仮面ライダーディレイド   作:白き翼

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まどかとさやかと共に吉良はマミと杏子と共にいたクロウと合流・・・。

そこで、この世界のことや自分たちの事を話したのだが思わぬトラブルが発生する。
そして、この世界にも暗躍するものの姿があった・・・。


それは僕が説明するよ

「うしっ、到着!」

「か、鹿目さん、大丈夫?」

「だ、大丈夫・・・」

 

学校から大急ぎでまどかが電話をかけた相手の家の前にやってくる。

さやかと吉良は大丈夫そうだが、まどかはかなり疲れた様子であったので念のために尋ねる吉良に思い切り息を切らせながらも返すので、『全然大丈夫じゃないな』と思う吉良であった。

 

そんなやり取りをしていた時にさやかがインターホンを鳴らして部屋のなかからどうぞ、と声が聞こえたと同時に部屋に入る吉良達。

 

部屋に入ると、マミと杏子、そしてクロウの三人でお茶会をしている最中であり、クロウは吉良が来た事に気づくと声をかけてきた。

 

「あ、やっぱり吉良君だったんだ。姿を変える男の子のライダーって巴さんが言ってたから、もしかしてと思ってたんだけど・・・」

「く、クロウさん!どうしてここに・・・」

「あはは、実は変身する所を二人に見られてね。その時にライダーが女の子しかいないって言われたから、色々と話そうとしてたんだ」

 

「ん?知り合いなのか?」

「うん、彼は秋山 吉良君。僕と同じで君達とは違うやり方で変身するライダーだよ」

 

「始めまして、秋山吉良です」

「巴マミよ」

「佐倉杏子だ」

 

「あの、始めまして。鹿目まどかです」

「美樹さやかです」

 

「こちらこそ始めまして、クロウ・スペリオルです」

 

クロウの説明の後に吉良が挨拶するとそこから他の面々がそれぞれ簡単に自己紹介を始める。

それが終わった後に吉良はクロウに確認をとる。

 

「それはそうとクロウさん、どのくらい話しました?」

「いや、とりあえずお茶会始めたばかりでまだ何も・・・」

 

「・・・そうですか、それじゃ簡単に説明を・・・」

 

クロウに確認をとった後、吉良はまどか達に自分達の事を話し始める。

自分達がこの世界の住人ではない事、世界で起こっている異変を食い止める為に異世界を旅している事、そして吉良の世界ではまどか達の物語がアニメで龍騎の物語が特撮番組になっている事を話す。

 

「世界を旅している、ねぇ・・・」

「しかも、私達が吉良の世界でやってるアニメの登場人物で、私達が変身するライダー達は特撮番組で登場する代物なんて・・・」

「・・・普通は信じれる話ではないけれど、嘘をついているとは思えないわ。グリーフシードの使い方に魔女の存在まで知っているんですもの・・・」

 

「それじゃ・・・今度は僕達が聞く番だけど、大丈夫?」

 

吉良達の話を聞いて信じられないと言わんばかりの表情になるまどか達。

話の際に本来自分たちしか知らないはずのグリーフシードや魔女の事まで知っているのであれば、納得せざる終えない。

 

そんな時、クロウが自分たちが聞いてもいいかと確認してきたので頷いて答える。

 

「了解、まずは・・・ライダーは魔法少女しかなれないというのはどう言う事?」

 

クロウがまどか達に質問した途端、別の誰かの声が響く。

 

 

 

「それは僕が説明するよ」

 

 

 

クロウと吉良が声のしたほうを見ると、そこには一匹の猫を思わせる生物がいた。

 

「な、何だ?猫?」

「僕はキュゥべぇ、よろしくね?異世界の仮面ライダー達」

「あ、あぁ・・・よろしく」

「よろしく・・・」

 

「魔法少女っていうのは僕に何でもいいから願いを一つ言う事で契約を結ぶ事でなれるようになるんだ。その際にカードデッキも一緒に手に入り、仮面ライダーの力を手に入れるのさ」

「けれども、『魔法少女としてどんな力を持つのか』や『どんなライダーになるのか』等は契約しないと分からないんです。魔法少女の力は願いによって異なりますし・・・」

 

「なるほど・・・」

 

突然出て来た生物――『キュゥべぇ』に驚くクロウに対し、キュゥべぇは挨拶してきた。

そんなキュゥべぇに軽く頭を下げた二人に対しキュゥべぇとマミが魔法少女について説明を入れ、それに納得しているクロウを見て今度は吉良がまどか達に尋ねた。

 

「それじゃ、次は・・・ミラーモンスターが落とすグリーフシードと魔女の落とすグリーフシードの違いはあるの?」

 

