バカとお酒とパチンカス 3浪と3留の物語 作:スピリタス3世
問 次の問いに答えなさい。
『 日本で最も人口の多い都市雇用圏はどこでしょうか 』
姫路瑞希の答え
『 東京都市圏 』
教師のコメント
正解です。ちなみに世界で見ても1位です。
吉井明久の答え
『 大気圏 』
教師のコメント
大きすぎです。
蕨屋敷爽の答え
『 秋葉原 』
教師のコメント
小さすぎです。
鷹狩龍之介の答え
『 歌舞伎町を含む東京都市圏 』
教師のコメント
一応正解ですがなぜ歌舞伎町を含むと書いたのでしょうか。
side 明久
僕たちがAクラスの教室に着くと、一人の女の子が出迎えてくれた。
「いらっしゃい、Fクラスの皆さん。何か用かしら?」
この子は優等生で有名な木下優子さん!秀吉の双子の姉なだけあって結構可愛い‼︎
それはさておき雄二が言葉を返した。
「俺たちFクラスは試召戦争としてAクラス代表に一騎打ちを申し込みに来た。」
「う〜んなるほどね〜。それで、何が狙いなの?」
「もちろん……」
「ちょっと待ってくれ雄二‼︎俺はそれより楽な方法を思いついたんだよね〜‼︎」
雄二の言葉を遮ってまさかの龍之介が出てきた。コイツは一体何をするつもりなんだろう?
「なんだ龍之介、言ってみろ。」
「まあ任せとけって!お前たちには一切危害を加えないさ‼︎大人の力を見せてやる‼︎」
「それじゃあとりあえずやってみてくれ。」
「分かったぜ!」
そうして龍之介は木下さんの前に行き……
「秀吉のお姉さん、だったっけか。」
「そういう貴方は鷹狩鳳之介のお兄さんだよね?」
そういえばAクラスには龍之介の弟がいるんだっけか。年はたしか龍之介の3つ下だから僕たちと同い年らしい、って普通そうか。なんか年の離れた兄弟が同じ学年にいるって奇妙だよね〜。しかも龍之介と仲良い僕にとっては鳳之介君は友達の弟だから僕より年下って認識しちゃうんだよね。本当は同い年なんだけどね。
「まあそんなところさ。さて、お前に提案がある。」
「何かしら?」
一体何をするつもりなんだろう……
「ここに俺が麻雀で稼いだ10万円がある。もしAクラスがFクラスに負けてくれるのならば、俺はこの金をお前にプレゼントしよう!」
汚い‼︎賄賂を使うのかよ‼︎しかもその金の集め方も汚い‼︎確かに大人のやり方だけどさ〜。
「却下。」
「なんで⁉︎どうしてさ⁉︎お前は金が欲しくないのか⁉︎しかも10万円だぜ⁉︎」
「そんな汚い金を受け取れるわけないじゃない。」
「全く、これだから頭の固い優等生は……」
「はいはい。」
いや、無理に決まってるでしょ。なに悔しがってるんだよ。
「クソ!万策尽きたか‼︎」
しかもそれだけだったんかい‼︎本当にコイツってバカだよね〜。
「龍之介よ、姉上にその作戦は通用せん!代わりにワシが引き受けよう‼︎」
「秀吉!あとはお前に任せた‼︎」
そうか、秀吉ならお姉さんを買収する方法を知ってるのか‼︎
「姉上!」
「何よ秀吉。ところでCクラスの小山さんって知ってる?」
「それは今ワシらがここに来るためにやったことなのじゃ。CクラスにBクラス戦の漁夫の利を狙われたらたまったもんじゃないからのぅ。」
「なるほど、あれってそういうことだったのね。分かったわ。」
え?あの件をそんな簡単に済ませてくれるんだ!流石本物の優等生は格が違うね‼︎どこぞの勉強ができるだけのアル中とは大違いだ‼︎
「それで姉上よ。」
「何?別に怒らないわよ?」
さあ、秀吉はどう出るかな?
