バカとお酒とパチンカス 3浪と3留の物語 作:スピリタス3世
問 次の問題に答えなさい。
『 ベンゼンの化学式を答えなさい。 』
姫路瑞希の答え
『 C6H6 』
教師のコメント
正解です。有機化学の基本ですね。
土屋康太の答え
『 ベン + ゼン = ベンゼン 』
教師のコメント
君は化学式を知っていますか?
蕨屋敷爽の答え
『 便 + 善 = 便秘改善 』
教師のコメント
実は先生も便秘です。
side 龍之介
雄二達を召喚大会に送り出した後、俺たちはメイド喫茶に残っていた。それにしてもこのシフォンケーキ美味しいよな〜。そんなことを思ってると木下がやってきた。
「皆さん、何回も騒がしくして迷惑だったあのお客さんを撃退してくれてありがとうございました!店長として感謝いたします!」
霧島じゃなくてこっちが店長なんだね。まあ確かに適任ではあるけど。
「木下さん、気にしないで〜。ウチらもアイツらに迷惑をかけられてたからね!」
「木下さんも店長業務頑張って下さいね!」
「雄二よりちゃんとやってるね〜!ありがとう、木下!」
「こちらこそ!それじゃあ代表、引き続きよろしくね〜。」
「…分かった。」
そんなことを思ってると、あっという間に食べ終わってしまった。まあ量自体は多いわけじゃないからね〜。
「それじゃあ帰るか!霧島、会計は?」
「…野口英世を一枚か、坂本雄二を一名でお願いします。」
「じゃあ坂本雄二を一名で!」
「…ありがとうございます!」
ということで雄二を千円で売り飛ばしてメイド喫茶を後にした。そういえばあそこに教頭がいるような〜。お堅いイメージのあの人がこういうところにいるのが変な感じがするんだよね〜。ていうかさっきも中華喫茶にいたし。意外な趣味なのかな〜?それとも……
それはさておき、そういえば俺は全然召喚大会を見に行ってないよな………ってそうだ!
「葉月ちゃん、バカなお兄ちゃんのカッコいい姿を見に行かない?」
「あ!見たいですぅ!」
「アキって確か召喚大会よね?三回戦までは一般の人は入れないんじゃ……」
「葉月ちゃんだけだし大丈夫っしょ!それに小学生一人くらい多めに見てくれるっしょ!」
「まあそれもそうね!」
「私もついていきます!」
ということで俺たちは召喚大会へと向かった。
会場に着くと、ちょうど明久と雄二の番だった。対戦相手は………
「Bクラス代表の根本とCクラス代表の小山か……。」
「アイツらなの⁉︎なんか嫌だね〜。」
「まああの2人に任せておけって!どうせなんか作戦があるはずだぜ!」
そうして試合は始まった。
「あれ、誰かと思えばBクラスとCクラスの代表カップルじゃないか!」
「よ、吉井に坂本⁉︎お前らが相手か!」
「どうしたの根本クン?Fクラスのバカコンビが相手なんだから勝ったも同然じゃない?」
さて、この2人を相手にどう出るかな?
「じゃあ雄二、例のものを!」
「ああ、これのことだろ?」
ってあれは!根本恭二の女装写真集、「生まれ変わった私を見て!」じゃないか!編集しているムッツリーニが何回も吐きながら作ったやつだ!となるとこれを使って脅迫するわけだね!
「さて根本君、こいつをばら撒かれたく……」
「明久、交渉の相手が違うぞ。おいそこのCクラス代表、これを見ろ。」
そっちに交渉するんかい!しかも適当なページを開けて見せてるし!
「さ、坂本!分かった!降参する!だからその……」
「明久、根本を抑えとけ。」
「了解!」
「さてCクラス代表、この写真集が見たかったら俺たちに負けるんだ。」
「いいわ、私達の負けよ。」
「交渉成立だな。」
「勝者、Fクラスコンビ!」
草。もう終わりかよ!脅迫して勝つとかアイツららしいけどね〜。
「ゆ、友香⁉︎頼むから見ないでくれ‼︎」
「別れましょう。」
「ちょ、ちょっと待ってくれ‼︎これには事情が〜‼︎」
ざまあみやがれ!俺のビールを勝手に温めた罰、瑞希のラブレターをパクった罰、美波を人質にとった罰、教室の設備を破壊した罰をまとめて受けてもらおう‼︎あと隣で瑞希に笑われてるのもウケるよね〜w。
「あの、公園のおじさん!」
「何、葉月ちゃん?」
「バカなお兄ちゃんの出番が全然なかったですぅ…。」
「ごめんね。まさか俺もこうなるとは思ってなかったからね〜。それじゃあ帰るか!」
「はいっ!」
こうして俺たちは教室に戻った。
教室に戻ると、明久と雄二がチャイナドレスを持ってはしゃいでいた。そして瑞希と美波を見るや否や飛びかかってきた。
「さあさあ美波に姫路さん!さっきは僕の女装をよくも見てくれたね!そんな君たちにはこれをプレゼントするよ!」
「そういえば俺のことも無理矢理Aクラスに運んだよなぁ‼︎その罰として2人にはこれを着てもらおう‼︎」
「「えっ?」」
面白いので俺も乗るか!
