バカとお酒とパチンカス 3浪と3留の物語   作:スピリタス3世

37 / 52
バカテスト 生物

問 次の問題に答えなさい。

『 DNAの塩基配列に使われる4つの塩基の名前を答えなさい。 』


鷹狩龍之介の答え

『 アデニン グアニン チミン シトシン 』

教師のコメント

正解です。二重螺旋構造の対になるのはそれぞれアデニンとチミン、グアニンとシトシンですね。


島田美波の答え

『 ジッタン バッタン ボストン オトン 』

教師のコメント

語尾が『ン』である事だけは覚えてたようですね。


蕨屋敷爽の答え

『 ジャン ケン ポン アイコデション 』

教師のコメント

グーを出したので先生の勝ちですね。


吉井明久の答え

『 グー チョキ パー 』

教師のコメント

みんなじゃんけんが好きですね。ただ吉井君、そもそも数が合ってないことに気付いてください。


第三十六問 シャルピー衝撃試験

  side 明久

 

 朝食を食べ終えたあと、今日の自習室に着くと、そこには大量の大きな振り子のようなものがあった。そして先に着いていた龍之介が口を開いた。

 

龍之介「Fクラスの皆、そろそろ自習にも飽きてきたでしょ?」

 

 僕は最初から飽きてたけどね。

 

龍之介「そんな皆の学習意欲を高めようと、これからある実験を行おうと思う!」

 

 実験か〜。確かにちょっと面白そうだね〜。

 

龍之介「その名も、『シャルピー衝撃試験』だ‼︎」

 

 うわ〜。名前的にいかにも難しそう。それにしても、実験を自分で計画するなんて、本当にコイツ勉強だけは出来るんだな〜。

 

龍之介「それではTAの2人、プリントを配ってくれ!」

姫路・美波「「は〜い!」」

 

 ということで姫路さんと美波が配ったプリントには班分けと実験の概要が書かれていた。班のメンバーは僕、雄二、爽、秀吉の4人だ。ムッツリーニは別の班みたい。僕たちが実験機材のある場所まで行くと、龍之介が実験の説明を始めた。

 

龍之介「この実験は、位置エネルギーの差から物体の破壊に用いたエネルギーを求めるものだ!具体的な手順はこのと〜り!

 

 

①試験片を下に置く

②ハンマーがついた振り子を所定の高さから落とす

③下に置いてある試験片に衝突させる

④ハンマーが振り上がる高さを測定する

⑤ ②と④で計測した高さ(角度)から試験片の破壊に用いたエネルギーを計算する

 

 

さて、何か質問は?」

 

 う〜ん!よく分からん‼︎

 

雄二「名前の割に単純な実験だな。」

爽「私でも出来そうだな。」

秀吉「ワシでもやれる気がするぞい!」

 

 マジで?

 

明久「えっ⁉︎なんでみんな分かるの⁉︎」

雄二「なんで逆に分からないんだよ。ハンマーを下ろして試験片をぶっ壊すだけだろ。」

明久「そ、そういう事だったんだ……」

 

 僕のバカがバレちゃったね……。

 

雄二「まあFクラスにはこのくらいの単純な実験がお似合いだろう。」

爽「そうだな。かなりつまらんとは思うが。」

秀吉「そうじゃの。」

 

 さらには他の班の人まで………

 

須川「なんか思ったよりつまらんな。」

横溝「だな。」

ムッツリーニ「………俺でも出来そう。」

 

 そしてこれを聞いた龍之介が何故か突然笑顔になった。

 

龍之介「ほほう!皆はこの実験がつまらないと!」

全員「「「「ああ。」」」」

龍之介「そうかそうか!それではちょっと面白くしてやろう!明久!この座布団を使ってくれ!」

明久「え?僕が?座りながら実験をするの?」

龍之介「いや違うよ!ちょっと失礼!」

明久「えっ……」 バタン

 

 

 

 

 

 目を覚ますと、僕は試験機に固定されていた。しかもハンマーで試験片が吹っ飛ぶ場所に………。股間に座布団を巻いてあるのがせめてもの温情だろう………。

 

龍之介「それでは皆‼︎実験の課題として股間を痛打しない高さを計算するように‼︎これならスリルがあって面白いでしょ?」

 

 コイツ、なんて恐ろしい事を考えるんだよ‼︎

 

雄二「これもう罰ゲームじゃないか‼︎」

明久「拷問じゃん‼︎」

秀吉「芸人でももう少し優しい機材でやるぞい‼︎」

爽「貴様は人間か‼︎」

ムッツリーニ・須川・横溝「「「許さない‼︎」」」

龍之介「別にいいだろ?だって………」

 

