バカとお酒とパチンカス 3浪と3留の物語   作:スピリタス3世

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バカテスト 数学

問 次の不定積分を解きなさい。

『 ∫ sin(x) dx 』


姫路瑞希の答え

『 -cos(x)+C (Cを積分定数とする) 』

教師のコメント

正解です。姫路さんには簡単な問題でしたね。


鷹狩龍之介の答え

『 -cos(x)+酒 (酒を積分定数とする) 』

教師のコメント

正解です。そして、積分定数に自分の好きなものを混ぜてくるあたりは流石です。


木下秀吉の答え

『 35 』

教師のコメント

とりあえず数字を書けばいいというものではありません。


蕨屋敷爽の答え

『 設定6 』

教師のコメント

己の欲望を混ぜすぎです。パチスロばっか打ってないできちんと登校しましょう。


第四問   姫路の手料理

  side 龍之介

 

 次の日、船越先生被害者仲間の明久が声をかけてきた。

 

「ヤバイよ龍之介!姫路さんがラブレター書いてる現場に遭遇しちゃった!」

「マジかよ!それで、相手は誰だったの?」

「いや、分かんない‼︎でも多分雄二だと思う‼︎」

 

 いや、多分明久だよ。まあいいや、ここで本人にばらすと面白くないから何も言わないことにするよ!それよりも雄二といえば……

 

「なるほどね〜。それより明久!雄二に昨日のことで仕返ししない?」

「あ、そうだね!ちゃんと始末しなきゃね♪」

「策はある!それより雄二が来たぞ!お前は右、俺は左!行くぞ!」

「了解‼︎」

 

 そうして俺たちが雄二に近づくと、雄二が喋り始めた。

 

「ようお前ら。昨日の後始末は済んだのか?」

「今から!」

「するところさ!」

「明久、そんな攻撃で大丈夫か?」

「大丈夫だ。問題ない!」

 

 雄二は明久の相手をするみたい!なら……

 

「龍之介、そんな姿勢で大丈夫か?」

「大丈夫だ。問題……」

「大有りよ‼︎」 ドゴォ‼︎

「グファ……」

 

 ちょっと待って……。いきなり顔面蹴られたんだけど‼︎てかこの声は……!

 

「島田!昨日で懲りたんじゃなかったのか!」

「それなんだけど、朝来たらウチが消化器をばら撒いたことになっててさ〜。どういうことなのか説明してほしいんだけど〜?」

「自業自得って言葉……」

「知ってますか、鷹狩君♪」

「瑞希が犯人を特定してくれたの!」

「ひ〜め〜じ〜み〜ず〜き〜‼︎」

 

 嘘でしょ⁉︎出会って2日目でこのコンビネーションなの⁉︎どうかしてるぜ!

 

「ちなみにこれだけじゃ終わらないわ!」

「一時間目の数学の授業、船越先生だぞ。」

「「そんな〜‼︎」」

 

 だけどね雄二!策っていうものは複数用意しとくものなのさ!明久と小声でミーティングだ!

 

「(明久、諦めるな!策はあるから大丈夫さ!)」

「(龍之介、教えて!)」

 

 そうして船越先生がやってくると……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「すいませんでした‼︎」」

 

 俺たちは渾身の土下座を披露した。

 

「貴方達、教師をからかうとはいい度胸ですね〜?」

「それなんですけど、理由があるんです!」

「一応聞こうかしら?」

 

 さて、ショータイムの始まりだ‼︎

 

「僕は龍之介と男の魅力勝負をしようと思ったのですが、とんでもない強敵が現れてしまって…。」

「俺と明久はあの男には勝てないと思ってしまったんです‼︎だから昨日途中棄権したんです!」

「そうなんです!その男の名は……」

 

 

 

 

「「坂本雄二‼︎」」

 

 

 

「おい!ちょっと待て‼︎なんで俺の名前が‼︎」

「授業は自習で‼︎さあ坂本君、今から私と一緒に体育館裏に行きましょう!」

「ちょっと待って下さい先生!俺にはまだ……」

「「ざまあみやがれ‼︎」」

 

 あ〜いいことしたな〜♪これぞまさに自業自得‼︎さてと、ビールでも飲み……

 

「…生徒に手を出す教師は許さない。」

「おい翔子!何船越先生をスタンガンで気絶させてるんだよ‼︎てか早く教室に戻れ‼︎」

「…分かった。」

 

 ん?あの声は学年主席の霧島翔子?しかもあの雄二が女の子と下の名前で呼び合ってるだと?許せねえよ、なぁ⁉︎

 

