仮面ライダーディレイド   作:白き翼

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吉良達が次にやってきたのはDOGDAYSとキバの世界・・・
平和に見えるこの世界にも事件が起ころうとしていた・・・



DOGDAYS KIVAの世界
第三楽章 キバの世界


「これは・・・戦争の絵?」

「でも・・・何で耳とか尻尾とか付いてるの?」

「DOGDAYSとキバの世界か・・・」

 

「ど、DOGDAYS・・・?」

「簡単に説明すると・・・動物の耳と尻尾を持った人達が暮らす世界『フロニャルド』に勇者として呼ばれた男の子がフロニャルドで活躍するアニメ、かな?」

 

「また、アニメなんだ・・・」

「それで、キバと言うのはどんなライダーなんだい?」

 

「えっと、何て言ったら良いのかな・・・コウモリが変身アイテムのライダーで、そのコウモリに笛を吹かせて姿を変えたり出来ます」

「さて、今回も姿を変えるが・・・今回は特別に、全員の姿を変える」

 

「「えっ?」」

 

黒コートの人物の言葉にきょとんとなるキズナと宗一郎。

それに合わせて黒コートの人物が指を弾いて灰色のオーロラを出現させて、吉良達がそれにぶつかる。

 

キズナと宗一郎は格好は変わってないが、吉良はバイオリンケースを持った黒いスーツ姿になる。

そして、三人共通で犬の耳と尻尾が生えていた。

 

「お、お父さん!?な、何か耳と尻尾生えてるわよ!?」

「そ、そういうキズナだって生えてるよ!?」

 

「そっか、耳と尻尾が生えていないのは勇者以外いないから・・・」

「そういうことだ。それじゃ、俺はこの辺で・・・」

 

キズナと宗一郎が互いの姿を見て驚きあっているのを見ていた吉良は一人で納得している。

吉良の言葉に黒コートの人物が返すと、光風館を後にした。

 

「・・・とりあえず、情報探しにでも行ってみるか」

「あっ、私も行く!」

 

「えっ?キズナも?」

「うん、どんな場所か見てみたいの・・・駄目?」

 

「んー・・・別に駄目じゃないけど?」

「よし、決まり!それじゃ、行ってくるね!」

「行ってらっしゃーい」

 

情報収集しに外に出ようとする吉良を呼び止めるようにキズナが自分も行くと言い出す。

それを聞いた吉良はとりあえず断る理由も無いので、一緒に行く事にするのであった。

 

 

 

 

 

(・・・周りの人達を見る限り、どうやらここはビスコッティみたいだな・・・)

 

周りを見ながらも心の中で呟く吉良。

 

吉良の知る限り、フロニャルドには『ビスコッティ』と『ガレット』の二つの国があり、ビスコッティには犬、ガレットには猫の耳と尻尾を持つものが多く暮らしている。

吉良が周りを見たときにいた人々には犬の耳と尻尾の人ばかりなのでビスコッティなのだろうと考えていたのだ。

 

そんな事を考えながらも歩く吉良の横を歩くキズナはずっと気になっていたことを尋ねた。

 

「ねぇ、吉良・・・今回は一体何の役割なの?」

「えっ?えっと・・・多分、バイオリニストだと思う。一応キバに変身する人はお父さん共々バイオリン弾けたから」

 

「・・・あんた、バイオリン弾いたことあるの?」

「・・・無いけど、何でだろう?弾ける様な気がするんだよ・・・よし、チャレンジしてみるか」

 

「ちょ、ちょっと!?こんな人がいっぱいいるところで・・・」

 

吉良と共に街中を歩くキズナは吉良が持っていたバイオリンケースの事を尋ねると、吉良はバイオリンケースを開けてバイオリンを取り出す。

バイオリンを弾けるのかと尋ねられた吉良は何故か弾けるような気がし始めて演奏を始めようとする。

 

変な音を出されては流石に周りの人に迷惑であるし、何より近くにいる二人揃って恥ずかしい思いをするのは勘弁だと思ったキズナが止めようとする。

ところが、吉良はキズナの予想を裏切ってバイオリンで綺麗な音色を奏で始める。

 

