八幡side
夏休みももう中盤に差し掛かった。オレは自分の部屋で宿題をしていると、部屋のドアが開いた。この家にいるのはオレと小町だけだ。だから開けるとしたら小町だけだ。
小町「お兄ちゃん。ちょっといい?」
八幡「あん?どした?」
まぁ、小町の事だからどうせ宿題とかを手伝ってとか言うんだろう。ま、断るがどうなるか分からない。もしかしたら愛しの小町の為に反射的にOKしてしまうかもしれない。何それ怖い。と考えていると小町の口が開く。
小町「小町、ボーダーに入ります!」
八幡「……は?」
え?この子何言っちゃってんの?ボーダーに入る?なんで?
八幡「ボーダーに入る?」
小町「うん!」
八幡「なんで?」
小町「それは小町も家計も手伝おうと思って、それにボーダーにはボーダー推薦もあるしね」
なるほどな。確かにボーダーには推薦がある。あの太刀川さんでも大学に入れる。それほどまでにボーダーの推薦には力がある。
八幡「母ちゃんの許可は?」
小町「もらったよ。それにお兄ちゃんと一緒で無理しないでって言われた」
八幡「そうか。まぁ、受けてみろよ」
小町「え?いいの?」
八幡「許可もらったんならオレに止める権利は無いからな」
オレもボーダーに入ってるしな。オレが小町を止めるのはお門違いだからな。
小町「そっか、ありがとうお兄ちゃん」
八幡「ああ」
小町「小町頑張るからもし受かったら、色々おしえてね」
八幡「あいよ」
そうか…小町もボーダーに入るのか。まぁ、確かに母ちゃんの言う通り無理だけはしてほしくないな。ん?というか試験っていつだっけ?
八幡「試験いつだ?」
小町「え?明日だよ」
八幡「何普通に言っちゃってるの?もし、これオレが反対しても無駄だよね」
小町「えへ、バレた?」
とテヘペロと可愛くポーズをとる。このガキィ…まぁいいや。そう思いながらオレは宿題を進める。
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そして翌日、オレは小町の試験が終わるまで待つことにした。
玲「小町ちゃん受かるといいね」
八幡「ああ」
それと玲も一緒に待っている。小町がボーダーの試験を受けることを玲にも伝えたら、一緒に待つことになった。そして今待っている場所はカフェである。ここで試験が終わるまで玲と他愛もない会話をしながら待っていると、カフェの扉が開き小町が入ってきて店内を見渡してオレと玲を見つけて手を振って近付いて来た。
小町「お兄ちゃ〜ん、玲お姉ちゃ〜んお待たせ!小町、合格しました!」
そう言って笑顔で敬礼のようにビシッとポーズを決める。
玲「おめでとう小町ちゃん」
八幡「良かったな」
小町「うん!あ、そうだ。試験会場で大志君のお姉さんと雪乃さんのお姉さんの陽乃さんと、あの林間学校で会った留美ちゃんも、いたよ」
八幡「お、そうか」
玲「留美ちゃん親の許可で出たんだね」
八幡「みたいだな」
留美はちゃんと親と話し合ったんだな。じゃなかったら許可なんて出てないと思うしな。
八幡「それで?川崎と雪ノ下さんと鶴見は合格したのか?」
小町「うん!したよ」
八幡「そうか」
まぁ、雪ノ下さんは合格するのはわかったが、川崎は合格できて良かった。もし、落ちてもオレがオペレーターとして推薦すればいいしな。そんな事思っていると
小町「多分もうすぐ来ると思うよ」
八幡「は?川崎達ここに来るの?」
小町「うん!小町が誘った!」
八幡「あ、さいですか」
誘ったんですね。まぁいいや。そして数分後川崎達がやってきた。
陽乃「あ!比企谷君と那須ちゃんだ!ひゃっはろー!」
八幡「どうも雪ノ下さん」
玲「こんにちは雪ノ下さん」
雪ノ下さんは由比ヶ浜みたいな変なあいさつをしてきた。なんなの?それ流行ってんの?
