八幡side
あのテニスの一件から数日が経った。あの金髪2人、まずは三浦はオレにラケットを投げけがを負わせた事により2週間の停学になり、葉山は連帯責任みたいな感じで部活を1週間停止となった。葉山もバカだと思う。あの時三浦を止めて帰っていればこんな事にならなかったのに。と言うよりオレが報告した訳ではなく何故かもう綾辻知ってたらしい。多分あのテニスを観戦していた人が言ったんだろう。けどそうなると水川が言ったんだろう。
さて今オレは駅前の時計塔の前で人を待っている。その人物は多分分かると思うが……
「ハチくんお待たせ。待った?」
すると横から綺麗で透き通る声が聞こえそっちを向くと、淡いピンクのスカートに白いシャツに薄いカーディガンを羽織っており、手には小さいカバンを持ったオレの彼女那須玲がいた。
八幡「いや、オレも今さっき来たところだ」
嘘です。30分位前に来ました。今日は前に約束していたデートの日なのだから。
八幡「でも今日はホントに待ち合わせでよかったのか?迎えに行かなくて」
玲「うん、せっかくのデートなんだし待ち合わせの方が雰囲気でるじゃあない」
八幡「まぁ、それもそうだな」
確かにデートといえば待ち合わせをするという感じだな。
玲「ねぇ、ハチくんどうかな?今日の服」
八幡「ああ、似合ってるぞすごく」
玲「そっか、ありがとう」ニコッ
そう言って嬉しそうに笑う玲。やっぱり可愛い。
八幡「じゃあ行くか」
玲「そうだね」
目的地であるショッピングモールまで電車で移動しなくちゃならない。だから駅の方へと移動しょうと思った時、玲がオレの腕に自分の腕を絡ましてくる。
八幡「れ、玲?」
玲「な、何?」
八幡「きゅ、急にどうした?腕を絡ませて…」
玲「いいじゃん。だってい、いつもは学校とかボーダーとかでは、できなかったからこういう時ぐらいしたいと思って…そ、それに私達まだ腕組むの慣れてないんだしこれを機に慣れたらなと思って…///」
ぐ、ぐはぁ!?ちょっと上目遣いは卑怯ですよ玲さん。しかも顔を赤くしてさ…もう可愛すぎるだろ!
八幡「そ、そうだな…いいと思うぞ///」
玲「うん///」
八幡「じ、じゃあ改めて行くか」
玲「う、うん」
オレ達は駅の方へと歩く。さすがに改札を通る時は腕を組む訳にはいかないので一旦離れ通ったすぐにまた腕を組む。腕組みは確かに慣れてはいないが、ちょっと周りの視線が気になって恥ずかしいな。そして少し雑談していると電車が来たので電車に乗る。休みの日だが電車の中はちょっと空いている。多分時間の差だと思うがな。
八幡「席空いているみたいだし座るか」
玲「そうね」
オレと玲は空いている席に適当に座りショッピングモールがある駅まで座った。電車の中なので他の人に迷惑にならないように喋るのは控えた。
そして目的地である駅に着き駅から出ると玲がちょっと恥ずかしそうにしながらオレと腕を組む。ちょっとそんなことしたらオレまで恥ずかしくなっちゃうでしょ。でも恥ずかしそうにしてる玲もまた可愛い。そんな事を思いながらショッピングモールをブラブラと雑談していると服屋の前にくると
玲「ねぇ、ハチくんここ入ってみていい?」
八幡「ん?ああいいぞ」
入ったのは女性ものの服屋だ。男性には辛い空間だろう。だがオレは彼女と一緒に入ってるし、しかも腕組んでるし、これでオレは店員に警戒されないで済むはずだ。って言っても気になるからチラッと店員の方を見ると店員と目が合ってしまったが店員は、ニコッとこちらを見た。どうやら警戒されてないようだ。よかった〜。
そして玲はオレと腕組みをやめて、服を手に取って眺めては戻しまた眺めて戻したりしている。まぁ、オレはあんま服の知識とかないからな。今着ている服は小町が選んだものだしな。
玲「ハチくん、これとこれどっちがいいかな?」
そう言ってオレに見せてきたのは水色のワンピースとこれもまたワンピースだが色は違ってベージュだ。
八幡「えっと…いいのか?オレ服に関しちゃマジでセンスないけど」
玲「うん、私はハチくんに選んで欲しいの。…ダメ?」
うっ…又もや上目遣い…クソォめちゃくちゃ可愛いじゃねぇか、オレの彼女!
