比企谷八幡はボーダーに入っている   作:チャキ

14 / 26
どうもチャキです!第14話どうぞ!


第14話

八幡side

 

 

由比ヶ浜の誕生日プレゼントを買った数日経った。聞いたところ三浦は1週間の停学にボーダーへの謝罪文を書かされることになったらしい。ホントざまぁねぇぜ。まぁ、これでアホな行動はしないだろう。

 

そして今オレはボーダーのランク戦ブースに来ている。今日は雪ノ下達が用事があるらしく部活はない。だから暇だったので来ているが、今日は緑川達はいないのかな。いつもなら『対戦しようぜー』と来るのにな。まぁ、仕方ない適当に相手探すか。と思っていると……

 

???「お、比企谷じゃあねぇか」

 

八幡「ん?あ、影浦先輩。どうも」

 

今オレに話しかけてきたのは、B級2位影浦隊の隊長影浦先輩だ。影浦隊は前にちょっと問題を起こしてしまってB級へ降格した。でも、かなりの実力者だ。そしてこの人はサイドエフェクトを持っており、それは感情受信体質というもの。このサイドエフェクトは人の感情や意識などが肌に刺さる感覚がするらしい。影浦先輩曰く悪意のこもった感情などは深く刺さるらしい。

 

影浦「比企谷も対戦しに来たのか?」

 

八幡「ええ、そうですけど」

 

影浦「なら丁度いい。俺と戦え比企谷」

 

八幡「いいですよ。丁度戦う相手探してたところなので」

 

影浦「よしっ!ならいくぞ!」

 

八幡「はい」

 

こうしてオレは影浦先輩とランク戦をすることになった。勝負は10本勝負。転送が完了し辺りを見回す。ステージは市街地Aか。さて早速影浦先輩を探すか。でも影浦先輩はオレと同じでサイドエフェクトにより奇襲はあんまり効かない。真正面から叩かないと無理そうだな。と思い走って移動する。すると、1つの家の屋根から飛び出してくる影浦先輩。

 

影浦「よっしゃぁぁぁー!比企谷!遊ぼーぜ!」

 

と斬りかかってくる。それをオレは横に飛び避ける。でもすかさず影浦先輩は、攻撃してくる。この人のメイントリガーはスコーピオン。そのスコーピオンをムチのように攻撃してくる。いくら伸び縮みできるスコーピオンだからって、あんな使い方があるだなんて思ってもなかった。多分この人は近距離と中距離の範囲を攻撃できるのだろう。でもオレは負けずとアステロイドで反撃する。が防がれてしまう。

 

影浦「オラッ!」

 

影浦先輩は、次々とオレに攻撃してくる。それをなんとかかわすがこれは多分時間の問題。いつまでよけれるかわからん。だからオレはさらに影浦先輩との距離をあけつつバイパーの全包囲攻撃『鳥篭』で影浦先輩に攻撃する。さすがの影浦先輩もシールドを張りながら避けている。その隙にオレは合成弾ギムレットを作り影浦先輩に向かって撃つ。バイパーのおかげで逃げ道が無くなった影浦先輩のトリオン体を貫きベイルアウトした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

影浦『クッソ!おい!比企谷!次行くぞ!』

 

八幡「…はい」

 

この人怒ってんのか怒ってないのか分からねぇー。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

『戦闘体活動限界ベイルアウト』

 

 

なんとか影浦先輩をベイルアウトさせた。これで9本終わった。今のトータルは5対4でオレが勝っている。というかあの人のマンティスマジでウザすぎだろ。マンティスはスコーピオン2本繋げてる技だ。射程なんてあの旋空弧月と一緒ぐらいだ。しかもこのマンティス影浦先輩が考案者なのだ。習得には高い技術が必要らしい。

 

影浦『比企谷。最後行くぞ』

 

八幡「ええ」

 

