪魔をした罰だ!

 

「お客様、ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。只今より臨時の清掃作業に入りますので申し訳ないですが少々お待ち下さい。」

 

 という雄二の指示の元、臨時の清掃作業が始まった。その時、教頭先生が席を立ち上がった。てかいたんだね。あの人ってあんまりこういう催し物好きそうなイメージないからね〜。まあ意外な一面っていうことで覚えておこう!

 

 

 そして清掃作業中、僕は気になったので強烈なあの2人のことを龍之介と爽に聞いてみた。

 

「2人とも、さっきの人達が2人が名義を借りてたお兄さんなの?」

「一応な。彼奴らは私にパチスロを教えた張本人だ。」

「その他にも風俗、雀荘、居酒屋と夜の街を全部俺に教えてくれたんだよね〜。いうなれば俺と爽がこうなった原因さ!」

 

 弟が弟なら兄は兄なんだね……。

 

「なんていうか大変だね……。」

「安心しろ。鳳之介はもっと大変だ。」

「龍之介とあの人が2人も兄にいるなんて、可哀想だよね〜。」

「おい!俺は兄貴に比べたら随分まともだろ‼︎」

 

 随分?一応根拠を聞いてみるか…。

 

「じゃあお兄さんが龍之介よりヤバいところを挙げてみてよ。」

「アイツと杏先輩は飲むと毎回パンイチになる。しかもたまに全裸にもなる。それでいて大抵はそのまま風俗に入っていくんだ。」

「私の計算が正しければ彼奴らは今日の清涼祭に寝坊しないために夜のうちに校庭に忍び込んで飲んでいた。それでいて朝起きたら酔い潰れていて服が行方不明となり、そして今に至る、という訳だ。」

「しかもアイツらどっちもイケるからな〜。」

 

 どっちも?何がどっちもなんだろう?

 

「私の計算が正しければ、彼奴らのことをバイセクシャルと言う。」

 

 嘘でしょ⁉︎そういうどっちもなの⁉︎

 

「普通の風俗だけじゃなくてウリ専、いわゆるゲイ専用風俗にも通い詰めてる奴らだからね〜。」

「それはなかなかに凄い人達だね……。」

「どうだ!これで俺のことを見直してくれたか!」

「それは変わらないかな〜。」

「おい‼︎なんでだよ‼︎」

 

 だってお兄さんがヤバい人なだけで、龍之介自身がまともになったという訳じゃないからね〜。

 

 

 さてと、清掃作業中に2回戦の時間になったので向かいますか〜。

 

「ところで明久、お前俺とムッツリーニが付き合ってるって嘘をついたよな?」

「それがどうしたの?」

「………明久は今後ムッツリ商会を利用禁止とする。」

「すいませんでした‼︎」

 

 ムッツリ商会のブラックリストを盾に脅すなんてずるいよ!そんなことを思いながら僕は雄二を連れて2回戦に向かった。

 

 

 

  side 龍之介

 

 清掃作業が終了し、店を再開させると、執事服を着た鳳之介がやってきた。

 

「ねえ龍之介兄貴、鮫之介兄貴が来たって本当?」

「そうだよ鳳之介。しかも杏先輩と一緒にパンイチで。」

「あの2人は相変わらずだな……。」

 

 そう言って鳳之介が客席に座ると、瑞希が何故か小声で相手をした。

 

「(ご注文はいかがなされますか?木下君にしますか?)」

 

 そういうことかよ‼︎確かにコイツは秀吉に恋してるけどさ〜。瑞希もいい性格してるな‼︎まあとりあえず俺は厨房に戻るか…。

 

「え⁉︎お、おい姫路!何を言ってるんだよ‼︎普通にウーロン茶1杯と飲茶3つで‼︎」

「かしこまりました♪あ、木下君!鷹狩弟君がお呼びです♪」

「ちょっと‼︎」

「鳳之介か!来てくれて嬉しいのぅ♪お、その執事服似合っててカッコ良いのじゃ!」

「ひ、秀吉⁉︎あ、ありがとう……///」

「それでワシに何のようじゃ?」

「い、いや、特に……///」

「む〜。せっかく来てくれたんじゃからワシはお主とお喋りしたかったのにのぅ……。」

「じゃ、じゃあ俺とちょっと話そうよ‼︎ほら、杏先輩が来たこととかさ……///」

「分かったのじゃ♪嬉しいのじゃ♪」

 

 秀吉がマジで勘違いさせる女ムーブを完璧に決めてやがる。そりゃあ俺の弟が恋するのも仕方ないか…。お、注文とってた瑞希がやってきたぞ…。

 