陽乃「久しぶりだね」
八幡「そうですね」
沙希「ねぇ、比企谷。あんたこの人と知り合いなの?」
八幡「まぁな」
沙希「そうなんだ。あなたは、雪ノ下さんは雪ノ下雪乃のお姉さんなんですよね?」
陽乃「そうだよ。でもなんでそう思ったの?」
沙希「そうなんですか。顔が似ていたのでそうかなと思ったので、迷惑でしか?」
陽乃「ううん、そんな事ないよ」
川崎と雪ノ下さんはそんな会話をしていると
留美「久しぶり八幡、那須さん」
八幡「おう、久しぶりだな」
玲「久しぶりだね留美ちゃん」
留美と会うのはあの林間学校以来だな。ホント久しぶりだ。あ、そうだ。
八幡「合格したみたいだな。おめでとう」
玲「おめでとう留美ちゃん」
留美「ありがとう」
小町達が合格してホントに良かった。けど雪ノ下さんがいるのは予想外だったけどな。
小町「お兄ちゃんお兄ちゃん」
八幡「ん?なんだ?」
小町にいきなり呼ばれて小町の方に視線をうつす。一体なんだ?
小町「あのね小町、陽乃さん達とチームを組むことにしたの」
八幡「そうなのか。チームを組むのはいいが隊長は誰がするんだ?」
小町「もちろん陽乃さんだよ」
玲「もちろんなんだ」
八幡「雪ノ下さんはそれで良いんですか?」
陽乃「うん、いいよ。私も面白そうだったし」
八幡「そうなんですね。因みにチームは雪ノ下さん、小町、川崎、留美で組むんですか?」
陽乃「うん、そうだよ」
八幡「オペレーターは誰がするんですか?」
チームを組むのはいいが隊長とオペレーターがいなければ組めない。隊長は雪ノ下さんが務めるとしたら、オペレーターは誰がするんだろう。
陽乃「それは大丈夫。私の知り合いになってもらう事になってるから」
八幡「そうなんですね」
じゃあチームは組めるな。でも雪ノ下さんが隊長か…なら問題ないかもな。
八幡「そういえば仮入隊はするんですか?」
陽乃「私はするつもりだよ」
八幡「小町達は?」
小町「小町もするつもりだよ」
沙希「私も」
留美「私も」
八幡「そうか」
陽乃「ねぇねぇ、比企谷君」
八幡「?なんです?」
陽乃「私を弟子にしてくれない?」
八幡「雪ノ下さんがオレの弟子に?またなんで?」
陽乃「私ね、B級になったらオールラウンダーになるつもりなの。それで、アタッカーとシューターの師匠を探しているの。で、シューターの師匠に比企谷君になってもらおうと思ってさ」
八幡「それだったら加古さんになってもらったら良いじゃあないですか」
陽乃「そうしてもらおうと思って相談したら、比企谷君の方が良いって言われちゃってさ」
八幡「はぁ…そうのんですね」
加古さんはなんでオレを進めたんだ?意味がわからん。加古さんは雪ノ下さんの知り合いなんだし、加古さんが師匠になったら良いじゃあないか。めんどくせぇな…。
八幡「そうですね……じゃあ、正式に入隊したらオレの出す条件をクリアしたら弟子入りを認めます」
陽乃「条件?」
八幡「はい」
陽乃「まさかその条件、雪乃ちゃんもクリアしたの?」
八幡「ええ、しましたよ。それに玲もクリアして弟子になってますから」
陽乃「そうなんだ。うん、わかった。じゃあその条件教えてくれない?」
八幡「いえ、条件の内容は正式に入隊した時に言いますので」
陽乃「そっか。じゃあ入隊まで楽しみにしとくよ」
八幡「そうしてください」
陽乃「よし、じゃあ私帰るね」
八幡「はい、わかりました」
小町「さよならです陽乃さん」
留美「さよなら」
沙希「さよなら雪ノ下さん」
玲「さよならです雪ノ下さん」
陽乃「うん。みんなバイバ〜イ」
雪ノ下さんはオレ達にそう言うとカフェから出ていった。
八幡「ホントまさかあの人まで受けてたとは思ってもなかったわ」
玲「うん、私もびっくりしちゃった」
八幡「それにお前らとまでチームを組むなんて」
小町「えへへ。びっくりした?」
八幡「おう。めっちゃした」
小町「大成功だね」
八幡「川崎も良く親の許可でたな」
沙希「うん、正直だしてもられえるとは思ってなかったけど、もらえて良かったよ。それに合格もしたし、良かったよ」
八幡「そうか。なら頑張ってB級にならないとな」
沙希「うん」
八幡「まぁ、困ったら言えよ。何かしら手伝ってやるから」
沙希「うん、ありがとう」
玲「私もできることがあったら言ってね」
沙希「ありがとう那須さん」
