世界の異変を止める為に旅する事になった秋山吉良こと仮面ライダーディレイドはシンフォギアとオーズの世界にやってきた。
そこで、前の世界で出会ったクウガとの思わぬ再会やディバインと名乗る謎のライダーとの出会い・・・
様々な出来事が起こったこの世界でのディレイドの最後の戦いが始まる。
「よしっ、こんなもんかな・・・?」
ブレイブッカー・ガンモードをしまいながらも周りを見渡すディレイド。
その周りには倒れて動かなくなった屑ヤミーたちがいた。
「ふぅ・・・終わったか?」
「あ、はい。とりあえずは」
「よし・・・そろそろ、バースドライバーを映司が持ってきてくれるはずだから・・・」
「それまでどこかに隠れてましょうか?」
「そうは行かないぜぇ!」
どこかに隠れようとする彼らの前に二体の蜘蛛の怪人が姿を現す。
二体の怪人は全く同じ姿をしている蜘蛛の怪人なのだが、瞳の色がそれぞれ赤一色と緑一色となっていた。
「っ!?スパイダーイマジン!?」
「あん?こいつ等、ウヴァの作ったヤミーじゃないのか?」
「あっ、あー・・・確かにそう見えるかもしれませんが違います。こいつ等は『イマジン』と言う異世界の怪人なんですよ」
「ほぉ・・・本当に俺達の事知ってる奴がいるとはな」
「まぁいい、何であろうと・・・ここで始末するのみだ!!」
奏の前で二体の蜘蛛の怪人――『スパイダーイマジン』を見てディレイドは驚くと、虫の怪人なのでウヴァが作ったヤミーじゃないのかと首をかしげる奏。
その様子を見て、この世界の住人なら間違えてもしょうがないなと思い苦笑いしながらも説明する。
そんなやり取りをしていた時に、スパイダーイマジンはどこからか取り出した剣を取り出して二人に襲い掛かる。
二体が同時に振り下ろしてきた剣をブレイブッカーで止めるディレイドに対し、スパイダーイマジン達は同時にディレイドの腹を蹴りつけて吹き飛ばす。
地面を転がりながらも何とか立ち上がるディレイドに向かおうとするスパイダーイマジンだったが、突然どこからか飛んできた雷撃を浴びる。
まともに電撃を浴びた二体がふらつきながらも倒れたと同時に、バースドライバーを持ったオーズが駆け寄ってきていた。
ちなみに、今のオーズの姿は亜種形態と呼ばれるコンボではない姿の一つ、ガタトラバになっていた。
「映司!」
「遅れて悪い!受け取れ、奏っ!!」
「サンキュー!変身!!」
すかさずオーズは奏にバースドライバーを投げ渡すと、奏は受け取ると同時に腰に装着し、奏はバースドライバーのバックル部にメダルを装填しハンドルを回す。
カポーンと言う音と共にバースへと姿を変える。
「くっ!?まさか、そっちの奴も変身できるとは・・・!」
「えぇい!纏めて始末してやる!」
「はんっ!やれるものならやってみなっ!!」
「ちょ、奏さん!?まずは校内から叩き出してからにしましょうよ!!」
「そりゃ同感だ、下手に暴れまくって壊しまくったら折角この間建て直したばかりだってのにまた修理しないといけなくなるのは色々と可哀想だし」
「あー・・・確かにそうだな。よしっ!!」
少しやけになりかかっているスパイダーイマジン達に対し、望む所と言わんばかりに立ち向かおうとするバース。
それを見ていたディレイドとオーズは場所を移してから戦う事を提案したので、それで行こうと考えたバースはセルメダルをバックル部に装填してハンドルを回す。
それに合わせてオーズはバックル部を真っ直ぐにしてからメダルを取り替え、また斜めにしてオースキャナーを滑らせる。
《キャタピラレッグ》
《クワガタ、ゴリラ、チーター!》
電子音声の後、バースの両足にバースの武装の一つ『キャタピラレッグ』が装備されるとオーズも亜種形態の一つであるガタゴリーターへとチェンジする。
そして二人同時に、全速力でスパイダーイマジン達に突っ込んでいくとそのまま取っ組み合いの状態となったかと思うと校舎の外へと物凄い速さで向かっていき、ディレイドは慌てて追いかけていく。
