ゼロの使い魔~竜の国からの遭難(?)録   作:ショウマ

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祝日は気球と共に 中編

 

 

「慌てずに、順番に入って下さーい!」

 

「席はありますので、係員の指示を聞いて、動いて下さい!」

 

 係の者達が声を張り上げて、人々を入口へと誘導を始める。

 

 気球と呼ばれる乗り物兼建物の下部が会場となっているらしく、入り口はそこのやや高めの位置に付いていた。

 

 そこまでは、外付けされた横に広い階段を使うらしく、一部の貴族らしき客がそれに対しても不満を示すものの、全体の誘導には全く支障が生じない。

 

 ほとんどの客が、聞き慣れぬサーカスなるものに興味を持っていたからだ。

 

 このような所を訪れているだけあって、先程のごく一部の者以外は、訪れている貴族のほとんどが誘導指示に従っている。

 

 四列でも充分な広さの外付け階段と同じ大きさの入り口を潜ると、そこはもう観客席となっていた。

 

 座席の配置は、入り口から両サイドに広がるСの形に半円状となっている。

 

 魔法学院の授業を行う教室と同じく段差式が用いられており、舞台に近い内側ほど低い。

 

 席は充分という言葉通り、千人近い(才人見立て)と思われた人々が全て収容された上に、席にはまだ空席があるほど。

 

 席は比較的自由に座れる形であったが、貴族達は好き勝手に座る一方、彼らを嫌う平民のほとんどが離れた位置で固まっていた。

 

 入口の方には、様子を見にきたと思われる衛士の姿も何人か確認出来る。

 

「こういうのは、前過ぎても後ろ過ぎても駄目なんだ。全体がよく見える位置が良いんだぜ!」

 

 という才人の言葉に従って、ルイズ達(キュルケ・タバサ・セレス+ローレシア・シエスタ・シエスタの友達メイド)八人は入り口側のやや前より、真ん中席の二列確保する。

 

 前列の左から順に、友達ローレシア・セレス・才人・タバサ。

 

 後列が、左から友達メイド・シエスタ・ルイズ・キュルケである。

 

 席に杖を立て掛けさせたタバサとセレス、それに才人は眼を輝かせ、始まりの時を心待ちにしていた。

 

 もっとも、会場内の人々は大なり小なり、三人と同じ雰囲気であったが。

 

「みんな暇人ねー。こんな所に、これだけ集まるなんて」

 

 熱気渦巻く会場を見て呆れたと言わんばかりのキュルケに、ルイズがフフンと鼻を鳴らす。

 

「キュルケ、それはあんたもでしょ。それに、いつも暇を持て余してるあんたにだけは、他の人も言われたく無いと思うわ」

 

「だって、あの子に言われたら仕方ないじゃない」

 

 そう言うと、前に座る青い髪の小柄な親友に、チラリと視線を向ける。

 

 舞台に集中している彼女は気が付かないが。

 

「あなたは自分から来たのよね? ルイズ」

 

 キュルケの悪戯めいた視線に、「ぐっ!?」と言葉に詰まったルイズは見るからに狼狽する。

 

「な、何い、言ってるのかしら? このわ、わたしがこんなのにきょ、興味持つはずない、ないでしょ!? サイトがどうしても行きたいって言うから、仕方なくよ!」

 

 そう言うと、前に座る使い魔の少年へと、不器用に視線を動かした。

 

 興奮しながら舞台に集中している彼は、そんなものには気が付かないが。

 

「動揺し過ぎの上に、目の使い方も相変わらず下手ねー」

 

「あんたみたいに、流し目を使い慣れてるのも問題でしょ!」

 

「それで? ダーリンに言われて仕方なく、セレス達も連れてきたわけ?」

 

「う……」

 

 組んだ足の上に肘をついて、顎に手を当てるキュルケ。

 

 その表情には視線と同じニュアンスの、ニヤニヤとした笑みが浮かんでいた。

 

 もちろん、全て分かった上でからかっている。

 

 セレス達を誘ったのは自分であることも見抜かれていたルイズは、歯軋りしそうなほど口元を噛み締めていた。

 

 友達ではあるが、ルイズと一緒ではないときには、才人はセレスの部屋には入らない。

 

 そのことはキュルケも知っていた。

 

 言い返すことを諦めたルイズは嘆息する。

 

「あんたって、本当に性格悪いわね」

 

「あら? あたしほど、友達想いの良い女はいないわよ?」

 

「自分で言うな!」

 

「二人とも仲良いよね」

 

 そう言って、二人の左斜め前に座っている人物が笑う。

 

「セレス!? き、聞こえてたの?」

 

 思わぬ所から反応があったことで、ルイズは目を白黒させる。

 

「キュルケはともかく、ルイズは声がちょっと大きかったしね」

 

「うう」

 

