バカとお酒とパチンカス 3浪と3留の物語 作:スピリタス3世
問 以下の問いに答えなさい。
『 相手を従わせるため肉体的、精神的に痛めつけることを何というでしょう。 』
木下優子の答え
『 拷問 』
教師のコメント
正解です。現代では国際法上、拷問等禁止条約によって拷問は禁止されています。分かっていると思いますが、人権を尊重し、くれぐれも類する行為のないよう、学校生活を送ってください。
霧島翔子の答え
『 石抱き 鞭打ち 火炙り 海老責め 釣責め 磔 四肢切断 串刺し 天井吊るし等に代表される拷問 』
教師のコメント
詳しすぎです。
坂本雄二の答え
『 悪かった翔子ーーっ! 』
教師のコメント
深くは尋ねません。
蕨屋敷爽の答え
『 私を低設定の台に強制的に座らせる行為。また意図的に私が座っている台を遠隔する行為。挙げ句の果てに私を出禁にする行為。私は絶対に許さない。だからここに店の名前を……… 』
教師のコメント
パチスロ関係で辛い事があったんですね。先生もやるので分からなくはないですが具体的な店の名前を書くのはやめましょう。
第二十三問 記念撮影
side 爽
ある朝目が覚めると、海○語に出てきそうな太陽が私を照らしていた。なんてとてもいい天気なんだろう。私の計算が正しければこういう日はまさしく、海○語を打つと当たるはずだ。そうと決まれば話は早い。早速向かうとしよう。
それにしても先程から私の周囲にいる大勢の人間の視線が痛い。そして同時に頭も痛い。私のことがそんなにおかしいのか。貴様らはパチスロをやってる人間をバカにすると言うのか⁉︎吐き気を催すわ………って本当に催してるんだが………。
そして、なぜ私は遊園地の前にいるのだろう。私の予定が正しければ今日は特に何も無かった。だから駅前のダイ○ムに向かおうとした。しかし何故私はここにいるのだ。意味がわからない。確か昨日は爽、達哉、圭人と4人で温泉に行って、その後飲み会をしたはずだ。そしてその後のことは…………ダメだ。全く覚えてない。だとすると、私がここにいること、それは、彼奴らによる…………………
死体遺棄だ。
クソ‼︎彼奴らめ‼︎この私を酔い潰して、得体の知れぬ遊園地の前に捨て置きやがったな‼︎許さん‼︎でも連絡をしようと思ったが携帯の充電が無い。帰り道はもちろん分からない。どうすればいいのだろうか。とりあえず吐き気がするのでトイレに行くことにした。
何度か吐いた後、水を買って飲んでいると、何故か私のところに優子がやって来た。
「爽兄、待たせてごめんね!」
「どういうことだ、優子。私の予定が正しければ今日は貴様と一緒にいないはずだ。」
「え?あの、どういうこと?アタシは秀吉と鷹狩の兄の方から、爽兄は今日如月グランドパークに来るって聞いたんだけど………。だからこのプレミアムチケットを使おうと思って……」
私の計算が正しければあのチケットは人を勝手に結婚させる凶悪な代物だ。きっと龍之介が明久を唆して秀吉経由で優子に渡したに違いない。無論私は優子と結婚する気は無い。だからここは……
「それは彼奴らが勝手にやった事だ。それに私は貴様と結婚する気は無い。だから帰る。それと優子、帰り道を教えてくれ。」
と言った。無論優子にとってもその方がいいだろう。屑の塊である私と善人の極みのような貴様とが結婚するなど………
「えっ?あ、そ、そうなんだ……。ごめんね爽兄、巻き込んじゃって!やっぱり爽兄はこういうの嫌だよね!分かった!うん!だから一緒に帰ろう!あ、それともアタシと一緒じゃ嫌かな?なら帰り道だけ教えてあげるよ!」
ちょっと待て‼︎だからその泣きそうになりながら必死に笑顔で取り繕って、そして申し訳なさそうに私を見るのをやめろ‼︎私まで申し訳なくなってくるから‼︎これが性悪女のやることだったら私はすぐに断れるんだが、貴様は性悪女ではない‼︎だから断れないんだよ‼︎
「じょ、冗談だ優子!と、とにかく中に入ろう!」
「え、本当にいいの?」
「あ、ああ!」
「わ〜い、やった〜♪爽兄、ありがとう♪アタシと一緒に遊園地を楽しもうよ〜♪」
「ああ‼︎」
ということで優子と如月グランドパークに入ろ………いや、彼奴らへの復讐が先だ。私を酒で潰して捨てた彼奴らに仕返ししてやる‼︎まずは………
「ところで優子、貴様の携帯を貸してくれ。」
「いいよ〜!はい、ど〜ぞ♪」
「感謝する。」
そしてまず一人目は圭人だ‼︎
『もしもし〜、誰ですか〜?』
『……………キサマヲコロス。』
『えっ、ちょっと、ジ〜マ〜で怖いんだけど⁉︎』プツッ
これで良し‼︎そして二人目は一番の元凶、龍之介を潰す‼︎
『へ〜い!これ誰からかな〜?』
『…………オレハアシタキサマノ酒ヲスベテ奪ウツモリダ。コチラハ10人デ襲ウヨテイ。ダカラ抵抗ハムダダ。モシキサマガ酒ヲ奪レタクナイトオモウノナラ、ゲンキン一千万円ヲアシタマデニ用意シロ。』
『おいテメェ‼︎ふざけるんじゃねえ‼︎』 プツッ
脅迫はこれでいいだろう。そして最後は達哉だ。彼奴は彼女がいる。だから私の計算が正しければこの攻撃が効くはずだ。
「優子、私の指示通りのセリフを今から電話する相手に言って欲しい。」
「え?アタシが?」
「そうだ。決して棒読みにならぬようにな。」
「わ、わかった!」
さあ優子、任せたぞ!