ディレイドを置いて先に外に出た二人は急ブレーキをかけて止まると同時にバースはキャタピラレッグで蹴り飛ばし、オーズはゴリバゴーンと呼ばれる大型のガントレットが付いた両腕で殴り飛ばす。
吹っ飛ばされるスパイダーイマジンに迫ろうとするが、そんな二人の前にブタムカデヤミーが現れる。
「ブルルルル・・・!!」
「な、何だコイツ?気持ち悪いなぁ・・・」
「こいつ、合成ヤミーか!?」
「ブルァァァァァッ!!」
「っと!?随分好戦的だな、おい!」
「へっ!上等だ!!」
いきなり現れたブタムカデヤミーを見てオーズとバースが構えると同時にブタムカデヤミーが襲い掛かってくる。
攻撃をかわしながらも文句を言うオーズに対し、キャタピラレッグを解除したバースがセルメダルをドライバーに入れてハンドルを回す。
《ショベルアーム》
電子音声の後、バースの左腕にバースの武装の一つである『ショベルアーム』が装備される。
装備されたショベルアームでブタムカデヤミーをぶん殴り、ふらついた所にオーズがパンチを叩き込む。
二人の攻撃を受けながらもブタムカデヤミーは負けじと両手の爪で斬りつけようと振るい始め、オーズとバースは攻撃を受けてしまいながらも戦い続ける。
「な、何かよく分からんがアイツは敵ではないみたいだな・・・」
「よしっ、このままアイツに協力して倒しちまおう!!」
目の前で戦うブタムカデヤミーとオーズとバースの戦いを見てスパイダーイマジンは顔を見合わせる。
そして、短く会話を済ませてブタムカデヤミーに加勢しようとするスパイダーイマジンに遅れてディレイドがブレイブッカーを連射して妨害する。
「悪いけど、お前らは僕が相手するよ!!」
「はぁぁぁっ!!」
「でぇぇぇいっ!!」
「おらよぉっ!!」
響のパンチと翼の刀の一撃とクリスのクロスボウの連射が屑ヤミーにそれぞれ炸裂。
それを受けて倒れた屑ヤミーは消滅していった。
「うしっ、ここも終わりだな!」
「次に行きましょう!」
三人が屑ヤミーがいないことを確認したと同時に移動しようとした途端に三人の周りに緑色の雷撃が降り注いだ。
周りに降り注いだだけだったので三人にダメージは無く何事かと考えていると、突然光が降り注いだかと思うと彼女達の周りにノイズが現れる。
そして、ノイズ達は一斉に襲い掛かろうとするのだが数が少なかった為にアッサリと蹴散らされてしまう。
「翼さん、今のノイズ・・・!」
「あぁ、ソロモンの杖で呼び出された奴だな」
「ほぉ、流石に分かるのか・・・」
ノイズを蹴散らした後、響が尋ねようとするとその答えを翼が先に言う。
そんなやり取りをしていると、彼女達の前にソロモンの杖を持ったウヴァと共にクマカブトヤミーが現れる。
「っ!テメェ!!それを返しやがれ!!」
「ふん、誰が返すか!返して欲しければ奪い取ってみろ!」
ウヴァがソロモンの杖を持っていることに気づくと同時に、クリスがクロスボウをウヴァに向ける。
そんな彼女に対し返しながらもウヴァはクマカブトヤミーと共に三人に向かっていこうとする。
「待てぇっ!!」
その時、どこかから響く男の声。
それを聞いてウヴァとクマカブトヤミーが足を止めた途端に何かが彼等の前に降り立った。
それは、クウガに変身した勇介と弦十郎であった。
「えっ!?ゆ、勇介さんと師匠!?」
「お、おっさん!?何でアンタまで来てるんだよ!?」
「勇介はともかく、どうして指令まで・・・」
「決まっているだろ?助っ人さ」
三人が驚く前で弦十郎は持っていたバースドライバーを腰に装着する。
「変身!」
奏の変身するバースの変身と同じように、ドライバーのバックルにセルメダルを装填。
すると弦十郎の体を球体状のエネルギーが包み込み、その中でバースに姿を変える。
だが、そのバースは奏の物とは違って所々に青いラインがあった。
「えっ!?バース!?」
「けど、何か違うぞ?」
「こいつは以前の戦いによって破損したプロトタイプバースを修理、改良した新生プロトタイプバース・・・その名もリバースだ!!」
