ザラブ星人を葬ったヴェルクは、日々現れる怪獣や宇宙人を倒し、着実に信用を取り戻していた。
そんな折、徹は奏とハローワークに来ていた。
受付を済ませ、担当の職員と一緒に求人票を見ている。
「潤さんはどのような職種を望まれますか?」
「そうですねえ……。このご時世、怪獣や宇宙人の被害がありますよね。だから、防衛組織とかが出てればいいと思ったんですけど……」
「そうですか。でしたら、自衛官はどうでしょう? こちらでは求人は出てませんが、防衛省に問合せいただければ、アドバイスをしていただけるかと」
「そうさせていただきます」
徹と奏はハローワークを出る。
「潤さん、防衛組織がいいの?」
「うん」
「そうなんだ。じゃあさっき言ってたように、防衛省に聞いてみるのがいいね」
「防衛省か」
「街の掲示板やホームページに採用情報が出るからそれ確認してみたらいいよ」
「そうだね」
その時、グラグラと地面が揺れ始めた。
「うお!?」
「なに!?」
転びそうになる二人。
刹那、地面からゴモラが出現した。
地上の人々が逃げ惑う。
そこへ自衛隊の戦闘機が飛来し、ゴモラを攻撃する。
しかしゴモラは微動だにせず、超振動波で戦闘機を撃ち落とす。
「潤さん、逃げて!」
「君は!?」
「私は警察官だから、市民を避難させる義務があるの!」
「気を付けるんだよ!」
徹は人気のない場所へ移動した。
「……?」
変身しようとすると、テランが出現し、ゴモラと対峙した。
テランがゴモラに先制攻撃をしかける。
ゴモラは拳をかわし、尻尾でテランの足を払って倒した。
「きゃ!」
転倒の衝撃で地面が揺れる。
ゴモラが仰向けに倒れるテランの上にのしかかり、顔面にパンチを繰り出す。
見兼ねた徹はヴェルクに変身すると巨大化してゴモラに飛び蹴りを浴びせ、テランを救出した。
「大丈夫かい?」
テランに手を差し伸べるヴェルク。
「ありがとう」
テランはヴェルクの手を取って立ち上がる。
ゴモラは咆哮し、突進してくる。
側転でかわすヴェルクとテラン。
ゴモラはビルへぶつかり、倒れて破壊。
「ふん!」
ヴェルクはゴモラの尻尾を両手で掴み、回転して放り投げた。
ゴモラは砂地へ落下する。
「ぎゃああああおおおおああああ!」
立ち上がりざまに咆哮したゴモラが超振動波を繰り出す。
「ぐわ!」
後方に吹っ飛ばされるヴェルク。
「ヴェルク!」
振り向くテラン。
ゴモラは隙を突いてテランに接近。
「後ろだ!」
「え!?」
振り返るテランだが、ゴモラの拳をまともに食らってひっくり返った。
「てあ!」
ヴェルクがゴモラに渾身の蹴りをお見舞いして吹っ飛ばす。
立ち上がったテランはヴェルクの前に移動し、しゃがんで彼と共に合体光線をゴモラに放った。
「ぎゃああああ!」
ゴモラは悲鳴を上げて爆裂霧散した。
ヴェルクとテランが向かい合う。
「あなたは誰なの?」
「今は明かせない」
ヴェルクはそういうと飛び立ち、空の彼方へ消え去った。
テランは光に包まれると小さくなり、奏の姿に戻った。
「潤さんは?」
辺りを捜索する奏。
奏は徹を見つけ、駆け寄る。
「潤さん、怪我は?」
「大丈夫だよ」
「そう。よかった」
安堵する奏。
「帰りましょう?」
「うん」
二人は帰路に就いた。