けれども、その戦いの一部は思わぬ形で決着がついてしまう・・・
「うぉぉぉっ!!」
「よっと!!」
「ぐぉっ!?」
マンティスのサイズバイザーの攻撃を左腕で受け止めると同時に右拳をお見舞いする。
よろけたマンティス目掛けて頭部から高圧水流を浴びせて後退させる。
《ガードベント》
「えぇぇぇいっ!!」
「なっ、ぐぁぁっ!?」
電子音声の後に、龍騎がドラグレッダーの腹を模した二つの盾『ドラグシールド』を構えながらも突撃。
マンティスはそのまま龍騎に激突されて吹っ飛ばされた。
「くっ、ふざけた真似を・・・っ!?」
吹っ飛ばされたマンティスは立ち上がるや否や、龍騎とディレイドに襲い掛かろうとするが何かに気づいて後ろに跳ぶ。
直後、マンティスのいた場所で派手な爆発が起こる。
マンティスが視線をそらすと、ゾルダが大型のキャノン砲『ギガランチャー』を構えていた。
それを見たマンティスはサイズバイザーにカードを装填する。
《コンファインベント》
「え、あ、あれっ!?」
「ど、どうして武器が・・・」
「コンファインベントのカードはカードの無力化、だから巴さんの使ったカードの効果を打ち消したから武器が無くなったんだ!」
電子音声の後ゾルダが持っていたギガランチャーが消滅する。
その事に戸惑うゾルダを見て驚いていた龍騎に説明するディレイド。
そんなやり取りをしている間にマンティスは別のカードを装填した。
《アクセルベント》
電子音声の後、マンティスは高速で移動を始める。
まずは一番離れたゾルダをサイズバイザーで斬りつけ、その後離れた位置にいる龍騎とDオーズに瞬時に近づいてサイズバイザーを一閃して斬り付けた。
その際に、龍騎の持っていたドラグシールドが手から離れた。
そこでアクセルベントの効果が終わり、地面を転がる龍騎とDオーズに襲いかかろうとするマンティスだったが、体制を整えていたゾルダが持っている銃『マグナバイザー』をマンティスに撃ちながらも向かってきた。
「こんなものっ!」
「っ!変身っ!!」
《カメンライド、クウガ》
飛んできた銃弾をサイズバイザーを自分の前で素早く回すことで防ぐマンティスの後ろからDオーズがクウガに変身。
そして、龍騎が手放してしまったドラグシールドの一つの端の辺りを持ちながらもマンティスの背後から頭部を思いっきり殴りつけた。
よろけるマンティスに対しDクウガはドラグシールドを手放すと、素早くカードを装填する。
《フォームライド、クウガ・タイタン》
「くっ・・・貴様ぁっ!!」
いきなり背後から殴られたことに怒るマンティスがサイズバイザーを振るう前に、Dクウガにタイタンフォームにチェンジ。
直後に、サイズバイザーの一撃が体に直撃してしまうがタイタンフォームの防御力のお陰でダメージは少なかった。
そのままDクウガはサイズバイザーを掴んで、マンティスの腹に思い切りケンカキックを叩き込んで吹き飛ばす。
直後、サイズバイザーはタイタンフォームの専用武器であるタイタンソードに変化する。
「っ!?サイズバイザーが!?」
「これでカードも使えないっ!一気に決めさせてもらう!!」
サイズバイザーが変化してしまったことに驚くマンティスにそのまま斬りかかろうとするDクウガ。
ところが、Dクウガは突然何かによって弾き飛ばされて壁に激突しディレイドに戻りながらも倒れる。
弾き飛ばされた際にタイタンソードを手放したのでサイズバイザーに戻りながらも地面に落ちた所をマンティスが回収する。
「ぐっ・・・一体、何が・・・!?」
「吉良君っ!!」
「っ、鹿目さん!動かないでっ!!」
「えっ!?」
倒れたディレイドに龍騎が駆け寄ろうとするのを呼び止めたゾルダ。
それを聞いて龍騎が立ち止まったと同時に、ゾルダはマグナバイザーを誰もいない場所に発砲すると何故か火花が生じたかと思うと火花が生じたことがだんだんと色づいていった。
そのまま色づいていったかと思えば、マンティスの傍に巨大な白いカマキリを思わせるミラーモンスターが待機していた事に気がつけた。
「白い、カマキリ!?」