「ここにワシの金がある。もしAクラスがFクラスに負けれくれるのならば、ワシはこの金で姉上の大好物のBL本を10冊買ってきてあげるのじゃ‼︎」
ちょっと秀吉!それじゃあ龍之介と一緒じゃん‼︎あと木下さんって腐女子なんだね。
「え、本当⁉︎それいいの〜⁉︎」
嘘でしょ⁉︎現金がダメでBL本はOKなの⁉︎しかも尻尾振ってる犬みたいにはしゃいでいるし…。どういう感性してるのこの人⁉︎
「ああ、いいぞい!」
「やった〜♪と言いたいところだけど、アタシだけを買収しても無駄よ!なんせこれはクラスの問題だからね!残念だったわね‼︎」 ドヤァ!
逆に木下さんだけだっだら買収出来るんだね〜。あとドヤ顔がけっこう可愛い!
「意外とチョロいしバカだなコイツ……。」
「ちょっと鷹狩兄、うるさい!」
「姉上の優等生はただの外面じゃ。家ではこんな感じじゃぞ。」
「秀吉も余計なこと言わないで!」
ごめん、僕も龍之介と同じこと思っちゃったよ。あと木下さんは優等生を演じていただけなのね。
「まあとにかく、Fクラスの要求は一騎打ちってわけね。でもいくら代表が強いとはいえ、わざわざリスクを犯す必要はないわね。」
「賢明だな。ところで、Bクラスとやり合う気はあるか?」
「Bクラスって昨日来たあの女装趣味の……」
「あぁ、アレが代表をやってるクラスだ。幸い宣戦布告はまだのようだがさてどうなることやら…。」
「でもBクラスはFクラスと戦争したから三ヶ月経たないと試召戦争出来ないはずだよね〜?」
まあ確かにね。普通だったらそうだね。でも……
「実情はどうあれ対外的にあの戦争は『和平交渉にて終結』ってなってるんだ。規約的には何の問題もない。BクラスだけじゃなくてDクラスもな。」
「要するに脅迫ね。」
「人聞きが悪いな。ただのお願いだよ。」
いや、雄二のやってることは脅迫でしょ‼︎僕だって何回も被害に遭ってるんだからね!
「分かったわよ。ただしこっちからも提案があるわ。一騎打ちを一回じゃなくて五回やって三回勝った方が勝ちってことにしない?」
「なるほど、こっちから姫路が出てくる可能性を警戒してるのか。それについては安心して欲しい、なんせ俺が出る予定だからな。」
なるほどね!姫路さんでも龍之介でもなくて雄二って言うことで安心させるわけだね!流石だね、雄二!
「それなら余計安心できないわね。だって坂本は代表の幼馴染みなんでしょ?何か代表の弱点でも知ってないとこんなこと申し込まないわよね?だから一騎打ち一回は却下ね。」
す、凄いね…。そこまでお見通しなんだ…。まあ霧島さんと話してたりしてそうだから知っててもおかしくはないのか…。なんか頭がいいのか悪いのかよく分かんない人だね…。
「そうか、それならその条件をのんでもいい。」
「ホント?嬉しいな♪」
「ただし勝負の内容はこちらで決めさせてもらう。そのくらいのハンデはあってもいいはずだ。」
「う〜ん、どうしようか………」
「…受けてもいい。」
わお!びっくりした!Aクラス代表、学年主席の霧島さんが急に出てきたよ!
「あれ?代表いいの?」
「…うん。…その代わり条件がある。」
「それはなんだ。」
「…負けたら何でも一つ、いや二つ言うことを聞く。」
マズい!これは姫路さんの貞操と人生観の危機‼︎ど、ど、ど、どうしよう!これは!
