バカとお酒とパチンカス 3浪と3留の物語   作:スピリタス3世

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バカテスト 数学

問 次の関数を微分しなさい。ただしlogxはxの自然対数とする。

『 xlogx 』


木下優子の答え

『 1+logx 』 

教師のコメント

正解です。合成関数fgの微分はfの微分をf'、gの微分をg'とするとfg'+f'gと表されますね。覚えておきましょう。


蕨屋敷爽の答え

『 木下優子と同じ。 』

教師のコメント

他人の答えに依存しないように。


土屋康太の答え

『 xl 』

教師のコメント

とても大きなTシャツですね。


鷹狩龍之介の答え

『 se^x (sは定数) 』

教師のコメント 

後で職員室に来てください。


第二十一問 凱旋と花火

  side 龍之介

 

 決勝を終えて教室に戻ると、葉月ちゃんが明久に激突した。

 

「お兄ちゃん!すっっごいカッコ良かったですぅ!」

「ぐふっ!は、葉月ちゃん、今日も来てくれたんだ……。ありがとうね!」

 

 凄い威力だね。流石は美波の妹だ!そんなことを思っていると瑞希と美波が来た。

 

「リュウ、アンタは相変わらずだったね……」

「龍之介君の辞書にスポーツマンシップという言葉はないんですか?」

「何を言ってるのさ2人とも!逆転の発想だよ!向こうの不正を咎めるのではなく、こちらも不正してしまえばいい、ってね!」

「アンタらしいわね……。何はともあれ、優勝に貢献してくれてありがとね!アキと坂本も流石だったよ!」

「まあそうですね!3人とも、ありがとうございました!」

 

 まああれは爽の憂さ晴らしの意味合いもあったんだけどね。常夏コンビが小細工してくれる人である意味助かったよ!

 

「そういえばなんでアキと坂本はあんなに日本史の点数が高かったの?」

「私も気になります!」

「俺が2人まとめて教えたのさ!雄二はともかく明久は大変だったんだからな!」

「すまんな龍之介、時間を取らせちゃって。」

「先週からずっとだったもんね〜。ありがとね!」

「ど〜も♪でもこれは正真正銘2人の力なんだから誇っていいんだよ‼︎」

 

 話聞いたときは正気かよって思ったんだけどね。でも明久のやる気に押されたから面倒をみようと思ったんだよな。その結果がこれだからね!流石だぜ、2人とも!そんなことを思ってると秀吉がやってきた。

 

「お主らよ、悪いのじゃが店を手伝ってくれんかの?優勝のお陰でお客さんが増えて大変なんじゃ‼︎」

 

 それは嬉しい悲鳴ってやつだね!いっちょやってやろうじゃない‼︎

 

 

 

 

 そして清涼祭2日目がやっと終わった。めっちゃ疲れた〜!早く打ち上げの後夜祭で酒を飲みたいぜ!そんなことを思ってると雄二に話しかけられた。

 

「龍之介、明久!ババアの部屋に行くぞ。取り引きの精算だ。」

「ほ〜い!」

 

 そういえばそのメインイベントを忘れてたね。危ね〜!あと、明久は何をしてるんだろう?

 

「秀吉!頼むから着替えないでくれ!」

「………写真を撮りたい‼︎」

「お主ら、何をしておるのじゃ‼︎」

 

 ムッツリーニと一緒に秀吉にしがみついている。どんだけ秀吉のチャイナドレスが好きなんだよ!まあ俺も好きだけどさ!

 

「まあ丁度いいからムッツリーニと秀吉も来い。明久を説得するのも面倒だしな。」

「分かったのじゃ……」

「やった〜‼︎」

「………ありがとう!」

「では私も行くとしよう。」

「じゃあ爽も連れて行くか!」

 

 ということで6人でババア室に向かった。その途中、木下に会った。

 

「あれ、爽兄とその仲間達じゃん♪どこに行くの?」

「優子か。私たちは今学園長室に向かっている。」

「そうなんだ!それじゃあ……」

 

 まあコイツにも事情を知る権利はあるし連れてくか。

 

「木下、お前も一緒に来たら?」

「え?用の無いアタシが行っていいの?」

「姉上は学園長に会う権利くらいあると思うぞい。」

「色々気付いて先回りしたんだしね。ほら、大好きな爽と一緒に来なよ!」

「私からもお願いする。」

「あ、ありがとう///」

 

 

 そうして木下をメンバーに加えた俺たちはババア室に着くと、いつもの通り無礼な挨拶で中に入った。

 

「失礼しま〜す。」

「邪魔するぞ。」

「ばあさん、お久しぶりです!」

「お主ら、全く敬意を払っておらん気がするのじゃが……」

「アンタ達、ちゃんと挨拶しなさいよ……。」

「このばあさんにはこれでいいのさ、木下姉妹!」

「よくないねぇ。」

 

 ババアに否定されたけど俺はこの態度を続けるからね!さてと、優勝報告だ!

