仮面ライダーディレイド   作:白き翼

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ディサイズ「城での戦いには決着はつき、旅人も新たな力を手にした・・・」

ディバイン「けれども、騒動を起こした張本人はまだいる・・・逃がしてたまるかよっ!!」


フィナーレ、暗躍する者達の正体

「くっ・・・サバトがやられたか・・・!」

「ディナーレ様、しっかり・・・!」

 

フィリアンノ城から逃げたディナーレはソーンファンガイアの肩を借りながらもビスコッティから離れた森の中を歩いていた。

流石に二人のライダーの技を受けた事によるダメージはかなり大きいようで今にも倒れてしまいそうになっている。

 

「お前等!待ちやがれぇっ!!」

「っ!?追いかけて来たのか!?」

 

その時、背後から声がしたかと思うとディバインとディサイズがディナーレとソーンファンガイアに追いついた。

まさか追いかけてきているとは思っていなかったようでディナーレが驚いていると、ディサイズがサイズブッカー・サイズモードを構えると同時にディバインもディバインドライバーを構える。

 

「貴様のやった事・・・許せれるものではないっ!!」

「同感だ・・・覚悟しやがれっ!」

 

ディナーレ目掛けて同時に駆け出すディバインとディサイズ。

ソーンファンガイアも迎え撃とうとどこからか取り出した剣を構えて、ディナーレはディナーレドライバーをホルスターから抜いて構える。

 

 

 

 

《サイクロン、トライアル》

 

 

 

 

その時、突然どこからか電子音声が響いたかと思うと、かなりの速さで何かが二人に近づいた。

その何かはディバインに殴りかかるもののギリギリでディバインはかわし、ディサイズと共に一旦距離をとってから攻撃してきた何かの姿を見る。

 

その何かの正体は右半分が緑で左半分が青となっているディバインとディサイズが知る仮面ライダーダブルにそっくりなものだったが、目の形が通常のダブルと異なっていた。

 

「なっ、コイツは・・・!?」

「・・・俺は、デュアル・・・・仮面ライダーデュアル」

 

「くっ!まさか怪人だけじゃなくライダーまで仲間にしていたのか!?」

「ふっ、何か勘違いしているようだけど・・・僕達の組織は人手不足と言うわけじゃないよ?」

 

「組織、だと?」

 

驚くディバインとディナーレに対し、ダブルにそっくりな戦士――『仮面ライダーデュアル』が静かに名乗る。

ディサイズが驚く前でディナーレは少し呆れた様子で返し、その言葉に何の事だと言わんばかりに声を上げたディサイズを見ながらも続ける。

 

 

 

 

「僕達はレギオネクス!全ての世界を手に入れる組織さっ!!」

 

 

 

 

「レギオネクス・・・!?」

「ほぉ、ちゃんとした組織があったとはな・・・だったら、その組織の事を詳しく話してもらおうじゃねぇか!!」

 

「お断りだ!デュアル!!」

 

ディナーレの言葉に驚くディサイズとディバインだったが、すぐさま武器を構えなおす。

それを見てディナーレがデュアルの名を叫ぶと、デュアルは腰につけてあるダブルのベルトであるダブルドライバーにそっくりなベルト――『デュアルドライバー』のWの形となったバックル部を閉じ、バックルの左側に挿してあるガイアメモリを抜いてすぐに別のメモリを構えながらもメモリにあるスイッチを押す。

 

《アクセル》

 

構えたメモリからの電子音声の後、左側のスロットに装填し、バックル部を展開した。

 

《サイクロン、アクセル》

 

デュアルドライバーからの電子音声の後、デュアルの左半分が青から赤へと変わる。

そして、左手には所々が青くなっている剣『アクセルブレード』が握られたかと思うとデュアルドライバーの右側に刺さっているメモリを抜く。

そして、アクセルブレードの刀身を押し下げる事で出てきたスロットにメモリを装填して刀身を戻す。

 

《サイクロン、マキシマムドライブ》

「サイクロンスラッシャー・・・!」

 

「っ!ディバインッ!」

「分かってる!!」

 

《《アタックライド、バリア》》

 

アクセルブレードの電子音声に合わせて刀身が緑色に輝き始める。

それを見て瞬時にディバイン達は二人揃ってカードを使って、自分達を中心としてドーム状のバリアを作り出した直後にデュアルはアクセルブレードを一閃して緑色の風の刃を放つ『サイクロンスラッシャー』を放つ。

 

放たれた風の刃はドーム状のバリアに激突したと同時に派手な爆発が起こり二人の姿が煙で見えなくなってしまうが、ディバイン達は少し間を空けて煙の中から出てきた。

だが、その時には既にディナーレ達の姿は無かった。

 

「ちっ、逃がしたか・・・!」

「レギオネクス、かぁ・・・これから、どうする?」

 

