バカとお酒とパチンカス 3浪と3留の物語 作:スピリタス3世
問 次の問題に答えなさい。
『 清少納言が書いた代表的な随筆を1つ挙げなさい。 』
鷹狩龍之介の答え
『 枕草子 』
教師のコメント
正解です。『春はあけぼの、ようよう白くなりゆく山際』というフレーズは有名ですね。
蕨屋敷爽の答え
『 ハゲはあけぼの ようよう白くなりゆく生え際 』
教師のコメント
全国のお爺さんに謝ってください。
吉井明久の答え
『 中学2年生の時に書いた必殺技の名前集 』
教師のコメント
それが代表作になったら悲惨ですね。
side 明久
飲み会が失敗した次の日である強化合宿二日目、今日はAクラスとの合同学習なんだよね〜。学習内容は基本的に自由なんだ。まあAクラスとFクラス同じ授業じゃ無理だもんね〜。まあ僕はどっちの授業でも結局分からないからあんまり変わらないけど。
ちなみに、今のグループ分けはこうなってるよ。
Aグループ 龍之介、明久、ムッツリーニ、愛子、姫路、美波
Bグループ 雄二、翔子、爽、秀吉、鳳之介、久保
風邪で休み 優子
僕のグループで工藤さんだけあまり面識がないんだよね〜。
明久「えっと、工藤さんだっけ?」
愛子「そうだよ吉井君。」
明久「改めて自己紹介『やらない』?僕はFクラスの吉井明久です。よろしくね。」
愛子「それじゃあ改めて自己紹介させてもらうね〜。Aクラスの工藤愛子です!趣味は水泳と音楽鑑賞でスリーサイズは上から78・56・79。特技はパンチラで好きな食べ物はシュークリームだよ。」
ん?何か魅惑的なセリフが混ざってるような…?Aクラス戦のときに言ったことも気になるし〜。よし、聞いてみよう!
明久「えっと、工藤さんの得意教科って確か…」
愛子「さてはキミ〜、疑ってるね?」
明久「う、うん。」
愛子「ならここで披露してみせよっか♪」
マジで⁉︎でもこういう時にいつもは鼻血を出して倒れるアイツが大人しいような……
ムッツリーニ「………明久、工藤愛子に騙されないように。」
明久「あれ?ムッツリーニ?随分と冷静だね。僕ですら『こんなにドキドキしてるんだ』からてっきり鼻血の海に沈んでいるんだと思ったのに。」
ムッツリーニ「………ヤツはスパッツを履いている‼︎」
明久「そんな⁉︎『工藤さん、僕』を騙したね‼︎」
愛子「あははバレちゃった♪流石はムッツリーニ君だね!」
そんなことを工藤さんが言ってたら龍之介が突然口を開いた。
龍之介「ムッツリーニと工藤ってさ、なんか特別な感じがするよね〜。もしかして恋人同士なの?」
え⁉︎そうなの⁉︎
愛子「えっ⁉︎そ、そんな事ないよ………」
ムッツリーニ「………違う。」
龍之介「へぇ〜w」
龍之介がおもちゃを見るような目で工藤さんのことを見ている。コイツやっぱり性格悪いね。
愛子「それは置いといて、まあ特技ってわけじゃないけど最近凝ってるのはコレかな?」
ムッツリーニ「………小型録音機。」
愛子「うんコレ凄く面白いんだ〜。例えば…」
ん?何をするんだろう?
