01
目が覚めると其処にいた。
其処は何処までも暖かく、またどこまでも冷たかった。
「生存者がいるぞ!」
どこかで兵士の声が聞こえた。でも今の自分にはそちらに関心を示すことはできず、唯々もう動かなくなったみんなを見ていることしかできなかった。
近くにいた兵士が何か話しかけていたが、その内容は全く頭に入ってこなかった。よく無事で、とか言ってた気がする。
そりゃそうさ無事に決まってる。
なんせこれは俺がやったんだから。
俺はこの春からこのトールズ士官学院第Ⅱ分校に通うこととなり現在はその入学式みたいなものの最中だ。
そして各教官からそれぞれのクラスが発表されたが、俺と青髪の男子と、ピンク色の髪した女子、そしてなぜか幼女が残っていた。
その後分校長のありがたいお言葉をいただいて、そういえば俺たちのクラスは何処なんだろうと思っていると。
黒髪の教官が肩を竦め分校長に尋ねた。
「分校長、そろそろクラス分けの続きを発表していただけませんか?」
俺たちは幼女を除いてそろって間抜けな声を出した。その様子を見てなのかどうかは分からないが分校長は愉快そうに笑って答えた。
どうやら俺たちのクラスは≪Ⅶ組・特務課≫というらしい。
特務?何するんだろう、と頭を悩ませていると金髪の教官がついて来いというので大人しくついていくことにした。
しばらく行くと何だか研究施設のような白い建物が目に入る。
「Ⅶ組・特務化には入学時の実力テストとして、この小要塞を攻略してもらう。」
金髪の教官が言うにはこれは小要塞らしい、イメージと全く違ったわ。
「攻略…?」
「そもそもこの建物は一体…?」
ピンク髪の女子と、青髪の男子が疑問を露わにしていた。
博士っぽい人が施設の概要を説明してくれた。どうやらこの小要塞、魔獣などが出るらしい。
それを聞いて担任教官がひらめいたのか、要はこれは入学オリエンテーションであり新米教官への実技テストですね?みたいなことを金髪教官に言っていた。
なるほどーと思っていると、ピンクの女子が声を荒げた。
「ちょ、ちょっと待ってください!黙ってついてきたら勝手なことをペラペラと…。」
いかにも私怒ってます!的な雰囲気を発しながら続ける女子。
「そんな事を…ううん、こんなクラスに所属するなんて一言も聞いていませんよ!?」
確かに俺も元々は戦術課を志願していたけど、特に関係ないだろうと考える。
その後金髪教官が文句あるなら帰れ的なことを言ったので女子は黙るしかなくなった。
その後青髪の男子や幼女も納得したことにより要塞攻略をすることになり、現在要塞内で待機するように言われた。
「申し訳ないが、到着したばかりで君たち3人のことは知らなくてね。俺は―――。」
「フン…名乗る必要なんてないでしょう?≪灰色の騎士≫リィン・シュバルツァー教官。」
なるほど教官はリィン・シュバルツァーというのか。あと一つ気になることがあったので聞いてみることにした。
「すいません…≪灰色の騎士≫ってなんですか?」
すると教官を除いた三人ともあり得ないような顔をしていた。