『もしもし〜どちら様………』
『達哉!アンタ今何してるの⁉︎今日はアタシとデートの約束だったはずでしょ⁉︎』
『は?君はそもそ……『達哉、この女誰?』……ちょっと待ってよ真衣!これは知ら……『浮気ね。』……いや違……『別れましょう。』……ちょっと待ってよ真衣〜‼︎』 プツッ
作戦成功だ‼︎人を酒で潰して死体遺棄する糞野郎共にはこれくらいの制裁が相応しいだろう。
「あの、爽兄、これでよかったの?」
「あぁ。それでいい。今日やったことは全て私の責任だから貴様が気負う必要は無い。」
「わ、わかった!ありがとう、爽兄!」
そうして遊園地に入ろうとすると、向こうから霧島と一緒にいる雄二がやって来た。
「爽!お前こんなところで何やってるんだ⁉︎しかも酒臭いし。」
「私は龍之介達に酒で潰されてここに捨てられた。それで後から来た優子と一緒に龍之介か明久が秀吉経由で渡したプレミアムチケットを使って今から入るところだ。貴様こそ何をやってるんだ?」
「あのバカ(明久)に嵌められてこうなったんだ。」
「なるほどな。」
向こうでは女子2人が仲良く話している。
「代表も坂本とデートなんだね♪」
「…そう!…ちょうど良い機会だしダブルデートする?」
「いいね!アタシは賛成!」
何故だか知らないがダブルデートをする事になったそうだ。私は再び雄二に話しかけられた。
「なあ爽。お前は木下と結婚する気は無いだろう?」
「無論そのつもりだ。」
「なら俺と協力して脱走しようじゃないか。」
「でもそれだと優子が悲しむのではないか?私は確かに脱走はしたいが彼奴が悲しむ姿はもっと見たくない。」
「安心しろ。俺たちはあくまでアイツらとはぐれたことにするんだ。そうすればデートは中止になる。そうなれば俺たちの結婚は避ける事が出来る。木下も戸惑うだけで自分に責任を感じずに済む。どうだ、良い案だろう?」
「その話、乗らせて貰おう!」
「よし!それじゃあ、作戦開始だ!」
ということで私は雄二とこの遊園地から逃げる作戦を立てた。
その後、入り口で係員にチケットを見せることになった。
「いらっしゃいませ♪如月グランドパークへようこそ!本日はプレオープンなのですがチケットはお持ちですか?」
女の係員がチケット提示を求めて来たので、素直に渡すと、その係員はそれを見て驚いていた。何も自社のチケットなんだから驚く必要は無いのに。私と同じく怪しいと思った優子が係員に話しかけた。
「すいません、そのチケットってもしかして使えないのですか?」
「いえいえ〜♪そんなことはないですよ〜♪少々お待ち下さ〜い♪」
そうして女の係員は華麗にターンをして後ろを向くと…………
『ワシじゃ。例の連中が来おった!ウェディングシフトの用意を始めて欲しい。確実に仕留めるのじゃ‼︎』
幼馴染みでクラスメイトの奴の声に変わった。ここは雄二と作戦会議をするとしよう。
「雄二、私の計算が正しければあの係員は秀吉だ。」
「俺もそう思った。だから電話して確かめようと思う。」
「私の携帯は充電が無い。だから貴様にお願いしたい。」
「分かった!」
そして雄二が秀吉に電話をかけると、目の前の係員が電話を取った。やはり貴様か!