「う、嘘でしょ・・・!?」

 

その様子に思わずポカンとなってしまうキズナの前で吉良はバイオリンを少しの間奏で続ける。

吉良が演奏を終えて、軽く息を吐き出した途端に周りの人から拍手が送られた。

 

「えっ!?あ、ど、どうも・・・」

 

弾くのに夢中になっていたのか拍手を送られて少し驚き、若干照れくさそうに周りの人達に一礼をしてバイオリンをケースに片付ける。

そしてキズナと共にこの場を去ろうとしたその時、吉良の目の前を何かが横切ったかと思った直後に吉良の額に何かが激突する。

 

「あだっ!?」

 

何かが額に激突して、その痛さに思わず声を上げてしまいながらも吉良は少し後ろに下がったかと思うと尻餅をついてしまう。

直後、尻餅をついた吉良の目の前に二本の光の牙の様な物が突き刺さる。

 

それはキバの物語に登場する怪人――『ファンガイア』が人間のライフエナジーを吸収するときに相手に突き刺す『吸命牙』と呼ばれるものであった。

ちなみに、ライフエナジーとは人間の生命エネルギーのことでこれを吸収された人間は体がガラスのようになり最終的には砕け散ってしまうのだ。

 

「っ!?これは・・・」

「きゃぁぁぁぁっ!!」

 

吸命牙を見て驚く吉良のすぐ近くで悲鳴が上がる。

何事かと思っていると、シマウマを思わせる姿の怪人――『ゼブラファンガイア』が現れ、周りにいた人は一斉に逃げ出す。

 

「よこせ・・・ライフエナジーをよこせぇぇぇぇっ!!」

 

ゼブラファンガイアは叫びながらも自分の周りに複数の吸命牙を出現させる。

それを見た吉良がすぐさまディレイドライバーを腰に装着したその時、どこからか飛んできた白い円盤の様な物が吸命牙を破壊する。

 

「っ?あれは・・・サガーク?」

 

「っ!?貴様ぁ・・・」

「そこまでだっ!」

 

吉良は白い円盤のようなものの正体がキバの物語で登場した『サガーク』である事に気づく。

そんな彼の前でゼブラファンガイアがサガークを睨みつけていると、そこに緑色の髪の垂れた犬耳と尻尾を持つ少女――『エクレール・マルティノッジ』が現れる。

エクレールが現れたと同時にサガークはどこかへと行ってしまい、ゼブラファンガイアは追おうとせずにエクレのほうを見る。

 

よく見ると、エクレールは腰にベルトを巻いて右手には四角いアイテムを持っていた事に吉良は気づいた。

 

「イクサナックル、って事はあの子が・・・」

 

《レ・ディ・ー》

「変身!」

《フィ・ス・ト・オ・ン》

 

吉良が呟く前で右手に持っている四角いアイテム『イクサナックル』を左の掌に当てるエクレール。

当てると同時に鳴る電子音声に合わせてエクレールが叫びながらも腰に装備したベルト『イクサベルト』にイクサナックルを装着する。

 

装着と同時に鳴り響く音声に合わせて、エクレールの前に金色の人型のエネルギー体の様な物が現れたかと思うとエクレールに向かってぶつかる。

すると、エクレの姿は顔に金色の十字架がある白い戦士『仮面ライダーイクサ セーブモード』へと姿を変えると、イクサの顔の十字架が展開してその下から赤い瞳が現れた状態『仮面ライダーイクサ バーストモード』へと姿を変えた。

 

ゼブラファンガイアはイクサの変身完了と同時に剣を出現させて襲い掛かるが、イクサは専用武器『イクサカリバー』を構えて立ち向かう。

互いの剣がぶつかり合うが、すぐさまイクサがゼブラファンガイアの剣を弾き飛ばし、そのままイクサカリバーでゼブラファンガイアを数回斬りつけていくイクサ。

 