 セレスからチローリと意味ありな視線を向けられたキュルケは、艶然と微笑んで肩をすくめる。

 

 ルイズの性格を読みきって、大声になるように誘導していたことを、暗に指していた。

 

 二人のやりとりから、自分がキュルケに二重にはめられていたことに気が付くルイズ。

 

「もう、セレス。ばらしたら、次からこの手は使えないじゃない」

 

「大丈夫。キュルケならきっと、別の方法を思い付くはずだよ」

 

「ありがと。そう言ってくれるのは、タバサとあなただけよ」

 

 目の前で行われる親友と悪友の会話に、ルイズの全身は怒りで戦慄いていた。

 

「あーんーたーらー!」

 

「あら怖い」

 

 全くそんな風には聞こえない悪友は無視して、憤怒の視線は親友に。

 

 突如そんな視線を向けられ、ギョッとしたセレスは慌てふためく。

 

 変わった催しを教えてくれたことには感謝しているが、それと朝の安眠を邪魔されたのは別問題。

 

 ちょっとした軽いお返しのつもりだったが、いつの間にか極大の罠を踏み抜いていた。

 

 ユラリと自分の方に迫ってくるルイズを止めようと、必死に両手を左右に振る。

 

「ちょ……ちょっと待って!? ルイズ、どうして真っ直ぐボク!? 隣のキュルケ……に」

 

 そこまで言った所で、セレスはずっと同じ姿勢で目線だけを向けているキュルケの、その意味に気が付いた。

 

「(はめられた!? ここまでの流れも、全部キュルケの想定通り!? しかも、最後の矛先がボクになるように……)」

 

「セーレースー? 覚悟は良いかしら?」

 

 迫るルイズに、セレスは座席を盾にするように縮こまる。

 

「待って、ルイズ!? これはボク達への罠――」

 

「問答無用よ!」

 

 必死に説得を続ける彼女に、座席越しに掴みかかるルイズ。

 

「おーい、二人とも。うるさいぞ。静かにしないとダメだろ」

 

 

「うるさい」

 

「ミス・シェロティア、ミス・ヴァリエール。あの、他の方のご迷惑に……周りから視線が」

 

「はぁ……暇ね。早く始まらないかしら」

 

 キュルケの暇人スキルと暇消化スキルは、とても高かった。

 

 そして、隣で賑やかで一方的な攻防が行われている間も、ローラは静かに寝息を立てていた。

 

 それを見たルイズが、形の良い眉をしかめる。

 

「全く起きないわね……そういえば、セレス。ローラの、あの大きな本はどうしたのよ?」

 

 セレスの首に腕を回しながら、ルイズが思い出したように、その隣の黒い少女の周りを見渡す。

 

 どうしても目立つ、あの巨大な濃緑色の本は周囲には見当たらなかった。

 

「あ~……え~、どうしたっけ? あ、厩舎に馬と一緒に置いてきたよ」

 

 スリープ(物理)によって意識を飛ばされかけていたセレスが、ルイズにそう説明する。

 

「そんな所に置いといて大丈夫なの?」

 

「気分的にはボクも好きじゃないけど。どうせ誰も触れないし、持って入って、他の人の邪魔になったらいけないかなって」

 

 サイトのノリで持ってくるんじゃなかったと、今更ながら後悔するセレスだった。

 

 そんな最中、会場の明かりが一斉に落とされる。

 

 会場内がざわつく中、すぐに光が戻ってくる。

 

 戻ってきた照明は会場全体では無く、舞台中央へ集中――僅かな時間でそこに立つ、一礼した姿勢の一人の人物へと注がれていた。

 

 赤いマントとカラフルな彩りの独特の衣装に、白くペイントされた顔には、厚い眉と唇。

 

 頭髪はルイズに近いピンクブロンドだが、彼女ほどの輝きは無い。

 

 才人には馴染み深いピエロの姿をした小男。

 

 その容姿に、キュルケはガッカリしていたが。

 

『レーディース……エーンド、ジェントルマン! ウェルカームトゥ、ジョーダンサーカス!』

 

 会場全体に響き渡る、見た目とは違う流麗な言葉使い。

 

『そしてミーが、ダンチョーのジョーダンね! ドゾ、ヨロシク』

 

 顔を上げた男――ジョーダンは、そう言うとまた一礼。

 

 最初と違い、今度はすぐに顔を上げた彼は会場を見渡す。

 

『ア リトル スペースがあるのは、ベリーベリーザンネンね』

 

 大袈裟な仕草で落ち込むジョーダン。

 

 その全てが芝居染みているが、笑いを誘うように洗練された動き。

 

 会場内では、ヘンテコな口調とそのパフォーマンスに、笑いが誘われている。

 

『でも、今日来たユー達はベリーベリーラッキーね! ミー達はこの公演の後、またアナザーエリアにムーブするから!』

 

