気づいたら年明けてました。
明けましておめでとうございます。
遅くなって申し訳ありません、他の書いてたら遅くなってました。
でも今年に入ってからも結構見られてて嬉しい限りです。
次も何時になるか分かりませんが出来るだけ早く上げたいと思ってます
どうか気長にお待ちいただければ。
月明かりの下、二つの血が交わり、その音を周囲に響かせている。
そんな中、俺は困惑していた。
なぜだ。
なぜ、こいつと剣を交えるとこんなにも心乱されるのか。
どうしてこんなにも
「どうした?随分と楽しそうじゃないか。」
「黙れ…。」
気づけば俺は笑っていた。
その様子に、目の前の自分がまるで分っていたことの様に此方に問いかける。
俺はまるでその笑みを隠すかのように顔に付着した血をぬぐう、その顔にはもう何も浮かんでいないはずだ。
「無理しなくていい、それが私達の本能なのだからな。」
「俺は貴方とは違う…、そんな物が私の本能なわけがない。」
「いいや、違うね。」
「っ!!」
奴はいとも簡単に俺が持っていた剣を弾き飛ばすとそのままの勢いで突きを放ってくる。
俺はギリギリでそれをよけるとナイフを取り出し素早く両手首を切りつけ武器を創る。
「剣よ!」
剣を両手に構え奴に突撃し、連撃を加えんとするが、華麗ともいえるような動きですべて躱される。
「能力の使い方も間違っているような奴に私が殺されるわけないだろう?」
奴は半ば呆れたように、俺が持っていた剣を全て弾き飛ばし、溜息を吐く。
そんな奴の一挙手一投足にいちいち腹が立ち、再び剣を創り突撃をするが、再び弾かれ喉元に切っ先を突き付けられる。
「間違っている?何が間違っているというのですか。貴方だって同じように使っているじゃないですか。」
「お前に合わせているだけだ。まぁ仕方ないか、偶発的に発言したようだし。」
その声は俺を小馬鹿にするように呟かれる。
「黙れ、貴方を見ていると無性に腹が立ってくる。一刻も早く俺の目の前から消え去ってください。」
最早、Ⅶ組の皆の事は頭になかった。
今はただ、この嫌悪感を早く取り除きたい。
もっとこの喜びを享受したい。
「そんなこと言うなよ。もっと愉しもうぜ?私をもっと満足させてくれよ。」
その口から一筋の血が流れる。
それはまるで獰猛な肉食獣のようだ。
「ほら、嫌悪感に浸っている暇はないぞ?」
そう言って奴は右腕を振り上げる。
その腕には切り傷、血が流れていた。
そして振り上げたことによって飛び散った血が此方に向かってくる。
それだけで危機を察するには十分だった。
「っ!!!」
すぐさま横に転がって次に来る攻撃を回避する。
先程までいた場所にはズガガガッッ!!と無数の剣が突き刺さる。
「どうして…。」
「どうして?今更、自分が殺られる理由が分からないとかいうつもりか?」
「違う!!どうやってこの量の武器を創れるんだ!」
そう、俺が疑問に思ったのはその事ではない。
奴とはすでに5分以上戦っている。
その最中で互いに何度も武器を創りだしている。
今までの博士との実験により自身の血液量を超える物は創り上げることができない。
現に俺も今までの攻防で疲弊し、段々と限界に近付いている。
だが、奴も俺と同じ、いや、それ以上の量の血を使っているはずだ、そう思っていた。
しかし、奴は眼前で明らかに血液量以上の剣を創り上げてみせたのだ。
そのことに驚いて呆然としている俺に奴は笑いながら応える。
「だから言っただろ?
「どういう事だ。」
「それは自分で
「なら!あなたを殺してからゆっくり考えることにしますよ!!」
それはほぼ反射的に出た言葉だった。
まるで元から備わっていたかのような言葉と共に奴に突撃をする。
「ははっ!!そうだ!!その意気だ!!それでこそ殺しがいがある!!」
再び剣と剣が交わる。
ガキィン!!と今までで一番大きな音が鳴り響く。
その音は一合、二合とその数を増すごとに、速く、大きくなっていく。
片方は笑みを浮かべ
片方は怒りを浮かべ
最早俺自身がどちらの顔をしているのかは分からなかったが。
此処で初めて奴の武器が弾かれ胸元が晒される。
だが、油断はしない。
奴は俺よりも能力について熟知している。
この状況から覆すことは可能のはずだ、現に俺と奴の間には奴の腕から流れ出た血が宙を舞っている。
このタイミングでは避けることはできないだろう。
「残念だったな!お前の負けだ!」
その笑みはまるで勝利を確信したもであった。
だが、同時にこちらも同じように笑みを浮かべる。
「貴方こそ、能力の使いかたを忘れてるみたいですね、地面を見てください。」
奴の視線が一瞬地面に向けられる。
そこにはどちらの物か分からない血だまりが二人を中心に広がっていた。
「っ!はは!!面白い!!質量勝負と行こうじゃないか!エルドォォォォォォォォォ!!!!」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
二人のその叫びと共にほぼ同時に生み出された無数の剣が二人を包んだ。