「・・・奴が逃げた以上ここにいる理由は無い。行くぞ」

 

ディサイズの言葉にそうだな、と短く返した後ディバインが指を弾くとオーロラを呼び出す。

そして二人揃ってオーロラを潜った後にオーロラと共に姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~???~

 

「危なかったですね・・・」

「全くだ、お前には感謝しているぞ。デュアル」

 

その頃、ディナーレ達はとある施設の中を歩いていた。

ソーンファンガイアと共に少しふらついた様子で歩くディナーレとデュアルが話していると、とある部屋に入る。

 

その部屋はかなりの量のパソコンに様々な資料や何かの部品が机の上に整理された状態で置かれていた。

そんな部屋の中には白衣を着た一人の女性がおり、パソコンを見ながら素早くキーボードを打っていたのだがディナーレたちが入ってきた事に気づいて作業を中断して歩み寄ってきた。

 

「お、お帰りなさい、皆さん・・・」

「挨拶はいい。私とディナーレ様は負傷しているのだ、さっさと治せ!!」

「は、はい・・・」

 

挨拶をしてくる女性に苛付いた様子でソーンファンガイアは怒鳴り、少しビクッとなってしまいながらも頷く女性は懐から何かを取り出す。

それは『ゾディアーツスイッチ』と呼ばれるものであった。

 

女性はスイッチを押すと同時に、その姿を白いローブを纏ったような姿をした何匹もの蛇が側頭部から髪を下ろした状態のような感じで生えた怪人――『オフィニクスゾディアーツ』へと変わると、今度はゾディアーツスイッチに似ているが細部が異なるスイッチ――『ホロスコープススイッチ』を押す。

すると、オフィニクスゾディアーツは全体的に水色で両肩に瓶をつけたような姿の『アクエリアスゾディアーツ』に変わって、両肩の瓶から水を放つ。

その水はディナーレとソーンファンガイアを包むと、二人が負っていたダメージが完全回復した。

 

「ど、どうでしょうか?」

「・・・流石はアクエリアスの力、一瞬で痛みが消えた」

「そ、そうですか・・・」

 

「ふん!この程度スイッチの力があれば造作もない事、調子に乗るなよ・・・ディナーレ様、参りましょう」

「あぁ、そうだな・・・」

 

ホッとした様子のアクエリアスゾディアーツにまだ苛付いている様子のソーンファンガイアが睨みながら言った後、ディナーレと共に部屋を後にする。

その後ろ姿を見送った後、スイッチを切って人間の姿に戻った女性の表情は暗いものであった。

 

そんな時、デュアルが女性に近づいて頭をポンポンと叩くように撫で始めた。

 

「っ、デュアルさん・・・?」

「・・・気にするな・・・あんな奴の言うことなど」

 

「・・・はい」

 

撫でながらも優しい口調で声をかけるデュアル。

それは、彼なりに自分を励ましてくれているんだろうと思った女性は少し嬉しくなり彼を見ながらも微笑むのであった。

 

 

 

 

 

 

~光風館~

 

「遅いねぇ、吉良君・・・」

「うん・・・」

 

吉良の帰りを待つキズナと宗一郎。

吉良が出て行ってからかなり時間が経っているために流石に心配になってしまっていたその時、玄関のドアが開いた音が聞こえる。

 

「おっ、帰ってきたっ!」

「・・・だね」

 

ドアが開いた音を聞くや否や、嬉しそうに宗一郎は玄関のほうへと急ぎ、キズナもホッとしながらも後を追う。

そして、帰ってきた吉良を二人で迎えのであった。

 

「お帰り!吉良君!」

「・・・ただいま帰りました」

 

「お帰り、吉良」

「うん、ただいま」

 

笑顔で迎える宗一郎に吉良は微笑みながらも返すとキズナも吉良に声をかけ、吉良も返す。

その時、吉良の腹の虫が盛大になった。

 

それを聞いた途端、宗一郎とキズナは二人揃って噴き出して笑い始めた。

 

「あ、あはは・・・色々動き回ったからお腹減っちゃいまして・・・」

「おぉ、そうかい!ご飯出来てるし、食べよう!」

「えっ?食べようって・・・まさか、待っててくれてたんですか?」

 

「うん、一人で食べるより皆でわいわい食べたほうがいいでしょ?」

「よしっ、すぐ温めるからね~・・・あっ!今日吉良君の好きなカレーだよ~!」

 

笑顔で吉良と話しながらキズナと宗一郎が先に居間へと向かう。

そんな様子を見ながらも、思わず吉良は微笑むものの少し寂しそうな表情になった。

 

「・・・こういう風に、温かく支えてくれた人がいたなら・・・あの人と、分かり合えたのかもな・・・・」

 

