血の軌跡   作:おいいいいい

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今回から頻度が落ちるかも……です。


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「これが特務活動の内容ですか。」

 

俺が教官の持つ紙を覗き込みながらそう呟く。

現在俺たちは、予定通り演習地に到着した後、Ⅶ組の説明を受け今回の演習地のサザーラントの責任者であるハイアームズ候に謁見を行い、軽く互いに挨拶をした後に執事の方から特務活動の内容が書かれた用紙を渡され、館を後にし内容を確認していた。

 

「そうだ。必須と書いてあるものはできるだけやった方がいいが、任意と書かれているものはやるもやらないも自由だ。それから、こちらが先程の『重要調査項目』だな。」

 

そう言いながら『重要調査項目』と書かれた用紙を取り出し此方に見せる。

 

「たしか“金属の部品で出来たような魔獣”でしたか……。」

 

「ああ、その調査を含めやるべき要請をクリアしたら南にあるパルムへ移動し、そこでの要請も検討しつつ、魔獣調査を遂行する。――一日目はこんなところだな。」

 

教官から軽い説明を受けた後に、任意の要請については俺たちの判断に任せるとのことで、話し合った結果、謎の魔獣について情報収集をしながら、各要請をこなすことに。

クルトの案内の元、情報収集をしながら要請をこなした俺たちは、途中教官の同級生の女性にあったりなどしたが、妙な連中がうろついていたという事と、北東の街道に謎の魔獣が出現したという情報を入手し早速行ってみることに。

 

「えっと、この辺りが報告書にあった場所かな?」

 

「北サザーラント街道の外れ、旧都から50セルジュの地点……距離的には間違いなさそうだ。」

 

「ここまでそれらしいものはいませんでしたし、まだこの辺りにいるのではないでしょうか。」

 

「魔獣の気配はなさそうだが……。」

 

場所に間違いがないのを確認して、俺たちは辺りを探索し始める。

しかし、先ほどから教官とアルティナの様子がおかしい。

 

「で、何なんです?さっきから2人して。」

 

「どうやら謎の魔獣について心当たりがありそうですが?」

 

疑問に思っていたら、ユウナとクルトが聞いてくれた。

2人の問いにアルティナが答える。

 

「心当たりというか蓋然性の問題ですね。」

 

「歯車の音を軋ませる金属の部品で出来た魔獣……他の可能性もあるかもしれないが十中八九――」

 

教官が説明をしていると直ぐ近くから何かの機械音が聞こえてきた。

 

「「「!?」」」

 

「どうやら的中したようだな、Ⅶ組総員、戦闘準備!リンクをつなげろ!」

 

教官のその一言で、全員が武装を展開しリンクシステムを起動させる。

俺も持っていたナイフで右手に軽く傷をつけ剣を創り出す。

すると、前方から二足歩行の武装した機械が三体やってきた。

 

「これってもしかしてクロスベルにも持ち込まれたっていう……!?」

 

「ああ――結社≪身喰らう蛇≫が秘密裏に開発している自律兵器……人形兵器の一種だ……!」

 

「……っ!こい!」

 

人形兵器は此方を捉えたかと思うといきなり銃撃を放ってきた。

それに対し俺はみんなの前に躍り出て、剣は捨て、身の丈ほどの盾を創り出し、弾を防ぐ。

 

「みんな!俺が注意を惹きます!その間にこいつらを!」

 

「了解だ!だがエルド無理はするんじゃないぞ!」

 

教官のその言葉を聞き走り出す。

そのままの勢いを乗せ相手の懐で盾を人形兵器にぶつけると注意が此方に向くと同時に銃撃が迫るが、盾を引きずりながらも回避をする。

 

「ユウナ!」

 

「はあああああああああ!!」

 

