哀ちゃんのハァハァを観察してハァハァする話し 作:てんとらん
変態さんしか見ないと思うので変態チックになってしまいました。
紳士の方はブラウザバックでお願い致します。
その日は工藤君がまた事件のことに関わるとかで子供達と4人で学校から帰っていた。
『わりぃ、灰原あいつらには上手いこと誤魔化しといてくれ』
最近は子供たちも事件慣れしてきているせいか、感が鋭くなってきているんだから誤魔化すのにも苦労するわ。
まったく工藤君の事件好きにも困ったものね。
などと考えながら子供たちと帰っていると公園にさしかかった時に小嶋君が声をあげた。
「あ!あんな所に犬がいるぜ」
「ほんとだ!ワンちゃんだ」
「でも、周りに誰もいませんね。捨てられたのでしょうか?」
本当だわ、犬がいるわね。
でも、あれは捨てられてはいないはね。
鉄棒にリードを繋げられて飼い主を待っているだけだわ。
だって目が捨てられた子の目じゃないもの。
「えー、捨てられちゃったの可愛そう!」
「捨て犬かよ、じゃあ博士の所で飼ってもらおうぜ!」
「行ってみましょう!」
「ちょっと!あなた達」
また子供たちが勝手に話を進め犬の方に走って行ってしまった。
この公園であんな出会いがあるとも知らず、その時の私は子供たちの後を追うのであった。
子供たちが鉄棒に繋いであったリードを外し犬と遊びだしてしまった。
私が咎めていると声がかけられた。
「なんだ、こんな所にいたのかシェリー!」
それは聞き覚えのある低くて冷たい男の声だった。
嘗て私がいた組織で良く呼ばれていた名前、捨てた筈の名前。
忌むべき名前を、2度と聞きたくなかった声で呼ばれてしまった。
「全くかってにいなくなっちゃダメじゃないか、心配するだろ」
組織に見つかった!
心臓が跳ねる、呼吸が上手くできない。
ナニをイッテいるのかわからない。
子供たちを逃がさないといけないのに、声が、出ない。
タスケテ工藤くん。
心臓の音がやたら煩い。
気がつくと、目の前には黒のスーツを着込み、しゃがみこんだ男。
その男が、何も映さない灰色の目でこちらを冷たく見ていた。
※※※
トイレから出た自分は、我が相棒に近づきながら、一緒に遊んでいた子供達に爽やかに挨拶と自己紹介をする。
ちなみに自分は朝夕のパトロール時、万が一にも不審者通報されない為に服装にも気をつけている。
会社へ行く前と帰宅後を演出する為にばっちりスーツで決めているのである。
しかし、3人の子達と自己紹介を済ませたにもかかわらず、1人だけ茶髪の子は後ろを向き俯いたままである。
「灰原さんどうしたんですか?」
「あいちゃん、犬のお兄さんに挨拶しないの?」
「灰原、挨拶は大事だって母ちゃんいってたぞ」
何か様子がおかしい、下を向き体が震えている?
3人に大丈夫だよと、笑顔で答え
どうしたの?と震えている女の子の正面に周って、しゃがみ目をあわせる。
そこには、顔を紅く染め目をめいっぱい見開き、口で呼吸をし過呼吸ぎみの女の子の顔があった。
『ハァハァハァ』
これは、何かの発作かと思い
大丈夫か?
と問いかけ肩に手を置いてみるもビクッと身体を震わせただけで返事はない。
『ハァハァハァ』
目の前の少女の呼吸音だけが問いかけとなって帰ってくる。
発作にしてはおかしいか、今も3人の子達と戯れている相棒が無反応だ。
相棒は、一昨日茂みに倒れていた人を自分が気づく前に発見していた。
病気なら何かしらの反応はするだろうし、何より発作なら倒れているだろう。
『ハァハァハァ』
むしろこの表情は、何かしらに興奮した時の表情。
例えば、生前殺される前に幼女を抱えていた男の狂気と興奮に満ちた顔に似ているか?
ということはこの目の前の茶髪の少女は何かに興奮している?まさか発情?
『ハァハァハァ』
いや、冷静になれ。
この年端もいかない少女がそれはない。
いかん、何故か少女の目と呼吸音を聞いていると自分が触れてはならんものに触れようとしているのを感じた。
なら極度の人見知り、あるいは何かしらのトラウマの類の物か。
または虐待にあっていた、現状あっている人に自分が似ている?
そう推理をしていると
「失礼あたな、何をしているのですか?」
後ろから声を掛けられ振り向くとメガネを掛けた目の細い、女の子と似た髪色をした大学生くらいの男が立っていた。
普段は読み専なので書くのはとても大変でしたが
感想が来たことが嬉しかったので調子にのってまた投稿してしまいました。
毎日投稿されている方は尊敬します。
タイトル回収もできたので読み専にもどります。