そしてまた転送される。ステージは1日目と同じで市街地A。さぁて、どうするかな〜。真正面から叩かないといけないと思ったが、マンティスの事すっかり忘れていてマンティスで首を飛ばされたしな。と考えていると影浦先輩が近づいてくる。やっべ〜な。とりあえずオレはバイパーを飛ばして、影浦先輩から離れる。影浦先輩はそんなの構わずシールドを張って近づいてくる。

 

影浦「逃げるな比企谷」

 

八幡「いやいや、普通やられないために逃げるでしょ」

 

そう言いつつアステロイドで反撃しながら影浦先輩の視界から外れる。そしてオレはトマホークを作りながら移動する。レーダーとサイドエフェクトだよりに影浦先輩にトマホークを飛ばす。そして、建物の影から出るとトマホークが落ちてきて爆発する。でも影浦先輩はシールドで防いでいる。そしてトマホークの雨も止み影浦先輩はオレに近づく。オレはバックステップをしながらアステロイドを飛ばす。でも影浦先輩はスピードは落ちない。だったら

 

八幡「メテオラ」

 

両側にある家に向かってメテオラを撃つ。そして家はメテオラで崩れていきお互いの視界が悪くなる。さすがの影浦先輩も立ち止まる。オレはそんなのに構わず右でアステロイドを左でバイパーを影浦先輩に向かって飛ばす。アステロイドは真っ直ぐにバイパーは影浦先輩の上から攻撃するように弾道を設定する。爆煙で見えにくいが手応えがない。多分防がれたか。でも、その間に距離をとる。

 

そして段々と爆煙が晴れてくる。お互いよく見れば目視できるくらいまで晴れた。こっちに来る前にさっき仕掛けておいた置き玉のアステロイドを飛ばす。予想通りこっち向かおうとしたがアステロイドが飛んできたのでそれを防ぐ影浦先輩。でもそっちだけじゃない。反対側も仕掛けていたアステロイドを飛ばす。それをジャンプでかわす。でもそれは吊りだ。両手でバイパーのフルアタックで影浦先輩に攻撃する。そして影浦先輩は防ぎきれずベイルアウトした。

 

これで6対4でオレの勝ちとなった。

 

影浦「クッソ〜負けたか。まぁ、でも付き合ってくれてありがとうな」

 

八幡「こちらこそありがとうございます」

 

影浦「ああ、楽しかっぜ」

 

八幡「こっちも楽しかったです」

 

なんとか影浦先輩には勝てたが危ない部分もあったな。すると

 

???「スマン、カゲ遅くなった」

 

後ろから影浦先輩を呼ぶ声があった。影浦先輩をカゲと呼ぶ人は少ない。だからその人は絞られる。振り返るとそのにはB級8位部隊、鈴鳴第一(来馬隊)のアタッカー村上鋼先輩だ。

 

影浦「おっせーぞおめぇ」

 

村上「悪い悪い。比企谷も悪いなカゲに付き合わせてしまって」

 

八幡「いえ、自分も相手を探していたので」

 

村上「そうか。でもありがとうな」

 

八幡「はい」

 

影浦「さっさとやるぞ」

 

村上「わかったよ。じゃあまたな比企谷」

 

影浦「またウチのお好み焼き食べに来い。じゃあまたな」

 

八幡「はい、ありがとうございます」

 

そう言って影浦先輩と村上先輩は、ランク戦をしに行った。

 

それに影浦先輩の家はお好み焼き屋を経営している。オレも何回か行った事がある。他の客も沢山いたけど、影浦先輩がボーダー隊員なのかボーダー関係者も沢山来ていた。村上先輩とかは常連客という枠に入るらしいが。玲や小町も連れて行ったこともある。雪ノ下達も時々食べに行ってるらしい。また、オレもまた食べに行こうかな。あそこの豚そば焼きうまいんだよな。

 

その後数人と戦おうとしたら、ブースにある画面に緑川と米屋が戦っている映像がながれていた。今は5対4で緑川が勝っている。中々いい勝負だな。と見ていると米屋が緑川の首を飛ばして終了。5対5で引き分けだな。ランク戦を終えた緑川と米屋のところに向かう。

