仮面ライダーディレイド   作:白き翼

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仮面ライダーディレイド、前回の三つの出来事!

一つ、手錠を付けられた吉良は連れて来られた場所で特異災害対策機動部二課の面々と出会う!

二つ、吉良はそこで勇介がオーズの世界にやってきた理由を知らされ、吉良も自分の事情を話す!

そして三つ、突然現れた黒いライダーを止める為、シンフォギアを纏うクリスが一人で立ち向かう!


強奪と暗躍と風の戦士

「くらえぇぇっ!!」

「くらうかよっ!!」

 

クロスボウからエネルギーで出来た矢を連射するクリス。

それに対し、黒いライダーは矢をかわしながらも剣のスリットにカードを通した。

 

《アタックライド、サンダー》

「おらよっ!!」

「おっとっ!!当たるかよ!」

 

剣からの電子音声の後にカードが黒い炎に包まれて消滅、それと同時に黒いライダーが雷を纏う剣を振るう。

振るわれる剣の動きに合わせて雷が放出されるのだが、クリスは何とかかわしてクロスボウを再び黒いライダーに向けようとするが、それより先に黒いライダーが剣のスリットに素早くカードを通していた。

 

《アタックライド、マチェーテディ》

 

電子音声の後、カードが黒い炎に包まれながらも消滅する中で剣を腰のホルダーに収める。

すると、黒いライダーの前に刃先の辺りに銃口が付いた剣『マチェーテディ』が出現し、それを手に取ると同時に構える。

 

それを見て接近させまいとクロスボウを向けるクリスだったが、マチェーテディに付いている銃口をクリスに向けた途端に光弾が放たれる。

いきなりの攻撃に対応できずにクロスボウを片方弾かれたクリスにもう一度光弾を放つが、クリスはそこを飛びのく事で光弾をかわし弾かれたクロスボウに向かって走る。

 

「させるかっ!いけっ!!」

 

クロスボウを回収しようとするクリス目掛けてマチェーテディを投げつける黒いライダー。

すると、マチェーテディは本来の姿である青鬼を思わせる姿の怪人――『テディ』へと姿を変えながらも、クリスに向かって飛び蹴りを放ちながらも突っ込む。

 

「なっ!?ただの武器じゃなかったのかよ!?ったく、面倒だな!!」

 

飛び蹴りをかわしながらもクリスはクロスボウを向けるクリス。

そして矢が放たれるのだが、テディは矢をかわすと接近戦に持ち込んで行った。

 

「ははっ、射撃型だけあって接近戦は苦手みたいだな?おい!そのまま相手してろ!」

 

接近戦に慣れていないのかテディに苦戦するクリスを見ながらもテディに相手を任せると、テディはサムズアップで答えてすぐに戦いを再開する。

それを見た後に、黒いライダーは保管庫の扉に近づくと何のためらいもなく扉を破壊する。

 

そして中を少し見た後、目的のものであるソロモンの杖を見つけてそれを手に取るとすぐに保管庫から出て行く。

それに合わせてクリスがテディの蹴りをまともに受けて吹き飛ばされていた。

 

仰向けに倒れたクリスに対しテディが近づくと容赦なく拳を振るおうとするが突然体中から火花を散らして後退する。

 

《ファイナルアタックライド、ディ・ディ・ディ・ディレイド》

「はぁぁぁぁっ!!」

 

直後に鳴り響く電子音声と共にクリスを跳び越えたディレイドがテディ目掛けて、ディメンションストライクを放つ。

テディは防御するもディレイドの一撃を受け止めきれずに吹き飛び、ディレイドがクリスの前に着地すると同時に消滅してしまう。

 

「大丈夫!?クリスちゃん!」

「お前等・・・!」

 

いきなり現れてテディを倒したディレイドに驚くクリスに響が駆け寄る。

それに遅れて他の面々が現れるのだが、黒いライダーの姿を見た途端に勇介が声を上げる。

 

「あーっ!!お前、あの時のっ!!」

「っ?知り合いなの?」

 

「知り合いも何も、そいつだよ!!俺をオーロラに向かって蹴り飛ばした黒いライダーってのは!!」

「っ!?こいつが・・・」

 