「俺の契約モンスターのキラーマンティスさ、今のように透明になれる能力を持つから結界内にこっそり出現させておいたのさ。やれっ!キラーマンティス!!」
マンティスの命令を受けたミラーモンスター『キラーマンティス』はそのままゾルダと龍騎に襲い掛かっていく。
それを見て自身の魔法で作り上げるマスケット銃を大量に作り出したゾルダは一斉に発射してひるませようと思うのだが、銃撃をまともにくらっていてもそれがどうしたとばかりに向かってくる。
そしてそのままキラーマンティスは右腕の鎌を振り下ろすも何とか龍騎とゾルダは攻撃をかわす。
「くっ、あっちも苦戦してるみたいだなぁ・・・っと!?」
「余所見する暇ないと思うよっ!」
キラーマンティスの出現により苦戦し始めているディレイド達を見て援護に行きたいと思うウィザードにタイガが武器としている斧――『デストバイザー』が振るわれる。
それに対しウィザードもウィザーソードガンを使って防御したり弾いたりしていると、アビスが奇襲を仕掛けるようにタイガに飛び蹴りを放つがあっさりかわされる。
「ほら、こっちこっち!」
「ちっ、ちょこまかとっ!」
タイガがおちょくるかのよな口ぶりにイライラしながらも王蛇が攻撃を続ける。
アビスとウィザードもタイガに攻撃を加えようとするもよけられたり、デストバイザーに防がれたりしてしまう。
どうしたものかとウィザードが考えている前で、タイガはデストバイザーにカードデッキから取り出したカードを装填した。
《ストライクベント》
デストバイザーからの電子音声の後、デストバイザーが突然消滅したかと思うとタイガの両腕に巨大なクロー『デストクロー』が装備された。
「んじゃ、行くよぉっ!!」
タイガが構えたと同時に駆け出した。
その速さはかなりのものであっという間にアビスや王蛇やウィザードに近づいて攻撃を仕掛けてきた。
何とか防御はできたもののタイガの攻撃を受け、アビスと王蛇は弾き飛ばされるもののウィザードはパワーのあるランドスタイルだったために弾き飛ばされずに受け止めた。
「くっ!?速いっ!」
「君たちが遅いだけだよっ!!」
「おわっ!?」
ウィザードに対し言い放ちながらも腹にけりをお見舞いするタイガ。
蹴りを受けて後退するウィザード目掛けてアッパーの要領でデストクローを振るうのだがウィザーソードガンを使って防御される。
しかも、防御した際に後ろに飛んでいたために攻撃の衝撃を利用して後ろに跳んで着地と同時に左手の指輪を付け替える。
「ちっ、だったらこっちはこれだ!」
《ウォーター、プリーズ!スィースィースィースィー!》
付け替えた指輪をウィザードライバーを操作してすぐにかざすと同時に上から落ちてきた魔法陣を潜り抜ける。
すると、ウィザードの姿は顔の部分が青くひし形を思わせる形状となった『ウォータースタイル』へと姿を変える。
「ふん、姿を変えても同じだよっ!」
「それはどうかな?」
《リキッド、プリーズ》
タイガはそれがどうしたと言わんばかりに駆け出してくるのに対し、ウィザードは右の指輪を付け替えてウィザードライバーを操作してかざす。
電子音声の直後にタイガのデストクローがウィザードを切り裂いたのだがウィザードにはダメージがなかった。
それもそのはず、今ウィザードが使用した指輪は使用者を液体に変化させる代物で、物理攻撃は無力化されてしまうのだ。
「ちょ、何なのそれ!?ずるすぎるよ!!」
「そう?色々と対処方法はあるよ?教えてあげないけど!!」
流石にタイガもこの攻撃には驚きを隠せず、文句を言ってくるがウィザードは止まらない。
そのまま液状化してタイガの周りをちょこまか動き回る。
タイガは動き回るウィザードにデストクローを振るうものの、当たっても指輪の効果で意味がない。
だんだんイライラし始めているのか動きが雑になってきたタイガにウィザードが一言言う。
「良いのかな?僕ばっかり見てて」
「っ!?」
ウィザードの言葉にまさかと思いアビスと王蛇の方を見る。
《ストライクベント》
《コピーベント》
直後、電子音声が鳴り響いたかと思うとアビスと王蛇の右腕にアビスの契約モンスターであるアビスラッシャーの頭部を模した装備『アビスクロー』が装備される。