「ムッツリーニ、撮影の準備を!」
「………もうやってる!」
「ちょっと龍之介、ムッツリーニ⁉︎二人とも負ける気満々じゃないか!」
「明久、俺は人生初の本物の百合をこの目で見てみたいのさ!20年生きてても見ることができなかったその景色を、ね!」
「なんかカッコよく言ってるけどそれただの変態だからね!」
全く、こんな奴が兄にいる鳳之介君が可哀想だよ!僕もヤバイ姉がいるから尚更彼の気持ちが分かるよ!あとお願い事の二つ目って何をするつもりなんだろうね?
そんなことを思っていると木下さんが会話を続けた。
「アンタたちが何を想像しているのかはさておき、ちょっと提案があるわ。」
「何だ?」
「勝負内容五回のうち二回はうちで決めさせて。三回はそっちにあげるから。」
なるほどね。ここは姫路さんにそうだ……
「いいだろう。交渉成立だ。」
ってちょっと雄二⁉︎
「雄二!まだ姫路さんが了承してないのにそんな勝手な‼︎」
「心配すんな。絶対に姫路には迷惑をかけない。」
「雄二……。」
ここまで言うのなら信じてみるか……。
そうしてクラスの中に入ると、龍之介を幼くしたような男の子が出てきた。
「うわ、糞野郎じゃん‼︎テメェここに来るなよ‼︎帰れ‼︎」
「おいおい鳳之介よ、実の兄に対してその発言は酷くな〜い?もしかしてお酒が欲しいの?」
「要らねえよ!テメェみたいな遊び歩いて3浪した奴が同じ場所に同じ学年としているのがムカつくんだよ‼︎」
分かる。実の兄がコレは本当にヤバいよね。しかも3つ上なのに遊んでたせいで自分の同級生になったとか最悪だよね。
「おい鳳之介!あれは人生経験だと何度も言ってるだろ!全くコレだから若者は……」
「その若者と同じ学年になってる奴が言えるセリフじゃねえだろ‼︎」
ごもっともだね!そんなことを思ってると……
「鳳之介、ワシじゃよ〜♪」
秀吉が鳳之介君のところに走っていったんだけど⁉︎どういうこと⁉︎
「ひ、秀吉///」
「2年になってからお主とあまり会えてなかったからのぅ♪」
「そ、そうだな///」
「今度一緒に遊びに行こうぞ‼︎」
「あ、ああ///」
へえ〜。鳳之介君、そんなに秀吉に懐かれてるんだ〜。しかも照れちゃってさ。いいご身分だね!さっきまでの僕の同情を返してほしいな!
「おい明久。」
「何龍之介?」
「俺たちの秀吉に手ェ出したあの愚弟を始末しに行こうぜ。」
「ちょっと待ってよ龍之介、そういうのはクラス全員でやるもんでしょ?」
「そうだったな。須川会長、異端者鷹狩鳳之介を発見しました‼︎」
「報告感謝する、鷹狩会員。これより、異端審問会を始める。まずは罪人、鷹狩鳳之介を確保せよ‼︎」
「「「「「はっ‼︎」」」」」
秀吉を誑かした罰を受けてもらうよ‼︎
「ちょっと何だよコイツら‼︎気持ち悪いんだよ‼︎」
「お主ら、やめるのじゃ!ワシの友を傷つけるでないぞ!」
「これで、異端審問会を閉廷する。」
クソ!秀吉にそう言われちゃ裁けないじゃんか!