 どこがだよ‼︎

 

龍之介「全員股間(ソレ)を使う機会があるわけでもないんだしさ〜‼︎」

全員「「「「喧嘩売ってんのかコラ⁉︎」」」」

 

 自分は風俗で使ったからって調子に乗るんじゃないよ‼︎あと美波と姫路さんがアシスタントやってるのは股間をやられてもダメージが無いからかよ‼︎ふざけんなよ‼︎

 

龍之介「試験回数は四回。一度でも試験片を破壊できなかったらその班の人全員の股間を俺がハンマーで直接叩く‼︎」

 

 ちょっと!サドンデスかよ!失敗したらもっと痛いじゃん‼︎絶対に気絶しちゃうよ‼︎

 

爽「あの糞野郎め‼︎」

秀吉「しかし四回もやるとはのぅ……」

雄二「最後まで明久の股間がもてば良いが……」

明久「ちょっと⁉︎皆でだよね⁉︎皆で一回ずつだよね⁉︎」

秀吉「しかしどうするのじゃ?」

明久「一回でも失敗したらアウトとなると……」

爽「ひよった高さでは挑戦出来ないな。」

雄二「となると…………

 

 

 

・一回目 データがないので念のために間違いなく破壊できる高さで試す

 

・二回目 一回目のデータを元に測定誤差を考慮し、若干下げた高さで試す

 

・三回目 測定誤差のデータも考慮した高さで試す

 

・四回目 三度のデータを用いてギリギリの高さで試す

 

 

という感じだな。」

 

明久「なるほどね〜。つまり………」

明久・雄二・爽・秀吉「「「「一回目は確実に死ぬ‼︎」」」」

雄二「じゃあ準備が出来てる明久からだな。」

爽「そうだな。」

秀吉「そうじゃの!」

明久「ままままま、ちょっと待ってよ皆‼︎」

 

 そうだ。これを避けるためには………!

 

 

 

明久「秀吉は女の子なんだからダメージがないでしょ!」

 

 

 

 秀吉に投げる!最初はやっぱりダメージを受けない人の方がいいよね!

 

雄二「なるほどな。」

爽「一理ある。」

秀吉「一理ないのじゃ‼︎ワシは男じゃ‼︎というかいつもは男扱いしてくれる爽兄と雄二までどうしたのじゃ‼︎」

明久「秀吉、観念しなよ〜!」

秀吉「やめるのじゃ、お主ら‼︎」

雄二「誰がやめるか。」

爽「貴様は実質女みたいなものだろう。」

明久「そうだね♪」

秀吉「くっ……かくなるうえは………」

 

 秀吉が爽の方をチラッと見た。何をする気だろう?

 

秀吉「皆よ、爽兄からやるべきじゃとワシは思うぞい‼︎」

 

 なるほどね。他の人に押し付けるのか!

 

明久「ほう。」

雄二「その理由は?」

秀吉「それはじゃの……」

爽「嫌な予感がするな。」

 

 さて、その理由………

 

 

秀吉「いずれ爽兄は姉上に手を出ぎゃぁぁぁぁ」バタン

 

 

 を言う前に爽のパチンコ玉が秀吉の股間を射抜いた。

 

爽「さて、秀吉も同意した事だし実験を始めるぞ。」

雄二「何という鬼畜クソ野郎だ。」

明久「幼馴染みに対する態度じゃないよね。」

 

 そして秀吉が試験機にセットされた。

 

秀吉「は、離すのじゃお主ら‼︎」

雄二「チッ!」

明久「これでセット完了だね!」

爽「貴様ら、実験の準備を急ぐぞ‼︎」

明久・雄二「「了解‼︎」」

秀吉「ワシの話を聞くのじゃ‼︎実は爽兄は……」

明久「機材準備できました‼︎」

爽「測定準備も出来たぞ‼︎」

雄二「よし、実験開始‼︎」

秀吉「やめるのじゃぁぁぁぁぁ‼︎」

雄二「一同、英霊に敬礼‼︎」

明久・爽「「はっ‼︎」」

秀吉「あぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 こうして試験片は秀吉の股間にヒットした。

 

 

爽「150°は高すぎたようだな。」

雄二「次はもう少し比較してみるか。」

明久「いいデータが取れて何よりだね。」

雄二「それじゃあ次は……」

爽「断る。」

明久「嫌だね。」

 