 

「ばあさん、明久と雄二が優勝したんでそれを報告に来ました!」

「言われなくても分かってるよ。アンタ達に賞状を渡したのは誰だと思ってるんだい?」

 

 それでも一応報告はしないとね!

 

「それにしても随分と仲間を引き連れてきたもんだねぇ……、って木下の姉の方もいるのかい。迷惑をかけてすまなかったね……。」

「いえいえとんでもないです!あれはアタシが勝手にやったことなのでお気になさらず‼︎」

「いや気にしておけ。それととりあえずそこの貴様、私達に事情を説明しろ。」

「まさかこの3人より無礼な奴がいるとは思わなかったよ。まあいいさね。話すよ。こうなったのはアタシの責任だしね。」

 

 ということでババアが説明を始めたんだが………

 

「待てババア!その話はマズい‼︎」

「………盗聴の気配!」

「「「「「なんだって⁉︎」」」」」

 

 クソ‼︎教頭達め、この部屋に盗聴器を仕掛けていたのか!だから俺たちがババアと繋がってることも見抜いたのか!とにかく今の一連の会話を録音されて拡散されたらマズい‼︎なんとかしてアイツらを追わなきゃ‼︎

 

「爽、パチンコ玉は届きそうか?」

「申し訳ない‼︎彼奴らの姿を見失ってしまった‼︎」

「マジか!とりあえずグループを3つに分けるぞ!秀吉とムッツリーニは外、爽と木下は旧校舎と体育館付近、俺を含む残り3人で新校舎を探すぞ!目標を見つけたら携帯に連絡してくれ‼︎」

「「「「「「了解‼︎」」」」」」

「………俺の双眼鏡を爽と龍之介に渡す。………使ってくれ。」

「「了解‼︎」」

 

 ということで雄二の指示のもと常夏コンビ大捜索タイムが始まった。絶対に見つけてやるぞ‼︎

 

 

 

 

  side 爽

 

 私は今優子と一緒に旧校舎の探索をしている。

 

「ここにはいないみたいだな。私の計算が正しければあと捜索していないのは1階だけのはずだ。急ぐぞ。」

「う、うん!」

 

 優子の息があがっている。そういえば女は男よりも体力が少ないという説があるが、どうやら本当みたいだな。私は頭が悪いので知らなかったんだがな。

 

「優子、疲れているなら休め。」

「そ、爽兄!だ、大丈夫だよ!学園のために……、こ、これくらいは頑張らないと‼︎」

 

 これくらい?あたかも今まで自分は頑張ってきてないような言い方だな。たった一人で囮になり、自分が傷つくのを承知の上で教頭から学園を守ったことは頑張りにも入らないのか?貴様にとってこれは普通のことなのか?

 

「つ、ついたね……」

「よし、私が教室を探す。だから貴様はここで待ってろ。」

「だ、大丈夫よ!こ、これくらい!」

 

 大丈夫ではないから言ってんだろうが。それと、私の計算が正しければ貴様は自分が傷つくことも、あわよくば自分の命さえもなんとも思っていないはずだ。何故そう自分を雑に扱う?もう少し大切に扱って欲しいものだ。貴様はとても価値のある人間なのだから。だから、ここは無理矢理にでも休めさせてやる!

 

「貴様、私の背中に乗れ。私が貴様をおぶって走る。」

「そ、爽兄⁉︎ちょっと、それは流石に大変だと……」

「いいから乗れ‼︎」

「わ、分かった!」

 

 おぶってみて思ったのだが、貴様はそんな小さく、そして軽い身体で頑張ってきたのだな。このようなか弱い存在なのに、どうしてここまで無茶をすることが出来るのだろうか。大した度胸である。そしてなんと素晴らしいことか。だから、それほどまでに素晴らしい貴様は私のような屑ではなく、もっと崇高な人間に対して想いを抱くべきだ。

 

 

 

 優子をおぶって外に出ると、遂に災厄共の姿を目にすることが出来た。しかし場所は新校舎の屋上。もうすぐ放送を始めようとしている。私の計算が正しければ今いる場所からでは放送開始までに間に合わない。だったら、他の連中に連絡しようと思う。