「お客さんを呼ぶための宣伝効果さ!2人が着ると似合うと思うんだけどな〜?ね、明久もチャイナドレスが大好きでしょ?」
「大好………愛してる。」
いや、なんで言い直したし。それじゃあ自分の趣味を隠せてないよ?
「わっ、分かったわよ!店の売り上げのために仕方なく着てあげるわ!」
「そ、そうですね!ちなみに龍之介君もチャイナドレスが好きなんですか⁉︎」
「もちのロン!」
「そ、そうなんですね!」
逆に嫌いな奴ってほとんどいないと思うけどね〜。さてと、これを秀吉にも………
「葉月もあの服着て手伝いたいですぅ!」
葉月ちゃんもやりたいんかい!でも合うサイズのものがないし……
「………完成‼︎」
ムッツリーニ⁉︎いつの間に現れたの⁉︎しかも作るの早くない⁉︎コイツの下心ってホント凄いよね!
「お兄ちゃん、ありがとなのですぅ!」
「………礼には及ばない!」
「じゃあ、ウチらは三回戦が終わったら着るね!」
いやいやいや、それじゃあ意味ないでしょ!
「瑞希、美波!宣伝効果のためにも三回戦から着てくれ!ほら、明久からも頼む!」
「お願いします!」
「吉井君に龍之介君、もしかして私の事情を知って……」
「仕方ないわね!クラスのためだし協力してあげるわ!ね、瑞希!」
「あっ、はい!これくらいお安い御用です!」
「「しゃあ‼︎」」
というわけで無事2人にチャイナドレスを着せることができた!あとは………って!
「葉月ちゃん!ここで着替えちゃダメ!ムッツリーニも死んじゃうよ!俺が女子更衣室案内するからさ!」
「は、はい!」
「………俺は興味ない‼︎」
「嘘つけ‼︎」
滝のように鼻血出してる奴が言えることじゃないよね〜。
「そういえば、秀吉はどうした?アイツにも着せたいと思ってたんだが……。」
「………爽と一緒にメイド喫茶にいる。」
「じゃあ戻ってきてからでいいか。」
「雄二が呼びに行けば?」
「黙れ明久。二度とあんなとこ行くもんか。」
「本当は行きたいくせに〜w。」
「龍之介、ババアに頼んで酒を禁止にするぞ。」
「すいませんでした‼︎」
お酒をネタに脅すって良くないと思うよ!3年後に自分たちが俺に対して何をやってきたのかを後悔させてやるんだからね!
side 秀吉
ワシは今爽兄と一緒にAクラスのメイド喫茶におるのじゃ、可愛いメイドさんがいっぱいおって眼福じゃのぅ!そしてワシらの担当は執事服を着た鳳之介じゃ!
「ご、ご注文のみ、ミラクルプリンになります///」
「鳳之介よ、恥ずかしのかのぅ?」
「う、うるさい、秀吉!」
「私の計算が正しければそれで合ってるはずだ。」
「そ、爽先輩!へ、変なことを言わないで下さい!」
「まあ緊張せずに頑張れよ。」
「はい……。」
鳳之介はこう言うのが苦手じゃからな!恥ずかしがってるのがとても可愛いのじゃ♪
はて、せっかく爽兄を連れてきおったのに、肝心の姉上が出てこんのぅ?聞いてみようぞ!
「鳳之介よ、姉上は出てこんのか?」
「う〜ん、店長だから出てこないと思う///」
「せっかく爽兄がおるのにのぅ。」
「私の計算が正しければ彼奴は自分の事を優先させる人間ではないはずだ。だからここに出てくることは無いだろう。」
「と、とりあえず爽先輩の分がまだだから聞いて来ます!」
「頼んだぞい!」
ワシがそう言った瞬間、ちょうど姉上が出てきたのじゃ!
「ほらほら店長!たまにはホールに出ないと〜♪」
「あ、愛子が持てばいいんじゃ///」
「ボクは客引きがあるからまたね〜。」
「ちょ、ちょっと!」
そして照れながら近づいてきて……
「お待たせしました!ご注文のミラクルプリンです!それとご注文の品は以上でお揃いでしょうか⁉︎」
早口で喋りながら爽兄にミラクルプリンを渡した。姉上、いつもと違う格好だからか緊張してるのがバレバレじゃぞ!
「以上だ。感謝する。」
「はい。ではごゆっくり‼︎」
姉上がすぐさま戻ろうとしおったので……
「待つのじゃ姉上♪ほれ爽兄、彼女に言うことはないのかのぅ?」
「良く似合ってるぞ。」
「あ、ありがとうございます///」
「ところで優子、私相手なのだからいつも通り喋れば良いと思うんだが。」
「で、でもアタシ店長だからしっかりしないと!それに爽兄はお客様だし!」
「そう固くなるな。まあリラックスしながらやれよ。」
「あ、ありがとう♪それじゃあ業務に戻るね!」
「ああ。」
そうして姉上は戻りおった。絶対店じゃなかったらぴょんぴょんはしゃいでおったじゃろ。全く、可愛いもんじゃのぅ♪
そんな事を思いながら食べてると、龍之介から連絡が入ったのじゃ。
『秀吉、戻ってきたらチャイナドレスに着替えて宣伝してね〜!』
むぅ〜!恥ずかしのじゃ!でも店のためだからやるしかないのじゃ‼︎頑張るぞい‼︎
そうしてワシは爽兄が食べ終わるのを待って教室に戻ることにしたのじゃ。
side 龍之介
召喚大会から戻ってきた瑞希と美波、そしてメイド喫茶から戻ってきた秀吉、更には葉月ちゃんの効果もあって、店内はお客さんで賑わってきたぞ!さあ、俺も頑張らないとな!