「ひ、秀吉///」
「あやつらは気にするでないぞ、鳳之介!それじゃあワシはクラスのところに戻るからの。」
「あ、ああ///」
あとで覚えてろよ……ってそうだ!秀吉に関係を聞いておこう!と思ったけど先に龍之介に聞かれた。
「秀吉、俺の弟とはどういう関係なの?」
「お主は3つ離れてるから知らんじゃろうが、あやつとワシは同じ師走中学だったのじゃ。それでその頃からの友達じゃよ♪」
「マジか、俺秀吉と同じ中学だったのか…。」
「そうじゃよ!」
確かに同じ中学でも3年離れてると被ってないよね〜。だから龍之介も知らなかったんだね。ということは龍之介、鳳之介君、爽、秀吉、木下さんの5人は同じ中学なんだね〜。なんか不思議なメンツだね〜。
そんなことを思ってると承認担当の高橋主任が入ってきて、遂にAクラス戦が始まった。
ーーーーー先鋒戦ーーーーー
「では先鋒の人、前にお願いします。」
「Fクラスからはこの俺が出ます!」
「Aクラスからはアタシが出るわ!」
ということで龍之介と木下さんの対決だ!龍之介の実力なら勝てるかもね!
「いよぅ木下!さっきは俺の提案をよくも断ってくれたな!このおバカさんめ‼︎」
なんか龍之介がめっちゃ煽ってるんだけど!作戦が通用しなかったのを根に持ちすぎでしょ!全くしょうもない男だね!
「う、うるさいわねアンタ!あんな提案をする方が悪いのよ!」
「大人の俺が教えてあげようか!本当の優等生って言うのはな〜、あの金をこっそり受け取って趣味のBL本購入に使う人のことを指すのさ!どうだ、これでまた賢くなっただろう!」
「なるほど、その手があった……ってそんなことをするわけないでしょ!さっきも言った通りこれはクラスの問題なんだからね!」
「よく言うよ!勝手にほとんど一人で決めたくせに〜w」
「あっ……皆ごめん……。」
「「「「「気にしてないよ〜」」」」」
えげつないね〜。正直龍之介の方が敵に見えてきちゃったよ…。あと木下さんはクラスの人から結構慕われてるみたい。龍之介とは正反対だね。
「それにお前、さっきまで凄い自信たっぷりだったよね〜。適当な穴埋めで一騎打ち五回勝負のメンバーの下っぱに入れたのが随分と嬉しかったのかな?」
「ちょっと、一応アタシは自分の実力を……」
「自分びいきね〜。まあいいや!そんなエセ優等生にはこの俺が現実を教えてやるさ!科目は数学でお願いします‼︎」
「では承認します。」
「「試獣召喚《サモン》」」
まあ龍之介はこの間数学で腕輪をゲットしてたからね!Aクラスの人たちに見せてやれ!お前の力を!
数学
Fクラス 鷹狩龍之介 438点
VS
Aクラス 木下優子 1058点
「何か言い残すことはあるかしら?」
「すいませんでした‼︎」
Fクラス 鷹狩龍之介 0点
VS
Aクラス 木下優子 815点
あれだけ煽っておいてボロ負けなのかよ!まあ木下さんが強すぎたっていうのもあるけどね。
「すまぬ龍之介、姉上は数学と物理なら学年一位なのじゃ。」
「マジかよ〜⁉︎何、俺ただの恥ずかしい奴じゃん‼︎」
やっと気づいたんだね!
「リュウ、気付くのが遅い‼︎」
「木下さんをあんなに煽っといてアレなのはちょっと酷いですね!」
「………雄二が呆れて何も言えなくなってる。」
「ちょっと皆、酷すぎるよ!もうちょっと俺を労って〜‼︎」
そんな龍之介に僕からもちゃんと言ってあげないと!
「龍之介!」
「何、明久?」
「生き恥。」
「お前あとで殺すぞ。」
「やってみろよ。」
さて、次は次鋒戦だ!
ということで龍之介の弟、鳳之介(とりのすけ)が登場です!CV.は内田雄馬のイメージです。年は龍之介の3つ下で明久達と同じですね。また龍之介と違って常識人です。
また秀吉Loveな男の子です。ただ明久×久保と同様、秀吉にその気がないのでBLのタグは入れません。よろしくお願いします。
そして、次の話は次鋒戦からです。どうぞお楽しみに。