「これでも・・・」
「くらえぇぇぇっ!!」
「のわぁぁぁぁっ!?」
二人同時にアビスクローを突き出すと、アビスクローから強烈な水流『アビススマッシュ』が放たれる。
それをまともに浴びて吹っ飛びそうになるもデストクローを地面に突き刺すことで踏ん張るタイガ。
それを見てウィザードも仕掛けようと、ウィザーソードガンのハンドオーサーを展開する。
そして、展開と同時にハンドオーサーを左手で握る。
《ウォーター、スラッシュストライク!スィースィースィー!スィースィースィー!》
「その状態なら防御もできないでしょっ!!」
電子音声と共にハンドオーサーが自動で元に戻ると同時にウィザーソードガンの刀身が青く光り輝く。
それに合わせてウィザーソードガンを振るい青い光の斬撃を飛ばした。
動けないでいるタイガにそのまま斬撃が当たるかと思われたが、オーディーンが放った球体がいくつも斬撃とぶつかって空中で爆発した。
驚いてアビスクローの水流を止めた途端に王蛇とアビスの周りに金色の羽が舞い始める。
何事かと思ったその時金色の羽が二人の体に触れた直後に爆発を起こす。
しかも羽は体中に触れていたので体中から派手に火花をひらしてく。
「「うぁぁぁぁっ!!?」」
「佐倉さん、美樹さん、っと!?」
慌ててアビスと王蛇に駆け寄ろうとするが、そうはさせないと言わんばかりにオーディーンが手を突き出し、金色の羽が舞い飛ぶようにウィザードに向かっていく。
咄嗟に大きく横に飛ぶことで離れた途端、羽が触れた所から爆発が起き始めた。
「妙な技を使うね?」
「・・・貴方には言われたくないわね」
ウィザードの言葉にお前が言うなと言う感じに返すオーディーン。
そんなやり取りをしている中、ナイトがナイトバイザーで切りかかってくるがオーディーンは持っていた大型の杖『ゴルドバイザー』で受け止める。
「邪魔をしないで貰えないかしら、と言っても・・・貴方は聞いてくれないのでしょうね」
「当然でしょう・・・」
「「だって、貴方は・・・」」
「鹿目まどかを護ろうとしている!」
「まどかを殺そうとしているっ!」
それぞれ相手に言い放ちながらもぶつかり合うナイトとオーディーン。
それを見てナイトを助太刀しようとするウィザードだったが、タイガがデストクローを構えて立ちはだかった。
「織莉子の邪魔はさせないっ!」
「あたし達がいる事忘れんなっ!!」
《アドベント》
そのままタイガはウィザードに襲い掛かろうとするものの、そうはさせないと言わんばかりにいつの間にかアビスクローを外していた王蛇がコブラを模した杖『ベノバイザー』にカードを装填。
電子音声の後に出現した二足歩行のサイ型モンスターの『メタルゲラス』はタイガに向かっていく。
「ちっ、仕方ないかっ!!」
《アドベント》
メタルゲラスに気づいたタイガはデストクローを外しながらもメタルゲラスの突進をかわす。
そして、デストバイザーにカードを装填して白い虎を思わせるミラーモンスターである『デストワイルダー』を呼び出した。
そしてデストワイルダーをメタルゲラスに向かわせ、そのまま二体のミラーモンスターは戦いを始める。
「だったらっ!!」
《アドベント》
「げっ!?まだいたんだ・・・けどっ!!」
《フリーズベント》
デストワイルダーとメタルゲラスが戦い始めたのを見て王蛇はベノバイザーにさらにカードを装填。
それにより、巨大なコブラの姿をしたミラーモンスターの『ベノスネーカー』が現れるのだが、タイガの使用したカードの効果で凍り付いて動けなくなってしまう。
「ちっ、まだだっ!!」
《アドベント》
「なっ、うわぁっ!?」
動けなくなったのを見た途端に王蛇はまたカードを装填。
それによってエイ型ミラーモンスターの『エビルダイバー』が出現し、タイガの後ろから体当たりをして吹き飛ばした。
「っ!キリカ!!」
「余所見してる暇は無いわっ!」
「ぐっ!?この・・・!!」
「でぇやっ!!」
「あっ!?」
タイガを見て声を上げるオーディーンだが、その行動は完全に隙を作ってしまいナイトのダークバイザーの一撃をまともに受ける。