 やるんだったらやっぱり四回目がいいよね。そんな事を思っていると秀吉が呻き始めた。

 

秀吉「う、うう……」

雄二「お?」

明久「どうしたの、秀吉?」

秀吉「次の……、被験者は……、ワシに………、選ばせて……、欲しいのじゃ………」

明久「ふ〜ん。」

雄二「お前が選ぶのか。」

 

 そして僕と雄二は秀吉の視線が爽に向いている事に気がついた。だから………

 

明久・雄二「「任せた。」」

爽「嫌だぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 秀吉に一任した。

 

爽「私は今から優子の看病に行ってくる‼︎だから明久か雄二がやれ‼︎」

秀吉「それは父上と母上がいるから問題ないのじゃ♪」

雄二「往生際が悪いな、爽。」

明久「それでも年上なの?」

爽「年は関係ないだろぉぉぉぉぉ‼︎なあ秀吉、私と貴様は幼馴染みだよな‼︎」

秀吉「そうじゃの♪ちなみにワシは………」

 

 ん?何を言うつもりなんだろう?そして秀吉は携帯をいじって………

 

秀吉「姉上(物理の天才)からさっき答えを聞いたのじゃ‼︎」

明久・爽・雄二「「「おお!」」」

 

 なるほどね!木下さんは数学と物理なら学年一位だからね!

 

秀吉「じゃからワシの言う通りに従えば大丈夫じゃ‼︎」

爽「心得た!貴様を信じることにしよう‼︎」

秀吉「明久は試験片を、雄二は爽兄をセットして欲しいのじゃ‼︎」

明久・雄二「「了解‼︎」」

 

 そして実験の準備が完了した。

 

雄二「じゃあ秀吉、頼んだぞ。」

明久「お願いね!」

爽「私を救ってくれ。」

秀吉「分かったのじゃ!ちなみに爽兄………」

爽「どうした秀吉?」

秀吉「姉上に角度を聞いた結果じゃ!」

 

 そうして秀吉は自分の携帯を見せると、そこには…………

 

 

 

 

優子『実験器具の重さとかが分からないから角度の出しようがないわ。』

 

 

 

 

 地獄みたいな文字が書いてあった。

 

爽「謀ったな貴様ぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 こうして爽の股間が破壊された。そして……

 

龍之介「爽め、ざまあみやがれ‼︎」

 

 通りすがりの龍之介が悪態を吐いて去った。コイツ、爽への復讐が目的だったのか………

 

 

 

雄二「確かに計算のしようがないな。」

秀吉「その通りじゃ!」

明久「ちゃんと木下さんには聞いてるから親切だよね。」

爽「ど……こ……が……だ……」

 

 さて、次の標的を決めないと‼︎

 

明久「それより、次は雄二だよね?」

雄二「何を言うか、明久だろ?」

明久「雄二が霧島さんに手を出す前にその股間を潰しておかないとね‼︎」

雄二「明久は使う機会がないんだからいいだろ⁉︎」

明久「あ⁉︎」

爽「貴様ら、冷静になれ。式から計算して導けば良いとは思わないのか?」

明久・雄二・秀吉「「「確かに。」」」

 

 最初からそうしてればよかったんじゃ………

 

爽「ということで次は計算が出来ない明久だ。」

秀吉「雄二はこの中では一番成績が良いからのぅ。」

明久「ちょっとやめてよぉぉぉぉぉ‼︎」

雄二「安心しろ明久。」

明久「何、雄二?」

雄二「過去に神童と呼ばれた俺の力を見せてやる‼︎」

 

 そこまで雄二が言うのなら………

 

明久「よし、任せたよ!」

雄二「ああ、任された!」

 

 ということで僕は試験機にセットされた。

 

 

 

  side 秀吉

 

 ワシはハンマーの高さをセットする係となった。そして爽兄と雄二が今計算を終えた。

 

爽「私の計算が正しければ、134°で大丈夫なはずだ。」

雄二「俺もその値になったぞ。」

秀吉「じゃあワシはそれに合わせるぞい。」

明久「ねえ、2人とも本当?」

雄二「安心しろ明久。1人ならともかく2人の計算結果が合ってるんだぞ?」

爽「これなら貴様も安心だろう。」

明久「わ、分かったよ!」

 

 そうしてワシがセットした後に2人のプリントを見ると………

 

 

雄二→101°

爽→101°

 

 

 2人とも平然と嘘をついておった。

 

爽「貴様、硬いぞ。」

雄二「力抜けよ、明久。」

明久「い、嫌だぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 こうして明久の股間が破壊されおった。

 

