side:魔法評議 院
魔法評議院───魔法界の秩序を守る為にルールを取り極める機関。
「ま〜〜たやりおったわ!!〝妖精の尻尾〟のバカども!!!」
「今度はハルジオンの港半壊ですぞ!?」
「いつか街1つ消しかねんぞ!!」
「止めてくれ、本当になりそうだ!!」
それに属する議員たちは現在、先日〝妖精の尻尾〟が
そんな中で2人だけ楽しそうに〝妖精の尻尾〟を擁護する声を上げた。
「いいじゃないか、許してやっても?」
「俺はあのバカ共けっこう好きだぜ」
「私もよ」
「黙れジークにウルティア!!!」
「確かにヤツらはバカだが優秀な人材が多くいるのも事実!」
「だからこそ扱いに困るのだ!!」
〝妖精の尻尾〟は100年続く歴史あるギルドで多くの有名な魔導士を輩出してきた。
それと同時に問題を起こす者も多く頭を悩まされることが多かった。
「放っておけば良いんすよ」ハァ
「何だと貴様!!!」(ꐦ°᷄д°᷅)
「あんなバカたちがいないと・・・この世界は面白くない」
評議員ジークレイン──彼の頭の中に描かれる世界がなんなのか・・・それはまだ誰も知らない
side:マグノリア
「わぁ・・・」
「大っきい!!」
「ようこそ!」
「「「〝妖精の尻尾〟へ!!!」」」
ハルジオンで軍隊から逃げ出したルーシィーはナツたちに連れられて〝妖精の尻尾〟があるマグノリアに着いた。
そこから〝妖精の尻尾〟の建物まで案内してもらい今に至る。
「たっだいま〜〜!!」
「俺は帰ってきた」
「ただー」
「あら!ナツ、J・2、ハッピー!お帰りなさい」
「また派手にやっちまったなナツ!ハルジオンの件、新聞に載ってたぜ!」
「あ〜やっぱりかァ〜〜」
「エーテル缶をくれ」
「はい、エーテル缶」
ゴクゴク
「美味い!!」
ギルドに帰ったナツは同僚が先日の事件が既に新聞沙汰になったのを知って顔を仰ぎ、J・2は自分専用メニューの〝エーテル缶〟を飲んでいた。
「あたし本当に・・・〝妖精の尻尾〟に来たんだ!!」
ナツとJ・2から離れたルーシィーは自分が本当に憧れのギルドに来たのだと感動に震えていた。
「言っとくけどすぐ大騒ぎになるからね」
「え?」
「帰った来たのかナツ!?」
「今日こそ
するとナツが帰ってきたことに気付いた魔導士が怒鳴りながらやってきた───パンツ一丁で。
「ね?」
「・・・・・・・・・!!!」
「グレイ・・・またそんな格好で歩いて」
「∑はっ!しまった!!!」
「全く・・・これだから品のない男どもは・・・イヤだわ」グビグビッ
「お前が一番品が無いぞカナ」
「うっさい」
パンツ一丁で歩いてたグレイに品がないと言ったカナと言う女は大樽を直で飲んでいたのをJ・2に咎められた。
「オオゥ!!!ナツゥ!!!勝負せぇや!!!」
「ズボン履いてからこいよ、グレちゃん」
「∑その呼び方で呼ぶな!!!」( ๑º言º)
ナツに喧嘩を売りに行ったグレイは軽くあしらわれている所に学ランを着たガタイのいい男が割って入った。
「くだらん・・・」
「ガキじゃあるまいし・・・男なら拳で語れ!!!」
「結局喧嘩なのね・・・(汗)」
「「邪魔!!!」」ボカン!!!
「∑しかも玉砕!!!?」
喧嘩を売りに行って返り討ちにあった男に思わずツッコミを入れてしまったルーシィー。
「ん?騒ぞうしいな?」
「∑あ!「彼氏にしたい魔導士」上位ランカーのロキ!!」
「混ざってくるね〜〜❤」
「がんばってねぇ〜❤」
(ハイっ消えた!!!)
見たくなかった週刊雑誌のイケメンモデルの実態を知り、ルーシィーはついに膝をついた。
「なんなのよココ・・・マトモな人が何処にもいないじゃない」(╥﹏╥)
〝偽火竜〟の時とは違うショックに少し後悔し始めたルーシィーだったが一気に消えることになる。
「あらぁ?新入りさん?」
「!!!!ミ・・・ミラジェーン!!!!」
「きゃ〜〜本物〜〜❤∑はっ!」
「あっあの!コレ止めないで良いんですか!?」
唯一の常識人でありそうな美人モデルのミラジェーンにさらに酷くなっていくこの現状を止めないのかと聞いた。しかし───
「ああこれ?いつもの光景だからぁ♡放っといていいわよ」
「あららら・・・・・・(汗)」
いつもの光景───それを聞いてルーシィーは何も言えなかった。
「そ「それにっ!!!」」パリィン!!!
「∑J・2!!?」
何時ものように今度はミラに被せようとしゃしゃり出てきたJ・2だが間の悪い所にミラに飛んできた酒瓶の流れ弾がJ・2を襲った。
「それに楽しいだろ?」
しかしJ・2は何事も無かったかのように立ち上がった。そんなJ・2をミラは心配して声をかけた。
「大丈夫、J・2?」
「問題ない」グイッ
(何か本のネタになりそう!!)