 手に持った、どこにでもありそうなステッキを振りながら、ジョーダンはサヨウナラと手を振って見せる。

 

 会場内からは不満を示す声が上がり、それにジョーダンは頷く。

 

『もちろん、今日はユー達をエンジョイ 楽しませるよ!』

 

 ジョーダンが赤いマントをひるがえすと、会場内の明かりが再び全て落とされた。

 

『ファースト出し物、ブタの火の輪くぐり!』

 

 十秒と経たず、壇上に明かりが戻ってくる。

 

 そこにはジョーダンの姿は無く、銀色の輪が設置された台と、十匹のブタの姿があった。

 

 檀上の向かって右側、中央の輪に向かって縦一列に並んでおり、一子乱れぬ綺麗な整列を見せる。

 

 輪が炎で燃え上がると何頭かがビクッと震えたが、逃げるようなことは無い。

 

『スタート!』

 

「おおっ!?」

 

 会場に響くジョーダンの声を合図に、ブタ達が観客席から見て離れた側から順に、火の輪へと向かっていく。

 

 右から左へ、最後まで跳ぶと左から右へと。

 

 パターンをいくつか変えながら、ブタ達が跳んでいく。

 

 その光景に、才人のみならず、会場からも歓声やどよめきが聞こえる。

 

「スゲェなあ! 普通のブタ……待てよ? ここだったら魔法のブタとかいるのか?」

 

 才人の呟きが聞こえたのか否か、呪文を唱えたタバサが席に立て掛けていた自身の身長より高い杖を振った。

 

 得られた結果に、首を左右に振る。

 

「魔力は感じられない。普通のブタ」

 

 そういった光景は、会場の他の場所でも見ることが出来た。

 

 その曲芸を幾度か繰り返した後、五匹が右から左に移った所で、残りの五匹はその場に留まる。

 

 左右対称に、五匹ずつが並び直す。

 

『火の輪くぐり、とっておきね!』

 

 僅かな時間差で、左右ブタ達が動き出す。

 

 右から左、左から右。

 

 ∞の字に。

 

 それが交互に、僅かな時間で、少しずれると衝突するタイミングで行われる。

 

 ブタ達が描く芸術的な動きに、会場が魅了される。

 

 さすがにこれはブタ達の疲労も大きいらしく、数度繰り返した頃には彼らは息も絶え絶えといった様子であった。

 

 それでも壇上に並び、礼までこなした彼らには観客席からも惜しみ無い拍手が送られる。

 

 それは、明かりが落とされた後も続いた。

 

『セカンド出し物、ブタの玉乗り!』

 

 その後も演目は続く。

 

 ジョーダンサーカスは人間ではなく動物、それもブタをメインに扱うサーカスであった。

 

 最初に観客の意表を突く動きをさせた上で、その演目の最後ではさらなる驚きを観客にもたらす。

 

 繰り出される様々な演目に、観客は時を忘れて熱中する。

 

『ラストはブタの空中ブランコ! レディ~……ゴー!』

 

「いくらなんでも、それは無茶だろ」

 

 もう何度目かも分からない呟きを、興奮し過ぎて疲れを隠せぬ才人が呟いた。

 

 舞台の中空にせり出した足場。受け止めるためのネットに、天井の二ヶ所から下りてくる、大きめの板の両端を結んだロープ。

 

 才人の知る、ソレの舞台だった。

 

 足場の上に現れたブタは小刻みに震えており、それがかえって観客の目を引き付ける。

 

 やがて意を決し、空へと舞う。

 

 ブランコを左右に揺らしながら乗り継ぎ、逆側の足場へと。

 

 そして、逆側に現れるもう一匹のブタ。

 

 今跳んだブタも舞台袖に引っ込み、別のブタが姿を見せる。

 

 その二匹にも震えが見られるが、左右から同時にブランコへと跳ぶ。

 

 対称的な動きで、左右に揺れ動くブランコ。

 

 ブタ達はその上で、危なっかしい動きで位置取りをし、相手のブランコを見据える。

 

 準備が出来たのか、タイミングを見計らうと同時に宙を舞う。

 

 弧を描きながら、必死にもう一方のブランコにしがみつくと、足場までもう一跳び。

 

 先の一匹と合わせて、三匹がホッとした様子で一礼。

 

『われらがブタ! ビッグなピッグスターに……ハ~クシュー!』

 

 壇上に、これまでの演目を演じたブタ達――どれがどの演目に出たのかは分からないが――が現れて、合同で一礼。

 

 会場からは、割れんばかりの拍手が沸き起こる。

 

「ブタの空中ブランコ……どうやって仕込んだんだろ?」

 

「他のも全部、凄かったよねぇー!」

 

「〈念動〉の魔法かとも思ったけど、そんな感じもなかった。どうやったのか、興味ある」

 

