Apexの能力貰ったけどこの世界じゃ通用せんだろ、それよりモザンビークヒアァ 作:ナメクジとカタツムリは絶対認めない
『悪いイッセー。アーシアさんが俺の家から出て行った』
朝、操から電話がかかってきた。その電話の内容に俺は愕然とする。
…今アーシアを一人にしちゃいけねえ…!いつあの堕天使共が襲ってくるか…!
焦燥に駆られ、すぐにアーシアを探そうとすると、操が声を発した。
『──今アーシアさんはお前の家の近くの公園にいる。すまんが行ってやってくれ!──っ痛う…』
何故アーシアの場所が分かったのか疑問に思ったが、操の妙な神器を思い出す。そういう能力があると教えてもらった。小さな声で痛がっていたのはその副作用だろう。…また操に使わせちまった。
(でも今はアーシアだ。早く見つけないと…。)
俺はそう切り替え、アーシアがいる公園へと向かって行った。
「いってえ……」
『全能の目』を使用し、街全体を観た俺は涙を流しながら目元を抑える。やっぱり街全体はめちゃくちゃ痛い…。
[めちゃくちゃ焦ってたもんなあ]
めちゃくちゃ焦った…。アワアワしてたらブラハが指摘してくれてようやく動いたからなぁ…。
…アーシアさん、大丈夫かな。イッセーが迎えに行ったから問題ないとは思うが…。
[とりあえず、今は目を休めろ。行動するにも万全な状態でないと結果は残せない]
「はいよー」
そう返事をしてベッドに転がる。はあ…何か俺にも他に出来る事ねえの?動けないなりにイッセーのサポートをできるような道具出してよレジェえもん〜!…まあ、そんな都合の良いもんなんかあるわけ──。
[あるぞ]
「クリプトえもん!?」
「アーシア!!」
操が教えてくれた公園に行くと、そこにはベンチに座ったアーシアが居た。アーシアは俺の姿を見て目を丸くしていた。
「よかった無事で…」
「イッセーさん…、どうしてここが…?」
「操が教えてくれたんだ、ここに君がいるって」
ひとまず肩を撫で下ろす。堕天使の奴らとはまだ接触していないみたいだ。アーシアは叱られた子供のような表情をして、俺を見上げる。
「アーシア…どうして操の家から抜け出したんだ?」
「わ…私は…、迷惑をかけたくありませんでした…。私があの家に居ては、阿久須さんにも、そして阿久須さんの家族の方にも迷惑をかけてしまいます…!だから、だから…!」
「──そんなわけないだろ!!」
俺の大声に体を震わせるアーシア。怯えさせてしまったのはめちゃくちゃ罪悪感がある。でもこれだけは言わないといけなかった。
「迷惑だなんて操も、俺も!思うわけない!」
絶対に俺たちはアーシアと関わって迷惑などと思ったりしない。今操はこの場には居ないが、アイツも絶対にそういうだろう。長年の感ってやつだ。
「それに──アーシア、俺たちはもう友達だろ?友達は迷惑かけられるくらいが丁度いいんだよ」
その言葉に自分でもクサいと思ってしまい、頬に熱がたまるのを感じる。ポリポリと頭を掻いていると、急にアーシアが泣き始めた!
「うっ、ぐす…っ」
「ア、アーシア!?ご、ごめん言いすぎたかな!?」
「ち、違うんです…、わ、私…友達だなんて言われた事も無くって…それで…」
思わずプッ、と吹き出してしまう。そして今日の予定が今決まった。それは──
「アーシア、今日一日俺に付き合ってくれ」
「──?」
「友達同士、楽しく遊ぼう!」
──この子に、普通の日常を過ごして欲しい──!
「よく言ったイッセーその調子だ!!」
というワンシーンを俺は上からドローンで眺めてました。
…犯罪臭が漂っているが、これしかなかったんだよ。クリプトの能力はドローン。誰もが知っている遠隔操作できるアレだ。まあ、遠隔操作の他にもできる事はあるらしいんだが…。
まあそれはそれとして。アーシアさん良い子すぎるやろ…!本当に優しい子だ…!こう、守ってあげたくなる感じだ…!
[本格的にヤバくなってないかコイツ]
今日はもう良い!ここからずっとアーシアさんとイッセーを見てる!バケモン達も監視できるしな!(露骨な理由付け)
[それ、壊されるなよ。視覚と聴覚がイカれるぞ]
──何でお前らはデメリットを後で言うクセがあるの!?それ先言ってくれよ頼むからァ!!
急いでドローンを呼び戻す。流石にここで目と耳を無くすわけにはいかない。それにドローンで無茶するよりかは体の回復を待った方が良い。
「ってなると。一気に暇になっちまうなあ…。なんか無いのか、みんな?」
[うーん…今教えても面白くねえもんなあ…]
オイコラ。ぶっとばすぞウィット。それにお前のはもう教えてもらっただろーが。
「──じゃあ。アタシの能力を教えておこうかしら?きっと役に立つわ]
ローバ…、役に立つって、どう言う事だよ?
[さあ?ま、強いて言うなら──女のカンよ]
主人公は盗撮してただけです。