 

 

 さて、残すところは雄二のみとなったわけだが………

 

雄二「ほ〜い、早くセットしろ〜。」

 

 そう言われて素直にセットするような連中ではないのじゃ。雄二と試験片だけをセットした後、こう言った。

 

明久「あ、僕気づいちゃった♪」

爽「奇遇だな、私もだ。」

秀吉「ワシもじゃの!」

雄二「お前ら、どうしたんだ?」

明久「この計算結果にはね……」

爽「係数Nをかける必要があるのだ。」

雄二「係数Nだと?」

秀吉「そうじゃの!」

明久・爽・秀吉「「「憎しみ係数Nってやつをな‼︎」」」

 

 こうして雄二の股間は破壊されおった。

 

 

 

 雄二が帰ってきた後、ワシらは最後の締めを行うことにしたのじゃ。

 

雄二「お前ら、分かってるな。」

明久・秀吉・爽「「「ああ。」」」

 

 そしてワシらは龍之介に近づいて………

 

爽「龍之介!」

龍之介「どうしたのさ?」

明久「僕たちが間違ってたよ‼︎」

秀吉「実験を舐めてしまってすまないのじゃ‼︎」

雄二「俺達に物理を教えてくれ‼︎」

龍之介「ほほう!いかに自分達がバカなのかを理解したようだね!」

明久・雄二・爽・秀吉「「「「はい‼︎」」」」

秀吉「じゃから龍之介よ!」

明久「未熟な僕たちを導いて欲しい!」

爽「頼む!」

雄二「俺からもお願いするぞ‼︎」

龍之介「そうかそうか!いいだろう!特別にこの俺が教えてやろう‼︎」

 

 と龍之介が言いおったので、試験機にセットしてやったのじゃ。

 

龍之介「えっ?」

秀吉「では手本を頼むぞい。」

明久「あ、足をもっと開いてくれるかな?」

雄二「下っ腹に力入れてないと死ぬぞ?」

龍之介「ふっ……!お前達はバカだな‼︎学年6位のこの俺がこんな簡単な計算を間違うはずがないでしょ‼︎」

爽「確かに……!」

龍之介「それじゃあお前ら、ハンマーの角度を101°に設定してくれ!」

明久「はい!」

秀吉「分かったのじゃ!」

 

 そして準備が完了した。

 

爽「ではいくぞ!」

龍之介「ああ!」

雄二「本当に大丈夫か?」

龍之介「大丈夫さ、問題ないよ!なんせこの計算だと股間の手前1mmで止まることになるからね!俺の学力の高さを見せてやる‼︎」

 

 そうして実験がスタートした。もちろん角度は合ってるのじゃが………

 

龍之介「お、重りだと⁉︎」

 

 ハンマーに重りをつけておいたのじゃ‼︎それが意味することを、股間が死んだ後の龍之介が解説してくれたのじゃ。

 

龍之介「つ、つまり……、ハンマーに追加した重りの持つ位置エネルギーは………、そのまま試験片に加算されるというわけで………。それは300gの重りを高さ73cmから落とした衝撃を………、直接股間で受けたのと同じという計算に………」

 

 ということじゃ!

 

爽「なるほど。」

秀吉「身をもって学んだのじゃ!」

雄二「まさに実験だったな。」

明久「僕でも忘れない計算式になりそうだね。」

 

 こうしてシャルピー衝撃試験は終わったのじゃ!

 

ムッツリーニ「………龍之介、次は俺たちの班に来てくれ。」

龍之介「断る!」

ムッツリーニ「………それなら……」

ムッツリーニ・須川・横溝「「「無理矢理連れて行く‼︎」」」

龍之介「嫌あぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

 ちなみに龍之介はこの日班の数である12回実験台にされたそうじゃ。

 

 

  side 優子

 

 シャルピー衝撃試験は誤差が大きい試験のため、爽兄たちがやった行為をやる際は特殊な訓練を受けてからにしてね!アタシとの約束だよ‼︎




 ということでぐらんぶる実写化の公開日ということもあり、8巻のシャルピー衝撃試験をここでやりました!龍之介の頭良い設定が久々に生かされましたね。そして普段は股間を潰す側の爽でしたが、今回は珍しく潰されましたね。これがもちろん龍之介の狙いなんですけどね。

 さて、次回は清水美春の問い詰めとお酒奪還戦争2日目の二本立てです。お楽しみに。

 最後に、評価・感想をお待ちしております。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。