「ミラーモンスターの方は一回で終了だけど、魔女の方は二回くらい使えるぞ」

 

「ちなみにミラーモンスターのものよりも魔女のものの方が魔力の回復量が多いけど、魔女はグリーフシードをたまにしか落とさない事があるの。だから、確実に行くならモンスターを倒した奴を回収するのがいいかな」

「でも、ミラーモンスターを倒した際に出てくるものは契約モンスターの餌でもあるから、大半は食い尽くされるんだよねぇ・・・だからあたしたちの取り分は少ないのよねぇ」

「あー・・・凄い勢いで食べてたもんねぇ」

 

吉良の質問に杏子、まどか、さやかがそれぞれ答える。

最後のさやかの言葉に、ミラーモンスター達を倒し終わった後のドラグレッダー達の姿を思い出して苦笑いする。

 

「ほかに聞きたい事はあるか?」

「んー・・・あっ、そうだ。美樹さんと鹿目さんは一緒に戦ったから分かるけど、巴さんと佐倉さんはどんなカードデッキなんですか?」

 

「えっ?ライダーの姿じゃなくてデッキを聞くの?」

「デッキの形と紋章を見たら大体分かります」

 

吉良の質問にマミが思わずそれで大丈夫なのかと思い確認したら吉良は笑いながら返す。

それを聞いたマミは少し不安になりながらもカードデッキを見せ、杏子は特に気にした様子も無くカードデッキを見せる。

 

「ゾルダと王蛇か・・・」

 

「ゾルダと王蛇、ってライダーの名前か?」

「うん、巴さんがゾルダで王蛇が佐倉さん。ちなみに王蛇は王の蛇と書いて王蛇ね?あ、美樹さんはアビスで、鹿目さんは龍騎・・・龍の騎士と書いて龍騎だよ」

「へぇ~・・・」

 

吉良の言葉にそうなんだと言わんばかりに声を上げるクロウ。

そんな時吉良は杏子にある事を尋ねる。

 

「そういえば、佐倉さん。ちょっと気になったんだけど・・・契約しているモンスターって蛇以外にもいない?僕の知ってる王蛇はそうだったんだけど・・・」

「ん?確かに蛇の『ベノスネーカー』以外にエイの『エビルダイバー』とサイの『メタルゲラス』ってのがいるな。元々人の奴だったんだけどな」

 

「そっか・・・(つまり、ライアとガイが現れる事は無いのか・・・)」

 

杏子の言葉に龍騎の登場ライダーのうち二人は出てくることは無いだろうと考える吉良。

 

 

杏子の言った二体のモンスターはそれぞれ、『仮面ライダーライア』と『仮面ライダーガイ』と言うライダーと契約していたミラーモンスターだ。

吉良の知る龍騎の物語では二人とも王蛇に倒され、二体の契約モンスターは復讐するかのように王蛇に襲いかかろうとするもミラーモンスターと契約する際に使用するカードを使って二体と契約したのだ。

 

恐らく杏子も同じ事をしたのだろうかと吉良は思っていると、さやかがいつの間にかケーキを食べてたキュゥべぇに尋ねた。

 

「そういえば・・・アンタは何しにここに?」

「君達が見知らぬ人と一緒にいたのが気になったから様子を見に来たのと、グリーフシードが孵化しそうになっている場所があった事を教えに来たのさ」

 

「おい!最後の部分はのんきにケーキを食いながら言う台詞かよ!?」

「そういう佐倉さんもケーキ食べてるよね・・・しかも彼是三つ目だよ?」

 

「ちょ、杏子!私まだ一つしか食べてないのにあんたそんなに食べてたの!ずるい!」

「えと、ごめんなさい・・・僕2つ目・・・」

「だ、大丈夫よ、いっぱいあるから」

 

キュゥべぇの言葉にツッコミを入れる杏子にクロウがツッコミを入れる。

その言葉を聞いて杏子を怒鳴るさやかを見て正直に白状する吉良をなぐさめるマミ。

 

「あ、あのー・・・とりあえず、魔女の結界に行かないとまずいんじゃ・・・」

「っと、そうだったな!」

 

「あ、行く前に帰り遅くなるって連絡しとかないと・・・」

「あ、そうだね!」

「わ、私も・・・」

 

目の前で起こったやり取りを見て恐る恐るまどかが手を上げてマミ達に言うと一斉に立ち上がる。

それを見て、吉良やまどかにさやかがそれぞれ家に連絡を入れている間に杏子がキュゥべぇと先に行ってしまったので、クロウが追いかける。

 

それに遅れる形で、残っていた吉良達も移動を始めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁっ!!」

「うぁっ!?」

 