 

八幡「よお」

 

緑川「あ、ハッチ先輩」

 

米屋「よお!ハッチ」

 

八幡「さっきのランク戦見てたぞ。いい勝負だったぞ」

 

緑川「もう少しで勝てそうだったんだけどな〜」

 

米屋「そう簡単にやられるわけないだろ。それでハッチは何してたんだ?」

 

八幡「オレはさっきまで影浦先輩とランク戦してた」

 

緑川「へぇ〜、影浦先輩とランク戦してたんだ。ねぇねぇどっちが勝ったの?」

 

八幡「6対4でオレが勝った。でもやっぱあの人のマンティスは厄介だっわ」

 

米屋「あー、あれな。確かにあれは厄介だな」

 

緑川「僕あれできないんだよな」

 

八幡「あ、そうなの?」

 

米屋「お前ならできると思ったんだけどな」

 

緑川「無理無理。あれ結構技術いるっていうしさ」

 

八幡「あー、なんか聞いたことあるわそれ」

 

緑川「というかあれしたらシールド張れないから、無防備状態になるからあんましたくないんだよね」

 

米屋「なるほどな」

 

八幡「確かにシールド張れないのはキツイな」

 

緑川「それでもあれを考案した影浦先輩はすごいと思う」

 

八幡「まぁ、確かな」

 

米屋「それだったら合成弾を考案した弾バカもすごいだろ」

 

出水「誰が弾バカだ槍バカ」

 

米屋「うおっ!?びっくりした」

 

確かに少しびっくりした。まさか近くにいたとはな。

 

出水「なんの話してんだ?」

 

緑川「影浦先輩のマンティスが厄介だねって話してたの」

 

出水「あー、あれか。確かに厄介だよな」

 

八幡「影浦先輩自身が考案したって言うからさらにすごいなってなったんだ。それでその流れで合成弾を考案した出水もすごいなってなったんだ」

 

出水「あー、だから米屋が弾バカって言ってたんだな」

 

八幡「そういう事だ」

 

緑川「ねぇねぇ、それよりさ対戦しようよハッチ先輩」

 

八幡「ああ、別にいいぞ」

 

米屋「じゃあ俺は弾バカとだな」

 

出水「だから誰が弾バカだ」

 

そしてオレ達は交代しながらランク戦をした。というか2回ずつ対戦をした。ホントコイツら戦闘狂だな〜と改めて思った。今日もアイツらからポイントを奪って終わった。

 

八幡「じゃあオレは帰るな」

 

米屋「おう」

 

出水「じゃあな」

 

緑川「またね〜」

 

八幡「ああ、じゃあな」

 

三バカとランク戦終わって帰ろうと思った時…

 

???「あ、比企谷君」

 

八幡「ん?綾辻か」

 

綾辻「珍しいね。こんな時間まで本部にいるだなんて」

 

八幡「ああ、さっきまで影浦先輩や出水、米屋、緑川とランク戦してたからな」

 

綾辻「ああ、なるほど。確かに良く4人でやってるよね」

 

八幡「そうだな」

 

綾辻「玲ちゃんや雪ノ下さんとも戦ってるの?」

 

八幡「まぁ、たまーにはやってるぞ。稽古つけて欲しいとか言ってな」

 

綾辻「ちゃんと師匠してるんだね」

 

八幡「オレも師匠としてちゃんとやるとわ」

 

綾辻「ふふふっ、ごめんごめん」

 

ちょっとからかい気味に言う綾辻。見るとファイルとかが何冊か入ったダンボールを持っていた。

 

八幡「ん」

 

オレは綾辻に手を差し出す。でも綾辻は何が何だか分からないご様子。

 

八幡「持つぞ」

 

綾辻「え?ああ、そういう事か。じゃあ、お言葉に甘えてお願いしようかな」

 

八幡「おう」

 

綾辻はダンボールをオレに渡す。少しズシッときたが問題ない。でもちょっと重いと感じる。

 