よろけながらもゴルドバイザーを振るおうとするが、乱入してきたウィザードの飛び蹴りがゴルドバイザーを弾き飛ばした。
ウィザードは着地と同時にナイトと共にオーディーンの首にウィザーソードガンの刀身を当てた。
「さぁ、降参してくれないかな?それと・・・あのキリカって子が使用している魔法の解き方を教えてもらおうか?あの子の使う速度低下魔法でこの結界を維持していると思うんだけど」
「えっ・・・!?」
「っ!?何故その事を・・・」
「僕の仲間が教えてくれたんだ。けど、僕達との戦いでは余り使っていなかったと思えた・・・それはつまり、この結界の維持をする為に力を集中していたからだと思ったんだけど、違ったかな?」
「織莉子っ!!」
「行かせるかってのっ!!」
ウィザードが質問している間にタイガがウィザードに襲い掛かろうとするが、王蛇やアビスに加えてエビルダイバーが妨害してくる。
その状態を見ていたオーディーンは震えた声で何かを呟いた。
「・・・て・・・」
「っ?どうかした?」
何を言ったのだろうと思うウィザードの前でオーディーンは叫んだ。
「どうして、私達の邪魔をするんだっ!!」
叫ぶと同時に球体を様々な場所に出現させて剣を突き付けているナイトとウィザードに放つ。
それを見て幾つかは弾いたが全てを弾ききることはできずに命中して、吹っ飛んだ。
それからすぐにオーディーンは球体を作り出し飛ばすのだが、それはナイトとウィザードだけではなくアビスと王蛇に加え二人と戦うタイガにまで放たれた。
迫る球体に気づいたエビルダイバーがアビスと王蛇に体当たりすることで二人と共に球体をかわすが、まさか自分に放たれるとは思ってなかったタイガはまともに受けて吹っ飛んだ。
「いってて・・・サンキュ、エビルダイバー」
「あの野郎、仲間諸共攻撃しようとするとはな・・・!」
体当たりしてきたものの助けてくれたことに感謝の意味を込めてエビルダイバーを撫でてあげるアビス。
そんな中、王蛇は球体を滅茶苦茶に飛ばすオーディーンを見て気に入らないと言わんばかりの様子で見ていた。
「私が見た未来で起こる真の恐怖を起こさないためにも彼女はいてはならない存在!消さなければならないのよっ!!」
「っ・・・決めつけないでっ!」
「同感だね、言ってる意味は良く分からないけど未来は一つとは限らないよっ!!」
「黙れ・・・黙れぇぇぇぇっ!!」
二人に対し、ウィザードとナイトは飛ばされる球体をそれぞれの武器で弾いていると、オーディーンの様子がおかしくなった。
急に苦しみだしたかと思うと、いきなり体中から黒い蔦が伸びてオーディーンに巻きついていく。
「ぐっ、あぁぁぁぁぁぁ!!?」
「お、織莉子!?」
「な、何だ!?」
「っ!?これは・・・」
黒い蔦が絡まって苦しそうに叫ぶオーディーンを見て驚くライダー達の中で唯一ナイトはこの光景を知っていた。
先ほど戦っていたシザースの消滅した時と全く同じだったのだ。
その事をナイトが考えている前でオーディーンはそのままカードデッキを残して消滅し、カードデッキも地面に落ちると同時に消滅した。
「っ、消滅した・・・!?」
「織莉、子・・・?」
タイガがオーディーンがいた場所を見て呆然とする中、ナイト以外の面々も驚きを隠せない。
その時、いきなりタイガはアビスと王蛇にデストバイザーを振るって来た。
慌ててかわすものの、メタルゲラスが戦っていたデストワイルダーが体当たりをして吹き飛ばした。
「お前等・・・織莉子に何をしたぁぁぁぁっ!!!!」
そのままタイガは叫びながらもデストバイザーを構えながらもナイトとウィザード目掛けてデストワイルダーと共に向かってくる。
それを見て、仕方がないと思いながらもウィザードはウィザーソードガンをガンモードに切り替えてハンドオーサーを展開して左手で握る。
《ウォーター、シューティングストライク!》
「はぁぁっ!!」
電子音声が鳴ると同時に、ウィザーソードガンから水の弾丸をタイガとデストワイルダーに放つウィザード。
