そのまま魔女を倒す為に吉良達は結界に入るのだが、魔女以外とも戦うことになってしまうとは誰も考えてはいなかった・・・。
「ここだよ」
キュゥべぇに案内されて吉良達がやってきたのは病院であった。
そこの自転車の駐輪場の壁に結界の入り口が出来上がっていた。
「まずいわね・・・下手をすれば弱ってる人たちの生命エネルギーが吸い取られてしまうわ」
「っ、そりゃ確かにまずいね・・・ちゃちゃっと片付けようか?」
マミの言葉に急いだほうが良いなと思いながらも言った言葉に全員が頷く。
そして、全員が結界内へと入ってくとすかさずクロウと吉良がそれぞれ変身アイテムを装着する。
「「変身!!」」
《ランド、プリーズ!ドッドッドッドドドン!ドッドッドッドドン!!》
《カメンライド、ディレイド》
それぞれ素早くディレイドとウィザードへと変身した二人を見て、それぞれ変身した姿を知らないほうを見て驚くまどか達。
だが、すぐに気持ちを切り替えてまどか達はそれぞれの髪と同じ色をした卵のような形をしたアイテム――『ソウルジェム』を構える。
直後、まどか達は光に包まれてその光の中でまどか☆マギカの世界での彼女たちの戦闘形態である魔法少女の姿へと変える。
その姿を見て首をかしげていたウィザードにディレイドが声をかけた。
「っ?どうかしましたか?」
「いや、何でライダーに変身しないのかなーと思って・・・さっきの駐輪場には水たまりがあったのに」
「あー、多分ですけどカードの消費を抑える為だと思いますよ?龍騎達の使うカードは戦闘中一回しか使えないので・・・」
「二人ともっ!早く行くよ!!」
「あ、うん!」
「了解!」
ウィザードの疑問にディレイドが答えていると、さやかが声をかけてきた。
それを聞いた二人は話を終え、結界の奥へと進んでいく。
途中で使い魔と呼ばれる看護師姿だったりボールに足が付いた感じの外見の怪物と出くわすもアッサリと蹴散らしていく。
「相手はお菓子の魔女・・・気をつけないとな」
「っ?お菓子の魔女?」
「あっ、うん。僕のいた世界では鹿目さん達の物語の登場した魔女は何かしらの名前がある。薔薇園の魔女とか人魚の魔女とかいう感じに・・・ここはテレビでも出たことのあるお菓子の魔女が作ったものだよ」
「確かに、デカイ菓子が落ちてるな」
「いかにもって感じだね・・・」
蹴散らし終えたところでディレイドがボソッと呟いた言葉をさやかに聞かれていたためにそれについて説明する。
それを聞いていた杏子とまどかが周りにある巨大なお菓子を見て呟いていると、さやかが首をかしげる。
「それはそうと、何を警戒するの?」
「お菓子の魔女はちょっと変わった魔女でね・・・二つの姿を持っている。ぬいぐるみみたいな姿と、そのぬいぐるみから出てくる本体と言う風に・・・」
「本体を潰せばいいんだろ?楽勝じゃん」
「それが、本体を潰そうにも外側の攻撃じゃ上手く倒せれないかもしれないんだよ・・・内側から攻撃を受け続けている間に本体が何度も脱皮するような感じの展開になったからね」
「それは厄介ね・・・」
「・・・ん?」
走りながらも説明を続けるディレイドの言葉にどう戦うかと考えているマミ。
そんな時、ウィザードが何かに気づいたかのように声を上げた。
「クロウさん、どうしました?」
「いや・・・今気づいたんだけど・・・奥の方から、巴さん達に近いものを感じ取れてね・・・」
「っ?それってつまり先客がいるかもって事か?」
「多分・・・」
「味方かどうかも分からないし・・・気をつけていこう」
ウィザードの言葉に先客が何者かが分からない為に警戒しながらも奥へと進むディレイド達はすぐに、結界の一番奥と思われる場所にやってくる。
そこでは、ピエロを思わせるような黒く芋虫のような長い体と言う姿をしたこの結界を作り上げた『お菓子の魔女』と両手に巨大な爪を装備した黒い魔法少女が戦っている最中であった。
敵に気づかれぬようにディレイド達は隠れ、戦いの様子を見る。
お菓子の魔女は黒い魔法少女を食べようとしているものの、空振りを続けている状態だ。
黒い魔法少女は攻撃せずにお菓子の魔女の動きに合わせて移動して攻撃をかわしているだけである。
「アイツ・・・何で反撃しないんだろ?」
「・・・遊んでるのか?何かすごく余裕そうに見えるけど・・・」
「吉良君、あの子のことは分かる?」
「はい、アニメでは出なかった魔法少女で確か相手の速度を低下させる魔法を使います」
