バカとお酒とパチンカス 3浪と3留の物語 作:スピリタス3世
問 次の問題に答えなさい。
『 ドイツ音名でEはイタリア音名でなんというでしょう。 』
島田美波の答え
『 ミ 』
教師のコメント
正解です。ドレミファソラシドがイタリア音名だということもきちんと覚えていたようですね。
坂本雄二の答え
『 エ 』
教師のコメント
それはイタリア語でのEの読み方です。
土屋康太の答え
『 ローマ 』
蕨屋敷爽の答え
『 ピザ 』
教師のコメント
わからないからといってとりあえずイタリアのものを挙げればいいというわけではありません。
吉井明久の答え
『 パリ 』
教師のコメント
それはイタリアでもドイツでもなくフランスです。
第四十六問 鉄人の補習
side 龍之介
地球温暖化の影響により、年々気温が上昇している。特に夏は年々地獄になっていってる。猛暑日は当たり前、最高気温が40℃を超えることだって珍しくない。そんな問題が全世界で叫ばれているにもかかわらず、我がFクラスは………
鉄人「微分の定義というのは次の式で表され………」
歩くストーブこと鉄人の授業をエアコン無しで受けていた。
明久「(ねえ雄二、龍之介!脱走しない?)」
雄二「(そうだな。俺も早くエアコンの効いた部屋で涼みたいしな。)」
龍之介「(俺にはキンキンに冷えたビールがあるとはいえ、流石にこれはキツいよ〜。)」
爽「(私も混ぜてくれ。)」
明久「(いいよ〜!)」
ということで俺たちは問題児4人と脱走計画を立てていた。
それにしても、俺たち問題児カルテットは見事に一番暑いところに席を決められているね。鉄人が人に合わせた配慮ということでこうなったらしい。だから身体の弱い瑞希は一番風通しが良くて柱の陰といういい場所にいる。俺だって身体が弱いのに、この扱いの差は不服だぜ‼︎だったら………
龍之介「(俺が鉄人の気を引くよ!)」
明久「(ありがとう!)」
雄二・爽「「(感謝する!)」」
脱走計画の手助けとしてこの件についての文句を言ってやる!
龍之介「先生!」
鉄人「なんだ、鷹狩?」
龍之介「瑞希の身体が弱いのを気にして優しくしてるなら、同じく身体が弱い俺に対しても優しくすべきだと思います‼︎」
鉄人「お前は姫路とは違ってただの二日酔いだろ。」
龍之介「二日酔いだって立派な体調不良です!そして俺はよく二日酔いになりやすいんです‼︎これは俺の身体が弱い証拠です!だから瑞希が座ってる場所の近くに行かせて下さい‼︎」
鉄人「それはお前が酒を飲むのを我慢しないからだろ。それを我慢できたら二日酔いにはならない。要するにお前の体調管理がダメなだけだ。」
龍之介「それなら瑞希だってそうですよ‼︎身体とかを鍛えてないからすぐに体調を崩すんです‼︎見て下さいよあの体型‼︎彼女のだらしない生活を表してるじゃないですか‼︎あれが許させるのなら俺だって許されていいはずです‼︎」
おデブちゃんだからね♪
鉄人「お前な……」
姫路「先生!」
突然瑞希が立ち上がった。
鉄人「なんだ姫路?」
姫路「龍之介君の席に剣山を置いても良いですか?」
は⁉︎どういう質問をしてんだよコイツは⁉︎不自然すぎるだろ‼︎
龍之介「何言ってんの瑞希⁉︎頭大丈夫⁉︎会話の流れがおかしいよ⁉︎」
鉄人「構わないぞ。」
龍之介「いやそこは構えよ‼︎おかしいでしょ‼︎」
姫路「とりあえず置きますね♪」
龍之介「置くなよ‼︎」
だったら奥の手を使うしかないか………
龍之介「あぁもう!俺はトイレに行ってきます‼︎」
姫路「龍之介君こそ会話の流れがおかしくないですか♪」
龍之介「うるさい瑞希‼︎俺はフツーにトイレに行きたいんだよ‼︎」
鉄人「分かった。それならトイレに行け。」
龍之介「ありがとうございます‼︎」
鉄人「それと吉井、蕨屋敷、坂本。脱走しようとするな。」
明久・雄二・爽「「「クソ‼︎」」」
まあこれでとにかく、脱走は成功だ‼︎
姫路「先生、龍之介君が逃亡するといけないので見張りに行ってもいいですか?」
えっ⁉︎なんか失敗したんだけど⁉︎
鉄人「構わないぞ。」
龍之介「いや構えや‼︎」
姫路「ありがとうございます!」
クソ!ただこうなったとき用にきちんと言葉は選んであるんだよね。そうして俺は平然と教室を出て………
姫路「龍之介君、トイレはそっちじゃないですよ?」
平然と最寄りのトイレをスルーした。
龍之介「瑞希、俺は『最寄りの』トイレに寄るって言ったか?」
姫路「確かに……」
龍之介「そういうこと!俺はトイレに寄るとしか言ってないんだよね。つまりどこのトイレに寄ってもいいって言うこと!」
姫路「もしかしてその理屈で家まで帰ろうとしたのですか?」
龍之介「それはちょっと違うね。ちゃんと教室には戻ってくるよ。ただ、それが今日とは限らないけどね〜。」
明日の朝には戻ってくるよ!そして荷物を持って雀荘に駆け込む!試召戦争をやるとかなら居てもいいけど、別にそういうイベントもないんだからいいよね!
