異世界転移された彼は【注文(オーダー)】と言うスキルで商人を目指す事にした。 作:北方守護
ジャックに連れられてタケアキは街に到着した。
「じゃあなタケアキ、また会える事を祈ってるぜ」
「えぇ、そう簡単ににくたばる気は無いですよ」
2人は握手をして別れた。
「さてと……まずは宿屋を探すか……この街は【カルム】って言うのか……向こうだな…」
タケアキは地図で宿屋を確認すると、そこに向かった。
「ここだな……すみませーん、泊まりたいんですけど……」
「おっ!兄ちゃんかいウチに泊まりたいって言うのは?」
宿屋に入って声をかけると奥から恰幅の良い女将さんが出てきた。
「えぇ、宿泊費はどれ位ですか?」
「あぁ、ウチは1日宿泊で銀貨5枚1月泊まるなら銀貨100枚に割引になるよ?食事は別で鉄貨2枚で1日2食付きだよ?」
「じゃあ一月泊まります 代金は前払いですか?」
「あぁ、なるべくお釣りが出ない様に頼むよ」
「なら金貨5枚と銀貨6枚でお願いします」
「あいよ、ちょうどだね……じゃあ部屋は一階の一番奥の右側の10号室になるよ、食事はいつにするんだい?」
「そうですね……今日は特に良いです」
「そうかいなら明日からは朝は6と8の鐘の間に夕方は7と9の鐘の間にそこにある食堂に来るんだ、もし居なくて間に合わない時は無いから外で食べるんだね、それとこれが部屋の鍵だよ」
「はい、分かりました」
タケアキは鍵を受け取ると自分が泊まる部屋に向かった。
部屋に入ったタケアキは置いてあったイスに座ると持ち物の確認をした。
「えっと今あるのは地図と馬車の木札、それと……金貨94枚、銀貨93枚、鉄貨9枚、銅貨10枚か」
タケアキは手持ちのお金を確認するとベッドに横になった。
「うーん……城を出て街に来たのは良いけど……何をしたら良いんだ?……やっぱりこれがネックだよな【ステータス オープン】」
タケアキが言うと目の前に半透明のスクリーンが映し出され今の状態が記されていた。
「シャルラさんからはスキルって奴はその名称をを唱えると発動出来るって教えられたけど……【注文】……何も反応無しか……【クローズ】」
タケアキはステータスを消した。
「一応、シャルラさんの所で【清掃】【料理】【洗濯】のスキルは手に入れたけどな……ならお手伝いさん?いやいや、それは無いよなぁ……部屋に閉じこもってないで外にでも出てみるか」
タケアキは女将さんに断りを入れると街に出た。
街に出たタケアキはどの様な感じが見て回っていた。
「ふーん、文化レベルとしては15~6世紀の西洋って所だな……。それと……」
〔なぁ!ウサギのお嬢さんウチの野菜はどうだい!?〕
〔へっ!俺の武器はお前らじゃ高いだろうよ!!〕
街のあちこちで獣人と思われる者達やドワーフやエルフと言った幻想の存在が普通の人間と生活しているのが見えた。
「ここは皆普通に暮らせてるんだな……ん?ここはギルドか……入ってみるか」
タケアキはギルドを見つけて、中に入った。
この王国では人間と人間では無い者達が普通に暮らしている。