コボルト☆さん、イセリアルさん、覇道神さん
感想、意見ありがとうございます!
拙いところが多々あるかと思いますので、指摘してくださるととても勉強になります!
とりあえず蛇足しかなかった『ゼット編』はこれで終わりです!
それでは本編をどうぞ‼︎
仲間たちを連れて船の中に戻ってきた俺はまず他の仲間たちも呼び、全員が揃うと改めて姿勢を正して一つ、咳払いをした。そんな俺を訝しげに見つめる仲間たちをスルーして口を開いた。
「まず、集まってくれてありがとう。」
「急な行動はいつものことだろう?なんだ、熱でもあるのか?」
珍しく(自覚あり)真面目な俺に早速仲間たちからの茶々が入る。そして、その言葉に頷き同調する者、笑う者、オラオラする者、不遜な態度に怒るもの。
そんな賑やかな場が何よりも大切に思える。昔の1人で戦っていた頃には考えられないことだ。ただただうるさく騒いでいるのを賑やかで楽しいと感じるものもいるだろうが、俺はみんなが自然に振る舞えるこういう空間が賑やかだというのだと思っている。
話が逸れてしまったが、咳払いを一つして場を整える。
「この場のこともそうだが、この船に集まってくれてありがとう。1人で戦い続けていた頃からは考えられない。今が楽しいと思えるのもお前たちのおかげだと思ってる。本当にありがとう。」
真面目な顔でそういう俺に一同は恥ずかしそうにしながらも嬉しそうにしていた。そんな仲間たちに微笑みながら言葉を続ける。
「俺はこのままみんなと楽しく過ごしていれば、他に何もいらないと思ってた。今もそう思ってることも否定しない。でもさ、親父と再会して見送って一つ思い出したことがあったんだよ。『ロックス海賊団』。ほとんど知らないだろうが、一昔前最強だった海賊団だそうだ。船長ロックスが率いる、当時のカイドウ、ビッグマム。他にも凶暴な海賊たちで構成された団で、船長ロックスは世界の王を目指していたそうだ。だがそれを拒んだのが、ゴールドロジャー、ガープ、そして親父だった。」
そこで一息ついて、仲間たちに視線を向ける。あまりに大きな話に四面楚歌しながら聞いていた仲間たちは、俺に視線を向けて続きを促す。
「その戦争は船長ロックスの死と戦争のあった島ゴッドバレーの消滅をもって終戦したそうだ。結果から行くと、ロックスの世界の王という野望は夢半ばに立ったわけだが…。親父の墓参りしてる時にふと思ってさ。ロックスは暴力を持ってして『世界の王』を目指した。それを拒んだゴールドロジャーが世界を制し、『海賊の王』となった。そして、今の大海賊時代を築いた。その結果、世界は変わった。」
ーーーここにいる俺たちもそれに少なからず影響を受けて海賊になったのだから。
言葉に出さずとも皆同じ事を考えていた。名前は違えど同じ王という立場を目指した男たち。そして勝者は世界を動かした。一海賊団としては、とてつもなく広大な話だ。同時になぜこんな話をするのかも疑問に思う。そんな仲間たちの考えを読むかのように俺は話を続けた。
「だが、変わらないものもあった。それは『世界政府』だ。『天竜人』だ。あいつらいつも自分のことしか考えていない。今も昔も。世界政府の動きが活発化した?それは海賊から自分たちの命を、権力を、富を守るためだ。俺はそれを変えたい。と、ふと思ってさ。」
そうおちゃらけていうと、みんな笑って応えてくれた。その姿が何よりも頼もしかった。何よりも信頼できた。だから俺も、はっきりと言葉にする。
「なろう!俺たちらしい、『世界の王』に‼︎」
その頃
「おい、ルフィ。お前、帽子はどうした?」
「え⁉︎ない、ない、ない!帽子がねぇ〜!」
「おいおい、帽子を取り戻すためにここまで来たんだろ?なのに肝心の帽子を忘れてどうすんだよ〜。」
「アレ〜しっかり持ってきたはずなんだけどなぁ?」
「はぁ仕方ないわね〜。フランキー、旋回してちょうだい!一回あの島に戻るわよ!」
「アーオ!了解だ!」
麦わらの一味はルフィの帽子を回収すべく、島へと戻っていくのだった。こちらに一隻の船が向かっていて、彼等の思い通りに動いてしまっているとは知らずに…。
場所はウェルテクス海賊団の船に戻る
「まずは世界に俺という存在を知らしめる。そのために四皇の一角、黒ひげを落とそう。元々、あいつのことは気に入らなかった。俺たちの名を売るための踏み台になってもらおう!」
ニヤッと悪人も真っ青な悪人顔で言う。ノリのいい仲間たちはゼニスに同調して笑う。ようやくこの時が来たのだと。ゼニスには王の器がある。1番近くで見てきた自分たちが1番知っている。そして、王を支えるのが自分たちの役目なのだと心に刻む。
「その前に一つやる事がある。これを返しに行く。」
そう言って、懐から再び一つの麦わら帽子を取り出した。それに数名が反応を示す。ある者は初めて自分を負かした相手を思い出し、ある者はライバルを思い出し、ある者は兄弟の盃を交わした過去を思い出して…。