八幡「そうだな。いつもちょっと雰囲気を変えて水色とかどうだ?」
玲「こっちね。じゃあちょっと試着してみるね」
八幡「おう」
玲はそう言って試着室へと向かった。オレは当然試着室の前で試着が終わるのを待つ。すると近くにいた店員が近づいてきてきた。
店員「あの〜すみません」
八幡「は、はい」
女性店員に話しかけられた。
店員「もしかて彼女さんですか?」
八幡「え、ええ。そうですが」
店員「とっても綺麗な方ですね」
八幡「ど、どうも」
店員「それにしても彼氏さん、いい目をしてますね。あの服は、今年の春に新調されたばかりの服で女子高生に人気なんですよ」
へぇ〜そうなんだ。あんまり考えてなかったな。あと目がいいって…腐ってますが……
八幡「そうだったんですね。ちょっとそういうのには疎いので、似合いそうな方を選んだだけですけど」
店員「それでもいいと思いますよ」ニコッ
そう言って笑う店員。とっても優しそうな人だな。
玲「どうかな?」
着替えが終わった玲がカーテンを開け感想を聞いてくる。オレはその姿に見惚れていた。ワンピース姿の玲は今日初めて見た。すげぇ似合ってる。
店員「うわぁ、すっごく似合ってますよ。ね?彼氏さん」
八幡「え、あ、ああ。すげぇ似合ってて可愛いぞ」
オレは店員の声で我に返りすぐに玲に感想を伝えた。
玲「そ、そっか///…ありがとう。…じゃあこれ買おっかな。お会計お願いします」
店員「はい!ではこちらへどうぞ〜」
玲はさっきのワンピースを持ってレジまで行き会計をしに向かった。でもさっきの玲のワンピース姿が忘れられない。
玲「お待たせハチくん」
八幡「お、ホントにそれ買ったんだな」
玲「うん、ハチくんが似合ってるって言ってくれたから」
ちょっとその言い方卑怯ですよ。
八幡「お、おう。そうかならよかった…」
玲「ふふっ、じゃあ行こっか」
八幡「そうだな、次どこ行く?」
玲「そうだね〜、あ、じゃあ次はハチくんの服見に行こ」
八幡「え?オレ?」
玲「うん」
八幡「いや、いいよ別に」
玲「だってさっきはハチくんが私の服選んでくれたから、次は私がハチくんの服選んであげる」
八幡「そうか?ならお願いしょうかな」
玲「うん!任せて!」
そしてオレ達は男性服屋に来ている。玲は言ってた通りオレに似合う服を選んでくれてる。
玲「う〜んやっぱハチくん黒のイメージがあるよね」
八幡「それは多分隊服のせいでは」
そう、我比企谷隊の隊服は黒だが少し白を混ぜたりしているがほとんど黒1色と言ってもいい黒だ。
玲「そうかもしれないね。でも他の色も試してみようか」
八幡「まぁ、いいけど」
それから玲から色んな服を渡され試着しては次の服を試着するというのが続いた。と言うよりオレは着せ替え人形かよ。でもオレの為に服を選んでいる玲はなんだか楽しそうなので、これはこれでいいと思った。
何回目かの試着で着替えていると外からなんか声が聞こえた。
店員「彼氏さんですか?」
店員だろう。声からして若い女性店員だな。さっき見たけど確かに女性店員もいたしさっきの服屋でも女性店員いたし、ていうか女性店員しかいないの?いや、そんな訳ないか。
玲「はい、そうですけど」
店員「やっぱりそうなんですね。お二人共仲良くて傍から見るとお似合いのカップルだなと思いました」
玲「そ、そうなんですか…ありがとうございます///」
聞こえてるよ。めっちゃ聞こえるだって試着室って言うけど、出入り口はカーテンがあるだけだからめっちゃ外の声聞こえるよ。ってかこっちまで恥ずかしくなってきたじゃあねぇか。
でもいつまでもここにいてもアレなんで、とりあえず出てみる。そこにいたのはやはり若い女性店員と顔が真っ赤になった玲だった。玲さんやそんなに顔を真っ赤にしたらこっちも恥ずかしくなって真っ赤になってしまうよ。
玲「あ、き、着替え終わったんだね。ど、どうかな?着心地の方は…?」
うん、かなり動揺してらっしゃるご様子。
八幡「まぁ、いいと思うけど似合ってるか知らん」
店員「いえいえ、とっても似合ってますよ。落ち着いた感じがすごくあってて、似合ってますよ。ね?彼女さん」
あれ?似たようなの聞いたことあるな。
玲「え、あ、うん。すごく…似合ってて…かっこいいよ」
八幡「っ…そ、そうか。さ、サンキュー」
玲「…うん」
え?ちょっと何この空気。思はず顔逸らしてしまったよ。
店員(あらあら、可愛いカップルだな〜)
玲「で、で?ど、どうする?その服」