「くっ・・・えぇい、名前なんてどうでもいい!やれぇっ!!」
「グマァァァァッ!!」
弦十郎の変身するバースこと『仮面ライダーリバース』にクマカブトヤミーを向かわせるウヴァ。
指示を受けてすぐに叫びながらもリバースに突撃するクマカブトヤミーはそのままリバースを爪で切り裂こうとする。
ところが、リバースはクマカブトヤミーの攻撃を軽々と片腕で受け止めてしまう。
「グマッ!?」
「はぁぁっ!!」
「グァァァァァッ!?」
「なっ・・・!?」
軽々受け止められた事に驚くクマカブトヤミーの腹目掛けてリバースの拳が綺麗に入った。
直後、クマカブトヤミーは体からセルメダルを撒き散らしながらも思い切り吹き飛ばされて地面を転がっていき、ウヴァはその光景には驚きを隠せないでいた。
「むっ?そこまで強くやってないんだが・・・」
「グゥゥ・・・グマァァァッ!!」
「あっ!?おっさん!!」
「危ない!!」
吹っ飛んだクマカブトヤミーを見て、少し驚きながらも軽く手を握ったり開いたりしているリバース。
そんな彼に対しふらつきながらも立ち上がるクマカブトヤミーが角から雷撃を放ち、それを見て慌ててクリスと響が声を上げる。
リバースは二人の声を聞くや否や、足を軽く上げてすぐさま思い切り地面に振り下ろす。
すると、地面がまるで畳返しをしたかのように捲れ上がり、リバースに迫る雷撃を防ぐ。
防ぐと言っても雷撃が命中すると同時に砕け散ってしまうが、その直後にリバースは跳躍し飛び蹴りをクマカブトヤミーにお見舞いする。
「はぁぁぁぁっ!!」
「グマァァァッ!?」
「ば、馬鹿な!?合成ヤミーはオーズも苦戦させたというのに・・・!?」
「我々がいることを忘れるなっ!!」
リバースの飛び蹴りを受けて吹き飛ぶクマカブトヤミーを見て流石に驚きを隠せないでいるウヴァ。
そんな彼に対し翼が刀で切りかかってきたので腕に付いた爪で防ぐ。
「くっ!?なめるなぁっ!!」
少し苛ついた様子で叫びながらも爪を振るって刀を弾くと同時にウヴァが爪を振るう。
それを翼がかわしている所に響がウヴァの横から飛び蹴りを放ち、ウヴァがふらついた所を翼が刀を使って連続で斬りつける。
「くそっ!こうなればノイズで・・・!」
「させるかっ!!」
「うぁっ!?」
翼に斬られて後退するウヴァはソロモンの杖を使ってノイズを生み出そうとするが、クウガが素早くソロモンの杖に飛び蹴りを放って蹴り飛ばす。
ウヴァが急いで回収しようとするが、何故か体が動かない。
どうなっているのかと視線をそらした時、短刀がウヴァの影に刺さっている事に気づく。
これは翼の使う相手の動きを封じる技『影縫い』である。
「こんなもの・・・ふんっ!!」
影に刺さっている短刀が原因かと理解したウヴァは触覚から雷撃を放つことで短刀を破壊する。
だが、動けるようになった時には既にソロモンの杖はクウガの手にあった。
その頃には既にクマカブトヤミーはリバースの攻撃によってボロボロ状態であった。
「ぐ、グマァ・・・」
「よし・・・そろそろ、決めるとするか」
フラフラしているクマカブトヤミーの前でリバースはセルメダルをバックル部に装填し、ハンドルを回す。
《リバースジャリバー》
電子音声の後、リバースの右手に一本の剣――『リバースジャリバー』が出現する。
そして、リバースジャリバーに落ちているセルメダルを装填しレバーを操作した。
《セルバースト》
リバースジャリバーの音声の後、リバースジャリバーの刀身を青白い光が包む。
それに合わせてリバースがクマカブトヤミー目掛けて駆け出し、クマカブトヤミーの横をすれ違いながらもリバースジャリバーで放つ一撃――『リバースバッシュ』を決める。
リバースの一撃を受けたクマカブトヤミーはリバースが背後に来ると同時に爆発し、セルメダルと化した。
「くっ、おのれぇ・・・」
「「ぎゃぁぁぁぁっ!!?」」
「ブァァァァッ!?」
クマカブトヤミーがやられた事に気づくウヴァ。
そんな時、スパイダーイマジンとブタムカデヤミーが吹っ飛ばされるようにしながらも現れると、遅れてディレイドとオーズとバースが現れた。
