この世界では、ディレイドの存在は明らかな異物となってるようであった・・・
何で小さくなってんの!?
「何だこれ?怪物の絵に・・・卵?」
「龍騎と、まどか☆マギカの世界・・・」
「えっと・・・名前的に龍騎と言うのがこの世界のライダーなのかな?」
「はい、まどか☆マギカはアニメ作品です・・・けど、今回は今までの世界とはちょっと違う感じなんですよ」
「違う、って・・・何が?」
「龍騎は鏡の中の世界、『ミラーワールド』に住む人間を捕食する怪物『ミラーモンスター』と契約してライダーになる力を得る。その力を使ってミラーモンスターと戦うんだけど・・・ミラーモンスターだけでなく、ライダー同士でも戦うんです」
「ら、ライダー同士で戦い!?」
「な、何でそんなことになるの?」
「実は、龍騎のライダー達は自分の願いを叶える為にライダーになったんです。けど、願いを叶えられるのは最後に生き残った一人だけ・・・だから、ライダーを倒して最後の一人へとなろうとするんです」
「なるほどねぇ・・・そして、今回混ざったのは・・・まどか☆マギカ、だっけ?それどういうアニメ?」
「んー・・・簡単に説明すると魔女と呼ばれる怪物やその魔女が作る使い魔と呼ばれる存在と戦う魔法少女の話、かな・・・」
「へぇ・・・魔法少女、か・・・」
「あ、でも・・・登場する魔法少女の一人が魔女に頭を食べられて死んじゃったり、人がビルから飛び降りたり集団自殺しようとする描写があったりとかいう感じで結構暗いよ・・・?」
「・・・何か、今回は随分物騒な世界同士が混ざってる気がする・・・」
魔法少女と聞いて、頭の中で日曜の朝8時半にやっているアニメ番組みたいな感じかと考えるキズナに、吉良が作品の説明をする。
それを聞いてキズナは『これは、子供が見るような番組ではない』と瞬時に思い、不安になってしまう。
そんなやり取りを見ていた零慈も物騒な世界に来たなと思っていると、紫音がいきなり指を弾いた。
そして、出現したオーロラが吉良にぶつかって吉良が潜り抜けると吉良の格好が変わる。
吉良が衣装を確認しようとした時、クロウとキズナが吉良の姿を見て驚いた声を上げた。
「き、吉良君!?」
「なっ、何で小さくなってんの!?」
「えっ?」
クロウとキズナの言葉にきょとんとなりながらも自分の姿を確認すると、確かに自分が小さくなっている事に気づいた。
そして、自分が制服を来ている事に気づくと納得した様子となった。
「あ、そっか・・・まどかマギカの主人公って中学生だからか」
「そういうことだ。今回は見滝原中学校の学生として行動してもらう・・・場所は大丈夫だろう?」
「はい、大丈夫です。それじゃ、早速行って来ます」
紫音の確認に対し頷いて答えた後、姿が変わったときから持っていた鞄を持って見滝原中学校へと向かう吉良。
その様子を見送った後、紫音と零慈は顔を見合わせる。
「んじゃ、俺達も色々と調べてみるか?この世界のこと」
「そうだな・・・」
「あぁっ!しまったっ!!」
紫音と零慈は光風館を後にしようとしたその時、突然宗一郎が大きな声を上げる。
思わず二人は何事かと思いながらも足を止めて振り返ると、クロウとキズナが驚いた様子で宗一郎を見ていた。
「っと、びっくりしたぁ・・・」
「ど、どうしたの?お父さん」
「吉良君の姿を写真に撮るの忘れてたぁっ!旅の記念に撮っておこうと思ってたのにぃ~っ!!」
「「「「だぁぁぁぁっ!!?」」」」
涙目の宗一郎の言葉を聞いた途端、宗一郎以外の面々が一斉にずっこけるのであった・・・。
「それでは、秋山君は美樹さんの隣に座ってくださいね?」
「はい」
光風館でキズナ達がずっこけてしまうような事が起こっていることも知らない吉良は見滝原中学校のとある教室にて転校生ということで朝のHRで先生から生徒たちに紹介されている所であった。