そんな事を思った矢先、災厄共がやってきた。
「いや〜あの坊主の方めっちゃ可愛いかったぜ〜。でも上手く逃げられちまったよ‼︎」
「鮫之介、俺はモヒカンの方がタイプだったな‼︎‼︎ああいうタイプは実は可愛い性格をしてるってのが鉄板だぜ‼︎‼︎それより我が弟よ、売り上げはどんな感じだい⁉︎」
「途中厳しい時間があったものの、なんとか回復した。私の計算が正しければかなりのものになるはずだ。」
「おお〜‼︎それじゃあ俺たちのおかげだな‼︎‼︎」
「舞い上がるな。貴様らは妨害する方ではないか。」
「心外だね〜。今日は杏も俺もこんなに大人しいのにな〜!」
「全くだな‼︎‼︎」
どこがだよ。学園中で噂になってたよ?半裸で酒臭いホモ2人がいるって。
まあとりあえず俺はこの2人に見つからないように厨房に隠れてるか………
「ご注文は何にしますか?」
あとウェイターは瑞希なんだね。可哀想に……
「「お嬢ちゃんで‼︎」」
「当店ではアフターサービスはしておりません。このメニューの中からお選び下さい。」
「じゃあ2人でウーロン茶2杯と飲茶8個で!」
「かしこまりました!それでは少々お待ち下さい!」
やっぱり流石は兄貴達だ。一言目に堂々とこんな事を言うのは俺でもできないよ!まあ俺も二言目に言ってたけどね!
「龍之介君、ウーロン茶2杯と飲茶8個お願いします!あとお兄さん達の元に行ったらどうですか?」
「断る。瑞希、あんな奴らのところに行きたいと思うのかい?」
「私から見ればあの2人と龍之介君は大して変わらないですよ♪」
「いや全然違うでしょ‼︎もっとよく見てよ‼︎」
「いちいち女の子を持ち帰ろうとするところとか、酔うと脱ぐところとか、そっくりじゃないですか♪」
「いや、俺はアイツらほど脱いでないでしょ!」
「野球拳の件、先生に報告していいですか?」
「すいませんでした。」
「それじゃあお兄さん達のところに行きましょう!」
「う〜んとな、真面目に無理だね。今結構お客さんいるから厨房も手一杯なんだよね〜。」
「そうなんですか…。それじゃあ分かりました!」
分かってくれたようで何よりだ!まあ本当はあんまり忙しくないんだけどね。だってアイツらに絡まれたら面倒くさいじゃん!
さて、飲茶も完成したし渡すか!
「ほい瑞希、兄貴達のところに持ってって〜。」
「分かりました!」
もう一回アイツらのとこに行くの可哀想だな〜。ちなみに今回は普通のウーロン茶だからね!
「お待たせしました!こちらご注文の飲茶とウーロン茶です!」
「「ありがとうお嬢ちゃん‼︎」」
「それと、龍之介君から伝言です。」
ん?伝えることは何もないと思うけど?一体何を………
「明日の夜お兄さん達と男同士の恋愛について語りたい、だそうです。」
「「心得た‼︎」」
ブチ殺すぞ。お前は俺の命をなんだと思ってやがる。
そんな事を思ってると雄二がやってきた。
「明久、準々決勝の時間だぞ。それと龍之介、今回はお前もついてきてくれ。」
「了解!」
「マジかい!俺に何をさせるつもりなの?」
「着いたら話すぞ。」
ということで召喚大会に向かうことになったんだが……
「あれ、吉井君達も召喚大会ですか?」
「そうだよ姫路さん。」
「と言うことはウチらの対戦相手って……」
「ああ。俺と明久だ。」
マジかよ⁉︎できれば決勝戦まで当たらないで欲しかったのに‼︎そんな事を思いながら俺たちは準々決勝に向かった……って瑞希に言うことがあるんだった。
「おい瑞希!」
「なんですか龍之介君?」
「ブチ殺すぞ。兄貴達に嘘を伝えるんじゃねえよ。」
「龍之介君が忙しいって嘘をつくからですよ!」
「お前はあんな兄に会いたいと思うのか。」
「私一人っ子なので分かりません♪」
「クソが‼︎」
最近調子に乗りやがって!そんな事を思いながら俺たちは会場に到着した。
ということで三回戦に根本&小山ペアが登場しました。まあやってることは原作と変わらないんですけどね。
そして、次回は召喚大会の準々決勝のお話です。お楽しみに。