明久(録音機)「『工藤さん、僕』『こんなにドキドキしてるんだ』『やらない』」
ちょっと、何これ⁉︎
明久「ねえ工藤さん!僕はこんな事を言ってないよ!変なものを再生しないでよ!」
龍之介「明久、人前で堂々とセクハラ発言をするとはなかなかやるね〜。」
明久「お前にだけは言われたくないよ‼︎」
愛子「ね、面白いでしょ?」
美波「ええ、最っっ高に面白いわね。」
姫路「本当に面白いセリフですね。」
美波「瑞希、ちょっとアレを取りに行くのを手伝ってもらえる?」
姫路「アレですね?喜んでお手伝いします!」
ちょっと!あの2人の地雷を踏んじゃったじゃん‼︎どうにかしてよ‼︎
龍之介「ちなみになんだけど、それって録音した会話を合成したやつだよね?」
愛子「うん、そうだよ!」
龍之介「なるほどね〜。」
そうして龍之介は僕と隣のテーブルにいる雄二に小声で話しかけた。
龍之介「(もしかすると工藤が脅迫犯かもね〜。)」
雄二「(そうかもしれないな。手際が良すぎる。)」
明久「(なるほどね〜。)」
雄二「(それじゃあ明久と龍之介で犯人かどうかを聞いてくれ。)」
明久「(分かった!)」
龍之介「(ほ〜い!)」
え〜っと、どうやって聞こうかな?「君が犯人なの?」と聞いてバカ正直に答える人はいないよね。ならどうやって質問しよう。相手に気取られずに犯人を特定できる質問を考えるんだ!それなら………
明久「工藤さん!」
愛子「何?」
明久「『君が僕にお尻を見せてくれると嬉しい‼︎』」
やってもうた。
愛子「ぷっ、あははっ!吉井君はお尻が好きなの?それとも胸が小さいボクに気を遣ってくれたのかな?」
明久「ご、誤解だよ!別に僕は『お尻が好きって』わけじゃなくて!」
龍之介「流石だね〜明久!録音機の前でそんな事を言うなんて!」
明久「あっ………」
愛子「ごめんね!せっかくだから録音させてもらったよ!」
明久(録音機)「『君が僕にお尻を見せてくれると嬉しい!』」
明久「あぁぁぁぁ‼︎合成じゃない分大ダメージだよ⁉︎『お願い工藤さん‼︎』今のは消して下さい‼︎」
愛子「吉井君ってからかいがいがあって面白いな〜。ついつい苛めたくなっちゃうよ〜。」
明久(録音機)「『お願い工藤さん』『僕にお尻をみせて』」
明久「うわぁぁぁぁん!僕がどんどん変態になっていくよ〜!」
早くあの2人が来る前になんとかしないと!そうだ!龍之介に頼ろう!
明久「(龍之介、お願い!)」
龍之介「(任せろ!)」
さあ、頼んだよ!
龍之介「工藤!」
愛子「どうしたの?鷹狩君のお兄さん?」
龍之介「『ちょっと話があるんだけどさ、合宿所の倉庫に来てくれない?』」
お前も僕と言ってることあんま変わらないじゃん!
愛子「ぷっ!鷹狩君ったら、お金を見せながらそのセリフを言うんだね!なんかいかがわしい感じがすると思うんだけど、気のせいかな〜?」
美波「気のせいだと信じたいわね。」
姫路「まさか女子にセクハラ発言をする人だけでなく、実際に不純異性交遊を迫ろうとする人もいるとは思いませんでしたよ。そんな人たちにはきちんとしたお仕置きが必要ですね〜?」
ヤバいよ!最悪の状況であの2人が帰ってきちゃったよ!どうするの⁉︎
龍之介「何を言ってるのさ3人とも!俺はただ倉庫に誘っただけだよ〜?そこからいかがわしい事を想像するだなんて、全く君たちはとんだスケベ女だね♪」
姫路・美波「「なっ⁉︎」」
いや、実際にやろうとしてる事はいかがわしい事なんだけどね。
愛子「ぷはっ!やっぱり鷹狩君って面白いね〜。」
龍之介(録音機)「『ちょっと話があるんだけどさ、合宿所の倉庫に来てくれない?』」
龍之介「ほらほら〜!どう聞いても普通のセリフでしょ〜?」
愛子「そうだよね〜。どう聞いても普通にサボろうとしている人のセリフだよね〜。」
鉄人「全くその通りだな。」
えっ、鉄人⁉︎いつの前に来たの⁉︎
龍之介「えっ⁉︎ちょ⁉︎な、なんでいるんですか⁉︎」
鉄人「見回りに決まってるだろう。それよりも、教師の前で堂々とサボり宣言をするとは、貴様もなかなかいい度胸してるな?」
龍之介「えっ⁉︎いや、あの、これはですね……」
鉄人「そんな貴様には俺が特別に課題を課してやろう。」
龍之介「ちょっと待って下さいよ〜‼︎」
美波「アンタにはお似合いね。」
姫路「頑張って下さい♪」
龍之介「クソぉぉぉぉぉ‼︎」
ということで龍之介にだけ特別課題が与えられた。なんかごめんね。
side 龍之介
畜生、工藤の奴め‼︎俺をハメやがって‼︎絶対に許さないからな‼︎
まあそれより、あの録音機について聞いてみるか。脅迫の件を隠すためにさらっとね!