「龍之介君、土屋君。飲茶3つとウーロン茶1杯でお願いします!」

「………分かった。」

「おし!了解!ところで瑞希はいつ俺の弟と仲良くなったんだ?」

「Aクラス戦のあと、同じ副将同士で話したんですよ。」

「なるほどね〜。しかし、お前もいい性格してるよな〜。」

「誰かさんには言われたくないですけどね♪」

「誰かさんって誰だろな〜。それより、召喚大会頑張れよ!」

「はい!頑張ります‼︎」

 

 そう言って瑞希は注文されたウーロン茶と飲茶を持ってホールに戻っていった。あと召喚大会の件についてはごめんね。本当はババアとの取引の都合上、明久と雄二に勝ってもらいたいと思ってるんだ。でも瑞希と美波のこともかなり応援してるよ‼︎それこそババアの件が無かったら一番応援していたくらいにね!だから負けるならあの2人に対してだけにしてね!

 

 

 

 そんなことを思っていると、どっかで聞いたことのあるような声が聞こえてきた。

 

「あ、綺麗なお姉ちゃんですっ‼︎」

「あ、葉月ちゃん、お久しぶり!あの子は可愛がってあげてる?」

「はいですぅ‼︎毎日一緒に寝てますぅ‼︎」

 

 この特徴的な喋り方と声、どっかで聞いたことあるんだよな〜。瑞希が珍しくタメ口なことから多分相手は小学生。はてさて、一体誰だったっけ?

 

「あ、葉月!来てたんだ!」

「あ、お姉ちゃんですっ!来ちゃいました!」

「葉月ちゃんって美波ちゃんの妹だったんですね!」

「お姉ちゃんと綺麗なお姉ちゃんってお友達だったんですね♪」

「そうだね!」

 

 なるほど、美波の妹か……って知らんわ!とりあえずホールに出てみよっと♪さてさて、どんな子………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ!公園のおじさんですぅ‼︎」

 

 

 あ、この子か…………ってよくよく考えたら呼び方ヤバいな!これじゃあ俺がホームレスみたいじゃん‼︎

 

「ねえ葉月、なんでリュウのことを知ってるの?」

「葉月が公園にいた時にこのおじさんがお酒を飲みながら話しかけてきたんですぅ‼︎」

「ちょっと待ってよ葉月ちゃん!俺はおじさんじゃなく……」

「ねえ龍之介君?成人男性が小学生に手を出すってどういうことなんですかね〜?ちょっとお話を聞かせてもらえないでしょうか?」

「ウチの妹に手を出してんじゃないわよ!ちょっとこっちに来なさい‼︎」

 

 クソ!瑞希と美波に、小学生に手を出したホームレスでアル中のおっさんだと勘違いされてるじゃん!なんとかしないと…。そうだ、あそこにいる鳳之介と秀吉に助けてもらおう!

 

「おい!ちょっと助けてくれ、鳳之介、秀吉‼︎」

「人違いです。」

「ブチ殺すぞ愚弟が。」

「お主の見た目でお酒を飲んで声をかけたら勘違いされると思うのじゃが。」

「秀吉〜‼︎そんなことを言わないでよ〜‼︎」

 

 俺はどこで間違えたんだろうか……。そんなことを思ってると……

 

「お姉ちゃんたち、そのおじさんは優しい人ですよ!だから大丈夫ですぅ!」

 

 葉月ちゃんが助けてくれた‼︎ありがとう葉月ちゃん!これで誤解が……

 

「葉月、怪しいおじさんっていうのはね、優しい言葉をかけて誘拐する生き物なのよ。」

「そうだよ葉月ちゃん!だからこんなおじさんが話しかけてきたら防犯ブザーを鳴らすのが一番です!」

「そ、そうなんですか!気をつけますぅ‼︎」

「おい待てや2人とも‼︎人を犯罪者呼ばわりするんじゃないよ!」

「え?違うんですか?」

「違うの?」

「違うから!」

 

 全くもう!失礼しちゃうなぁ‼︎そんなことを思ってると、葉月ちゃんが話題を変えた。

 

「そういえば、バカなお兄ちゃんを知りませんか?」




 ということで龍之介の兄、鷹狩鮫之介(たかがりさめのすけ)と爽の兄、蕨屋敷杏(わらびやしききょう)がパンイチで登場しました。なにかとアウトローな龍之介を超えるヤバい奴らです。ちなみにCV.はそれぞれ石田彰と小西克幸のつもりです。

 そして次回は葉月ちゃんとの絡みからのメイド喫茶です。よろしくお願いします。
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