その頃、とある場所でのミラーワールドの内部で仮面ライダーナイトが別の仮面ライダーと戦っていた。

戦っているのは蟹を思わせる姿の『仮面ライダーシザース』だ。

 

だが、状況はナイトが圧倒的に有利な状態でもうすぐ決着がつきそうなところまで来ていた。

 

「・・・まだ戦う気?」

「くっ・・・当たり前よ!!こんな所で終われるかぁっ!!」

 

ナイトは持っている剣――『ダークバイザー』の剣先をシザースに向けながら問う。

 

それに対しシザースは怒鳴り返しながらもナイトに襲い掛かるが、冷静さを失っているのか左腕に装備されたハサミ状の装備――『シザースバイザー』を滅茶苦茶に振り回す。

それに対して、ナイトは攻撃を軽々かわしていってシザースを思い切り蹴り飛ばす。

 

「ちぃっ!だったらぁっ!!」

《アドベント》

 

蹴り飛ばされたシザースは地面を転がった後、フラフラと立ち上がるとカードデッキからカードを取り出し、シザーズバイザーにカードを装填。

電子音声の後に、ナイトの背後から二足歩行で歩く蟹のモンスター――『ボルキャンサー』が襲い掛かるが、何とかナイトは攻撃が来る前に離れる事で攻撃をかわす。

 

そこからは2対1の状態となり不利になるかと思っていたが、何故かボルキャンサーもシザーズと同じで両腕のハサミを滅茶苦茶に振り回す事で攻撃しようとしてきているだけであり連携は全くとっていなかった。

 

(連携をとってない・・・何か狙いがあるというの?)

 

シザースとボルキャンサーの様子を見て、ナイトは警戒しながらもダークバイザーにカードを装填しようとしたその時突然シザースとボルキャンサーの動きが止まる。

直後、突然シザースとボルキャンサーが苦しみ始めたかと思うとシザースとボルキャンサーの体から黒い蔦のようなものが現れて体を覆うように巻きつき始めた。

 

「なっ、何!?」

 

「うっ・・・ぐぅぁぁぁぁぁぁっ!!」

「シャァァァァァァッ!!」

 

完全に蔦に覆われてしまったシザースとボルキャンサーは叫び声を上げたのを最後にナイトの目の前で消滅した。

目の前の光景に驚くナイトの前で音をたててシザースのカードデッキが落ちて、落ちたカードデッキはそのまま消滅してしまった。

 

「・・・今のは、一体・・・」

 

ナイトは消滅したボルキャンサーとシザースのいた場所を見ながらも呟く。

そんな様子をミラーワールドの外からディナーレと共に一人の男が覗いていた。

 

「どうだい?ちょっとは力が戻ったんじゃない?」

「あぁ、他の奴の力も頂いておいたからな・・・これほど簡単に争いが起こる世界があったとはな、お陰で完全に使えるようになるまであと少しだ」

 

ディナーレの言葉に近くにいた男は笑みを浮かべながらも返す。

その男の手には、数箇所錆付いた部分があるリンゴを思わせる形状の錠前であった。

 

「・・・それはそうと、約束は守ってくれるんだろうな?」

「もちろん、この世界でお前の力を取り戻した後すぐにお前を元いた世界に戻し・・・そして、お前の世界にいる邪魔者を始末してやる」

 

「ふふふ、それは助かる・・・私はあの世界の神となるべき男なのだ・・・そのためにも、邪魔者は確実に始末してやる・・・!」

「お前の世界の事はお前の好きにすると良い・・・さて、魔女の結界とやらに向かうぞ。種を仕掛けた奴がそこに向かったみたいだからな」

 

「倒されては元も子もないからな・・・やられそうになった時は頼む」

「分かっているさ」

 

会話を終えると同時に、彼等の背後に現れたオーロラを二人は潜る。

そして、何もなかったかのようにオーロラと共に消滅するのであった。

 

彼等が姿を消すと同時にナイトがミラーワールドから出て来て、そのまま変身を解除。

そして、変身していた暁美ほむらの姿へと戻る。

 

「姿を変える男のライダーに、突然のライダーの消滅・・・そして、妙なオーロラに入る二人組・・・一体、この時間軸はどうなってると言うの・・・!?」

 

ほむらは訳が分からないと言わんばかりに呟く。

実は、ミラーワールドにいた彼女は偶然オーロラに入ろうとする直前のディナーレ達の姿を見ていたのだ。

 

ディナーレ達の事が気になったほむらは、ディナーレたちが言っていた魔女結界へと向かう為に魔力を感じる方へと向かって走り始めたのであった。

 

 

 

 

To be continued・・・

 

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