怪人がいない平和な世界と怪人が出てくる平和とはいえない世界が混ざった世界で、何が起こるのだろうか・・・?
※世界の名前とタイトルの『!!』の意味は、けいおんのアニメ第二期『けいおん!!』の各回のタイトル風にしたかったからです。
最初の世界!!
「紋章と・・・楽器のマーク?」
「吉良には話していたが・・・旅の目的は『他の世界と融合したライダー達の世界』を旅して行った世界で起きている異変を食い止める事なんだ」
「・・・つまり、この楽器はライダーの世界と融合した世界の事を表していると言うこと?」
現れたイラストを見て、何の世界だろうと考えるキズナ。
それに対して黒コートの人物の説明を聞いて、首をかしげながらもキズナは尋ねると黒コートの人物は頷いて答える。
「でも、一体何の世界が混ざっちゃったんだろうね?」
「・・・『クウガ』の世界と『けいおん』の世界、かな?」
イラストを見ながら首をかしげている宗一郎。
そんな時、吉良がイラストを見ながらも呟いた事にキズナと宗一郎は吉良のほうを見る。
「クウガと・・・けいおん?」
「うん、あの紋章はクウガの紋章なんだ。そして、楽器のマークはけいおんの漫画の裏表紙に描いてあったマークと同じだよ」
「ちょ、特撮の世界と漫画の世界とがごちゃ混ぜになってるの!?色々大丈夫なの!!?」
「さ、さぁ・・・?」
「・・・とりあえず、始めるとするか・・・」
「えっ?」
吉良達のやり取りを見ながらも黒ローブの人物は呟いたと同時に突然指を弾いた。
すると、突然吉良の目の前に灰色のオーロラが現れ吉良に勢い良くぶつかる。
ぶつかったとは言っても吉良はオーロラを潜っただけなので痛みは無いのだが、吉良にある変化があった。
「ちょ、吉良!何よその格好!?」
「えっ?」
キズナの素っ頓狂な声に、吉良は自分の姿を見るとどこかの学校の制服姿となっていたのだ。
さらにはいつの間にかバッグの様な物を持っていた。
「な、何で学生服・・・!?」
「おぉー、良く似合ってるじゃないか。記念に一枚」
「何の記念ですか!!?」
自分の姿に困惑する吉良を宗一郎はカメラでパシャリ。
それに対し思わず何の記念だとツッコミを入れた吉良は、とりあえずポケットの中を探ると生徒手帳を見つけた。
「えっと・・・私立桜が丘高校、3年2組 秋山吉良?」
「この世界のライダーは高校生なんだ。この世界の異変を調べる時には近くにいた方が色々と助かるだろう?」
「まぁ、それは確かに・・・(ディケイドみたいに世界での役割みたいなもの、と考えておいたらいいか)」
生徒手帳を見て高校生になっている事に気づく吉良。
そんな彼に説明を入れる黒コートの人物の言葉を聞いてディケイドの物語の中でディケイドに変身した青年――『門矢 士』も世界を移動するごとに様々な姿になっていたことを思い出しそれと同じと考えていたのであった。
「では・・・とりあえず、俺は俺なりにこの世界の異変を調べてみる。そちらも出来る範囲で調べてみてくれ」
吉良にそう言うと黒コートの人物の前に灰色のオーロラが出現。
黒コートの人物は臆することなく灰色のオーロラを潜るとオーロラと共に姿を消した。
「あら、行っちゃったね・・・」
「えと、どうすんの?吉良」
「・・・とりあえず、この高校に行ってみるよ。場所は分かるから」
自分も自分で出来ることをしようと考えた吉良は桜が丘高校に向かう事にした。
ちなみに、何故かは分からないが高校の場所は頭の中に入っていたので迷子になることもなく目的地につけたのであった・・・。
しばらくして・・・
「えっと、秋山吉良です。よろしくお願いします」
席についている生徒達の前で軽く一礼する吉良。
吉良のこの世界の役割は『桜が丘高校に転校してきた学生』というものだったらしく、学校に着いた途端に吉良が所属する事になったクラスの担任の『山中さわ子』に偶然出会い、そのまま教室に連れられ朝のホームルームでさわ子の隣で自己紹介をした所だ。