「皆!大丈夫だったか・・・って、ちょっと待て!そっちのバース誰だ!?」
「ん?俺だ、俺」
「えっ!?その声弦十郎さん!?」
「マジかっ!?」
「そっちの二人、話は後っ!今はこいつ等だ!!」
「あ、う、うん!!」
他のメンバーと合流した時にリバースに驚くディレイドとバース。
そんな二人にクウガが声をかけ、頷いてディレイドが構える。
「くそっ!こうなったら、纏めて始末してやるっ!!」
やけくそ気味に言いながらもウヴァは割ったセルメダルをばら撒く。
割れたセルメダルの欠片から屑ヤミーが生まれていき、ディレイド達へと向かっていく。
「鬱陶しいんだよ!ぶっ飛べぇっ!!」
それを見たクリスは一人で少し前に出ると同時に腰部アーマーを展開。
展開されたアーマーから出現した大量の小型ミサイルをぶっ放す『MEGA DETH PARTY』を放ち、屑ヤミーをあっと言う間に一掃してしまう。
「一気に決めるかっ!響ちゃん、悪いけど、俺が吹っ飛ばないように後ろで踏ん張っててくれっ!」
「あ、はいっ!!」
《スキャニングチャージ!!》
「はぁぁぁ・・・せいやぁぁぁぁっ!!」
「ブァァァァッ!!?」
屑ヤミーが一掃されると同時にオーズは響に指示を出してすぐさまオースキャナーをバックル部に滑らせると、電子音声の後に頭部のクワガタヘッドから流れた電流がゴリバゴーンに纏われる。
それに合わせて両腕を前に突き出すと同時にゴリバゴーンを相手目掛けて発射する技――『バゴーンプレッシャー』を放つ。
放つと同時に吹っ飛ばされそうになるオーズだが、響が踏ん張ってくれたお陰で少し後退する程度で収まり、放たれたバゴーンプレッシャーはブタムカデヤミーに命中し吹っ飛ばされる。
「こ、こりゃやばいっ!」
「に、逃げ・・・げぇっ!?」
「はぁぁっ!!」
劣勢と分かったスパイダーイマジンが逃げだそうとするが、巨大な剣を持った翼が宙にいる事に気づいて足を止めてしまう。
その隙を付いて翼は巨大な剣を一閃して放つ青い斬撃――『蒼の一閃』を放ってスパイダーイマジン達を切り裂く。
「ば、馬鹿なっ!?こ、こんなはずじゃ・・・」
《ファイナルアタックライド、ディ・ディ・ディ・ディレイド》
「おりゃぁぁぁぁっ!!」
「はぁぁぁぁっ!!」
「ぐぁぁぁぁっ!?」
ウヴァが動揺していたその時、まるで死刑宣告のように電子音声が響く。
それにウヴァが気づいた直後にディレイドのディメンションストライクとクウガのマイティキックを受けて吹っ飛ぶ。
「ぐぅぅ、くそっ!まだだ・・・こんな所で終わってたまるかぁぁぁぁっ!!」
「「ギャァァァァッ!?」」
「ブギャァァァァァッ!?」
叫びながらもウヴァはその場に倒れると同時に、残っていた怪人たちも爆発を起こす。
辺りにセルメダルが散り始める中、突如ウヴァであったセルメダルの中からクワガタのコアメダルが光りながらも浮かび上がる。
何が起こるのだと思っていた一同の前で、セルメダルと共にスパイダーイマジンの爆発した場所から黒い砂が巻き上がり始めたかと思うと、そのままクワガタのコアメダルを包みこみながらも一箇所に固まる。
すると、突然不気味に光り輝いたかと思うとクワガタのコアメダルを包み込んだセルメダルと砂の塊が突然姿を変える。
それは下半身が蜂の腹部を思わせ、上半身は蝙蝠の翼を持つ頭が鳥の頭部を思わせるものとなった怪物――『ギガンデス・ヘブン』であった。
「なっ!?吉良、何だよアレ!?」
「イマジンはたまにあんな感じに巨大な化け物になる・・・えっ!?」
クウガは突然現れたギガンデスヘブンに驚きながらもディレイドに尋ね、ディレイドが答え終わる前に異変が起こる。
突然ギガンデスヘブンの翼の真下辺りからカマキリを思わせる腕が生え、さらには背中から二体の龍を思わせる姿の『ギガンデス・ハデス』の首が生えてきたのだ。
「い、一体何が・・・!?」
「異物が混ざりこんだ事が原因でギガンデスが突然変異を起こしたんだろうよ。さしずめ・・・ギガンデス・キメラか?」