状況から見てイクサが有利な状態で、大丈夫かなと思い始めた吉良がディレイドライバーを外そうとしたその時、突然イクサとゼブラファンガイアが戦う場所の近くの地面に穴の様な物が出来たかと思うとそこからアリジゴクを思わせる姿の『アントライオンファンガイア』が出現する。

いきなり現れたアントライオンファンガイアはゼブラファンガイアが使っていた剣を拾うと、ゼブラファンガイアと戦っているイクサを後ろから斬りつける。

 

「ウォォォッ!!」

「ぐっ!?もう一体・・・あがっ!?」

「ガァァァァッ!!」

 

「なっ!?は、離せ、うぁっ!?」

 

イクサは痛みにこらえながらも振り返るものの、アントライオンファンガイアに何度も剣で斬りつけられる。

それどころかゼブラファンガイアがイクサを背後から羽交い絞めにしてしまっているので身動きが取れなくなってしまっていた。

 

「まずい、変身!」

《カメンライド、ディレイド》

 

ゼブラファンガイアが羽交い絞めにしたイクサをアントライオンファンガイアが剣で滅茶苦茶に斬りつけ続けるのを見た吉良は、イクサを助けようとディレイドに変身。

そして、戦いに乱入してアントライオンファンガイアに飛び蹴りを放ってアントライオンファンガイアを蹴っ飛ばす。

 

「なっ、お、お前は・・・」

「撃ちまーす!!」

 

「わぁぁぁっ!?」

 

何かを言おうとするイクサに対してディレイドはどっかの列車戦隊の武器の音声のような言い方で声を上げると、イクサの顔にブレイブッカー・ガンモードの銃口を向ける。

それを見て慌ててイクサが首を傾けたのに合わせてブレイブッカーを発砲。

 

銃弾はゼブラファンガイアの顔に命中し、ゼブラファンガイアは思わず両手で顔を押さえたためにイクサを開放してしまう。

自由になったイクサはゼブラファンガイアを蹴り飛ばして、すぐさまディレイドに詰め寄る。

 

「おまっ、危ないだろうが!?」

「ごめんごめん・・・あっ、そっちお願いっ!!」

「あ、おいっ!?」

 

ディレイドに文句を言うイクサに謝りながらもディレイドはアントライオンファンガイアのほうへと向かう。

呼び止めようとするもこちらにはゼブラファンガイアがいる為、イクサはそちらを倒す事に専念する事にした。

 

「さて、と・・・」

《アタックライド、スラッシュ》

 

「邪魔するなぁっ!!」

「はぁっ!!」

「何っ!?」

 

ディレイドは、ディレイドライバーにカードを装填してブレイブッカーをソードモードに切り替える。

そこに、アントライオンファンガイアがディレイドに対して剣を振るおうとするが、ディレイドのブレイブッカーの一撃が剣の刀身を叩き折る。

 

宙に舞う刀身をアントライオンファンガイアが目で追ってしまった所に、ディレイドはブレイブッカーを使って連続で斬りつける。

切れ味が強化されたブレイブッカーの攻撃を受け、地面を転がったアントライオンファンガイアは地面に右手をつけると、アントライオンファンガイアの足元に穴が出来てそこに吸い込まれるように入っていくと、穴が消えてしまう。

 

ディレイドは周りを見渡していると、ディレイドの近くの地面に穴が出来てそこからアントライオンファンガイアが飛び出してディレイドを蹴り飛ばす。

いきなりの攻撃に倒れるディレイドを他所にアントライオンファンガイアは再び地面に穴を開けて消えてしまう。

 

「面倒な能力だなぁ・・・でもっ!」

《カメンライド、クウガ》

 

ディレイドはブレイブッカーを腰に装着しなおしながらもカードを取り出して、ディレイドライバーに装填。

電子音声と共にクウガに姿を変えるディレイドを、また地面から出て来たアントライオンファンガイアが吹っ飛ばす。

吹っ飛ばされて地面を転がりながらもDクウガはさらにカードを装填する。

 