「速度低下?それはどういう・・・」
さやかが何やってんだといわんばかりに声を上げると、近くにいた杏子が魔法少女の動きを見て呟く。
その間にディレイドとウィザードとマミが情報交換しようと話していると、まどかがあることに気づく。
「ね、ねぇ皆・・・あの子、こっちに来てない?」
まどかの言葉に一斉に戦っている魔法少女の動きを見直すディレイド達。
確かに、まどかの指摘通り黒い魔法少女は少しずつだがこちらに向かってきていた。
それに気づいた直後、黒い魔法少女は全速力でこちらに向かってダッシュしてきた。
それを追おうとお菓子の魔女が全速力で追いかけながらも魔法少女を食べようと突撃する。
「っ!全員散開っ!!」
それを見てウィザードの声を聴いて、一斉にディレイド達が散らばる。
直後、お菓子の魔女がディレイド達のいた場所めがけて顔を振り下ろしてきた。
派手な音を立てて顔を地面に激突させるお菓子の魔女だったが、特にダメージもなさそうですぐに顔を上げる。
ディレイド達はそれぞれ体制を整え始めた時、黒い魔法少女の姿がない事にまどかが気づく。
「あ、あれっ!?さっきの子がいない!?」
「くっ!僕達に押しつけたな!?」
「ちっ、こうなった以上やるしかないかっ!!」
《コネクト、プリーズ》
ウィザーソードガンを構えるウィザードに合わせる様にそれぞれ武装を構えるまどか達。
それに合わせて、お菓子の魔女が向かっていったのはウィザードであった。
「っと!?いきなりかっ!!」
向かってきたお菓子の魔女目掛けてウィザーソードガン・ガンモードを撃ちまくるが余り効果がない。
軽く舌打ちをしながらも右手の指輪を付け替え、すぐにウィザードライバーを操作してかざす。
《ビッグ、プリーズ》
「よっとぉっ!!」
電子音声の後に自分の右側に出現した魔法陣に右腕を突っ込むと、魔法陣を突っ込んだ右腕が巨大化する。
そのまま巨大化した腕を振るうことでお菓子の魔女目掛けて思い切りビンタを放つと、見事にビンタが直撃してお菓子の魔女は吹っ飛んで壁に激突する。
激突の際に生じた煙によって姿が見えなくなるものの、マミは一気に決めようと考えて飛び上がると同時にリボンを使って自分の目の前に超巨大なマスケット銃を作り出す。
直後、そんな彼女目掛けてお菓子の魔女が口を大きく開けて食べおうと突撃してきた。
それを見てかわすことができそうにないと判断したマミはそのままマスケット銃を撃とうとする。
それを見てまどか達がマミを助けようと動こうとするがそれより先にディレイドがブレイブッカーガンモードを持ったままでカードを装填した。
《ファイナルアタックライド、ディ・ディ・ディ・ディレイド》
その時、響き渡った電子音声と共にディレイドがすぐさまディメンションバスターをお菓子の魔女に放つ。
放たれた光線はお菓子の魔女に直撃した事により、お菓子の魔女の動きが止める。
「巴さんっ!!」
「っ!ティロ・フィナーレッ!!」
動きが止まったところでディレイドはマミに向かって叫び、それを聞いたマミも叫ぶ。
その直後に彼女が作り出した超巨大なマスケット銃が火を噴き、放たれた銃弾がお菓子の魔女に直撃。
直後、派手な爆発を起こしてお菓子の魔女は断末魔のごとく叫びながらも爆発の中で消滅した。
「やったぁっ!」
「さっすが、マミさん!!」
「私だけの手柄じゃないわ、秋山君のお陰でもあるわよ」
「・・・こんな展開もありだよね」
「んっ?何か言ったか?」
「あ、ううん!なんでもない!!」
マミがお菓子の魔女を倒したことで嬉しそうにするまどかとさやかに笑顔で返すマミ。
その様子を見てボソッと呟いたディレイドを不思議そうに見る杏子になんでもないと返すディレイド。
そんなやり取りをしている最中、どこからか拍手する音が響く。
それに合わせてディレイド達が一斉に警戒すると、先ほどの黒い魔法少女と共に見知らぬ白い魔法少女が姿を現した。
「いやぁー、やるねぇ君達!」
「っ!テメェ、よくもあたし達に魔女を押しつけやがったな!!」
「あはは、ごめんごめん。でも私はテメェじゃない、『呉キリカ』ってちゃんと名前があるのさっ!」
黒い魔法少女――『呉 キリカ』の姿を見た途端に杏子が苛ついた様子で自身の武器である槍を構える。
そんなやり取りをしている中、白い魔法少女は何故かまどかをじっと見つめている。
(っ?あの人・・・私を見てる?)