姫路「なるほどなるほど〜!それではさっきの会話を録音したんで西村先生に送信しますね♪」
龍之介「えっ、おい⁉︎ちょっと待ってよ‼︎」
姫路「あ、送っちゃいました♪」
龍之介「クソ!こうなったら………」
急いで逃げる‼︎
姫路「えい♪」 グサッ
龍之介「痛ぁぁぁぁ‼︎なんだよこれ⁉︎」
姫路「剣山です♪」
龍之介「剣山です、じゃね〜よ‼︎」
鉄人「いよう鷹狩。」
龍之介「あぁぁぁぁぁぁぁ‼︎」
こうして俺は瑞希にハメられて教室に戻る事になった。
鉄人「脱走する奴が何人かいるあたり、お前らは俺の授業に退屈していたようだ。これはつまらない授業をしてしまった俺の落ち度だな。」
まあ確かにFクラスレベルの授業は学年6位の俺にとってはつまらないんだけどね。でもそうじゃないんだよな〜。お前がゴリゴリマッチョで熱血教師なのがいけないんだよ!暑いったらありゃしない!
鉄人「詫びと言ってはなんだが、代わりに面白い話をしてやろう。木下、姫路、島田は耳を塞げ。そう、あれは10年以上前の………」
面白い話なら全員に聞かせてあげればいいのに………ってまさか!
鉄人「夏に俺がブラジルの留学生としてレスリングをやっていた時の話だ。」
やっぱり!コイツ、さらに暑い話をして俺たちを殺す気だな‼︎だったらこっちだって………
龍之介「先生!」
鉄人「どうした鷹狩?」
龍之介「ずっと喋ってて暑そうなので、水でもどうですか?」
鉄人「おお、ありがとう。」カチッ、ボッ
そうして鉄人は俺が渡した水にライターで火をつけた。
鉄人「で、なんで火が付くんだ?」
龍之介「それは可燃性の水です。」
鉄人「火が付く時点で大部分がアルコールだろ。」
龍之介「色は水だからいいじゃないですか!」
鉄人「お前にはあとで厳しい指導が必要だな。」
龍之介「そんな〜!人の親切心を仇で返すなんて〜!」
姫路「あのっ、ちょっといいですか?」
さっきまで耳を塞いでいたはずの瑞希が声をかけて来た。
鉄人「なんだ、姫路?」
姫路「龍之介君が水分に困っているそうなので私からはオレンジジュースをあげたいと思うのですが……」
Fクラス男子「「「「「あぁ⁉︎」」」」」
鉄人「いいだろう。」
いや、俺がFFF団に殺されるから良くないんだよな〜。
龍之介「瑞希、随分親切なんだね〜。でもそんなことをやると俺が異端審問にかけられちゃうからやめてくれないかな〜?」
姫路「人の親切心を仇で返すんですか?」
龍之介「ちょっと!さっきの話全部聞いてたのかよ‼︎」
姫路「美波ちゃんが明久君と付き合っている以上、私が龍之介君の問題行動を止めないといけないと思ったので!」
龍之介「その無駄な正義感は是非他の人に向けて欲しいな〜。」
姫路「ということで、私からのオレンジジュースです!どうぞ‼︎」
龍之介「ほ〜い。」 ポトッ、ジュワ〜
瑞希から貰った水に俺は飲み終わったビールの空き缶を入れた。すると、その空き缶は見事に溶けた。オレンジの色といい、これ絶対王水だろ。
龍之介「なんでアルミ缶が溶けたの?」
姫路「それは溶解性を持つオレンジジュースです♪」
龍之介「アルミが溶ける時点でオレンジジュースじゃなくて危ない液体だろうが‼︎」
姫路「色はオレンジジュースだからいいじゃないですか♪」
龍之介「お前にも後で厳しい指導が必要だね!」
鉄人「今は数学の時間だが、いい化学の勉強になったな。」
姫路「はい!」
龍之介「どこがだよ……」
俺殺されかけたんだからね。スピリタスよりよっぽどヤバいと思うけどな〜。
鉄人「まあとりあえず、これでいい休憩になっただろ。さて、授業に戻るぞ。誰か木下と島田にも伝えてやれ。」
明久「じゃあ僕がやります。」
ということで再び鉄人の補習が始まった。
鉄人の補習が終わると、俺たちはあることを頼まれた。
鉄人「ちょっとお前らに新仕様の召喚獣について試してほしくてな。」
新仕様の召喚獣って何だろう?そう思いながら俺たちは鉄人の話を聞いた。
ということで最終章、お化け屋敷編の始まりです!アニメでは姫路が最後に明久と話をしていましたが、あのシーンを見てこの章を最終章にしようと思いました。また期末試験編ですが明久と玲がメインなので飛ばしました。
さて、次回は色んなお化けが出てきます。お楽しみに!
最後に、評価・感想をお願いします。