「それじゃあ・・・丁度空いてるから秋山君は藤宮君の隣に座って」
「あ、はい」
自己紹介を終え、さわ子に言われて空いている席に座ると、吉良に対しさわ子に藤宮と言われていた男子生徒の右隣に座る。
そして、特に連絡事項も無かったのかそのままHRは終了してしまった。
「あ、あれ?終わっちゃった?」
「あぁ、いつもこんな感じだからな。気にすんなよ」
「へぇー・・・そうなんだ」
あっさり終わったHRにきょとんとなる吉良。
そんな彼に右隣にいた男子生徒が声をかける。
「・・・えと、君は?」
「あぁ、自己紹介してなかったな。俺は藤宮 勇介だ。よろしくな?吉良」
「うん、よろしく。勇介」
隣にいた勇介の自己紹介を聞いた後、軽く頭を下げる吉良。
それから少しして、一時限目の授業が始まるのであった・・・。
そして、放課後・・・
「さて、軽音部に行ってみるか・・・」
「っ?勇介は軽音部なの?」
「いや、俺は帰宅部だ・・・あっ、お前も来るか?」
「えっ?い、いいの?関係ない人が部室に行って・・・」
「良いんじゃね?俺しょっちゅう行ってるし」
「そ、そうなんだ・・・それじゃ、行ってみようかな」
勇介も軽音部かと思っていた吉良だが、勇介がそれを否定しながらも吉良も来るかと尋ねてきた。
それを聞いて行っても良いのかと考える吉良に対しての勇介の言葉に、吉良は本当に大丈夫かと心配になりながらも勇介についていく事にするのであった。
~軽音部の部室~
「おーっす、邪魔するぞー・・・って、またケーキ食ってるし・・・」
「・・・何で部室にティーセットがあるの?」
ドアを開けると同時に挨拶する勇介は、4人の女子達がケーキを食べていたのを見て呆れてしまうのに対し、吉良はティーセットがある事に困惑する。
一応、原作の内容は少しは知っているのだがやはり実物を見ると驚きを隠せないでいた。
「あー、細かい事は気にしないで良いと思うぜ?」
「そうそう、気にしたら負けって奴だよ」
「あ、そ、そう・・・」
カチューシャをつけた女子とヘアピンをつけた少女にそう言われ、気にしないことにした吉良。
「おいおい、お前等・・・梓はともかく、同じクラスなのに自己紹介してないだろ?」
「あ、そうだったなぁ・・・あたしは田井中 律、よろしく!」
「私は平沢 唯、よろしくね。吉良君」
「琴吹 紬です、よろしく~」
「中野 梓です。よろしくお願いします」
「よろしく、知ってる人はいるけど・・・秋山 吉良です」
「あれ?澪はどうしたんだ?」
「うん、一緒に行こうとしたんだけど、先に帰っちゃったみたいで・・・」
「あいつ、今日も一人で帰ったのか・・・」
「っ?今日も?」
吉良が自己紹介をすると、勇介が4人を見ながら気になったことを尋ねると代表するかのように唯が答えた。
それを聞いた勇介が不思議そうに呟くのを見て吉良が首をかしげる。
「あぁ・・・澪っていうのはこの軽音部の部員の一人の秋山 澪って奴なんだけど・・・普段はちゃんと来るんだけど、ここ最近部室にも来ずにこっそりと一人で帰る事が多くなってんだ」
「・・・確か、最近起きてる未確認生命体の事件が起こり始めてからですよね?」
「っ?未確認の事件って・・・」
「ほら、ニュースでやってるだろ?学生が殺されてるってやつ」
「なるべく、先生から一人では帰らないようにとは言われてるけど・・・大丈夫かな?澪ちゃん・・・」
「大丈夫じゃね?被害者が殺された所って学校から離れた所だし・・・」
事情を聞いていた吉良は、澪の行動が気になりながらも未確認生命体――この世界の怪人である『グロンギ』の起こしている事件が気になり始めた。
家の新聞等で、何か手がかりがあるかもしれないと思い吉良は勇介たちのお茶の誘いを断り、軽音部を後にして光風館へと帰る事にした。
~光風館~
「ただいまー」
「あ、吉良君!お帰りなさい!」
「お帰り、吉良」
光風館に入ると、宗一郎とキズナが出迎えてくれた。