八幡「あ、ああそうだな。気に入ったし買おうかな」
店員「わかりました。ではこちらへどうぞ」
玲「じ、じゃあ待ってるね」
八幡「おう」
そして会計していると店員が……
店員「綺麗な彼女さんですね。それに照れた顔も可愛いですね」
八幡「あ、どうも。ありがとうございます」
やっぱ玲は周りから見たら綺麗に見えるんだな。さっさと会計を終わらし玲の所へと戻る。
八幡「おう、待たせたな」
玲「ううん、大丈夫だよ」
服屋からしばらく歩くが時刻はもうお昼時
八幡「もう、そろそろ昼だな」
玲「あ、そうだね」
八幡「どっか行きたいところあるか?」
玲「そうだね〜。あ、あそこの店なんてどう?」
八幡「ん?あそか?いいんじゃねぇか。結構良さそうな店だし」
玲「うん、じゃあ行こっか」
店に入るとかなりオシャレな店内だった。2人だったので2人用の席に座った。
玲「ハチくん何頼む?」
八幡「う〜ん、そうだな。パスタ美味そうだな」
玲「ハチくんもパスタにする?」
八幡「ん?玲もパスタにするのか?」
玲「うん」
八幡「そっか、じゃあ店員呼ぶか」
店員を呼びオーダーをする。料理が来るまで雑談し待つ。雑談って言っても世間話やボーダーの話などをして待った。
店員「お待たせしました」
そうしていると店員が注文した料理を運んできた。
八幡「おお〜、美味そう」
玲「ホントだね。とっても美味しそうだね」
八幡「では、さっそく…」
オレは頼んだパスタを一口食べる。
八幡「うん、美味いな」
玲「ホント、美味しいね」
このパスタはトマトソースがかかっているが、このぐらいならオレでも食べられる。ん?よく見ると玲のパスタも美味そうだな。
八幡「なんだかそっちのも美味そうだな」
玲「そう?じゃあ食べてみる?」
八幡「お、いいのか?じゃあ…」
オレは持っていたフォークで玲のパスタを取ろうとした時、玲がパスタを引いてオレに取らせなかった。え?ちょっと玲さん?
すると玲が…
玲「は、はい。あーん///」
ふぁ!?え?
八幡「…えっと…玲さん何を…」
玲「な、何って、食べさせてあげようと思って…」
八幡「い、いや、自分で食べれるからさ…」
玲「い、いいじゃん。学校でお昼でもしてるんだからさ」
ま、確かに学校で一緒に昼食べてるし、たまにお互いに食べさせあいをしたりしてるけども。
八幡「わ、わかった。あ、あ〜ん///」
玲「っ!…う、うん。あ〜ん///」
八幡「あーん…うん、美味い」
玲「でしょ」
いや、ちょっと味がわからなかったです。確かに美味かったけどね。
玲「…じゃあハチくんのパスタも頂戴」
八幡「あ、ああ。いいぞほれ」
玲「あ、あーん///」
え?またですか!?…なるほどお返しという訳ですな。目を閉じ口を開けて待っている玲も可愛い。
玲「は、ハチくん?」
八幡「あ、ああ悪い」
考え事していたらいつまでたってもこないので、不思議に思った玲が呼んでいた。
八幡「ほ、ほれ。あーん///」
玲「あーん…うん、これも美味しいね」
八幡「そっか、口にあってよかった」
それからまた、食べさせあいをしたりした。ちょっと慣れてるとはいえまだ関節キスは慣れないな。しかもパスタの味もわからなかった。その後会計を済まし店を出る。会計は全部オレが出しました。
それから少しぶらついていると…
玲「あ、嵐山さんだ」
八幡「え?」
嵐山さんがこのショッピングモールにいるか?と思い玲が見ている方向を見るとそこには、テレビに映っている嵐山隊のみんながいた。
八幡「あ、テレビか。でもホント嵐山さん達はテレビとかによく出てるよな」
玲「そりゃあ嵐山さん達は広報だからね」
八幡「まぁ、確かにそうだな」
玲「ハチくんも一応忍田派なんだしやってみたらどう?」
八幡「それやったら死ぬぞ。…オレが。ていうかできねぇよ」
いや、マジでカメラ向けられたらやばい事になるからね。
玲「そうかな?ハチくんならすぐに慣れそうだけど」
八幡「いやだよ。やらねぇよ」
玲「やってみようよ…ね?」
そう言って首をコテンと傾げてくる。
八幡「そんなに可愛くお願いしてもこればっかりは無理だ」
玲「え!?かわっ!?……もうそれはずるいよ~///」
八幡「それは玲もだろ」
玲「むー」
八幡「膨れてもダメだぞ」
玲「…そっか〜、残念。テレビに出るハチくん見たかったな」
八幡「悪いな」
玲「ううん、大丈夫だよ。やるかやらないかは、ハチくんが決めることだしね。もしやることがあるなら言ってね」