「おいお前ら、何か言い残すことはあるか?」

「霧島翔子とはどういう関係なんだい⁉︎」

「それ僕も気になった‼︎教えて‼︎」

「ただの幼馴染みだ。」

 

 なんだと⁉︎けしから……

 

「これより、異端審問会を発足させる。」

 

 なんか須川が教壇に立ってるんだけど‼︎

 

「Why?」

「我がFクラスは50人中男子が47人で構成されている。」

「48人じゃぞ。」

「これが意味することは、女子との接触は学級崩壊である、ということである。そこで、今日から女子と接触した者を異端審問にかけることにする。手始めに、罪人、坂本雄二を裁くこととする。」

 

 なんか面白そうじゃねえか!

 

「おい須川。何を言って………」

「須川会長!この私、鷹狩が罪人、坂本雄二を拘束いたします!」

「僕も協力します!」

「………俺も‼︎」

「俺も!」

「俺も!」

「ちょっと待てよ!おい!」

「会員の皆、協力に感謝する!」

 

 ちょうどよく雄二をボコる機会が出来たしね!

 

「それではこれより、異端審問会を始める。罪人、坂本雄二はあの霧島翔子と幼馴染みの関係である。この事実に相違ないか。」

「「「「「相違ありません‼︎」」」」」

「おい待て!それじゃあ木下姉弟と幼馴染みの爽はどうするんだ!」

「アイツは今日パチスロ打ってるから休みだよ。」

「ふざけんなよ‼︎」

「それでは判決を言い渡す。有罪、死刑‼︎」

「「「「「は!」」」」」

「ちょっと待てやコラァ‼︎」

 

 こうして俺たちは雄二をボコボコに殴ったよ♪やっぱり悪は滅ぼさないとね〜♪

 

「あの、吉井君?」

「何、姫路さん?」

「吉井君って霧島さんが好みなんですか?」

「そりゃまあ美人だし〜。」

 

 明久、嫉妬の魔女の前でそれを言うとな〜

 

「って姫路さん⁉︎なんで僕に向かって臨戦態勢なの⁉︎あと美波はちゃぶ台を投げようとしないで‼︎」

「おおっと!こりゃ面白いね〜。嫉妬の魔女2人に襲われる明久ね〜。」

「龍之介!こっちは全然面白くないよ!」

「瑞希、ついでにあのアル中もやっちゃいましょ‼︎」

「分かりました、美波ちゃん‼︎」

「おい!ちょっと待てや!」

「ざまあ〜♪」

 

 ちょっと!なんで俺にもやるのさ‼︎明久だけでいいじゃん‼︎

 

 

 そんなどんちゃん騒ぎを止めてくれたのは我らがFクラスのアイドル、秀吉だった。

 

「皆落ち着くのじゃ。霧島翔子は男の告白を全て断ってる女じゃ。だから興味があるとすれば……」

 

 そういえばそんな噂があったね!そしてみんなが一斉に姫路の方を見た!男子じゃないなら女子だよね!まあ島田と秀吉もいるけどね!

 

「え?なっ、なんですか?もしかして私、何かしちゃいましたか?」

 

 何もしてないよ!何もしてないけど何かされる可能性は大だからね〜。

 

 

 そんなこんなで異端審問会に午前の授業といろいろなことが終わり、遂に待ちわびた昼酌タイムだ!でも昨日のことだし……

 

「姫路、毒入ってないよね?」

「鷹狩君はバカなんですか⁉︎そんなもの入れてませんよ‼︎」

「良かった〜♪」

 

 そして姫路がお弁当箱を開けると、そこには旨そうな飯が入っていた!もちろん俺のおつまみ用の塩キャベツと枝豆も入っている‼︎

 

「「「「「「旨そう‼︎」」」」」」

「じゃあ俺から食わせてもらうわ。」

 

 クソ!雄二に先を越された‼︎ずるい……

 

「グファ……」 バタン

 

 え?雄二がなんか倒れたんだけど……

 

「「「「雄二⁉︎」」」」

「坂本⁉︎」

「坂本君、どうしたんですか⁉︎」

「足が……つった………」

 

 いやなんで⁉︎お前全然走ってなかったよね⁉︎さては異端審問会の後遺症か?まあいっか!さて次は……

 

「………旨そう………」 バタン

「「「ムッツリーニ‼︎」」」

「「土屋(君)⁉︎」」

 

 マジで⁉︎お前は審問していた側でしょ⁉︎さては姫路、本当に毒を盛ったのか?でも皆が食ってるのは俺用じゃないやつ……

 

「土屋もどうしたの?坂本といい2人とも運動神経いいはずなのに……」

「どうしたんでしょうね?」

 

 こうなったら!

