ごめんなさい別で描きます許して。
(こいついっつも気ぃ失ってんな、いい加減パターン変えないと)
今回はギャグ寄りです、シリアスの匂いがありますがギャグです。
あといつもよりキャラ崩壊が酷いです。
入院と状況と温泉と
「如月さん?」
「──はい」
名前を呼ばれて沈み澱んでいた精神が呼び覚まされる、ひどい感覚だ、気分は悪いしくらくらする、足は固定されて上手く動かないし、折れたところは軒並み痛みを訴えている、返答は辛うじてだ。
「ここがどこか分かりますか?」
「病院……ですかね」
「はい、ここは病院。私は看護婦です。
昨晩代金だけを払ってあなたをここに置いていった人が居て、怪我も酷くて熱もあったので代金をしっかりと受け取ってあなたを入院させることにしました。急患という処理をしましたが。
肋骨数本、右足にヒビ、そして熱、その他細かな外傷が多数見受けられます、何をしたかはお聞きしませんが、今はゆっくり休んでください、1ヶ月の入院代は払われてますから」
カルテを見てそれだけ言うと看護婦さんはカルテを近くのテーブルに置いて部屋から出ていってしまう。
静寂が訪れ、改めて部屋に目を向ける。ここは個室か、カーテンから日差しが差し込んでることからして恐らく午前10時ぐらいか?
ウチの近くに病院があった覚えはないが、探すことは容易だろう、僕が見つけていなかっただけで。
さてと、状況把握が済むとお腹が減ったな、昨日有咲の元から逃げてから何も食べていないし当たり前か、病院食って渋いんだっけ?甘いもの食べたいなぁ。
「……分かってる、分かってますとも、蛇穴に対しての追求がまだ済んでない」
結局ヤツははぐらかして去った、僕を病院に叩き込んでくれたのは感謝したい、でも訳分からんこと言って去っていったのはマジで許さん、次会ったら鉄パイプを探して拾ってぶん殴る。
「はぁ……なんだっけ、不幸中の幸いと記憶のプロテクト?何言ってんのあの人?あの歳で厨二病?」
?『ころすぞ』
あっ、なんかゾワっとした、最後の発言余計だったかも。
「……失礼、します」
「あ、看護婦さんですか?手数なんですけど食事とか貰えません?腹減ってまして」
「違います」
「ん?」
ちょっっと待て、扉を開けて控えめな声で入ってきたからてっきり看護婦の類かと思ったのだが、違う?
僕に女の友達はいない=ヤンデレ?
「ど、どちら様で?」
シャっと仕切りになるカーテンを閉め切ると、何者かがカーテンの向こう側で停止した。
「私です、鳰原れおなです。カーテン、開けてもいいですか?」
「なんだ、れおな……ちゃんか。
開けていいよ、無害だからね」
そう言うとカーテンの隙間から手が差し込まれて、シャーッと開く、そこに居たのはカラフルな髪色の面影などない、真っ黒な髪色とメガネを付けた地味な少女、パレオの本来の姿、鳰原れおなだ。
「大丈夫ですか?」
「見てわかる通り、僕の身体はボドボドですが?辛うじて上半身が動かせる程度ですよ」
「レイヤさんはRASの皆さんで説得しましたが、色々と厳しいことになりそうで……」
「解散しなかっただけマシ、なんでみんな解散しないんですか、そうしてくれた方がいっそ楽なのに」
椅子を引っ張って傍らに座り、安否の確認や状況説明を行ってくれる彼女に少なからず安心感を感じて本音を交えて言葉を口にする。
花瓶の水の取り替えをしようとしていた彼女は花を新聞紙を上に置いて、ぴたりと停止する。
「如月さん、今、なんて言いましたか?」
「?──解散した方が楽、だと」
聞こえなかったかと再度口に出す、至近距離の為聞こえないなんてことは無いはずだ。
「如月さんはそんなこと言いませんよね?」
「……ぇ」
微笑みの威圧、これは質問ではない、圧力、『言わない』と言わせるための脅しだ、片手に花瓶を持ってるところを見て、言うけど、とか言おうもんならビール瓶の如く叩き付けられるぞこれは。
「言いませんよ?今のはほんのジョーク、RASの解散なんて僕が望むわけがない!」
我ながらよく嘘が軽くと出るなと思う。
「そうですよね、如月さんはばらばらになりかけたRASを1つに戻してくれましたから……」
過去の僕は何をしていたのだろう。
そして、以前の僕なら戯言とスルーしていただろう、しかし、今回はスルーできない、どう考えても僕には忘れているなにかがある、きっとこれはそれを思い出す鍵となるはず。
「れおなちゃん、僕そのこと忘れてるんだけど」
「ワスレテル?」
「いいえそんなことありませんとも!」
へなちょこメンタルとでも、なんとでも言うがいい!でも、でもだよ!
怖いし!何よりも僕このままだと病むよ!怖いし、命の危機に晒されてそんなに時間経ってないんですよ!?
「……ですよね、如月さんがあのことを忘れるはずありませんから」
「チョロい…」
「ナニカイイマシタカ?」
「いいえなにも!!」
恐ろしや、というか真面目な雰囲気どこ行ったのもう、お腹減って頭が回んないのが原因かもしれないけどね…。
「そうですよね、それで、私が今日お見舞いに来た本当の目的なんですけど……」
「目的あったの?」
「近々、他ガールズバンドのみなさんも誘って温泉旅行に行くらしいんですよ、それで皆さんが如月さんも誘ってしまおう、と」
「普通に嫌です」
「……如月さんはそんなこと」
「すいませんでした行かせてもらいます」
ダメだ、彼女の知る僕を理解出来ていない以上、迂闊な発言は死へと繋がってしまう、どんな危険が伴うとしても僕は死にたくないんだ、それが先ず最優先。
「分かりました〜♪」
「パレオ出てますよ」
満足気に微笑むが今れおななのにそんなこと言っていいのか、と思うのも束の間、れおな……パレオは花の取り換えが済んだらしくものを片付けて、自分のバッグを肩にかけた。
「気のせいです。
そして了解しました、ではそれをチュチュ様にお伝えしておきますので、来週には準備を済ませてください」
「出来たらやります」
「来てくださいね?」
「ハイ」
脅迫に近い声のトーン、断ることなんてできるはずもなくハイと答える、微笑みは恐ろしいんだ、許せサスケ。
れおなが出ていくのを見送りながら、お腹の減りを思い出してナースコールを押した、そして、れおなが去った数分後に看護婦さんはやってきた、そして開口一番に。
「声が大きいと苦情が来ていますが」
「すいませんでした、そして僕はいつ退院できるのでしょうか」
「5日は必ず入院期間です、外出もできません」
「わかりました………僕のスマホとかは?」
「内部データが破損していましたが」
「僕のアー〇ナイツ(課金額1万超)がぁぁぁぁぁ!!」
──やはり僕は不幸なのだと、再度確信した。
今回彼の病室に添えられた花は、『オキナグサ』
◇◆◇
「如月さんは私を否定しない。
如月さんのことはパレオがよく分かってる……だから、間違ってたら治してあげないと…」
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すごく眠いけど書き上げました、次回は入院編の続きです。
パレオは1人の時、如月に対して自分の理想を押し付ける典型的なタイプになると言うだけ、でもこれも原因ほとんど如月くんって言う。
まぁ今回はほぼギャグなんで気にしなくて大丈夫です、色々と如月くん忘れてるしねぇ、思い出すんだぞ。
では次回、来訪者にてお会いしましょう。