 拍手をしながら興奮気味の三人が言葉を交わす。

 

 それは後ろの席のルイズ達も同様のようだ。

 

 良い暇潰しになったわと満足そうなキュルケ。

 

 ルイズも満足そうな表情だが、チラチラと才人に視線を送って、誘ってくれた彼に感謝の言葉を言うべきか迷っていた。

 

「ウロウ? 顔色が悪いけど大丈夫?」

 

 同僚で友人の顔色の悪さに気付き声をかけるシエスタに、彼女は血の気がない青い顔で微笑んでみせる。

 

「うん……大丈夫よ、シエスタ。熱気のせいか、ちょっとだけ気分が悪くなっただけだから。外に出たら、すぐに良くなると思うわ」

 

「本当に? もう終わると思うから、すぐに出ましょうね」

 

「う、うん」

 

 繰り返し行われ、慣れた明かりの消失と点灯。

 

 舞台には、再びジョーダンが上がっていた。

 

『これにて、今日の出し物はジ・エンドね! けど、今日来たラッキーなユー達には、ハッピータイムをプレゼント!』

 

 観客席の両サイドと中央から、舞台に続く階段が出来る。

 

『希望の方全員に、記念品をプレゼント! 舞台にカムカム! ノーサンキューな人は、出口へゴー! また会う日までシーユーアゲン! 忘れ物にも注意、周りを要チェックね! 舞台の人も帰りは裏口、席にはノーリターン』

 

 会場の入口でもあった出口が開かれ、暗かった観客席に外から陽射しが射し込む。

 

「ど、どうする?」

 

「ちょっと行ってみるよ」

 

「うむ。我々も奥までチェックしないとな。もちろん仕事として」

 

「どこがだ? だが、お前がそこまで言うなら仕方ない。俺も付き合おう」

 

「これは絶対に行ってみなければ!」

 

「僕達に相応しい物を貰えるかもしれないよ」

 

「ふむ……もらってやらんでもない」

 

 出口に向かう者もいるようだが、それはごく少数。

 

 大多数が期待に胸を膨らませて、舞台へと下りていっていた。

 

 先頭はジョーダンに案内されて、舞台正面奥の扉を潜っている。

 

「なあ、ルイズ!」

 

「はいはい、行きたいんでしょ? もう、仕方ないわね。わたしも行ってあげるわ」

 

 キュルケの方は見ないようにして、ルイズが席を立つ。

 

 ニヤニヤしていた彼女の袖口を、誰かが引く。

 

 見なくても分かるとばかりに、キュルケもまた立ち上がる。

 

「キュルケ」

 

 

「分かってるわよ。行きましょ、タバサ」

 

「やっぱり、みんな行くんだね」

 

 と、一人困惑しているセレス。

 

 彼女は眠る少女と、舞台へ下りていく列に、何度も視線を送っていた。

 

「ミス・シェロティアも行かれるのですか?」

 

 友人の腕を、半ば引っ張るようにしているシエスタが、セレスの様子に気付いて声をかける。

 

「シエスタ。祝日で、人目が無いときくらい、セレスで良いよ? 友達なんだしね。うん、行きたいけど……ローラをどうしようかなって。シエスタは?」

 

「そういうわけにも……私は、ウロウの調子が悪いようですので外に出ます」

 

 そう言って友人を見るシエスタに、セレスも学院で見知ったメイドに目を向けた。

 

 以前の自分ほどではないが、確かにその顔からは血の気が引いていた。

 

「本当だ。外に出た方が良さそうだね」

 

「で、ですが……」

 

「ですが?」

 

 聞かれて、友人メイド――ウロウは貴族と話すことに恐縮しながらも、言いにくそうに述べる。

 

「あた、あたしも記念品が欲しい……のです……」

 

「これなんです」

 

 呆れた表情のシエスタ。

 

 それに、セレスは苦笑を浮かべる。

 

 一年前の自分と重ね合わせながら……。

 

「肝心な時に、体調不良って悔しいよね」

 

 それに「あっ……」と口元を押さえるシエスタに向かって、セレスは安心させるように笑みを浮かべた。

 

「ボクのは自業自得なんだから、シエスタは気にしなくて良いよ。あ、それじゃあ……」

 

 名案が浮かんだとばかりに、セレスは二人とローラを見る。

 

「ボクとローラも一緒に行くから、シエスタ達も一緒に行こう? 体調が悪くても、四人……ルイズ達もいるし、何とかなるよ」

 

「そ、そんな……貴族の皆様にご迷惑を!?」

 

「良いから良いから」

 

「本当に、これで良いのでしょうか?」

 

 観客席に残っていた最後の四人も、舞台に下りた後は奥の扉へと。

 

 四人がそこを通り抜けると、観客席の出入口と背後の扉が、静かに閉ざされた――

 

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