一つ、ディバインと名乗る黒いライダーによってソロモンの杖が奪われてしまった!
二つ、ソロモンの杖を奪ったディバインは、それをウヴァに渡してしまう!
そして三つ、光風館へと帰ろうとした吉良はオーロラに突っ込んでしまい、その先で出会った仮面ライダーサイクロンと戦う事になってしまった!
《アタックライド、ブラスト》
「はぁっ!!」
「くっ!?」
電子音声の後、ディレイドはサイクロン目掛けて銃弾を連射。
サイクロンは銃弾を横に飛んでかわすと素早く地面を蹴って、勢い良くディレイドに向かっていくとそのままパンチを放つ。
その勢いに少し驚きながらもディレイドはサイクロンのパンチをかわし、ブレイブッカーを腰に装着しなおすと同時にディレイドもパンチを放つ。
ディレイドのパンチを腕でクロスして防ぎながらも、サイクロンは後ろに大きく跳ぶ。
それを見て距離を詰めようと駆け出すディレイドに対して、サイクロンは回し蹴りを放ちながらも風の刃を放って攻撃してきた。
風の刃を受けてよろけるディレイドに再び回し蹴りを放ちながらも風の刃を放つが、今度はかわされてしまう。
「くっ、変身!!」
《カメンライド、ライガ》
「っ!?姿を変えた・・・?」
《フォームライド、ライガ・ディオネ》
風の刃をかわしながらもディレイドはライガに変身。
姿を変えた事に驚くサイクロンに向かっていきながらもDライガはカードを装填し、ディオネフォームへとチェンジする。
向かってきながらも姿を変えるDライガに困惑しながらも再び風の刃を放とうとするサイクロンだが、ディオネフォームになったことで強化される素早さを生かして急接近。
風の刃を放たれる前に飛び蹴りを放って蹴り飛ばす事で攻撃を阻止すると、ブレイブッカーをソードモードにして構えるとブレイブッカーはディオネフォームの専用武器であるディオネランスへと姿を変える。
「へぇ、随分変わった能力を・・・っと!?」
「観察する暇なんてあげませんよ!!」
Dライガの能力に驚きを隠せないでいるサイクロンに対し、Dライガはディオネランスで攻撃するのだがかわされる。
そのまま連続で攻撃を仕掛けるDライガの攻撃をサイクロンはかわし続けていくのだが、ここでDライガはある事に気づく。
(っ?何かだんだん素早くなってるような・・・)
Dライガが気づいたこと、それはサイクロンの動きが速くなってきていることだ。
戦い始めたばかりの頃はそこまで感じなかったのだが、ディオネランスの攻撃をかわし続けている中でやけに動きがよくなっている事が分かったのだ。
「っ、なるほど・・・風を受ける事で、だんだんと力が増すのか・・・」
「って、自分の能力を理解してないんですか!?」
「し、仕方が無いだろ、この姿で戦うのは初めてなんだから・・・」
「え、えぇっ!?初めてって・・・あっ、だから練習相手なのか」
何故だろうと疑問になっているDライガの前で自分の力についてボソリと呟くサイクロン。
その言葉に自分の力を知らなかったのかと驚いた時に聞いた言葉にさらに驚かされるDライガは、自分が練習相手といわれていた理由が何となく分かったような気がした。
そんな事を考えていたDライガの前でサイクロンは、後ろに跳んで距離を置く。
それに気づいて慌てて距離を縮めようとするDライガの前でロストドライバーに挿しているサイクロンメモリを抜いた。
「いざと言う時に戦えないのは嫌なんでね・・・だから、こういうのも試させてもらうっ!」
《サイクロン、マキシマムドライブ》
抜いたサイクロンメモリをロストドライバーの右腰部にあるマキシマムスロットと呼ばれる場所に装填。
ロストドライバーの音声に合わせてサイクロンの右手にエネルギーが集まっていく中、サイクロンはエネルギーが集まる右手で手刀を作る。
それを見ていたDライガは変身を解除してディレイドの姿に戻り、姿を戻した事で元に戻ったブレイブッカーからカードを取り出す。
「ライダーチョップ・・・!」
「チョップ・・・ならこっちはパンチですっ!」
《ファイナルアタックライド、ディ・ディ・ディ・ディレイド》
ディレイドがカードを入れると同時に駆け出し、電子音声が響く中でディレイドの右拳が銀色に輝き始める。
「「はぁぁぁっ!!」」
サイクロンの放ったライダーチョップとディレイドの放つディメンションパンチがぶつかり合う。
互いの技がぶつかり合った結果、威力は互角だったようでぶつかってすぐに手に纏われたエネルギーの爆発によって二人は弾き飛ばされるようになりながらも相手と少し距離を置く。
「くっ・・・やるね。でもまだ終わりじゃないっ!!」
《サイクロン、マキシマムドライブ》
「っ!?まずいっ!」
《ファイナルアタックライド、ディ・ディ・ディ・ディレイド》
距離を置くと同時に再びマキシマムドライブを発動させるサイクロン。