担任の教師の言葉に頷いて答えると吉良は言われた場所に座ると隣の美樹さんと呼ばれていた水色の髪の少女と彼女の隣に座っていた桜色の髪の少女が声をかけた。
「あたしは美樹さやか!よろしく、転校生!」
「始めまして、鹿目まどかです。よろしくね」
「さっき先生が言ってたけど秋山吉良です。こちらこそよろしく・・・ん?」
水色の髪の少女――『美樹さやか』と桜色の髪の少女――『鹿目まどか』と挨拶を交わす吉良。
そんな時、何か見られてると感じ取り後ろを見ると、そこにいた黒髪の少女がこちらをじっと見つめていた。
いや、見つめていると言うよりも睨んでいるといったほうがいい。
「あの子は・・・」
「あぁ、あいつは暁美ほむら・・・色々変わった奴よ」
「悪い子じゃないんと思うんだけどね・・・」
「まっ、あいつは何故かまどかには甘いからねぇ~」
「ふぅん・・・」
睨んでいた少女こと『暁美ほむら』の事が気になりながらも吉良は再びさやか達の方を見る。
その直後、HR中に会話をしていた事を三人そろって先生に注意される羽目になってしまうのであった。
しばらくして・・・
「・・・ここなら、今の時間は誰も来なさそうだな・・・」
放課後、屋上にやってきて石で出来た椅子のようなものに座りながらも吉良は鞄の中からブレイブッカーを取り出した。
そして、今まで手に入れたカメンライドカードを取り出し始めた。
クウガの世界で手に入れたクウガとライガ――
オーズの世界で手に入れたオーズとバースとリバース――
そして、キバの世界で手に入れたキバとイクサとサガ、セイバーとダークキバとレイの合計11枚だ。
「キバの世界の時に結構増えたなぁ。増えるのはディケイドと違って一枚だけじゃないみたいだし、全部周り終わった時には何枚になってるんだろ・・・」
「何見てるの?」
「うわっ!?」
3つの世界を旅した結果、11人ものライダーに変身できるようになっている状態に思わず後のことが気になり始める吉良。
その時、ブツブツと呟いていた吉良にいきなり誰かが声をかけてきたのだが、それに驚いてしまった吉良は持っていたカメンライドカードを全部落としてしまう。
「あ、やべっ!」
「あっ!?ご、ごめんっ!!」
「もー、何してんのまどか!いきなり声かけたら驚くでしょ!?」
「鹿目さん?それに美樹さんも・・・」
「えと、屋上に上がって行くの見えたからどうしたのかと思って・・・」
「私はまどかに付いてきただけだよ。はい、これで全部?」
「ありがとう・・・うん、全部ある。大丈夫」
落ちたカードを急いで拾い始める吉良に対し、声をかけた誰かことまどかは近くにいたさやかと共にカードを拾うのを手伝い始める。
何故二人がいるのかと思う吉良にさやかが返すと、拾ったカードをまどかと共に吉良に渡してきた。
それを受け取った際に念のために枚数を確認した後、ブレイブッカーにカードを収めて鞄に入れる。
その時、突然妙な音が周りに響き始めた。
「っ、この音・・・」
突然響き始めた妙な音、この音はミラーモンスターが出現している事を示すもので、普通の人間には聞こえないものだ。
吉良はすぐに念のために懐に入れていたディレイドライバーを取り出そうとした時にある事に気づく。
それは、自分と同じ様にまどかとさやかが懐に手を入れようとしていたのだ。
まるで何かを取り出そうとするかのように・・・
「・・・音、聞こえてるの?」
「えっ!?」
「ちょ、あんたも聞こえてんの!?」
それを見て、まさかと思いながらも吉良は音が聞こえてるのかと尋ねた途端、どうやら聞こえていたみたいであり驚いた様子で吉良を見る。
その時、3人の近くにあった水たまりから蜘蛛型モンスター『レスパイダー』が姿を現す。