吉良は適当に鞄を置いてから着替えようとした時、サイレンの音が響き始める。
吉良達はすぐに窓から外を見ると数台のパトカーが光風館の前を通り過ぎていった。
「あんなにパトカーが・・・何かあったのかな?」
「っ!まさかっ!」
「あ、吉良君!?」
「ちょ、どこ行くの!?」
「ちょっと一仕事してくるよ!この世界でやる事がわかるかもしれない!!」
パトカーを見て何かあったのだろうかと呟く宗一郎の隣にいた吉良は慌てた様子で鞄を置いて再び外に出る。
慌てて追いかけてきたキズナと宗一郎に吉良は返すと、マシーンディレイダーに乗ってパトカーを追いかけていくのであった。
「ガァァァァァッ!!」
光風館からそこまで離れていない場所にある廃工場。
そこで警官隊とバッタ種グロンギ『ズ・バヅー・バ』が交戦していた。
警官隊は拳銃をバヅーに向けて発砲しているのだが、バヅーには効いている様には見えない。
そんな時、一人の男性刑事がバヅーの背後から銃を撃とうとするのだがいきなり工場の壁を破壊しながらヤドカリ種グロンギ『メ・ギャリド・ギ』が現れた。
「っ!?もう一体、ぐぁっ!?」
「一条っ!!」
いきなり出てきたギャリドに銃を向けようとする前に、ギャリドによって片手で首を締め上げられる一条と呼ばれた男性刑事。
そんな状況で、マシーンディレイダーに乗った吉良がやってきた。
「っ!?まずい!!」
バイクから降りて、すぐにギャリドに首を絞められている一条を見てディレイドライバーを装着する吉良。
そのまま変身しようとブレイブッカーからカードを取り出したその時、聞き覚えのある音が後ろから聞こえた。
その音に動きを止めると吉良の横を何かが通り過ぎ、そのまま一条を締め上げているギャリド目掛けてとび蹴りを放つ。
いきなりの攻撃に一条から手を離しながらも離れたギャリドは、攻撃してきたものを見る。
それは赤い鎧を身に纏ったような姿の戦士であった。
戦士の姿を見た途端、ギャリドとバヅーは戦士に襲い掛かり戦い始める様子を見ていた吉良は戦士を見ながらも呟いた。
「クウガ、じゃない・・・!?」
吉良の前でギャリドとバヅーと戦う戦士。
その姿は吉良の知るクウガには似てはいるのだが、本来のクウガで金色の部分が銀色で姿も本来の赤の状態のクウガとは違っていた。
「ど、どう言う事?この世界のライダーは一人しかいないと思ってたのに・・・」
ギャリドとバヅーと戦う戦士を見て戸惑いを隠せないでいる吉良。
そんな時ギャリドが後ろから戦士を羽交い絞めにし、チャンスだと言わんばかりにギャリドが戦士を攻撃し続ける。
「まずい!変身!!」
《カメンライド、ディレイド》
戦いの状況を見て、戦士のほうが不利だと考えた吉良はディレイドライバーにカードを装填。
電子音声がなり終えると同時に走り出すとそのままディレイドに変身、そして警官隊を跳び越えながら戦いに乱入する。
「おりゃぁっ!!」
「グァァァッ!?」
戦士を一方的に攻撃し続けていたギャリドに横からケンカキックを容赦なく放って蹴り飛ばす。
いきなり出てきたディレイドに驚くバヅーは思わず意識がそっちに行ってしまい、戦士を拘束する力を緩めてしまう。
力が緩んだ事に気づいた戦士はバヅーの拘束を振り解きすぐに腹目掛けて蹴りを放つ。
蹴りを受けて吹っ飛ばされたバヅーから一旦距離を置く戦士はディレイドと背中を合わせるような状態となると同時にディレイドは戦士に声をかける。
「君・・・その姿の名前は?」
「えっ?えと・・・ライガ」
「(っ?この声・・・女の子か?)ライガ、か・・・僕はディレイド。ライガ、そっちの奴をお願いしてもいい?」
「うん、分かった・・・そっちはお願い!」
「了解!!」
ライガと名乗った戦士と会話を終えると同時にディレイドはギャリドと、ライガはバヅーと組み合いながらも廃工場の中へと入っていくのであった。
そしてそのまま、工場内で二人の戦士が二体のグロンギと戦い始めるのであった。
To be continued・・・