「いよぅ秀吉、どう言うつもりだ?」
「私達を騙してハメようと言うのか⁉︎」
「ひでなんとかって誰のことですか〜♪それにさっきの電話は私の上司からの電話ですよ〜♪何勘違いしてるんですか〜?」
「それなら俺の携帯が繋がるはずがないんだが?」
「あははっ♪お客様は疲れてるんですよ♪」
昨日の温泉と飲み会のせいで疲れているのは認めるが貴様の誤魔化そうとする態度は気に入らないな。まあ秀吉が昔からやってる演劇の実力ということで少し許してやるか。優子も気づいたっぽいが遊園地の雰囲気を損なわないため敢えて知らないフリをしている。
「それより、記念写真を撮りますよ♪」
記念写真だと⁉︎そんなものを撮ってしまったら、優子は私から離れられなくなってしまうではないか‼︎雄二もどうやら同じ考えみたいだ。だから……
「断る。」
「ことわ……「やっぱりアタシとじゃ…」……らない!」
「おい爽‼︎」
すまない雄二。ちょっと泣きそうな優子を見たら断れなかったんだ。
「まあまあそちらのお客様もど〜ぞ♪減るもんじゃないし♪」
そんなことを言ってると秀吉の側に別の係員が現れた。
「カメラをお持ちしました!」
「ありがとうございます♪」
この係員、異様に酒臭い。こんな状態で仕事をする奴は私の知り合いにたった一人しかいない。だからここは………
「雄二、龍之介に電話をかけろ。」
「分かった。」
そして雄二が龍之介に電話をかけると、目の前の係員が電話を取った。やはり貴様か!
「いよぅ龍之介、どういうつもりだ!あとお前も超酒臭えんだよ‼︎」
「人違い………」
「逃すか!」 バチン‼︎
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ‼︎」
私のパチンコ玉が後ろを向いて走る龍之介の尻穴に命中した。ざまあみやがれ‼︎
「爽兄、あれ大丈夫なの?」
「安心しろ。あれは昨日私をハメた龍之介だ。これは単なるその時の仕返しだ。」
「そ、そうなんだ!」
さてと、記念写真でも撮るか。
「もうちょっと寄ってくださ〜い♪」
「は〜い♪」
「秀吉、こんな感じでいいか?」
「OKで〜す!それと男性の方、もうちょっと笑顔でお願いしま〜す!」
正直言うと私は笑顔を作るのがとても苦手なんだが……。まあ最大限の努力はするか。
「こうか?」
「おお!それでOKで〜す♪それでは撮りますよ〜!ハイ、チーズ♪」 パシャ
優子がかなり嬉しそうだ。私と写真を撮れて良かったのだろう。でも何故私が良いのかは正直よく分からん。
そして向こうでは断り続けていた雄二が霧島に顔面を鷲掴みにされながら龍之介に写真を撮られていた。それを見てると秀吉が写真を印刷して持ってきてくれた。
「はい、ど〜ぞ♪ちなみにサービス加工もしておきましたよ♪」
「わぁ〜♪ありがとうございます!爽兄見て見て〜!アタシたちの思い出の写真だよ‼︎」
「そうだな。」
私なりの笑顔で頑張ったんだが、やはりかなりの仏頂面だな。少しだけ喜んでるようには見えるが……。
「ちなみにコレをパークの写真館に飾っても良いですか?」
「お願いします‼︎」
「許可しよう。」
「ご協力ありがとうございま〜す♪」
まあ隣の優子の笑顔はとても良いから飾っても大丈夫だろう。そんなことを思ってると今度は龍之介が雄二と霧島の分を持って来た。
「お待たせしました‼︎こちらがサービス加工付きの写真になります!」
「…ありがとう!…見て雄二、私たちの思い出!」
「どこに喜ぶ要素があるんだ?」
「ちなみにこれをパークの記念館に飾るつもりですがよろしいでしょうか⁉︎」
「よろしくねえよ‼︎こんなの見たら見に来る客がドン引きするだろうが‼︎」
「そうですかね〜?」
逆に彼氏が顔面を鷲掴みにされてるのを見て憧れる客が居たら私に教えて欲しい。いい病院を紹介できる気がする。
「…雄二、照れてる?」
「翔子、お前はその写真のどこに照れる要素があるんだ?」
霧島の感性はどうやらぶっ壊れているみたいだ。雄二が苦労するのも分かる気がする。そんなことを思っていると………
「ああっ!写真撮影してる!あたしらも撮って貰おうよ♪」
「オレたちの結婚記念にか?おい係員!オレたちも写ってやんよ‼︎」
たいそう頭の悪そうな2人がやって来た。
ということで如月グランドパーク編が始まりました。爽と雄二は果たして結婚無理矢理させてくる龍之介達からどのように逃げるのでしょうか。お楽しみに。
ちなみに飲み会前に温泉に行ったのは、龍之介達が爽を酔い潰してそのまま如月グランドパーク前に捨てる予定だったため、シャワーを浴びて置く必要があったからです。そうすれば多少綺麗な状態で優子に会えますからね。まあ酒臭いんで意味なかったんですけどね。