龍之介「ところで工藤はさ〜、その録音機を何に使ってるの?珍しい物だから気になっちゃって。」
工藤「授業の録音機だよ。復習するときに便利だからね!」
まあありきたりな理由だね。ちょっとばかり真面目すぎるとは思うけどね。でもAクラスでも上の方の成績なんだし、相応の努力はしてるのかな?
龍之介「ちなみに彼氏であるムッツリーニはこの事を知ってたの?」
ムッツリーニ「………彼氏じゃないけど知らん。」
愛子「だ、だからムッツリーニ君は彼氏じゃないって‼︎」
龍之介「じゃあなんでそんなに動揺したの?もしかして好きなの?」
愛子「えっ……あっ……ち、違うって!」
龍之介「へぇ〜。そうは見えないけどな〜?」
愛子「た、鷹狩君の勘違いだよ!」
龍之介「そうなのか〜。よし、それじゃあここではそう言うことにしといてあげる‼︎」
よし、さらっと俺をからかった工藤への復讐が完了したぞ!人をからかうならちゃんと自分がからかわれる覚悟を持たないとね‼︎
さてと、本題に戻るか〜。火傷の話題を振ればお尻の火傷の痕を話してくれたりするのかな?
龍之介「そういえば保健体育が得意な2人に聞きたいことがあったんだよね〜。」
ムッツリーニ・愛子「「何?」」
龍之介「火傷をしたときの対処法ってなんだっけ?」
ムッツリーニ「………手切れ金を払う。」
龍之介「なるほど………ってそれは大人の火遊びでしょ‼︎俺が聞いてるのは普通のやつだよ!」
愛子「えっとね、それは急いで水で冷やすことかな〜。もし火傷をした場所が流水で冷やせない部分の場合は、患部に清潔なタオルをかけてから水をかけることが多いね。」
やっぱり工藤って根は真面目なんじゃ?凄い普通の答えが返ってきたね。
龍之介「なるほどね〜。ありがとう!」
愛子「ど〜も!それにしてもさ、成績優秀な鷹狩君がそんな事を聞くなんて珍しいよね〜。知ってると思ったのに。もしかして何かあったの?」
まあ普通そう思うよな〜。だからここは適当に誤魔化すか〜。
龍之介「最近俺の兄貴と爽の兄貴が、『世はまさに性癖大航海時代だ‼︎』って言いながらM用の風俗に初めて行ったんだけどね。その時にろうそくを垂らすプレイをしてたら火傷をしたのさ!」
愛子「えぇ……。そうだったんだね……」
ムッツリーニ「………ある意味すごいな。」
美波「リュウ、アンタどんな話をしてるのよ……」
実はこの内容、前半は合ってるんだよね。あまりにも堂々と言うもんだから、その時の俺は性癖大航海時代じゃなくて性癖大公開時代だと勘違いしちゃったんだよね。
龍之介「そういえば、2人は最近火傷をしたことがあったりする?」
ムッツリーニ「………無い。」
愛子「ボクも無いかな〜。」
成る程ね。それじゃあ工藤が犯人である可能性は低いね。流石に脅迫犯本人が、俺たちが自分の尻に火傷の痕がある事を知ってるとは思えないしね。
龍之介「成る程ね〜。よし、それじゃあ次の質問にいくね!」
もちろん最初の火傷の件が目立たないようにするためのカモフラージュだね。こうして俺は鉄人が来るまで2人に質問をしながら保健体育の勉強をした。
鉄人からの課題も終えた夕方、俺たちは脅迫犯調査についての作戦会議をしていた。