「初めまして、私は『美国 織莉子』。ごめんなさいね?キリカが迷惑をかけたようで」
「気にしないで・・・けど、それを言いに来たって訳じゃないね?」
それに気づいたまどかに対し織莉子と名乗る少女が微笑みながら軽く頭を下げる。
けれども、ウィザードはウィザーソードガンを構えながらも織莉子とキリカを警戒する。
「ふふっ・・・っ!?キリカ!!」
「っ!!」
そんな彼にふっと微笑んだ後、織莉子が手を上げようとした途端何かに気づいたかのようにキリカの名を呼ぶ。
それを聞いて頷いた途端、二人が後ろに飛ぶと同時に二人がいた場所に何かが落ちたと同時に派手な爆発が起こる。
何事かと思うディレイド達の前に魔法少女の姿のほむらが降り立った。
「っ、君は・・・?」
「ほむらちゃん!」
「よかった・・・間に合って」
「あーあー、またお邪魔虫が来たね」
「暁美ほむら・・・」
いきなりの登場に驚いた様子のディレイド達に対し、ほむらはまどかの姿を見てホッとした様子となる。
それに対し、面倒な奴が来たと言わんばかりにキリカが言う隣でほむらを見て真剣な表情へとなる織莉子。
「・・・悪いけど、貴方達の好きにはさせない!」
「ふん、それはこっちの台詞だよ!これ以上、織莉子の邪魔はさせないっ!」
「・・・貴方の力は分かっているけど、かなり面倒だから・・・ここで決着を付けましょうか!」
まさに一触即発な状況になったほむらとキリカと織莉子は会話を終えると同時にそのまま戦い始めてしまう。
「ほむらちゃん!」
「君たちの知り合いみたいだね・・・ならっ!!」
まどかが慌てた様子で声を上げたのを見て、ウィザードはほむらを援護しようとウィザーソードガンを連射する。
だが、放たれた銃弾は全てキリカが両手に装備した爪を使って切り裂いてしまう。
「っ、へぇ・・・」
「邪魔を・・・しないでっ!!」
銃弾を切り裂いたキリカを見て面白いというようにつぶやくと、織莉子が水晶玉状の球体を放つ。
「っと、まずいっ!」
「あたしに任せて!!」
それを見て指輪を変えようとするウィザードに対し、さやかが数本の剣を作り出して球体目掛けて投げつけ、剣は正確に球体に命中して相殺した。
よしっ、とガッツポーズをとるさやかだったのだが、そんな彼女の横にいた杏子が織莉子に突撃していった。
「ちょ、佐倉さん!?」
「クロウだけじゃなく、あたし達にも攻撃したんだ!文句は言わせないぜっ!」
「ったく、何やってんのよ!?」
「しょうがないなぁっ!!」
マミが驚く隣でウィザードがウィザーソードガンをソードモードにしながらも剣を構えたさやかと共に杏子を援護しようとする。
「僕たちも・・・んっ!?」
ディレイドも援護に行こうとするが、突然灰色のオーロラがディレイドの近くに出現する。
何事かと思いディレイドがそちらを向くと、オーロラが消えながらも一人の仮面ライダーが現れる。
それはディレイドの知る仮面ライダー――『仮面ライダーカリス』の黒の部分が白くなったような姿をし、ベルトが龍騎の世界のライダーのようにVバックルとカードデッキとなったもので、その手には大鎌が握られてあった。
「白い、カリス?」
「俺の名はマンティス・・・さぁ、この力の実験台になってもらうぞっ!!」
「おわっ!?」
「吉良君っ!」
ディレイドの呟きに答えるようにマンティスと名乗る仮面ライダーは持っている大鎌『サイズバイザー』をディレイド目掛けて振り下ろす。
ディレイドは咄嗟にブレイブッカーをソードモードに切り替えて受け止めると、まどかが援護しようと武器である木の枝で作られたような弓を使って光の矢を放つ。
それを見てディレイドから離れてかわすマンティスに矢を放ち続けるものの、全てサイズバイザーに弾かれる。
その間にディレイドはカードをディレイドライバーに装填する。
《フォームライド、オーズ・シャゴリバ》
《シャチ、ゴリラ、バッタ!》
「よっと!」
電子音声の後、ディレイドはオーズの亜種形態であるシャゴリバに変身。
それと同時に頭部のシャチヘッドから少し加減をしながらも水流を放つのだが、マンティスにではなくまどかのいる場所の近くの地面に放つ。
それからすぐにマンティスと闘いを始めるDオーズを見ていたマミはすぐにDオーズの行動の意味を理解してDオーズが放った水流によってできた水たまりにカードデッキをかざす。
それと同時に腰にVバックルが装備され、それを見ていたまどかも慌てて近づいてカードデッキをかざしてVバックルを装備する。
「「変身!!」」
まどかとマミがVバックルにカードデッキを装填し、まどかが龍騎に変身するとと同時にマミも全体的に緑でメカニカルな感じの姿のライダー『仮面ライダーゾルダ』へと変身する。
そのままディレイドを援護するために龍騎とゾルダが駆け出していった。
そんな中、キリカと織莉子がさやかが投げて弾かれたために地面に突き刺さった剣にカードデッキをかざしてVバックルを出現させる。
それを見た杏子達は杏子の槍やさやかの剣にカードデッキをかざしてVバックルを出現させた。
「「「「「変身!!」」」」」
5人の魔法少女の声が重なると同時にそれぞれがVバックルにカードデッキを装填。
さやかはアビスでほむらはナイト、杏子は全体的に紫で蛇を思わせる姿の『仮面ライダー王蛇』、キリカは白い虎を思わせる『仮面ライダータイガ』、織莉子は金色でどことなく鳥を思わせる部分がある『仮面ライダーオーディーン』へと姿を変えた。
変身が完了すると同時にウィザードを加えた6人のライダー達が一斉に相手に向かって駆け出して行った。
To be continued・・・