「おぉ、リントの戦士。元気そうだな?その辺でくたばってないかって、心配して損したぞ」

「そんな心配するくらいなら別の世界に飛ばすなっ!!」

 

勇介の言葉を聞いて身構えるディレイドの前で、黒いライダーは手を上げながらも勇介に声をかける。

その言葉を聞いて怒鳴り散らす勇介を黒いライダーは無視し、今度はディレイドに声をかけた。

 

「始めましてだな、ディレイド?俺の名はディバイン・・・仮面ライダーディバインだ」

「ディバイン・・・」

 

「っと、今日はとっとと帰らせてもらうぜ?目的はすんだし」

「っ!?ソロモンの杖!」

「そんなものどうする気だ!?」

 

「ははっ、心配しなさんな。用が済んだらすぐ返すさ」

 

ディバインと名乗った黒いライダーは持っているソロモンの杖を見せると、驚いた声を上げる翼と弦十朗。

そんな彼等に笑いながらもディバインが返すと指を弾くと、ディバインの後ろに灰色のオーロラが出現する。

 

それを見て逃げる気だとすぐ考えたディレイドがブレイブッカー・ガンモードを構えて撃とうとするが、その前にディバインはオーロラを通ってオーロラと共にその場から姿を消してしまう。

 

「逃げられたか・・・」

「くっ・・・!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、今頃何してんのやら・・・おっ?」

 

灰色のオーロラを潜ったディバインはとある廃工場の中にいた。

キョロキョロと周りを見渡しながら歩いていると、彼の前に二体の怪人が現れる。

 

それは体にムカデが巻き付いている豚の怪人――『ブタムカデヤミー』と、カブト虫のような立派な一本の角を持つ熊の怪人――『クマカブトヤミー』であった。

 

「ほぉ・・・もう二体の合成ヤミーを作ったのかよ?ウヴァ」

「・・・試しに作ってみただけだ。正直、合成ヤミーを作った事が無いから上手く出来るか不安だったのでな」

「ふぅん・・・まぁ、練習は大事だな」

 

二体の怪人に遅れるように現れたウヴァに対し声をかけるディバイン。

それに対してのウヴァの答えを聞いた後、ディバインは持っていたソロモンの杖をウヴァに投げ渡す。

 

「ん?何だこれは?」

「ノイズと言う妙なやつの事、お前も聞いた事があるだろ?そのソロモンの杖はノイズを作り出すだけじゃなく、作り出したノイズを操る事が出来るんだ」

「ノイズを操る、か・・・試してみるか」

 

ディバインに渡されたソロモンの杖の力を試す事にしたウヴァ。

すると、ソロモンの杖から光が放たれ地面に命中と同時に人型のノイズが数体生まれる。

 

だが、生み出したノイズはすぐさまディバインが殴り飛ばして炭化させてしまった。

 

「っ!?何をする!?」

「悪いな、ノイズが出てきた事を察知されるのはまずいからな・・・下手すりゃ、この隠れ家の場所がばれちまう。それは困るだろ?」

「む・・・確かに・・・だが、これは確かに使えるな。ふふふ・・・俺のコアメダルを取り戻す為に、ありがたく使わせてもらう!」

「喜んでもらえてなりよりだ、んじゃ・・・俺はこの辺で」

 

いきなり生み出したばかりのノイズを倒された事に文句を言おうとするがディバインの言葉に納得したのか、それをやめる。

ソロモンの杖を見ながら自分の目的を果たせると考えているウヴァに背を向けてディバインは廃工場を後にする。

 

(・・・精々頑張れよ、俺の目的を達成できるように)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えと・・・まだ、付けてないといけないんですか?」

「すみません、情報漏えいがあってはいけないので念のためにこのままで」

 

車を運転する緒川の言葉に手錠と目隠しをされた吉良が少し溜息をつく。

 

ディバインが起こした騒動の後、弦十朗達はソロモンの杖とディバインの行方の捜索、負傷者の確認や治療といった作業で慌しくなってしまった。

その為、邪魔になる可能性があったので光風館に帰る事にした吉良を緒川が送る事にしてくれたのだ。

 