それに対しディレイドも再びカードを装填するが、それと同時にサイクロンが緑の風に包まれながらも宙へと浮かび上がった。
「ライダー・・・キックッ!!」
サイクロンの声に合わせるように、サイクロンが飛び蹴りの体制となると同時にディレイドに突っ込んでいく。
自分に向かって突っ込んでくるサイクロンに対し、ディレイドは構える。
『銃口に光を宿したブレイブッカー・ガンモード』を・・・。
「え、ちょっ!?」
「いっけぇぇぇぇぇっ!!」
「ぎゃぁぁぁぁぁっ!!?」
銃を使うとは考えてなかったのか飛び蹴りの体制のままで慌てるサイクロンだが、ディレイドはそんな彼目掛けて容赦なくディメンションバスターを発射。
サイクロンはかわすことも出来ずに、ディレイドの放ったディメンションバスターが直撃して撃ち落されてしまい地面に落下した。
「いたた・・・ちょっと、今の酷くないか・・・!?」
「ご、ごめんなさい・・・」
地面に落下したサイクロンがフラフラと立ち上がりながらもディレイドを指差して文句を言う。
それを見たディレイドはブレイブッカーを腰に戻しながらも謝罪する。
そんな時、停めてあるマシーンディレイダーの近くに灰色のオーロラが出現した。
「っ?あれは・・・」
「っと、時間切れか・・・」
「時間切れ?」
「いや、ディバインにアレが出たら戦いをやめるように言われててね。それじゃ、僕は先に失礼させてもらうよ」
「あ、ちょっと・・・行っちゃった」
灰色のオーロラを見て呟いたサイクロンの言葉が気になったディレイド。
そんな彼に簡単に説明をすると、緑の風に包み込まれて宙に浮かび上がったと思うとサイクロンはどこかへと飛んで行ってしまった。
一人取り残されてしまったディレイドはとりあえず変身を解除しながらもマシーンディレイダーに乗るとオーロラに突っ込み、オーロラに突っ込んだと同時に吉良はオーロラと共に姿を消した。
そして、オーロラを抜けた吉良が出てきた場所は何故か光風館の前であった。
「あ、あら?何で光風館の前に・・・まぁ、いいか」
光風館に出てきてしまった事に驚きながらも、とりあえずマシーンディレイダーを停めて光風館へと入っていくのであった。
翌日・・・
「ふわ・・・暇だ・・・」
平日であるのでリディアンに来ているものの、保健室に来る人がいないために退屈していた吉良。
どうしたものかと考えているとドアがノックされ、それを聞いてどうぞとノックした誰かに声をかけると同時にドアが開く。
保健室に入ってきたのは、リディアンの制服姿の奏であった。
何故彼女がここにいるのかと言うと、実はこの世界の奏は翼と同じでここの生徒でありながらもツヴァイウィングとして活動をしていたのだ。
だが、入院してしまった為に留年してしまって翼と同じ学年で在学している状態なのだ。
「奏さん?どうかしたんです・・・か?」
どうしたのかと聞こうとした吉良は、奏が吉良の姿を見て少し驚いたような表情になっていた事に気づく。
「えと、奏さん?」
「あっ、ワリィワリィ。昔の知り合いの格好に似てたから・・・それより、ベッド使っていいか?」
「っ?気分が悪いんですか?」
「いや、眠いから寝ようかと・・・」
「いやいやいや!そんな理由じゃ使わせるわけいきませんよ!?」
きょとんとなる吉良に対し、笑って答えた後に急にベッドを使っていいかと尋ねてくる奏。
気分が悪そうに見えないので一応確認する吉良に対しての奏の答えに思わずツッコミを入れる吉良はそれを却下したその時、突然ドアがかなり力強く叩かれた。
何事かと思う奏と吉良の前でドアがバンバンと力強く叩かれていくと、ドアが外れて派手な音を立てながらも倒れる。
それに合わせて屑ヤミーが保健室にゆっくりと入り込もうとしてきた。
「なっ!?こいつは!?」
「何で屑ヤミーがここに!?」
いきなり現れた屑ヤミーに驚きを隠せないでいる奏。
吉良も驚きながらも懐に入れていたディレイドライバーを装着していると、その間に屑ヤミーが奏に襲い掛かる。
「うわっ!?」
「奏さん!変身っ!!」
《カメンライド、ディレイド》
吉良はディレイドに変身すると、奏を襲う屑ヤミーを奏から引き離してすぐさま廊下へと蹴り出した。
蹴り出された屑ヤミーは壁に激突すると、そのまま力なく倒れる。
屑ヤミーが動かなくなるのを確認する前に、ディレイドと奏は廊下へと出ると数体の屑ヤミーが徘徊していた。
「げっ!?一匹だけじゃないのか!?」
「奏さん!バースドライバーは!?」
「あんなもの学校に持ってきてるわけ無いだろうが!?」
屑ヤミーたちを見て声を上げる奏に対しバースドライバーは無いのか確認するディレイド。
そんな彼に対し怒鳴るように言い返しながらも、奏は携帯でどこかに連絡を取っていた。
