異世界転移された彼は【注文(オーダー)】と言うスキルで商人を目指す事にした。 作:北方守護
ギルドを出たタケアキは宿屋の自分の部屋に帰ってきた。
「ふぅ、結構な時間掛かったけど、ちゃんと登録出来て良かったな……それにしても……カーネさんは仕事が遅いって言ってたけど、その分丁寧にやってるだな……」
ベッドに寝転んだタケアキはギルドでの事を思い出していた。
「多分カーネさんは効率を考えなくて、やってるから遅くなるんだな……じゃあ、グゥ〜腹が減ったな……途中で鐘が9回鳴ってたから夕食の時間も終わったし……外は酒場が多かったからな……【ステータス オープン】」
上体を起こしたタケアキはスクリーンを出した。
「シャルラさんでも分からなかったスキル……けど何らかの条件を満たせば使える事があるとも言ってたな……条件でなんだ?グゥ〜
」
「はぁ……考えようにも何か食べないと……これが向こうの世界ならコンビニやファストフードにでも行って夜食でも買ってくるんだけどな……あぁ……【ハンバーガーにコーラとポテトのセット】が食べたいな……[注文 承ります]ん?今の声って……あれ?」
タケアキが声の発生したのを確認してるとステータス内の注文の文字が光っていた。
「今まで、こんな事無かったのに……触ってみるか……うおっ!?」
【バーガーセットの注文を承りました。代金は800ガルになります。追加代金150ガルで全てのサイズアップを出来ますが?】
「うーん、じゃあサイズアップします……ってどこから金を払えば良いんだ?……ん?これってここに入れるみたいだな おっ」
タケアキが画面を見てるとジュースの投入口の様な所があったのでお金で触れると、そのまま吸い込まれて代金を払い終えるとテーブルに商品が出てきた。
「おぉ、バーガーやポテトは熱々でコーラも冷たいままだ……お釣りは……そのままストックされるのか……あっちで言う電子マネーみたいな物だな……まぁ、まずは食べるか……いただきまーす」
まずはタケアキは食事をした。
食事を終えてタケアキはステータスの確認していた。
その結果、幾つかの事が分かった。
・ステータスオープンのまま商品などの名前を言うと【注文】を受けた事になる。
・代金はステータス内の投入口に入れる。
・支払い終えると商品が出て来る。
・そして……
「【メニューリスト確認 分類生活雑貨】おぉ、色んな品物があるな……」
・メニューリストと唱えて欲しい物の分類を言うとその対応した物が映し出される。
との事だった。
「そうか……俺は今まで【注文】としか言ってなかったからスキルが発動しなかったのか……待てよ?これがあれば……俺でも店が開けるんじゃないのか?……なら……よし、明日ギルドに行って聞いてみるか……さてと今日はもう寝るか【クローズ】」
タケアキはステータスを閉じると眠りに着いた。