「予め言っておくが、今回は戦いに行くわけでは無い。親父の件もあるしな。それで、挨拶に行きたいやつは?」
「ヤハハ、私は行こう。あのゴム人間には感謝している。私に新しい世界を見せてくれた事を。あって礼を言いたい。」
「……おれも行こう。あの強者たちに久しく会っていない。敵対する前に一度挨拶がしたい。」
「ウシシ、私も会いに行くわ。久しぶりあいつに会っておきたいもの。」
「キシシシ、俺も会おう。俺もアイツには恩がある。」
「………サボはいいのか?」
「……オレは。………今回は見送るよ。今は会う時じゃ無い気がするんだ。」
「そうか、それじゃあ船内に入っていろ。それじゃあ行くか。いや、その必要はなさそうだな。」
一人そう呟く。それと同時に周りを見張っていたヴィオラから声がかかる。
「ゼニス!麦わらの船がこっちに向かってきているわよ!」
「…見聞色の覇気か?相変わらず化け物のような精度だ。」
俺の呟きが聞こえていたらしいミホークは、ヴィオラの声でその意味を理解したらしく俺にそう声をかける。これも子供の頃の生き残るための術の一つとしか思っていなかったのだが…。そんな事を思いながらミホークに苦笑を返して、みんなに声をかける。
「お前ら!聞いての通り麦わらが来たようだ!会いたいやつは甲板に残って、それ以外は船内に入っておけ!」
「ルフィ〜!前方に海賊船を確認!見たことない旗だ!」
「なに〜⁉︎敵船だと〜!ギャー!さっき戦いが終わったばっかりだってのに〜‼︎」
「おい!船首に立ってるアイツ、さっきの奴じゃねぇか!ん?手に持ってるのは……。あれはルフィの帽子じゃねぇ〜か!」
「なに〜⁉︎アイツ、いつの間に!おい、お前ら!取り返しに行くぞ‼︎」
「親父の次はその息子に取られてんのかよ…。しっかりしろよ、船長。」
「さっきぶりだな、麦わら。いや、今は俺の手元に麦わら帽子があるし、ただのゴム人間か?」
「おい、お前!俺の帽子を返せ‼︎」
「あぁ、いいぞ。帽子はお前らを誘き寄せるための物だったし。それより、お前らに会いたいって言う仲間がいるからな。」
「俺に?俺はお前の仲間何かしらねぇぞ?」
ーーーだってよ、お前ら!
そう声をかけると奥で俺たちのやりとりを見ていた仲間たちが出てくる。その姿を見て麦わらの一味はさまざまな反応を見せる。戦闘態勢に入る者、驚愕に目を見開く者、青ざめる者。そして……鼻血を流す者。そんな彼等に仲間たちは声をかける。
「ヤハハ、久しぶりだな!青海のゴム人間よ!」
「2年前の戦争以来か。久しいな麦わら。」
「ウシシ、貴方がナミが乗った船の船長ね?」
それから数分。ゴタゴタしたがそれぞれが再会の挨拶を済ませ落ち着いて来た頃、後ろで様子を見ていたゼニスに声が掛かる。
「お前スゲェ〜な!こんなつえ〜奴等の船長なんだろ?奥の方からもつえ〜気配がびんびん感じるしよ!やっぱお前もつえ〜のか?」
「ヤハハ、当たり前だろう?我らの船長だ、まさに怪物よ。我らの海賊団でゼニス対他の全員でやっても勝てまい!」
それに答えたのはゼニスでは無く、エネルだった。その言葉に麦わらの一味は戦慄する。ただでさえ強くプライドが高かったエネルがはっきりと勝てないと口にした事に、そして見聞色を使えるルフィ、ゾロ、サンジは船内から感じる強者の気配が纏まってもゼニスには勝てないと言うことに…。沈んだ空気の中、ゼニスは立ち上がるとそれに伴いエネル、ミホーク、カリーナも立ち上がる。
「最初に言った通り今回は挨拶に来ただけだ。次あったら敵だろうが、今はこのまま去ろう。そうだな、10日後の新聞でも楽しみにしてるといい。次に会う時はもっと強くなってる事を期待してるよ。それじゃあ行くぞお前ら!」
そう言い、背を向けて去っていくゼニスの姿を麦わらの一味はただ見ていることしかできなかった。「次あったら敵」その言葉が長い間その場を支配していた。
そして、宣言の10日後の新聞では…。
「お前ら!アイツが乗ってるぞ‼︎なになに・・・
『海賊ゼニス率いるウェルテクス海賊団は新四皇の黒ひげを打倒!新たな四皇として君臨した‼︎懸賞金は初頭額にして28億4800万ベリー‼︎』
どうでしたでしょうか?ゼニス君の強さは感じていただけたでしょうか?
・・・わかりませんよね?苦笑
ミホーク、エネル、サボ他にも大勢の強者を相手に一人で勝てる強さて・・・
ちなみにタイトルは世界への宣戦布告のつもりです。ついでに麦わらにも。
サボとルフィを合わせなかったり、再会シーンをサクッと終わらせたのは作者の力不足ゆえです。
描き始めると終わらなくなる気がして…。
次からは気になる10日間を書いていきます。
全くの無計画で行き当たりばったりで書いてますのでどうなるかは作者もわかっていません笑
次回もなるべく早く投稿できるよう頑張りますのでよろしくお願いします!