静かに呟いた後、吉良は二人に少し遅れる形で居間へと向かう。

そして、三人揃って夕食を食べ始めるのであった。

 

 

 

 

 

 

翌日・・・

 

 

 

 

 

「ふぁぁ・・・」

「おぉ、おはようさん。早起きなんだな?」

 

「えっ?」

 

欠伸をしながらも居間にやってくる吉良。

そんな彼に宗一郎でもキズナでもない者に声をかけられたので思わず、声のした方を見る。

 

そこには、紫音とクロウと共に見慣れない黒いコートを羽織った青年が椅子に座っていた。

ちなみにキズナも席について三人と共に朝食を食べているのであった。

 

「クロウさん!・・・と、誰ですか?」

「あ、いけね。変身解除したとこ知らないんだったか・・・ほれ」

 

吉良の言葉に、そう言いながらもコートの青年はコートで隠れて見えない状態となっているホルスターから何かを抜いた。

それは、ディバインの持っているディバインドライバーであった。

 

「それ・・・っ!まさか!?」

「そっ、俺は神夜 零慈。またの名を仮面ライダーディバイン、コイツの仲間だよ」

 

「・・・俺は天宮 紫音、仮面ライダーディサイズだ」

「えっ?仲間って・・・」

 

「俺とディバインは様々な世界の異変を食い止める為に行動をしているんだ、ちなみに俺達以外にも同じようなことをしているものもいる」

「異変を食い止める、って・・・でも、ディバインは・・・・」

 

「それはコイツの独断だ、君が少しでも強くなれるようにと行った事らしい。しっかり罰は与えておいたから許してやって欲しい、頼む」

「あ、は、はい!分かりました!だから、頭を上げてください!!」

 

事情を理解していた吉良に対し紫音が頭を下げてきたので、吉良は慌てて頭を上げるように言う。

それを聞いて頭を上げた紫音にキズナが気になっていたことを尋ねる。

 

「えっと、ところで・・・そっちの人は・・・」

「あ、始めまして。クロウ・スペリオルです・・・君達と同じ異世界の住人で、吉良君と同じ仮面ライダーなんだ」

 

「えっ!?な、何で異世界の人がここに・・・」

「その・・・いきなり目の前に出てきた灰色のオーロラを潜っちゃって・・・そしたら、ビスコッティにいたんだ」

 

「灰色のオーロラって・・・もしかして、あの時のやつ?」

「多分・・・って、それは置いといてクロウさんはどうしてここに?」

 

クロウの言葉に吉良に対して尋ねると、多分と返しながらも何故ここにいるの尋ねる吉良。

すると、クロウは思わぬ言葉を返してきた。

 

「実は・・・君達の旅に同行しようと思ってね」

「「えっ!?」」

 

「その、ディナーレだっけ?アイツの事が気になるから・・・あと、個人的にぶっ飛ばしてやりたいし」

「えと・・・大丈夫なんですか?」

 

「・・・特別に、許可する・・・と言うよりも、宗一郎さんが既に居候許可してるんだ・・・」

「ちなみに、コイツの事話したら詳しく事情を話す前にアッサリとOKくれたんだ・・・」

 

連れてきて大丈夫なのかと尋ねる吉良に、紫音は軽く溜息をつきながら返す。

そんな様子を見ながらも苦笑いで補足説明する零慈。

 

「吉良君、お待たせ~!」

「あ、すいません。宗一郎さん」

 

そんなやり取りをしていると、吉良の分の朝食を宗一郎が持ってきて、吉良と共にキズナ達に混ざるように一緒に朝食を食べ始める。

そして、朝食を食べ終えてすぐに片付けを済ませた所で吉良達は背景ロールの近くに行く。

 

「ふぃー、食った食った・・・あ、おっちゃん。俺達の分までありがとな?」

「本当にすみません、勝手に乗り込んできたのに・・・」

 

「いいよいいよ、賑やかな食事は好きだから。ねっ?」

「・・・正直、ちょっと居心地悪かった・・・初対面の人と食事取るんだし・・・」

 

朝食をご馳走になった事に対して礼を言う零慈の隣で申し訳なさそうに頭を下げる紫音。

そんな彼等に気にしないでいいと笑顔で返す宗一郎は同意を求めるようにキズナにいうがキズナは居心地が悪かったと返す。

二人のやり取りを聞いて思わず苦笑いしながらも、吉良が紫音に尋ねた。

 

「えっと、もう次の世界に行くんですか?」

「あぁ、この世界での騒動は終わった・・・次に行くとしよう」

 

「よしっ、いっせーのっ!!」

 

吉良の言葉に紫音が頷いて答えた後、零慈が背景ロールを下ろすと新しい絵が降りてきた。

それは卵形の宝石が置かれてあるテーブルの後ろにあった大きな鏡に様々な怪物が映った絵であった。

 

 

To be continued・・・

 

 

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