《フォームライド、クウガ・ペガサス》

「これならいけるはずっ!!」

《ファイナルアタックライド、ク・ク・ク・クウガ》

 

電子音声の後、クウガの姿は緑色になり左肩のみにアーマーがある姿『ペガサスフォーム』に変わる。

そして、またカードを装填すると同時にブレイブッカーをガンモードで構えると、ペガサスフォーム専用武器であるボウガン『ペガサスボウガン』へと変わると同時にペガサスボウガンの銃尻のトリガーを引っ張る。

 

Dクウガは仮面の中で目を閉じて、意識を集中する。

すると、後ろのほうから砂が流れるような音が聞こえ、閉じていた目を開きながらも素早く振り返りながらもペガサスボウガンを構える。

直後、地面に出来た穴からアントライオンファンガイアが飛び出した。

 

「はぁっ!!」

「なっ、ギャァァァァッ!?」

 

飛び出てくるや否やペガサスボウガンの引き金を引いて、クウガの必殺技に含まれている封印エネルギーが高密度に圧縮された空気弾『ブラストペガサス』を発射。

出てくる所がばれていたとは思わなかったアントライオンファンガイアをブラストペガサスが貫き、アントライオンファンガイアの体はまるでガラスのように砕け散ってしまった。

 

倒したと同時にDクウガはディレイドに戻ってイクサのほうを見るともう決着がつきそうな状態となっていた。

 

「これで終わりだっ!」

《イ・ク・サ・カ・リ・バ・ー・ラ・イ・ズ・アッ・プ》

 

イクサがイクサベルトの両サイドについてあるスロットに入っている笛のようなアイテム――『フエッスル』の一つ、『カリバーフエッスル』をイクサベルトのバックル部に装填。

それと共になり始める音声と共にイクサがイクサカリバーを構えると、イクサカリバーが眩く輝く。

 

その輝きによってゼブラファンガイアが怯んだ所に、イクサはイクサカリバーで相手を切り裂く『イクサジャッジメント』を放つ。

イクサの一撃をまともに受けたゼブラファンガイアはアントライオンファンガイア同様体がガラスのように砕け散った。

 

ゼブラファンガイアだった破片が舞い散る中、イクサはディレイドの方を見るとイクサカリバーの剣先をディレイドに向けた。

 

「・・・お前のような奴がこのビスコッティにいるとは聞いた事が無い・・・一体何者だ?」

「エクレール、剣を収めてください!」

 

警戒した様子のイクサがディレイドを問いただそうとした時、ピンクの髪の犬耳と犬の尻尾を持った少女がサガークと共に現れる。

 

「ひ、姫様!?」

 

「え、ひ、姫様・・・?」

(あの子はミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティ、この国ビスコッティの領主を務めている子だ。あっちの円盤みたいなのはサガーク)

 

いきなり現れた少女――『ミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティ(以後ミルヒと表記)』を姫様と呼ぶイクサを見て事情を知らないので困惑しているキズナに対し、ディレイドが小声で説明する。

そんなやり取りをしている二人にミルヒがサガークと共に歩み寄ってきた。

 

「あの、エクレールを助けていただいて、ありがとうございました。ディレイドさん」

『アリガトウ』

「あ、いえ!僕が勝手にやっただけなので・・・って、ん?」

 

二人揃ってディレイドに頭を下げるミルヒとサガーク。

それを見て慌てて返そうとした時に、引っ掛った事があった。

 

初対面であるミルヒがディレイドの名前を知っていたことだ。

どうして知っているんだと尋ねようとする前にミルヒがディレイドに尋ねてきた。

 

「あの、この後何かご予定はありますか?」

「えっ?いえ、特には何も・・・無いよね?」

「う、うん。これと言って・・・」

 

「でしたら、これから一緒にお茶をしませんか?」

「「・・・えっ?」」

 

ミルヒの提案に思わずきょとんとなってしまうディレイドとキズナ。

だが、これと言って断る理由もないのでお茶のお誘いを受ける事にし、ミルヒの案内で移動を始めるのであった。

 

 

 

To be continued・・・

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