異世界転移された彼は【注文(オーダー)】と言うスキルで商人を目指す事にした。 作:北方守護
ある日の高校の1つの教室で男子18人女子16人と数学の先生が授業を受けていた。
「それでは……今日は25日だから出席番号25番の奴に答えてもらうか……」
「はい……それの答えは36になります」
「うむ、正解だ……では次の問題を……なっ!?」
先生が次の生徒に当てようとした時……校舎に雷が落ちて凄まじい振動が来た。
「み、皆落ち着くんだ!」 「揺れが収まるまで……何だ!この光は!?」
生徒達が慌てていたので先生が落ち着かせようとしたのと同時に教室の床に魔法陣が発生し光輝いた、そして光が収まるとそこには誰もいなかった。
生徒達が眩しさから瞑っていた目を開くと今まで自分達がいた場所とは違う場所にいた。
生徒達が「ここってどこだよ!?」「何が起きたの!?」と混乱してると……
「皆の者!落ち着いてくれ!!」
誰かの声がしたので、その方向を見ると玉座に座った王様と王妃様らしき者達がいた。
「えーっと……あなた様はどなたで、ここは一体どこですか?」
「うむ、ここは……」
先生の質問に王様が答え始めた。
ここは彼らの世界から見ると異世界であり、彼らは世界を救う救世主として召喚されたと説明された。
「なぜお主らかと言うと召喚の儀式で応じたのがお主達だったからじゃ」
「それで王様、僕達は元の世界に帰る事が出来るのですか?」
説明を聞いてクラスで委員長をしてる男子が尋ねた。
「それは可能じゃ……だが、条件を満たさねば無理じゃが……」
「へっ!だったら俺達が魔王を倒せば良いんだろう!!」
クラス内でもヤンキーの男子が言うと、その取り巻きの生徒達も一緒になって賛同した。
「うむ、お主らのその強き思いをした嬉しく感じるぞ……それでは皆が、どの様なスキルを持っているか確認するとしよう おい」
王様が近くの兵士に言うと大きめのの水晶を持ってきて、どの様な物か説明した。
それは【鑑定の水晶】と言う物で触れた者のステータスを身分証にもなるカードに記入すると言う物だった。
「それでは、皆の者順番に触れてくれ」
王様の言葉に最初が先生で、それから出席番号順に触れていった。
鑑定を終えた生徒達は、それぞれのスキルを確認していた。
そして……そんな中……
「ん?なんだ、このスキルは?」
鑑定を見ていた兵士がある者のスキルを見て気になった。
【名前 茉基 武昭〔マツキ タケアキ〕
HP……
MP……
スキル 注文〔オーダー〕】
と書いてあった。
「えっと、兵士さん?この注文てスキルは何ですか?」
「うむ、私も長い間城に居るが始めて見るスキルだ……後で城でスキルを調べてる者を紹介するから今は残りの者の鑑定を先にやらせてくれ」
「あ、はい、分かりました……」
タケアキはカードを返してもらうと、その場を離れた。
その後……
「えっと……ここだな、すみませーん(はい?誰かな?)」
武昭が兵士に言われた部屋に着いてドアをノックすると中から声がした。
「はい、鑑定のジャックさんからここに行く様に言われたんですけど……」
「あぁー!君がそうなんだ!私はスキル研究家のシャルラだ!よろしく!!」
部屋の中から肩までのカールした金髪でスタイルの良いメガネを掛けた女性が出てきた。
「あ、俺はマツキタケアキって言います、よろしくお願いします」
「ハハハ、君は珍しいね」
「え?何がですか?」
「自分で言うのもなんだが、私はそれなりに男好きする体をしているんだ だが君は体を見ずに私の目を真っ直ぐに見てきたからな」
「いや……亡くなった両親に女性と話す時は不愉快にさせるなって教えられたんで」
「ん……なんだ、そうだったのか……悪いな聞き辛い事を……」
「気にしなくて良いですよ シャルラさんは知らなかったんですから……それよりも俺のスキルの事を知りたいんですけど……」
「あ、あぁ、そうだったね……じゃあ部屋に入ってくれ」
「失礼します……ってうわぁ……」
部屋に入ったタケアキは部屋の中が散らかっているのを見てしかめっ面になった。
「散らかってるのは私も分かってるよ……けどね研究してるとどうしてもね……悪いがそこら辺の本を退けて座ってくれ」
「はい、分かりました よいしょっと……」
「さてと、それでタケアキ君のスキルは、どんな物なんだい?」
「はい、俺のスキルは注文で言う物です」
「注文?ふむ……確かに私も始めて聞くスキルだね……悪いが、そこら辺に黒い表紙で金の装飾がされている書物が無いかい?」
「黒に金の……あっ、これですか?……えっと【謎スキル全集】って書いてますけど」
「あぁ、それには今までの歴史で見た事がないスキルについて記してあるんだ……悪いが、また明日来てくれるかい?もう時間が遅いからね」
「あ、はい分かりました……時間は今日と同じで良いんですか?」
「あぁ、構わないよ、それじゃ」
タケアキはシャルラの部屋から出て行った。