「っ!テメェは!!」
突然の展開に困惑するディレイドに対し、いつの間にかこの場に現れていたディバインが変化したギガンデスヘブン――『ギガンデス・キメラ』を見て静かに呟く。
ディバインの存在に気づいたクリスがクロスボウをディバインに向けると、残りの面々も構え始めた為にディバインは慌てた様子で声を上げる。
「ちょ、待て待て!普通に考えて俺よりもあっちを何とかするべきだろ、って話してる時に攻撃してきやがったぁぁっ!?」
『『『『うわぁぁぁぁっ!?』』』』
話し終わる前にギガンデス・キメラが蜂の腹部から針を連射してくる。
地面に着弾すると同時に爆発する針を急いで離れる事でかわしたディバイン以外は爆発で吹き飛ばされてしまう。
「くっ、皆無事か!?」
「はい、何とか・・・って、ディバインがいない!?」「あの野郎!ドサクサに紛れて逃げやがったな!?」
「アイツはくたばってようが逃げてようがどうでもいいだろ!あの化け物を何とかしないと!」
リバースの声を聞いて返事をした響はディバインがいない事に気づく。
ディバインが逃げた事に舌打ちするクリスに対し、明らかにディバインに対して酷いことを言いながらもディレイドが構える。
「これ以上、アイツの欲望で絶望なんか生ませない・・・ここで止める!いや、止めてみせるっ!!」
ディレイドの言葉に他の面々が頷いていたその時、突然ブレイブッカーからカードが飛び出す。
それを手に取るとオーズに関係したカードのイラストが戻っていくのだが、カードの中にFFRのカードが無かった。
その代わり、オーズのコンボの時の胸に描かれた紋章が円を描くように8つ描かれた銀色のカードであった。
「どんなカードか分かんないけど・・・使ってみるか!!」
《スペシャルカメンライド、オーズ・オールスター》
見たこと無いカードをとりあえず入れてみると、同時に聞きなれない音声が響く。
すると、突然ディレイドが8人に分身すると、8人全員の周囲をオーズの変身の時のように様々な角度で様々な色のメダルがぐるぐると回り始める。
《クワガタ、カマキリ、バッタ!ガ~タガタガタキリバッ!ガタキリバッ!!》
《ライオン、トラ、チーター!ラトラタ~!ラトラ~タ~!!》
《サイ、ゴリラ、ゾウ!サゴーゾ・・・サゴーゾッ!!》
《タカ、クジャク、コンドル!タ~ジャ~ドル~!!》
《シャチ、ウナギ、タコ!シャ・シャ・シャウタ! シャ・シャ・シャウタッ!!》
《プテラ、トリケラ、ティラノ!プットッティラ~ノザウル~スッ!!》
《コブラ、カメ、ワニ!ブラカ~ワニッ!!》
《タカ、トラ、バッタ!タ・ト・バッ!タトバ!タ・ト・バッ!!》
オーズのコンボのときに流れる歌が流れ始める中、8人のディレイドはそれぞれ異なる姿へと変わっていく。
分身能力を作ることが可能な集団戦を得意とする緑の姿――『ガタキリバコンボ』
素早さと強烈な熱線を武器とする黄色の姿――『ラトラーターコンボ』
重力を操る事が出来るパワーに優れた白き姿――『サゴーゾコンボ』
他のコンボと違って、胸には一体の鳥が描かれている赤い姿――『タジャドルコンボ』
液状化能力を持つ水中戦を得意とする青い姿――『シャウタコンボ』
強烈な冷気を放つ事が出来る凄まじき戦闘力を秘めた紫の姿――『プトティラコンボ』
再生能力を持つ耐久力が高いオレンジの姿――『ブラカワニコンボ』
全体的なバランスが取れているオーズの基本形態――タトバコンボ
「「「「「「「「はぁぁぁっ!!」」」」」」」」
電子音声が全て鳴り終わると同時に、8人は同時に様々なポーズをとる。
今ここに、オーズの変身できる8つのコンボの姿が勢ぞろいしたのである。
(以後コンボ名にDをつけて標記します 例 Dタトバ)
「こ、これは・・・!」
「うわぁぁっ!!勢ぞろいだぁっ!!」
「ん?あんなインドのカレーの王子様みたいなのあったっけ?」
「誰がインドのカレーの王子様ですか!?これも立派なコンボですからね!?」