八幡「もしやるならな」
玲「うん、約束だよ」
まったく…確か母ちゃんにもテレビ出ないのなんて言われてたな。確かにギャラはいいかもしれないがやっぱ無理だな。あ、そういえばこの前母ちゃん言ってた事玲にも言っとくか。
八幡「なぁ玲。この前母ちゃんがまたウチに遊びに来てねって言ってたぞ。いつでも歓迎するってさ」
玲「そうなの?じゃあまたその内にお邪魔させてもらおうかな」
八幡「そっか、じゃあそう伝えとくよ」
玲「うん、よろしくね」
八幡「ああ、多分小町も喜ぶと思う」
玲「ふふっ、そうね私にとっては妹みたいな感じだから」
八幡「そうだな。小町も玲のこと姉みたいに接してるからな」
前に言ってたな。『小町にお姉ちゃんができた〜』って言ってたな。あの時の小町本当に嬉しそうだった。
玲「そういえば私のお母さんとお父さんもまたウチに来てねって、言ってたよ」
八幡「そうか。まぁ、そのうちな」
玲「うん。私のお母さんとお父さんハチくんの事認めてるからいつでも歓迎するってさ」
八幡「ああ、わかった」
なるほど。玲の両親はオレの事認めてくれてるらしい。そう言って貰えてなんだか嬉しいな。
八幡「母ちゃんも玲の事認めてるって言ってたぞ」
玲「ホント?嬉しい」
お互いの親は子供の恋人の事認め合っているようだ。
そして場所は変わり本屋に来ている。ただなんとなく立ち寄っただけ。玲は前までは家で過ごすことが多かったから本を結構読む。今でも読んでいるらしい。
玲「あ、最新巻出てる」
玲がそう言って手に取ったのは有名作家の本だった。
八幡「へぇ〜、結構ページがあってかなり長いんだな」
玲「うん、長編中編下編があって今下編が出てるんだ」
八幡「ほーん、すげぇな」
玲「あとね、これ映画化するだよ」
八幡「へぇ〜そうなんだ」
玲「ねぇ、映画が公開されたら一緒に見に行こ?」
八幡「ああ、いいぞ。話聞いてたら読みたくなったし見たくなったらさ」
玲「ホント!約束だよ」
八幡「おう」
またデートの約束をした。映画公開が楽しみにだな。
八幡「オレも買って読もうかな」
玲「それなら私が貸してあげようか?」
八幡「お?いいのか?」
玲「うん」
八幡「じゃあ貸してもらおうかな」
玲「わかった。帰りに渡そうか?」
八幡「そうだな、そうするか」
玲「うん、わかった。じゃあ帰りに渡すね」
八幡「おう」
そして玲はさっき持ってた本を買いに行った。
そして1日というのは早いものだ。あっという間に夕方になっていた。オレと玲は再び電車に乗り最寄り駅で降り玲を家まで送った後、玲はさっき言ってた本を持ってきてくれた。
玲「はい、ハチくんこれだよ」
八幡「おう、サンキュー。できるだけ早く返すな」
玲「ううん、別にゆっくりでもいいよ」
八幡「ああ、わかった」
玲から本を受け取り帰ろうとした時…
???「あら?八幡君じゃあない」
八幡「あ、どうも」
玲「あ、お母さん」
家から出てきたのは玲のお母さんだった
玲母「玲を送ってくれたの?ありがとうね」
八幡「いえ、自分がそうしたかっただけなんで」
玲母「そう?でもありがとうね」
八幡「はい」
玲母「ふふっ、そんなに硬くならなくてもいいんだよ」
八幡「いえ、そういう訳にはいきません。玲のお母さんなんですから」
玲母「あら、お義母さんだなんて」
あれ?おかしいな。さっきおと母の間に義が入ってたような。
玲「もう!お母さん!」
玲母「あらあら、この子ったら妬いてるの?」
玲「違うよ!ほらハチくんも困ってるから」
八幡「はははっ…」
玲「は、ハチくん今日はありがとうね。楽しかった」
八幡「ああ、オレも楽しかった。また行こうな」
玲「うん」
八幡「それじゃあ行くわ」
玲「うん、また明日ね」
八幡「ああ、また明日な。お母さんもさよなら」
玲母「ええ、また遊びに来てね」
八幡「はい、ありがとうございます。それでは」
玲母「気をつけて帰ってね」
八幡「はい」
オレはそう言って家に帰った。
八幡「ただいま〜」
小町「あ、おかえりお兄ちゃん!今日は玲お姉ちゃんとのデートどうだった?」
八幡「ああ、楽しかったぞ。玲も楽しかったって言ってたし」
小町「そっか、良かったね」
八幡「ああ」
小町「ご飯できてるよ」
八幡「わかった。すぐ行く」
オレは着替えリビングに行き晩飯を食べた。明日は休日だが防衛任務があるんだった。頑張らないとな。
いかがでしたか?ではまたお会いしましょう〜