とは言っても、今向かっている場所は光風館ではなくマシーンディレイダーを置きっ放しにしてしまっている映司と奏と共に屑ヤミー達と戦った場所の近くにあるコンビニである。

 

「・・・それにしても、クリスちゃん。大丈夫かな・・・」

「分かりません・・・けれど、何か無茶をしないか心配になりますね・・・っと、そろそろ着きますよ」

「あ、はい」

 

帰る前にソロモンの杖を奪われるのを阻止できなかった事に責任を感じているようなクリスの様子を思い出す吉良。

その言葉に吉良と同じ様にクリスを心配している緒川の言葉の通り、すぐに目的地であるコンビニに到着した。

 

手錠と目隠しを外された後に吉良が車を降りると、すぐに緒川は車を走らせて帰って行った。

その様子を手を振って見送った後、吉良はマシーンディレイダーに乗って光風館へと向かうことにするのだが思わぬアクシデントに見舞われる。

 

なんと走り始めてすぐに、自分の目の前に灰色のオーロラが出現したのだ。

 

「ちょっ!?こんなタイミングで出るなんてっ!!」

 

すぐにブレーキをかけるのだが間に合わずそのままオーロラとぶつかった吉良。

そのままマシーンディレイダーに乗ったままでオーロラと共にその場から姿を消してしまう。

 

「くっ、一体どこに飛ばされたんだ・・・!?」

 

灰色のオーロラを潜ってしまった直後にマシーンディレイダーは止まり、同時に周りを見渡す吉良はどこかの港のような場所にいることを知ると同時に、あるものを見つける。

それは風車を思わせる巨大なタワーである。

 

「ここ・・・まさか、風都?」

 

風車を思わせる巨大なタワーを見て、まさかと思いながらも呟く吉良はマシーンディレイダーから降りる。

そして、改めて周りを見渡していた時に急に吉良の後ろから少し強めの風が吹き始める。

 

急に吹いた風が気になった吉良は振り返ると、一人の仮面ライダーが歩み寄ってきている事に気づく。

そのライダーは吉良の知る仮面ライダーの一人で、ガイアメモリと呼ばれるUSBメモリのようなアイテムを使って戦う戦士――『仮面ライダーダブル』とそっくりな姿なのだが明らかに違う所が2つあった。

 

一つはダブルは右は緑で左は黒の二色のライダーに対し、目の前のライダーは全身が緑一色になっている事。

そしてもう一つは、腰につけたベルトが二本のガイアメモリを変身の際に使用するダブルの変身ベルト『ダブルドライバー』では無く、変身の際に一本のガイアメモリを使用する変身ベルト『ロストドライバー』と言うベルトであるという違いがあった。

 

「始めましてだね?ディレイド・・・僕はサイクロン、仮面ライダーサイクロンだ」

「サイクロン・・・って、ん?どうしてディレイドの名前を?」

 

目の前の戦士――『仮面ライダーサイクロン』が吉良に名乗る。

名乗った時にディレイドの名を知っていた事に疑問になった吉良が尋ねると、突然サイクロンがパンチを放つ。

いきなりサイクロンが攻撃した事に驚きながらも何とかそれをかわす吉良はディレイドライバーを装着する。

 

「い、いきなり何を!?」

「ディバインと言うライダーに聞いたんだ。『いい練習相手になってくれる奴がいる』ってね・・・すまないが、相手をしてもらうよ!」

「練習相手?どういう意味かは分からないけど・・・変身!!」

《カメンライド、ディレイド》

 

サイクロンの言葉に驚きながらも練習相手と言う言葉が引っ掛りながらも吉良はディレイドに変身。

変身した直後に、サイクロンは素早く殴りかかるのだがディレイドはブレイブッカーを盾にして攻撃を防ぎ、そのままガンモードに切り替える。

 

そしてサイクロンの腹にケンカキックを叩き込んで後退させた直後にブレイブッカーを至近距離で連射。

 

「ぐぁぁっ!?」

「状況的に、戦うしかないかっ!!」

 

まともに銃弾を浴びて後退するサイクロンに対してディレイドは銃口を向けながらもサイクロンに向かっていくのであった。

 

 

 

 

To be continued・・・

 

 

 

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