八幡「嵐山隊の作戦室か?」

 

綾辻「うん。ありがとうね比企谷君」

 

八幡「気にするな」

 

オレはそう言って歩き始める。綾辻もオレに追いつき隣を歩く。

 

綾辻「やっぱり優しいね。玲ちゃんが羨ましいな」

 

八幡「そんなこと言っても玲はやらんぞ」

 

綾辻「とらないよ。あ、そうだ玲ちゃんで思い出したけど、比企谷君玲ちゃんの誕生日プレゼント買った?」

 

八幡「おう、買ったぞ。前の休みにな」

 

綾辻「へぇ〜、何買ったの?」

 

八幡「秘密だ」

 

綾辻「え〜、いいじゃん教えてよ〜」

 

八幡「嫌だ。というか三上も同じ事言ってたな」

 

綾辻「え?歌歩ちゃんと会ったの?」

 

八幡「ああ、プレゼント買った帰りに偶然会ってな。そこでも綾辻と同じで聞かれたが言ってない。当日にでも教えてやるからさ」

 

綾辻「む〜、そっかなら仕方ないね。じゃあ当日教えてよね」

 

八幡「ああ、約束する」

 

綾辻「絶対だよ」

 

八幡「ああ」

 

そしてそこから他愛もない会話しながら嵐山隊の作戦室へと向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

八幡「…よっと。ここでいいか?」

 

綾辻「うん、いいよ。比企谷君ありがとね。助かったよ」

 

八幡「さっきも言ったが気にするな。じゃあまたな」

 

綾辻「うん、またね」

 

オレは綾辻と別れ帰ろうとしたら電話がきた。見ると相手は熊谷だった。一体どうしたんだ?

 

八幡「はい、もしもし」

 

熊谷『あ、もしもし。比企谷?あのさちょっと話があるんだけど今いい?』

 

八幡「おう、いいぞ。なんだ?」

 

熊谷『あのさ玲の誕生日パーティーをね玲の家でする予定なんだ。玲にはサプライズみたいにするためにさ、比企谷がちょっとの間玲を連れ出してデートしてくれない?』

 

八幡「ああ、なるほどな。わかったよ、オレがちょっとの間玲を連れ出したらいいんだよな」

 

熊谷『うん、そう。お願いできる?』

 

八幡「おう、いいぞ。任せとけ」

 

熊谷『そ、ありがとう。夕方には終わるようするからさ』

 

八幡「おう、わかった」

 

熊谷『じゃあそういう事かだからよろしくね』

 

八幡「はいよ」

 

熊谷『じゃあまた明日』

 

八幡「おう、またな」

 

と通話は切れる。でも玲を連れ出すのはいいがどこに連れていこうか……。あ、そういえばその日って東京ワンニャンショーがあるんだったな。小町が昨日騒いでたの思い出した。丁度いいしそこに連れていくか。よしっ!そうと決まれば誘うか。再び電話を出して玲に電話をする。

 

玲『はい、もしもし』

 

八幡「玲か?ちょっと今いいか?」

 

玲『うん、大丈夫だよ』

 

八幡「そうか。えっとな今月の16日に東京ワンニャンショーがあるんだけど、それさ一緒に行かないか?」

 

玲『え?東京ワンニャンショーに?うん!行く!夜はちょっと用事があるから昼間だけだけど』

 

八幡「おう、わかった。それでじゃあ何時がいい?」

 

玲『うーん、じゃあ1時に駅前でどうかな?』

 

八幡「ああ、それで構わない」

 

玲『うん、わかった。じゃあまた明日ね』

 

八幡「おう、また明日」

 

そして通話を切る。フゥ……なんとかなったな。また、玲とデートだな。さて、オレはどうやって玲にプレゼントを渡すかだよな……。まぁ、帰りながらでも考えるか。そう思いオレは自転車に乗り家に帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?ちょっとペース早いかもしれませんが次は那須の誕生日の話です。では、またお会いしましょう〜。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。