ミラーワールドは鏡の中に存在する世界だが、別に鏡じゃないと出入りが出来ないわけではない。
水たまりからレスパイダーから出てきたように、鏡面化したものからでもミラーワールドの出入りが可能なのだ。
レスパイダーが出てきたと同時に、悲鳴を上げるまどかとさやかの前に立ちながらも吉良はディレイドライバーを装着する。
「一応、僕は君たちと同じ仮面ライダーだから・・・君たちとは大分違うけどね、変身!」
《カメンライド、ディレイド》
事情を説明しながらも、二人の目の前でディレイドに変わると目の前にいるレスパイダーがディレイドに襲い掛かる。
両手に付いた爪で切り裂こうとするものの、ディレイドは攻撃をかわしながらもブレイブッカー・ガンモードを至近距離で連射してレスパイダーを引き離した。
ブレイブッカーの銃弾をまともに受け続けて後退するレスパイダーは水たまりを使ってミラーワールドに逃げてしまった。
「あっ、待て!!」
それを見たディレイドはブレイブッカーを腰に戻して、急いでレスパイダーを追う様にレスパイダーが使った水たまりからミラーワールドに入る。
「な、何であいつがライダーになれるのよ!?ライダーは・・・」
「さ、さやかちゃん!私達も行こうっ!!」
「あ、う、うん!」
ディレイドに変身した吉良の事を考えるさやかに呼びかけるまどかの声に、ハッとなりながらもさやかはまどかと一緒にあるものを取り出す。
まどかのものは龍の紋章が描かれ、さやかのものは鮫を思わせる紋章が描かれた四角いアイテム――『カードデッキ』であった。
二人は同時にディレイドがミラーワールドに入った時使用した水だまりに近づくと同時にカードデッキを水たまりにかざす。
すると、二人の腰に銀色でバックル部分に四角いスペースが空いたベルト――『Vバックル』が出現する。
「「変身!」」
Vバックルの出現と同時にまどかとさやかは同時にVバックルの空いたスペースにカードデッキを装填。
装填と同時に、二人の体に虚像が重なっていき始めると、そのまま彼女達の姿が変わる。
まどかは鉄火面を思わせる頭部をした赤い戦士――『仮面ライダー龍騎』に、さやかは鮫を思わせる頭部を持つ左腕にコバンザメ型の装備をつけた水色の戦士――『仮面ライダーアビス』へと姿を変えると同時に、二人はそのまま水たまりを利用してミラーワールドに入る。
入った途端に二人の前にディレイドが吹っ飛ばされたかのようになりながらも二人の前に現れた。
「うわぁっ!?」
「き、吉良君!大丈夫!?」
「いってて・・・何とかね・・・」
慌てて二人が駆け寄ると、ディレイドは立ち上がりながらも返す。
そんな時、三人に向かってレスパイダーと共にレスパイダーと同じ蜘蛛型のミラーモンスターである『ソロスパイダー』と『ミスパイダー』が近づいてくる。
「えっ!?も、もう二体!?」
「最初は一体だけだったんだけど、戦ってる最中にいきなり出てこられてボコボコにされた・・・」
「なるほど、3対1になって不利になっちゃったのか・・・でも、私たちを加えたら3人だね!」
レスパイダー以外にもいる事に驚く龍騎に立ち上がりながらも説明するディレイド。
それを聞いて納得したかの様子でアビスがいいながら構え、それを聞いた龍騎とディレイドはアビスの言葉に頷いて答えると一斉に構える。
「よし・・・一人一体相手にしてとっとと終わらせようか!」
「うん!」
「オッケー!任しといてっ!!」
ディレイドの言葉を合図とするように三人は駆け出す。
それに合わせて迎え撃つと言わんばかりにレスパイダー達も駆け出し、そのまま3対3の戦いが始まる。
この戦いがミラーワールドの外から見られていると言うことに気づかずに・・・。
To be continued・・・