それを見てもかわす様子のないタイガとデストワイルダーにそのまま弾丸が命中するかと思われたが、何者かがタイガ達の前に現れて飛んできた弾丸を全て右腕に装備した巨大なクローで弾き飛ばした。
その攻撃に驚くウィザードの前で何者かは立ち止まっていたタイガとデストワイルダーにクローを振るって吹っ飛ばした。
タイガの仲間かと思えば違ったと言う思わぬ展開に固まるウィザード達は目の前にいる何者かの姿を見ていた。
ゾルダのような何やら機械的なデザインで瞳は右目だけが発光していない状態となった紫の仮面ライダーを思わせる戦士だった。
「あいつも、仮面ライダーなの?」
「・・・一緒にしないでくれないか?俺は魔進チェイサー、レギオネクスに仇なす者を狩る死神だ」
「死神、ねぇ・・・でも、仮面ライダーと言われてもしょうがない気がするけど・・・」
「くそっ、邪魔すんなぁぁぁぁっ!!」
アビスに仮面ライダーと言われた戦士――『魔進チェイサー』は不機嫌そうに答える。
それを見たウィザードがレギオネクスの言葉を聞いて警戒しながらも呟くと、タイガがデストワイルダーと共にチェイサーに襲い掛かろうとするが突然足を止めて苦しそうにする。
タイガが苦しみだすと同時に、デストワイルダーも苦しみだすと同時に黒い蔦が体中から現れて巻きついていく。
「うぁぁぁぁぁっ!!?」
「グォォォォォッ!!」
「っ!?またか・・・」
タイガとデストワイルダーは叫び声を上げた後、消滅する。
それに合わせて、魔女結界が消失し周りの風景が結界に入った駐輪場へと変わる。
「これでいい・・・俺の任務も終了だな」
「任務だと?どういう意味だ!!」
「俺はオーディーンとタイガがやられそうになったら護るように言われてここに来ただけだ・・・奴等は黄金の果実の糧とする事になっていたらしいんでな」
「黄金の果実・・・?」
《ゾーン、マキシマムドライブ》
「っ!?鹿目さん!?秋山君!?」
ウィザードとチェイサーが会話をしていた時、聞きなれない電子音声がその場で響いたかと思えばゾルダの慌てた様子の声が聞こえる。
何事かと思いゾルダの方を見ると、龍騎とディレイドの姿がなかった。
それだけではなく、いなくなった二人とゾルダが戦っていたマンティスとキラーマンティスまでもいなくなっていたのだ。
「っ!?あの二人、どこに行ったんだ!?」
「・・・こんな所で戦わせると被害が出るから、移動させてもらったのさ」
「っ!二人をどこに移動させたんだ!!」
「答える義理はない」
ウィザードの質問に返しながらも右手に持っているバイクのグリップを思わせるアイテム――『ブレイクガンナー』に装填された『チェイサーバイラルコア』と呼ばれるミニカーのようなものを抜くと別のバイラルコアを装填した。
《チューン、チェイサー・バット》
ブレイクガンナーの電子音声に合わせて右腕に装備されたクローの形態『ファングスパイディー』から、弓のような形態の『ウィングスナイパー』へと変化する。
変化と同時に、ウィングスパイダーが不気味に光り輝いたかと思うと変形して背中に一対の翼として装備されたかと思うとそのまま飛んで逃げてしまった。
「逃げたか・・・」
「ど、どうしよう!?あの二人だけじゃあの白い奴相手じゃきついかも・・・」
「け、けど、どうしようもねぇだろ?飛ばされた場所が分からないんだし・・・」
「悔しいけど、確かにそうね・・・」
「そうとも限らないぜ?」
逃げたチェイサーを見ているウィザードに対しアビス達は慌てた様子で話していた。
そんな時、アビス達にとっては聞きなれない声が聞こえたかと思うとディバインとディサイズが現れた。
「っ!?二人とも、どうしてここに?」
「いや、光風館に顔見せにいったらおっちゃん達がお前等が帰ってこないって心配してたから援護に来たんだけど・・・旅人とは入れ違いになっちまうとはな」
「だが、場所は既に特定済みだ・・・とっとと助けに行こう」
ウィザードに対しディバインが答えていると、ディサイズが指を弾く。
すると、灰色のオーロラが出現しそれを潜っていくのでウィザードが後を追うのを見てアビス達も慌ててオーロラを潜っていくのであった。
To be continued・・・