雄二「今日の感じから、工藤は犯人ではなさそうだな。」
龍之介「そうだね〜。」
ムッツリーニ「………そもそも工藤は振り分け試験の直前に転校してきた。」
美波「ウチと工藤さんはお互いに面識がないからね〜。」
姫路「私もです。彼女には脅迫をする動機がありません。」
明久「ちなみに秀吉は?」
秀吉「何故ワシが女子のカテゴリーに入ってるのじゃ?」
明久「まあまあ!とりあえず答えてよ!」
秀吉「えっと、工藤は姉上とは仲が良いがワシとは喋ったこともないぞい。」
明久「なるほどね〜。」
まあ確かに。っていうかよくよく考えたら工藤が犯人なのはおかしいよね。
雄二「ということで、昨日言った通り、姫路と島田には尻に火傷の痕がある生徒を探して欲しい。」
美波・姫路「「了解(です)‼︎」」
雄二「あとは姫路達と風呂の時間が被っていないA・B・Cクラスの誰かに協力を依頼したいんだが……」
龍之介「工藤に頼む?」
雄二「それはありだな。ムッツリーニ、工藤を呼んでくれ。」
ムッツリーニ「………分かった。」
ということで工藤を召喚した。
愛子「話って何かな?」
龍之介「実はかくかくしかじかで〜。」
愛子「なるほどね。それでボクにA・B・Cクラスの中からその生徒を探して欲しいわけね。」
龍之介「そういうこと!それじゃあよろしくね〜。」
愛子「は〜い!」
よし、これであと3日かければ自然と犯人は見つかるだろう!
美波「あとさ、一個気になったんだけど……」
雄二「何だ?」
美波「もし犯人を見つけたときはどうすればいいの?」
雄二「俺たちの部屋に呼び出して偽プロポーズの音源を消して貰うか。」
明久「それと、先生に報告をしなきゃね!」
龍之介「いや、それはしなくていいかな〜。」
龍之介と雄二以外「「「「「「「えっ⁉︎」」」」」」」
どうやら俺のやりたい事を察してくれたのは雄二だけみたい。
雄二「脅迫犯を利用するつもりだな?」
龍之介「正解‼︎さすが雄二だね!汚い事を考えさせたら右に出る者はいないと思うよ‼︎」
雄二「いや、お前にだけは言われたくないな。」
爽「貴様らはゲスコンビだな。」
明久「そうだね〜。」
龍之介「おいおい2人とも、人聞きが悪いな〜。」
雄二「知略に富んでると言え。」
俺たちの奴隷………じゃなかった、協力者を増やせるチャンスだからね!
雄二「それでは女子3人の健闘を祈る。」
他男子「「「「「よろしく‼︎」」」」」
美波「ウチらに任せて!」
姫路「必ず探し出してみせます!」
愛子「ボクも頑張るよ!」
ということで女子3人はそれぞれ自分の部屋に戻った。そして、
鉄人「お前達、女子風呂のカメラと盗聴器について話がある。」
その3人と入れ違いになるように鉄人がやってきた。
ということで音声合成合戦でした。龍之介の影響であまり酷い事にはなりませんでしたね。彼自身は酷い事になりましたけど。
ちなみに龍之介は自分で飲む用の酒だけは許可してもらいました。まあ酒がないと彼は勉強どころではありませんからね。
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