 

「おい姫路‼︎毒盛ったでしょ‼︎」

「盛ってません!」

 

 本当か?嘘はついてなさそうな雰囲気だけど……

 

「う、ウチ、とりあえず倒れた2人用に飲み物買ってくるね〜。熱中症かもしれないし……」

「島田、よろしく頼むのぅ‼︎」

 

 さて、明久&秀吉と小声で作戦会議だ。

 

「(明久、秀吉!ここから導き出させる結論は!)」

「(姫路さんは料理が壊滅的に出来ない‼︎)」

「(自覚がないんじゃろな。)」

「(とにかくどうすればいい?)」

「(傷つかないようになんとか誤魔化そう‼︎)」

「(じゃあ鉄の胃袋を持つ、ワシが行くとするかの!)」

「「(頼んだぞ、秀吉‼︎)」」

「皆さんどうしたんですか?」

「食べる順番を決めてただけさ!」

「ではワシがいただこう‼︎」

 

 そうして秀吉が姫路の弁当を食べ………

 

「なんじゃ、意外とふつ……」 バタン

 

 死んだ。

 

「(おい明久、秀吉は鉄の胃袋じゃなかったのか⁉︎)」

「(それだけ姫路さんのお弁当がヤバいんだよ!)」

「(なるほどね!じゃあ俺に策がある!)」

「(本当⁉︎)」

「(とりあえず俺の言うことに従え!)」

「(分かったよ‼︎)」

 

 さて、秘密の作戦、実行だ!

 

「明久、姫路!あそこにUFOが‼︎」

「「本当(ですか)⁉︎」」

 

 2人が振り向いた隙に、一部を明久の口にぶち込む‼︎

 

「ちょ……」 バタン

 

 そして一部は俺のリュックの中のジップロックにしまう!元々姫路の作った枝豆を一部晩酌用に持ち帰るつもりだったからね!じゃあこれを俺が家で食べるって?違うね!今この場にいないパチンカスにあげるつもりなのさ‼︎パチスロを頑張った友へのご褒美として、ね!

 

「あれ?皆さんどうしたんですか?」

 

 本来の俺だったらお前のせいだよって言ってるけど、明久の気遣いと爽への奇襲という2つの理由で適当にごまかすよ!

 

「お昼寝したのさ!こんなにいい天気だからね〜。」

「そうですね♪」

 

 さて、これで無事に生き延びたぞ〜!

 

「そういえば、デザートもあるんです!」

「飲み過ぎてヤバいからトイレ行くね……」

 

 さて、これで逃げられ……

 

「………どこへ行く気だ。」

「お前、姫路の弁当食ってないよな?」

「それは可哀想なのじゃ♪」

「きちんと食べさせてあげないとね!」

 

 あれ、視界が……… バタン

 

 

 

 

  side 明久

 

 あのアル中、自分だけ苦しい思いをせずに僕らを捨てて逃げようとしたからね。きちんと制裁しないと‼︎

 

「あれ、鷹狩以外は皆平気なの?」

「「「「そうだ!」」」」

「それなら良かった〜。」

 

 さて、美波が帰ってきたところで改めて作戦会議だ!

 

「雄二、なんで次はBクラスなの?」

「目標はAクラスだったわよね?」

「正直に言おう。『クラス単位』でAクラスに勝つのは不可能だ。だから代表同士の一騎打ちに持ち込む。」

「バカの雄二が学年主席の霧島さんに勝てるの〜?」

「明久、お前確か爪要らないって言ってたよな?」

「すいませんでした!」

 

 もう!そうやって人を売るのは良くな………

 

「ロン、18,000‼︎」

 

 あのアル中は突然復活したと思ったら何を言ってるんだ?

