確実にサボりたかったんだろ!!」
すいませんでした、そしてお久しぶりのトウヤくんです。
リハビリ中です、細かな話はあとがきで。
では、ご覧ください。
どうも皆さん、如月です、突然ですが僕は今温泉旅館に来ています。
というか連行されました、黒服さんズによって。
そして今、僕はたった1人のヤンデレに追い詰められています。
「スゥ……この状況、なかなかどうして…辛いものが……」
「…如月さん?」
「ッ──!!(声にならない悲鳴)」
「わ、びっくりさせちゃいましたか?すいません」
「つぐみチャァン……なに?今アレから逃げてるんだけど」
曲がり角に隠れて様子を伺う僕に、背後から声がかかって悲鳴を噛み潰し飛び上がる、声をかけてきたのは羽沢つぐみ、マトモに見える女の子だ、見えるだけ。
そして僕がそっと指さしたのは曲がり角の向こう側、今は僕に背を向けているが、星……というか、猫耳のような髪型からもすぐに分かる。
…戸山香澄だ、ハイライトの消えた瞳で旅館をうろつく通称スターマン(勝手に呼んでる)
それだけならまあ逃げる必要もない…いやあるな、ヤンデレだし。
………まぁ、とにかく、僕は彼女だけには見つかってはいけないのだ。
「なんで逃げてるんですか?香澄さんって……」
「僕を抱いて共に星になろうとしてる危険思考のサイコパスですが」
やがて星になる(天に昇る)
つまり道連れだ、心当たり無いのだがそれはいつも通りとして、捕まる=死に直結する今回、捕まるわけにはいかない。
その結果、他のヤンデレに捕まったとしても!!
え?なんでこんなことになったか?
仕方ないなあ説明してあげよう、そう、あれは今から1時間ほど前──。
『如月様、こちら、日替わりヤンデレシステムです』
『一体何を仰っている??』
『簡単にご説明しましょう。
この旅館は現在弦巻家によって貸し切り状態が7日続きます。
7日経つまでの1日ずつ、まず如月様とこころ様一同には鬼ごっこをしていただきます。
1番初めに如月様を捕まえた人に、その1日、如月様を独占する権利が与えられます、尚、傷を付けるのは禁止、殺害も禁止、基本肉体的苦痛を感じることはありません』
『それはいいんですけどぉ……いやよくないな、でも僕に選択権無いしなぁ。
…あー、もしかしてアンタらも相当頭のネジぶっ飛んでますね?もう誰も信じませんよぼかあ』
『私たちも被害者なのです、突然こころ様が言い出したことでして、ご理解して頂きたい』
『なんでそんなこと言い出しちゃうかなぁ……』
『口調の荒い男に唆されていました』
『蛇穴ィ!!!』
悲痛な叫びを残し、僕は旅館に放置された。
…そして、今に至る。
「クソ……殺害は禁止なのでは…」
「『殺害』じゃなくて、『心中』ですから……扱いが違う?って言うんですかね…?」
「判定がガバガバ過ぎる、例えるならブラッドボーンの黒獣パールの引っ掻きぐらいガバガバだ、何言ってんだ僕は、ふざけやがって(半ギレ)」
いやそもそも、こんなことが許されていいのだろうか、僕のような誠実な成人男性が病んだ女子高生に命を狙われる、許されていいはずがない、日本の法律はどうなっている(全ギレ)
「…そういえば、つぐみちゃんは僕を捕まえなくていいのかい?」
「? 必要ありませんから、私と如月さんは運命の赤い糸で繋がれてます」
「あーはいはい、いつものですね」
例え全ギレしていても、ヤンデレは下手に刺激しないようあしらう、この子は本当に普通だ。
普通に狂っている、特筆した病みポイントは無いし、スタンダードなヤンデレと言える。
…ヤンデレの時点でスタンダードではないのだが。
「んー、ところでさ、つぐみちゃん」
「はい、なんですか?」
「キミが持ってるの……なに?」
「? 何って……包丁ですよ」
「ぶぶぶ武器までスタンダードなんだね(震え声)」
淀んだ瞳が僕を捉える、この距離ではどう考えても逃げ切れない、例え逃げたとしても足音で他のヤンデレに感知されてエンド、死ぬよかマシだろうが………いや死んだ方がマシかもしれない。
「大丈夫ですよ如月さん、傷を付けるのは禁止ですから」
「……ならその包丁はなんのために?」
「脅迫です」
「ガバガバ判定!!!」
悲痛な叫びと共に勢いよく立ち上がり、濁った瞳から目を離さないようにして廊下の方へ後退りする。
しかし大声を出したせいか、別の場所からも足音が近付いてきた、十中八九僕を探していたスターマン(戸山香澄)だ。
いやまだ舞える、見つからない可能性もあるし
「あー!居た!如月さん!!!」
「対戦ありがとうございました(諦め)」
「如月さん……?どうして逃げるんですか…?私は戸山さんと違って如月さんを傷付けないのに……」
「アッアッアッアッ」
前方通路にはつぐみちゃん、右の通路にはスターマン。
そして左は行き止まり、背後は壁。
……これは、詰みじゃな?
「……戸山さん、如月さんに何をするつもりですか」
「えー?星になるんだよ!キラキラでドキドキな星に!!」
「それ言っときゃなんとかなると思ってません?」
「ナニカイイマシタ?キサラギサン?」
「黙ります」
2人の少女が火花を散らす、なぜか当の本人が横槍を入れるとソッコーで黙らせられてしまった、私のために争わないで欲しい.。
というか私を真ん中において争わないで欲しい。
散らす火花に当てられて気が滅入りそうになる中、僕はあることに気が付いた。
僕、『如月準』に傷を付けることは禁止されているが、少女達に関しては一切言及されていない、ということに。
まぁつまり、彼女らが殺し合おうことは許されている、ということだ。
「如月さんのためなら、私は人殺しにでも何でもなります」
「私もなるよ、キラキラドキドキは命より大切だから」
つぐみちゃんは包丁を、スターマンは……なんですかあれは。
……え、素手?素手!?
「……如月さんはそこで見ててください」
「血で血を洗うデスマッチだあ」
「これが終わったら、一緒に星になりましょう……ネ?」
僕に人権はない、悲しいがそれが現実である。
そして戦闘が始まる…………と、思った、その瞬間に。
「ウェッ!」
ガシッ、と音が聞こえそうなほど綺麗に僕は何者かに両肩を捕まれ、暗闇に引きずり込まれるのだった…。
あーもうめちゃくちゃだよ………失敬。
数ヶ月ぶりに筆を握った作者です、本当に申し訳ない、進展のないリハビリ作品になってしまいました。
色々あったのです、だいたい骨折が悪い。
でも責任転嫁しても事は進まないのでこれからの説明をば。
投稿はゆっくりですが進めていきます、まずリハビリがてら旅館編を終わらせます、頑張ります。
ツイ垢はこれから復帰すると思います、頑張ります(2回目)
これで話は終わりです、簡潔ですね。
では、これからのトウヤくんに乞うご期待!また次のお話で!!