その間に屑ヤミーがこちらに気づいて向かってきたのでディレイドはブレイブッカー・ガンモードを構える。
「えぇぇぇいっ!!」
ディレイドと奏が屑ヤミーに襲われている事、別の場所では響が屑ヤミーに対し蹴りをお見舞いして吹き飛ばしていた。
彼女の周りには数体の屑ヤミーが倒れている状態であった。
「ふぅ・・・」
「立花っ!!」
「あっ、翼さん!クリスちゃん!!」
屑ヤミーが全部倒れたところで軽く息を吸って吐き出していると、翼と共にクリスが駆けつける。
無事だったことにホッとする響だったが、そこにまた屑ヤミーが現れる。
「っ!?まだいたの!?」
「仕方が無い・・・行くぞ、二人とも!!」
「は、はいっ!!」
「おうよっ!!」
翼に対し頷きながらも返すクリスと響。
そして、三人同時に歌を歌った。
「Balwisyall Nescell gungnir tron・・・」
「Imyuteus amenohabakiri tron・・・」
「Killiter Ichaival tron・・・」
3人の歌が響いたと同時に、3人の体は光に包まれる。
その光の中でクリスがイチイバルを纏う様に、響は全体的にオレンジ色のシンフォギア――『ガングニール』、翼は全体的に青いシンフォギア――『天羽々斬』を身に纏う。
姿を変えると同時に、3人は屑ヤミーを蹴散らす為に一斉に駆け出すのであった。
「指令、お邪魔します」
「おぉ、勇介君か」
「よぉ、勇介」
「あ、映司も来てたのか・・・って、そのトランクなんだ?」
その頃、特異災害対策機動部二課の本部にやってきた勇介に気づいて声をかけてくる弦十郎と映司。
その時、映司は銀色のトランクを持っているので気になった勇介が尋ねる。
そんな彼に対し、弦十郎が手招きをしたので歩み寄ると映司がトランクを机の上においてトランクを開ける。
その中には奏の持っているバースドライバーが入っていた。
「あれ?これって・・・」
「奏の物と同じ様に見えるけど、ちょっと違うんだよ」
奏の物かと考えている勇介に簡単に説明しながらも映司が声をかける。
そして続けようとした時に、何かの音が響く。
「指令、通信です」
「繋いでくれ」
オペレーターに弦十郎が返すと同時にオペレーターは目の前のキーボードを操作。
すると、彼らの前にモニターの様な物が現れる。
『ごきげんようっ!!諸君っ!!!』
「うぉぉっ!?」
モニターが現れてすぐに、男の顔がかなりのアップで映し出される。
さらにその男の声の大きさが合わさって、勇介はかなり驚いてしまうが他の面々は平気そうだ。
「お久しぶりです、鳴神会長」
『うむ、久しぶりだな!弦十郎君!!』
「会長・・・って、鳴神?もしかして・・・」
「・・・俺の親父だよ」
何で平気そうなの?と言う顔をしている勇介を他所に弦十郎がモニターに映る男に挨拶する。
その男の事を鳴神と言った事に映司と関係があるのかと思って勇介が映司を見たと同時に、自分の親父だと返す映司はどこか疲れた様子であった。
『おっと、始めましてだね?藤宮 勇介君!私は鳴神ファウンデーションの会長、『鳴神 光星』だ!』
「鳴神、ファウンデーション・・・?」
「えっと・・・セルメダルの研究をしている巨大財団で、奏のバースドライバーとか俺の乗ってるバイクとかはあそこで作られたものなんだよ」
『弦十郎君、例の物は届いたかね?』
「えぇ、映司が持ってきてくれました。テストをしてみようと思ってた所です」
それぞれが会話をしていると、携帯の着信メロディーが響く。
その携帯の持ち主である映司は慌てて携帯を開くと相手は奏であった。
「やべっ、携帯マナーにしてなかった・・・もしもし?」
『映司か!?今すぐリディアンに来てくれっ!!屑ヤミーが出てきたんだ!』
「はぁっ!?リディアンに屑ヤミーが!?」
『今は近くで吉良が戦ってるから何とかなってるけど、屑ヤミーだけじゃないかもしれないから一応バースドライバー持ってきてくれ!』
「わ、分かった!待ってろ、すぐ行くっ!!」
しまったと思いながらも電話に出ると奏がかなり慌てた様子で屑ヤミーが現れた事を伝えてくる。
それを聞いて驚いているとかなり早口で事情を説明してきたので、映司も早く行こうと思いすぐに電話を切る。
電話を切ると同時に流石に話が聞こえてたのか勇介が声をかけて来た。
「映司、俺も行くぜ!」
「俺も行こう」
「「えっ?」」
「これのテストには丁度良い。すみませんが、鳴神会長・・・」
『あぁ、気にしないでくれ。私が勝手に連絡を入れただけだからね・・・くれぐれも、気をつけて』
鳴神会長は通信を切って、モニターもそれに合わせて消える。
それに合わせて弦十郎が動き出し、勇介と映司は弦十郎についていくように共に部屋を後にするのであった。
To be continued・・・