異世界転移された彼は【注文(オーダー)】と言うスキルで商人を目指す事にした。 作:北方守護
店に戻ってきたタケアキとメティスは店内の掃除を終えると奥の住居部分で休んでいた。
「ふぅ、コレで中は大分綺麗になったな メティスもありがとうな」
「いえ、私はタケアキ様の奴隷ですので当然の事です」
「さてと、じゃあ自己紹介をするけど俺は茉基 武昭……こっちの言い方だとタケアキ・マツキだよろしくな」
「そう話すと言う事はタケアキ様は異世界人なんですか?」
「あぁ、気が付いたら向こうの世界からこっちの世界に転移してきたんだ
まぁ、俺の能力は戦闘向けじゃなかったから、こうして街で住む事にしたんだけどね」
「そうでしたか……それでタケアキ様の能力はどの様な物なのですか?」
「こう言う物だ。
【ステータスオープン】【注文 塩おにぎりを4つに500mlの緑茶1本と同じサイズのミネラルウォーター1本以上で】
『注文承りました。合わせて 680ギルになります。』あぁ、分かったよ」
タケアキが何かをすると目の前に白い粒で出来た三角の物、薄緑色の入れ物に入った液体と透明な入れ物に入った水が出てきたので、それを見たメティスは目を丸くして驚いた。
「なっ!?こ、これは一体どこから出てきたのですか!?それに、この様な入れ物は見た事がありません!!」
「詳しい事は後で話すから今は飯を食べろ」
「わ、分かりました……ですが、これはどの様に開けるのですか?」
「あぁ、コッチの世界じゃ見た事無いか、ほらこうやって開けるんだ。飲み物は水で良いな」
タケアキはおにぎりのパッケージを開けると、それを下に敷いておにぎりを置いてペットボトルの蓋を開けた。
「あ、ありがとうございます……この様な綺麗な水は初めて見ました……んっ!?な、何ですか!この水は!!
次にこちらを……この様な食べ物は初めてですが、とても美味しいです!
それと、この味は……まさか?……お塩を使ってるんですか?」
「んあ?そうだぞ何が良いか分からなかったからシンプルな塩握りにしたんだけど口に合わなかったか?」
「違います!お塩なんて高級品を使ってる物を奴隷の私なんかに食べさせるなんて……」
メティスは段々声が小さくなっていった。
「うーん、確かにメティスの
タケアキはお茶を飲んで一息ついた。
「俺はメティスの事を大事な仲間だと思ってるんだ」
「私が……仲間ですか?」
「そうだ……仲間だからこそ、俺はスキルを教えたし同じ食事を食べたんだ……俺達は共に生活する仲間なんだから……」
「タケアキ様……本当に……私なんかが仲間で良いんですか?……私はエルフなんですよ……」
「それがどうした?嫌なら最初から仲間なんかにしないよ……だから……」
タケアキは優しくメティスを抱きしめてたが気付くと泣いていたので、優しく背中をさすっていた。