 

「龍之介、寝ぼけてないで作戦会議に加わってくれ。」

「俺もしかして酔い潰れてた?」

「そうだ。」

「また記憶飛ばしたのかよ〜‼︎」

 

 なんか知らないけどお酒って怖いね!本当は姫路さんの弁当が原因なんだけどね。

 

「それじゃあ龍之介も起きたところで作戦会議の続きを話す。とにかくAクラスに一騎打ちをさせるための脅迫材料としてBクラスを利用するつもりだ。Bクラス戦後に攻め込むぞ、ってね。」

「でもBクラスの人たちにデメリットがあるんじゃ……」

「BクラスはAクラスに負けてもCクラスレベルの設備に落とされるだけだ。俺たちのちゃぶ台と交換されるよりは全然マシだろう。」

「なるほどね!それなら大丈夫だね‼︎」

「でも雄二が霧島に一騎打ちで勝てるの〜?」

「龍之介、そのやりとりはさっきもやった。それについては策がある。まずはそれよりもBクラス戦だ。」

「へ〜い。」

 

 ということでBクラス戦の作戦会議が始まった。

 

 

 

  side 龍之介

 

 作戦会議終了後は、毎度恒例、明久を騙す時間だ!

 

「それじゃあ明久、Bクラスに宣戦布告に行ってこい。」

「断る!雄二か龍之介が行けばいいじゃないか‼︎」

「それならジャンケンで決めようよ〜。心理戦ありのね!」

 

 ただのジャンケンじゃつまらないからね‼︎

 

「じゃあ分かった!僕はグーを出すよ!」

 

 そして雄二と目が合った。なるほどな!

 

「じゃあ俺と龍之介は……」

「明久がグーを出さなかったら……」

 

「「ブチ殺す。」」

 

「ちょっと待……」

「ジャンケンポン‼︎」

 

 

 

雄二、龍之介→パー

 

明久→グー

 

 

 

 はい簡単♪明久って本当に扱いやすいよね〜♪

 

「安心して明久!Bクラスは美少年好きが多いからさ!」

「それなら安心だね!」

「でもお前ブサイクだしな。」

「失礼な!365°どこから見ても美少年じゃないか!」

「5°多いぞ。」

「実質5°だね〜。」

「2人とも嫌いだ〜‼︎」

「「いってら〜。」」

 

 

 数分後、予想通りボコボコになった明久が帰ってきた。

 

「で?何か言うことは?」

「予想通りだ。」

「今日もビールが旨い‼︎」

「クソが!ぶっ殺してやる‼︎」

「落ち着け。」 ドゴォ

「グファ……」 バタン

 

 明久、災難だね〜。さてと、俺はとある場所に向かわないとね♪ってそうだ、秀吉も連れて行こう!

 

「秀吉、ちょっとついてきてくれない?」

「なんじゃ龍之介?」

「姫路のお弁当箱を差し入れしたい奴がいてね〜。」

「なるほど、あやつじゃな‼︎」

「よし、それじゃあ行くぞ‼︎」

 

 さて、アイツのところに……って姫路は何してるのかな?

 

「姫路どうしたの?忘れ物?」

「い、いえ、なんでもないです!」

「そっか。それじゃあまたね〜!」

「明日頑張ろうぞ!」

「は、はい!」

 

 

 そうして俺と秀吉はとある場所へと向かった。その場所とは………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おつかれ、爽!調子はどうだい!」

 

 朝からずっとスロットを打っている爽のところだ。もちろん秀吉は店内に入れないので外で荷物を持って待機させている。

 

「私の計算が正しければ今のところは20K(2万円)勝ってるはずだ。それより貴様も打ちに来たのか?」

「いいや違うね。お前に差し入れさ!姫路がみんなの為に作った弁当の残りだ!」

「感謝する。打たずにあまり長居しすぎると店員に怒られるから気を付けろよ。」

「分かったよ!」

 

 そうして爽は姫路の弁当を口の中に放り込み……

 

「グファ……」 

 

 死んだので俺が支えて外に運ぶことにした。メダルは換金してコイツの財布の中に突っ込んでおこう。流石にお金を取るのはまずいからね。

 

「秀吉、荷物を3人分持ってくれない?俺が爽を背負って運ぶよ。」

「分かったのじゃ!」

 

 そうして俺と秀吉で気絶した爽を家まで送り届けた。全く、学校行かずに災厄から逃れようとするのが悪いんだからね‼︎

 

 

 

 そして翌日の午後、ついにBクラス戦が始まった‼︎




 ということで雄二が船越先生に誘拐された結果、駆けつけた翔子のせいで異端審問会の発足が原作よりもかなり早まりました。これからはジャンジャン審問していきたいと思います。

 それと、姫路のお弁当は相変わらず劇物です。爽もスロットを打つことによって学校をサボり、災厄から逃れたかのように見えましたが店まで来た龍之介の手によって暗殺されました。やっぱり姫路の弁当は男子メインメンバーで処理しないと面白くないですからね。

 さて、次からはBクラス戦です。お楽しみに。
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