機械と美女のツーショットに思わずそう思ったルーシィー。しかし周りの喧騒はさらに大きくなっていく一方だった。
「あ〜うるさい・・・落ちついて酒も飲めないじゃないの!」
「アンタらいい加減にしなさいよ・・・」ピキィン
「アッタマきた!!!!」コオォォォ
「ぬおおおおおおおおっ!!!!」ボグオオォォ
「困った奴等だ」キィィィ
「やるしかねぇか?」ボオオォォォ
喧騒の興奮が高まったのか騒ぎの中心人物達が魔法の発動を始めた。
「∑魔法!!?」
「これはちょっとまずいわね(汗)」
ナツはみんなを止めるために魔法を発動使用したが、興奮したのもあるのかかなり好戦的だった。
「ちょっとJ・2!あなたの魔法なら止めれるでしょ!?」
ルーシィーはJ・2の魔法〝吸収強化〟なら止められると思い、そう進言した。
「無理だ。確かに〝吸収強化〟なら止められるが一定範囲を超えてるから一度に3人が限度だ」
「それにそんな心配は必要ない」
「へ?」
「そこまでじゃ・・・」
「やめんかバカタレ!!!!」
「∑デカァーーーーっ!!!」
J・2が心配ないと言った直後、バカでかい人間が怒鳴り声をあげた。
その怒鳴り声を聞いた者たちも魔法を停止させ、それぞれの席へと戻って行った。
「あら、いらしてたんですかマスター?」
「帰ったぜ、じーさん!!」
「∑マスター!!?」
「ム?新入りかね?」
「は・・・はい・・・・・・」
「フンヌウゥゥゥゥ!!!」
〝妖精の尻尾〟のマスターと呼ばれた巨体の人物が唸り声を上げたと思ったら徐々に縮んでいき最終的にはルーシィーの腰よりも下の身長になった。
「よろしくネ!」
「∑ちっさ!!!」
「トゥ!!!」
ルーシィーに挨拶したマスターマカロフはジャンプして2階の手すりまで飛んだが距離が足りずに頭をゴチン!!とぶつけてそのまま手すりの内側に落ちた。
暫くして復帰したマスターマカロフは再び手すりに飛び乗り、紙の束を掲げた。
「まぁ〜たやってくれたのお前ら!!見ろ、評議会から送られたこの文書の束を!!!」
そう言ったマスターマカロフは文書の束に目を通し、名の書かれたもの達の名を呼びあげた。
「グレイ。組織壊滅まではいいがその後!裸で街を徘徊し干してある下着を盗んで逃走!!」
「イヤ・・・裸はマズイから」
「まず裸になるでないわ!!!」
「次エルフマン!!貴様は要人護衛の任務中に要人に暴行!!!」
「「男は学歴よ」なんて言うからつい・・・」
「カナ・アルベローナ!!貴様は経費と偽り酒場で呑むこと大樽15個。請求先が評議会!!!」
「バレたか・・・」
「当たり前じゃ!!!」
「ロキ!!レイジ評議員の孫娘に手を出す!!某タレント事務所から損害賠償の請求が来ている!!!」
「・・・・・・(汗)」
「そしてナツとJ・2・・・」ガックリ
「デボン盗賊一家壊滅も民家3軒も壊滅。チェーリ村の歴史ある時計台の半壊。フリージア協会全壊。ナズナ渓谷観測所の半壊により機能停止。露天商人の魔道具商品を魔力吸収による損害で賠償の請求。そして先日のハルジオンの港半壊」
「あちゃあ〜・・・やっぱ今か「今回もやってしまったな!」被るな!!」
(雑誌の出来事殆どあの二人だったんだ・・・・・・!!)
ルーシィーがナツやJ・2達の起こした問題を聞いてドン引きしている間も他も問題を起こしたもの達の名を挙げて言った。
一通り名を挙げたマスターマカロフは下を向きながら文書の束を握りしめ、体を震わせていた。
「貴様らァ〜・・・ワシは評議会に怒られてばかりじゃぞぉ・・・・・・!!」プルプル
怒りに震えるマスターマカロフにルーシィーは思わず怯えてしまい、ほかの魔導士たちも口を噤んで黙っていた。しかし次の瞬間、マスターマカロフは文書の束を燃やした。
「だが評議員なぞクソ喰らえじゃ!!!」ボワっ!!
「え?」
文書の束を燃やしたマスターマカロフはナツに投げ、受け取ったナツは燃やされた文書の束を食べた。
「理を超える力は全て理の中より生まれる。魔法は奇跡の力などではない。我々の中にある〝気〟の流と自然界に流る〝気〟の波長が合わさることで具現化されるのじゃ。それは精神力と集中力を使う・・・いや、己の魂全てを注ぎ込むことが魔法なのじゃ!!」
「上から覗いている目ん玉気にしてたら魔導は進めん!評議員のバカ共を恐れるな!!自分の信じた道を進めェ!!!」
「それが〝
──オオォォォォォ!!!
マスターマカロフの宣言にギルドメンバー全員が雄叫びを上げる。
ルーシィーはその様子を見て顔を綻ばせた。そんなルーシィーにナツが近づき、J・2とハッピーも飲み物や食事を持ってきてやって来た。。
「来てよかったろ?〝妖精の尻尾〟」
「俺は何時でも歓迎する」
「アイサー!!」
「──うん!!!」
ルーシィーは飲み物を受け取り、3人と乾杯を交した。
ーENDー
注意事項
今作のナツは陣マサトが憑依転生したので被害は少ないです。それでも本来のナツの性格に引っ張られているので被害は普通に出ます。