大集合したオーズのコンボを見て、驚きを隠せない翼に対して目を輝かしている響。
そんな彼女の近くでブラカワニを見たこと無かったのかバースがDブラカワニを指差しながら妙な事を言ったので思わずツッコミをしにいくDブラカワニ。
「そんなもんどうでもいいからとっとと何とかしやがれっ!!」
「「「「「「「「わ、分かった!」」」」」」」」
《《《《《《《《アタックライド、クロスアタック》》》》》》》》
クリスに怒鳴られた為に慌てて頷いた後、Dオーズ達は一斉にディレイドライバーにカードを装填。
ディレイドライバーからの電子音声の直後、ギガンデス・キメラが背中から伸びるギガンデス・ハデスの頭部から火炎弾を飛ばしてくるのだが一斉に散らばる事でそれをかわすと、Dサゴーゾがドラミングをし始めサゴーゾコンボの能力である重力操作を発動。
それによって上手く飛行する事が出来なくなり始める中でDタトバ、Dシャウタ、Dガタキリバ、Dタジャドルが空へと飛び上がる。
その間にDラトラーターは黄色の三つのリングを潜り抜けてトラクローで切り裂く『ガッシュクロス』を、Dブラカワニはオレンジ色の三つのリングを潜ってワニの頭部のエフェクトが噛み付くと同時に放つハサミ蹴り『ワーニングクロス』でギガンデス・ハデスの頭部を破壊する。
苦し紛れに針を放とうとするギガンデス・キメラだったが、Dプトティラの放った冷気によって腹部が凍らされた事で阻止されてしまう。
Dプトティラはすぐさま地面に手を突っ込むと斧型武装――『メダガブリュー』を取り出すと、すぐに砲撃形態であるバズーカモードへと変形させて構える。
《プットッティラ~ノヒッサ~ツ!!》
メダガブリューの歌に合わせて引き金を引くと同時にメダガブリューから放たれる光線――『ストレインドゥーム』がギガンデス・キメラを貫く。
光線に貫かれると、サゴーゾコンボの重力操作にもがいていたギガンデス・キメラは動きが止まってしまいそのまま地面に落下すると、飛び上がっていた4人のDオーズが一斉に攻撃を放ってくる。
「「「「せいやぁぁぁぁぁっ!!」」」」
Dタジャドルのクロー状に変形した両足で放つ両足蹴り『プロミネンスドロップ』、Dシャウタの8本のタコ足をドリル状にして突撃して相手を貫く『オクトバニッシュ』、Dガタキリバの放つ飛び蹴り『ガタキリバキック』、Dタトバの両足蹴り『タトバキック』がそれぞれギガンテス・キメラに炸裂。
全ての攻撃を受けてギガンデス・キメラは大爆発を起こすと、宙にクワガタのコアメダルが宙に舞い上がると同時に砕け散る。
それに合わせて爆発の中からDオーズ達が出てきて残りのDオーズとクウガ達に合流するのであった。
しばらくして・・・
~光風館~
「・・・流石にあんな騒ぎがあったから、リディアンはしばらく休校になるんだって」
「そっか・・・お疲れ様」
少しぐったり気味の吉良がキズナに今まであった事を説明を終える。
それを聞き終えたキズナはポンポンと叩くように吉良の頭を撫でていると、黒コートの人物が現れる。
「ディレイド、クウガは無事に元の世界に送り届けておいたぞ」
「あっ、そうですか・・・ありがとうございます」
黒コートの人物の言葉を聞いて頭を下げる吉良。
実は、騒ぎが終わって光風館に戻ってきた際に既にいた黒コートの人物に勇介を元の世界に戻して欲しいと頼んでおいたのだ。
黒コートの人物の言葉を聞いてホッとしていると黒コートの人物は背景ロールへと近づく。
「さて、行こうか?次の世界へと」
そう言いながらも背景ロールを降ろすと、別のイラストが降りてきた。
それは犬耳を生やした兵士の格好をした者達と猫耳を生やした兵士の格好をした者達が戦っている様子が描かれたもので、空には悪魔の翼を思わせるような紋章が描かれてあった。
To be continued・・・
どこで切ったら良いのか考えんのが面倒になって一纏めにしたら結構長くなったなぁ・・・
それはともかく、今回でオーズ編は終了で次回は新しい世界へ!