八幡「留美も何かあれば言えよ」
留美「うん、わかった」
八幡「後小町もな」
小町「うん!」
ホントに困ったらコイツらに師匠を紹介すればいいか。でも、紹介できる人いるかな〜。まぁ、なんとかなるだろうな。その後も川崎達と色々話した。ほとんどボーダーについての質問ばっかりだった。トリガーについては答えなかった。入隊するまでのお楽しみってね。…………似合わねぇな今の言葉。
沙希「じゃあ私そろそろ帰るね」
留美「私も。帰ってお母さんに合格した事伝えなきゃいけないから」
八幡「そうか、わかった。気をつけて帰れよ」
沙希「うん、ありがとう」
留美「ありがとう」
玲「またね」
そして川崎と留美も家に帰って行った。
八幡「さて、小町オレ達も帰るか」
小町「ほーい」
オレ達も家に帰るために会計を済ませて、家に帰った。そして試験から数日後、どうやら小町達は仮入隊をするらしい。なにやら早くボーダーに慣れるために仮入隊をするらしい。そして今オレと玲はボーダー本部のホールにいる。
玲「そろそろかな?」
八幡「かもな」
玲「それで雪ノ下さんを弟子にする条件何にするの?」
そう、オレはこれで少し悩んでいる。仮入隊でも入隊だから雪ノ下さんに弟子になる条件を言わないといけないからな。まぁ、とりあえず玲と雪ノ下にだした同じ条件でいいか。
八幡「そうだな。まぁ、玲と雪ノ下にだした同じ条件にしようと思っている」
玲「あ〜、あれね。いいんじゃない」
八幡「まぁ、ほとんどは考えるのがめんどくさいだけだから」
玲「あはは…」
そしてその後も玲と話していると仮入隊の入隊式が終わり、小町がオレ達を見つけると、笑顔で近づいてくる。その小町の後ろには雪ノ下さん、川崎に留美がいた。
小町「お兄ちゃ〜ん、玲お姉ちゃ〜ん!」
八幡「おう、どうだボーダーは?」
小町「うん、ホントすごいね!」
八幡「そうか。まぁ、徐々に慣れていけばいいさ」
小町「うん!」
玲「それでトリガーは何にしたの?」
小町「小町は茜ちゃんと綺凛ちゃんと同じイーグレットにしたよ」
ほう、ということはスナイパーになったのか。それなら日浦や永宮と教え合いながらできるな。でもそうだな…師匠を誰にするかだよな。思い当たるのはやっぱり透だよな。また頼んでみるか。
八幡「それで雪ノ下さん達は何にしたんですか?」
陽乃「私は弧月にしたよ」
雪ノ下さんの選んだトリガーは弧月か。
八幡「そうですか。川崎と留美は何にしたんだ?」
沙希「私も弧月にした。あの職場見学の時に使った弧月が使いやすかったから選んだ」
留美「私はアステロイドの突撃銃にした」
ほう、なるほどな。今のところチームにしたのなら、アタッカー2人、ガンナー1人、スナイパー1人になるだろう。まぁ、B級になれば色んなトリガーが使えるしな。この先が楽しみだな。
陽乃「それじゃあ比企谷君。私を弟子にする条件教えてくれないかしら?」
八幡「あ、そうでしたね。まず自分のポイントを2000ポイントになったらまたオレのところに来てください。そしたらまた条件を出すので、それをクリアしたら弟子入りを認めます」
陽乃「なるほど。まずは2000点とるところだね」
八幡「そうですね」
陽乃「ねぇ、この条件那須ちゃんと雪乃ちゃんもクリアしたの?」
玲「はい、そうですけど」
陽乃「そっか。うん、頑張ってみるよ」
八幡「はい。まぁ、頑張ってください」
陽乃「うん、ありがとう。じゃあ私行くね。早く2000ポイント稼がなきゃ」
そう言って雪ノ下さんはランク戦のブースへと向かっていった。いや、あの人ならすぐに2000ポイント集まってしまうんじゃねぇか?なら3000の方が良かったかな?まぁ、後から悔やんでも仕方ない。
その後、小町はスナイパーの訓練場へ、川崎と留美は雪ノ下さんと同じでランク戦ブースへと向かっていった。
玲「小町ちゃん達強くなるかな」
八幡「さぁな。それは個人の努力次第だろ」
玲「そうだね」
八幡「あ、そうだ玲。今度花火大会あるだろ?それ、一緒に行かないか?」
玲「うん、いいよ」
よし、なんとか誘えたぞ。玲の予定が空いてて良かった。あと、それに玲の浴衣姿も楽しみだしな。この後は川崎達のランク戦を見ながら過ごした。
いかがでしたか?今回は小町達の仮入隊にしました。ではまたお会いしましょう。