「おはようございまーす」
警察署に出勤する奏。
「吉崎くん」
と、課長。
「なんですか?」
「先ほどこんなのが届いたんだが」
奏に写真を見せつける課長。
「ここに写ってる男性は誰だ?」
「え?」
写真を見る奏。
(潤さんと私? 一体誰が?)
「もしかして彼氏か?」
「いや、違いますよ」
「同棲しているという情報もあるが」
「な……。課長、その情報はどこで?」
「悪いな。情報筋は明かせない」
「とりあえず、彼氏じゃなくて、仕事と住む場所がないから貸してるだけですよ。仕事するにも住所が必要ですからね」
「そうか。ならいいんだが……」
「……?」
課長の言葉に疑問符を浮かべる奏。
「……けて」
その時、奏の耳に誰かが助けを求める声が聞こえた。
「……!?」
「どうした?」
「課長、外回り行ってもいいですか?」
「今はなんも捜査してなかったはずだが?」
(どうしよう……?)
一方、助けを求める声を聞いた徹が、主の元へと向かった。
声は廃墟と化した工場の中から聞こえてくるようだ。
「誰かいるのかー?」
工場に入る徹。
「ふっふっふっふ、こうすれば来ると思っていたよ」
徹の背後に偽ヴェルクが現れる。
振り返る徹。
「貴様!?」
「ウルトラマンヴェルク、ここがお前の墓場だ」
偽ヴェルクが徹に襲いかかる。
徹は攻撃をかわし、カウンターを浴びせる。
「う!」
倒れる偽ヴェルク。
「貴様は何者だ!?」
立ち上がった偽ヴェルクは、ザラブ星人に姿を変えた。
「私はザラブ星人。メフィラスの使者だ」
「メフィラス星人だと? バックにやつがついてるのか?」
「そうだ。お前を倒し、この
「この星のヴェルドーレの二の舞にはさせない!」
徹はヴェルクに変身した。
「巨大化しないのか? その大きさだと力を余分に使うのだろう?」
「く……!」
「いまのお前ではできるわけもないか」
「ああ、貴様のおかげでな」
「では強制的にそうさせてもらおう」
ザラブ星人が巨大化する。
「な!?」
「さあ、巨大化するのだ、ウルトラマンヴェルク」
「く……!」
ヴェルクは仕方なく巨大化する。
と、そこに自衛隊がやってくる。
自衛隊はヴェルクを攻撃する。
「ぐわ! ああ!」
怯むヴェルク。
「ふはははは! 滑稽だな」
(なぜだ。いくらなんでも早過ぎる!)
「貴様が自衛隊を呼んだのか?」
「そうだ。ここにヴェルクが現れると通報したのだ」
ヴェルクは戦場を周囲から隔絶するためのメタフィールドを展開した。
「なに!?」
「この状態を保つには時間が限られていてな。すぐに終わらせてもらう」
ヴェルクは目にも留まらぬスピードでザラブ星人を翻弄し、弱った星人にトドメのスペシウムインパクトを炸裂させる。
「うわああああ!」
星人が爆裂霧散すると、展開されていたメタフィールドが消滅した。
「シュワッチ!」
飛び立ち、空の彼方へ消えるヴェルク。