完全に此方に気を取られていた人形兵器は背後のユウナに気づかず攻撃をもろに喰らってしまう。

しかしそれでは破壊することはできず銃口がユウナの方に向くが、時すでに遅し、ユウナはガンブレイカーをガンモードに変形し零距離で銃弾を叩き込んだ。

それが決定打となり人形兵器は動かなくなった。

しかし安心はできない、まだ無力出来ていない人形兵器が2体いる。そう思い状況を確認すると教官が一体相手取っていて余裕がありそうだった、クルト、アルティナも一体相手取っていたのだがそちらは銃撃に阻まれうまく攻められていないようだった。

 

「ユウナ!教官のフォローをお願いします!俺はクルトたちのところに!」

 

「了解!」

 

クルトたちの方の人形兵器に盾で攻撃し注意を此方に向ける。

 

「二人とも!今のうちに!」

 

「ああ!」

 

「了解しました!」

 

そう言った二人の攻撃により人形兵器は完全に停止し教官たちの方も制圧したらしくその様子を見て一息つく。

 

「戦闘終了。残敵は見当たりません。」

 

アルティナのその一言によって全員警戒を解く。

 

「はは、どうやらウロボロスではなかったようですね。」

 

そう呟いて地面に座り込み乾いた笑いを浮かべる

 

「みんな、よく凌いだな。」

 

そう皆を称える教官は少しも疲れた様子を見せずに武器を収める。

そんな教官にユウナが堪えられないといった様子で問いかける。

 

「って、それよりも!どうして≪結社≫の兵器がこんな場所にいるんですか!?」

 

俺はいまいち≪結社≫というのが何なのか分からなかったため近くにいたクルトに耳打ちする。

 

「さっきから気になってたんですけど≪結社≫ってなんです?」

 

「僕も詳しく知っているわけではないが…先の内戦でも暗躍したという謎の犯罪結社のことだ。」

 

「なるほど、それがこの地で活動を始めたと?」

 

「可能性はある――だが、断定はできない。開発・量産した人形兵器を闇のマーケットに流しているとも噂されているからな。」

 

「以前の内戦で放たれたものが今も稼働している報告もあります。現時点での確定は難しいかと。」

 

俺の問いに教官とアルティナが答える。

なるほど、と思っていると背後から男性の声が聞こえた。

 

「へぇ、大したモンだな。」

 

「あなたは……?」

 

「おーおー、あの化物共が完全にバラバラじゃねぇか。お前さんたちがやったのかい?」

 

男性は人形兵器の残骸を見ながら此方に尋ねてくる。

 

「えっと、そうですけど……。」

 

「手こずりましたが、何とか。」

 

男性は感心したような目で俺らを見て、俺を見たときに少し驚いた表情をしたかと思うとすぐに元の表情に戻った。

 

「どうやらお揃いの制服を着ているみたいだが…、ひょっとしてトールズとかいう地方演習に来た学生さんたちかい?」

 

「ええ、よくご存じですね、何処で情報を得られたんですか?」

 

教官が情報のありかを確かめようと少し怪しみながら男性に尋ねる。

 

「ああ、仕事柄そういう噂は仕入れるようにしててなぁ。しかし大したモンだ。随分、優秀な学校みたいだな?」

 

「トールズ士官学校・第二分校、≪Ⅶ組・特務科≫です。自分は教官で、この子たちは所属する生徒たちになります。あなたは……?」

 

「俺は何て言うか、“狩人”みたいなもんだ。倒せそうな魔獣は退治することがあるんだ、この魔獣も噂を聞いてな、倒せそうかどうか調べに来てたんだ。まさか機械仕掛けとは思わなかったがなぁ。」

 

「そうでしたか、こういった魔獣などに限らず、何かあったら演習地に連絡していただければ。色々お手伝いできるかもしれません。」

 

教官がそういうと男性は朗らかな笑みを浮かべ礼を述べた後に俺らが来た道を辿って去っていく。

その時、俺の横を通った時に小声で呟く。

 

「「お前を待っている。」だとよ。」

 

「っ!」

 

その言葉に驚きを隠せずに振り返ると、もう男性は見えなくなっていた。

 

 




かなり本編内容カットした形になってしもた
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