 

『貴様らよく聞け。常夏コンビが新校舎の屋上にいる。私と優子は旧校舎の昇降口にいるから間に合わない。誰か対応してくれ‼︎』

 

 

 

 

 

  side 龍之介

 

 マジかよ!俺たちは今新校舎の捜索を終えて外に出てきたんだけど、ここからじゃ間に合わね〜よ‼︎クソ、どうすれば………ん?あれは締めに使う打ち上げ花火か……。

 

「雄二、明久。あの打ち上げ花火をぶん投げられたらいいんだけどね〜。」

 

 まあ現実的には無理だろうね。

 

「そうか、その手があったか。」

 

 え?だから無理だって………

 

「明久、白金の腕輪はあるな!」

「持ってきてるよ!」

「よし、じゃあそれを使え!」

「了解!起動《アウェイクン》!」

 

 なるほど!召喚獣を使えばここからでも届くか!頭いい!

 

「よし、じゃあ俺は火をつけるから雄二は双眼鏡で見てて!そして明久が投げるんだ!」

「「了解‼︎」」

 

 ということで花火ぶん投げタイムの始まりだ‼︎

 

「ファイヤー‼︎」

「とりゃ‼︎」 ドカ〜ン‼︎

「明久、ちょっと逸れた。次は外すなよ。」

「ファイヤー‼︎」

「これでどうだ‼︎」 ドカ〜ン‼︎

「明久、スピーカーを破壊したぞ。次は放送機材だ。」

「Fire‼︎」

「これで…ってミスった!」 ドカ〜ン‼︎

「明久、そこは教頭の部屋だ。今回の件でちょうど良いだろう。」

「Night of Fire‼︎」

「ならこれは…ってまたミスった!」 ドカ〜ン‼︎

「明久、そこは鉄人の部屋だ。今までの件でちょうど良いだろう。」

「炎炎の炎に帰せ‼︎」

「今度こそ‼︎」 ドカ〜ン‼︎

「明久、放送機材を破壊したぞ。後はアイツらの体だけだ‼︎」

 

 最後の一発を投げようとしたとき…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「貴様ら、何をやってんだ‼︎というかさっき俺の部屋を破壊しただろ‼︎」

「鉄人だ、逃げるぞ明久、龍之介‼︎」

「「りょ〜かい‼︎」」

 

 クソ‼︎お楽しみはこれからだっていうのに………いや、別の楽しませ方があるか!よし、兄貴達に電話だ!

 

『兄貴、さっき新校舎の屋上に常夏コンビがいたよ!屋上で放送機材を使って何やら兄貴達に愛の告白をしようとしてたっぽいから杏先輩と一緒に相手してあげて‼︎』

『報告ありがとう〜龍之介‼︎いくぞ、杏‼︎』

 

 花火をぶつける時と比べて身体的ダメージは小さくなるけど精神的ダメージは大きくなるでしょう‼︎ざまあみやがれ‼︎

 

 

 さて、俺たちは鉄人から逃げなければいけないんだけど……かなりコイツの足が速いんだよね!俺は運動神経がいい方じゃないから他の2人に置いてかれる!こういう時に爽のパチンコ玉があれば便利なんだがアイツは木下とイチャイチャしているから使えない!ならば‼︎

 

「きゃぁぁぁぁぁ‼︎だ、誰か助けて〜‼︎変態教師に襲われるぅぅぅぅ‼︎」

「貴様、なんて声を上げるんだ‼︎」

「犯さないでぇぇぇぇぇ‼︎」

「クソ‼︎」

 

 これで大丈夫なはず………

 

「教育的指導‼︎」 ドゴォ

「ぎゃぁぁぁぁ‼︎」 バタン

 

 ダメでした。おしまい。

 

 

 

 

 職員室で俺たち3人はこっぴどく怒られた後、解放された。停学とかにならずに済んだのはババアのおかげだね。やっぱり権力って最高だぜ‼︎教頭の部屋も修繕という名目でガサ入れができるしね‼︎ざまあみやがれ‼︎

 

 そして俺たちが後夜祭に辿り着くと、そこでは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これより、異端審問会を始める。被告人、蕨屋敷爽は前へ。」

 

 爽の異端審問会が始まっていた。




 ということで最後のひと勝負、花火投げでした。本作ではついでに鉄人の部屋をぶっ壊しておきました。そして爽が優子をおんぶしましたね。休ませるけど捜索もしなきゃいけないってなった結果こうなりました。

 そして次回は後夜祭です。これでようやく清涼祭編が終わりですね。お楽しみに。
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